「年齢のわりに老けて見える」
「シワやくすみが急に増えた」
その背景には、目に見えない炎症が関係している可能性があります。
近年、老化研究の分野で注目されているのが
炎症老化(インフラメイジング:Inflammaging)という概念です。
これは、体内で続く慢性的で弱い炎症(低度炎症)が老化を加速させるという考え方で、肌老化だけでなく生活習慣病などとも関係する可能性が指摘されています。
紫外線、乾燥、ストレス、睡眠不足など、日常生活のさまざまな要因が炎症を引き起こし、それが長く続くことで肌のハリやバリア機能に影響することがあります。
この記事では
- 炎症老化とは何か
- なぜ肌老化と関係するのか
- 炎症を抑える生活習慣やスキンケア
について、できるだけわかりやすく解説します。
| 監修・編集責任者コメント |
ナールスエイジングケアアカデミー・美容医療アカデミー 編集長 富本充昭 炎症老化(インフラメイジング)は、老化研究の分野で近年注目されている概念で、慢性的な低度炎症が加齢変化と関係する可能性が指摘されています。皮膚においても、紫外線や乾燥、酸化ストレスなどの刺激が長期間続くことで、コラーゲン分解や肌バリア機能の低下につながる可能性が研究されています。そのためエイジングケアでは、単にシワやシミを改善するという発想だけでなく、炎症を起こしにくい肌環境を整えることが重要な視点になっています。紫外線対策、保湿、摩擦を減らすスキンケア、そして生活習慣の見直しなど、日常的な予防的ケアを継続することが、健やかな肌環境を保つための基本といえるでしょう。 |
炎症老化(インフラメイジング)とは

近年、老化研究の分野で注目されている概念が炎症老化(インフラメイジング:Inflammaging)です。皮膚科学のレビュー論文では、加齢とともに皮膚で慢性的な炎症が続く状態が「炎症老化」と呼ばれ、皮膚老化の背景の一つとなる可能性が指摘されています【1】。
これは、体内で続く慢性的で弱い炎症(慢性炎症)が、加齢とともに老化を進める可能性があるという考え方です。
炎症というと、ケガや感染によって起こる一時的な反応を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、日常生活の中でも紫外線、乾燥、ストレス、睡眠不足などさまざまな刺激によって、体内や皮膚で弱い炎症が起こることがあります。
このような炎症が長く続くと、肌のハリやバリア機能に影響する可能性があり、シワやたるみ、シミなどの肌老化と関係することが指摘されています。
【参考記事】
炎症老化(インフラメイジング)とは?老化を加速させる「見えない炎症」の正体と対策
炎症老化がもたらす肌老化・肌悩み

炎症老化という考え方は、老化の背景に慢性的な炎症が関係する可能性を示した概念です。
加齢とともに体内では、炎症に関係する物質(炎症性サイトカイン)が増えやすくなることが知られています。これにより、体内で弱い炎症状態が続きやすくなり、さまざまな加齢変化と関連する可能性が研究されています。
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皮膚においても同様に、慢性的な炎症は
- コラーゲンの分解
- 肌バリア機能の低下
- 色素沈着
などと関係する可能性が指摘されています。
これらの影響で次のような肌老化や肌悩みをもたらします。
<炎症老化による肌悩み>
| 老化炎症の影響 | 肌老化・肌悩み |
| コラーゲンの分解 | しわ、たるみ、ほうれい線など |
| 肌バリア機能の低下 | 乾燥肌、敏感肌、くすみ、肌荒れなど |
| 色素沈着 | しみ・炎症性色素沈着など |
そのため近年では、エイジングケアの分野でも「炎症を抑えること」が重要な視点として注目されています。
炎症老化を引き起こす主な原因

ここでは、炎症老化と関係すると考えられている主な要因を紹介します。
1)紫外線による炎症
紫外線は、肌老化の大きな要因の一つとされています。
紫外線を浴びると皮膚では炎症反応が起こり、炎症性サイトカインや活性酸素が増えることがあります。このような反応が続くと、真皮のコラーゲンやエラスチンに影響を与える可能性があります。
その結果、
- シワ
- たるみ
- シミ
などの肌老化と関係することがあると考えられています。
そのため、日常的な紫外線対策は、炎症老化を防ぐうえでも重要なスキンケアの一つといえます。
2)乾燥と肌バリアの低下
肌の角質層は、水分を保ちながら外部刺激から肌を守るバリア機能を担っています。
しかし乾燥が進むと、このバリア機能が低下し、外部刺激を受けやすくなることがあります。すると皮膚では炎症が起こりやすくなり、肌トラブルにつながる可能性があります。
乾燥による炎症が繰り返されると
- 敏感肌
- 肌荒れ
- くすみ
などが起こりやすくなり、結果として肌老化の一因になることもあります。
こうした皮膚の炎症状態が、加齢に伴う炎症老化と関係する可能性があると報告されています【2】。
3)ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足も、体内の炎症状態と関係する可能性が指摘されています。
強いストレスが続くと、体内ではストレスホルモンが分泌され、免疫バランスに影響を与えることがあります。また睡眠不足は、肌の修復や再生に関わるホルモンの分泌にも影響する可能性があります。
そのため
- 睡眠不足
- 慢性的なストレス
などの生活習慣は、炎症老化の背景の一つになる可能性があります。
4)生活習慣の乱れ
食事の偏りや運動不足など、生活習慣の乱れも慢性炎症に関係する可能性があります。
特に
- 糖質や脂質の過剰摂取
- 野菜不足
- 運動不足
などが続くと、体内で炎症反応が起こりやすくなることがあるとされています。
健康的な生活習慣を意識することは、体の健康だけでなく肌環境を整えるうえでも大切です。
<コラム>炎症老化は「悪循環」で広がる?

炎症老化の研究では、炎症が単独で起こるのではなく、老化細胞を介して広がる「悪循環」がある可能性が指摘されています。紫外線や乾燥、ストレスなどの刺激によって炎症が起こると、細胞が老化し、SASP(Senescence-Associated Secretory Phenotype=老化関連分泌表現型)と呼ばれる状態で炎症性サイトカインなどを分泌することがあります。これらの物質は周囲の細胞に影響を与え、老化が周囲へ広がる可能性があります【3】。さらに炎症反応に関わる転写因子NF-κBが活性化すると、炎症性物質の産生が増え、炎症が強まることがあります。このように「炎症 → SASP → 老化拡散 → NF-κB → 炎症」というサイクルが続くことで、慢性的な炎症状態が維持され、炎症老化と関係する可能性があると考えられています。
炎症老化を防ぐスキンケアの基本

炎症老化を防ぐためには、肌への刺激を減らし、バリア機能を整えるスキンケアが重要です。これは、「エイジングケアで本当に大切なのは紫外線対策と保湿と洗顔」でも解説していますが、特に、紫外線や乾燥などの日常的な刺激は、肌の炎症を引き起こす可能性があります。毎日のスキンケアで肌環境を整えることが、健やかな肌を保つための基本になります。
1)紫外線対策
紫外線は、炎症と肌老化の両方に関係する大きな要因です。
日焼け止めを使用することは、紫外線による炎症や光老化を防ぐうえで重要です。また、帽子や日傘などを活用して紫外線をできるだけ避けることも大切です。
紫外線対策は、季節に関係なく一年を通して行うことが望ましいとされています。
2)保湿ケアで肌バリアを守る
化粧水や美容液、クリームなどを使って角質層の水分を保つことで、乾燥による刺激を防ぎやすくなります。
特に
- ヒアルロン酸
- セラミド
- 保湿成分
などを含むスキンケアを取り入れることで、肌のうるおい環境を整えることが期待できます。
3)摩擦を減らす洗顔・クレンジング
「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」でも解説していますが、毎日の洗顔やクレンジングは、意外と肌への刺激になりやすいケアです。
強くこすったり、洗浄力の強すぎる製品を使ったりすると、肌バリアを傷つける可能性があります。肌への摩擦や刺激が続くと、炎症につながることもあります。
そのため
- やさしく洗う
- 摩擦を減らす
- 肌に合った洗浄料を選ぶ
といった点を意識することが大切です。
一歩進んだ炎症老化のエイジングケアのために
近年では、さらに一歩進んだエイジングケアとして、炎症や酸化ストレスに着目した化粧品成分も注目されています。
慢性的な炎症や酸化ストレスは、コラーゲン分解や肌バリア機能の低下と関係する可能性が指摘されており、こうした要因に配慮したスキンケア成分を取り入れることが、エイジングケアの新しい視点として研究されています。
ここでは、炎症老化対策として注目される主な化粧品成分のタイプを紹介します。
1)抗炎症成分配合の化粧品成分
肌で炎症が起こると、赤みや刺激感などの肌トラブルにつながることがあります。そのため、肌を穏やかに整える抗炎症成分は、スキンケアにおいて重要な役割を果たします。
代表的な抗炎症成分として知られているのが
- アラントイン
- グリチルリチン酸2K
- グリチルリチン酸ステアリル
などです。
これらの成分は、肌を整える目的で多くの化粧品や医薬部外品に配合されています。肌荒れを防ぎ、肌環境を健やかに保つためのスキンケアとして取り入れられています。
2)抗酸化成分配合の化粧品成分
炎症老化の研究では、炎症とともに酸化ストレスも重要な要因の一つとされています。紫外線や環境ストレスなどにより活性酸素が増えると、肌のコンディションに影響する可能性があるため、エイジングケアでは抗酸化に着目した成分もよく活用されます。
代表的な抗酸化成分として広く知られているのが、
ビタミンC誘導体(整肌・ハリ感ケアなどに用いられることが多い)
ビタミンE誘導体(製品の酸化安定や肌を整える目的で配合されることが多い)
です。
さらに、抗酸化研究の文脈で美容成分として注目されるものに、フラーレン(活性酸素に着目した研究があり、スキンケア成分として配合されることがある)や金(コロイド/金コロイド)(ナノサイズの金粒子を分散させた成分で、肌を整える目的などで配合されることがある)があります。
これらは「抗酸化」や「肌を整える」という観点で取り入れられることが多く、紫外線や乾燥などによる外的ストレスを受けやすい肌のエイジングケアで検討される成分群です。
3)NF-κBにアプローチする可能性が研究されている化粧品成分
炎症老化の研究では、炎症反応に関わる重要な転写因子としてNF-κB(エヌエフカッパービー)が知られています。NF-κBは炎症反応の調節に関係するタンパク質であり、炎症研究の分野で注目されています。
化粧品分野では、NF-κBに関係する可能性が研究されている植物由来成分の一つとしてアーチチョーク葉エキスがあります。
アーチチョーク葉エキスは、植物由来の美容成分としてスキンケア化粧品に配合されることがあり、肌環境を整える目的で利用されています。
4)その他の高機能エイジングケア成分
近年のスキンケア研究では、さまざまな機能性成分がエイジングケア化粧品に応用されています。
例えばナールスゲンは、京都大学と大阪市立大学の共同研究をもとに開発されたエイジングケア成分で、スキンケア化粧品に配合されています。
また、再生医療研究から注目されている成分としてヒト幹細胞培養液やプラセンタエキスもあります。これは、細胞培養過程で得られる成長因子などを含む美容成分として、エイジングケア化粧品に利用されています。
こうした高機能成分を含むスキンケア製品を取り入れることも、炎症老化のエイジングケアの一つの方法として注目されています。
ナールスのエイジングケア化粧品でできる炎症老化対策
炎症老化を防ぐためのスキンケアでは、肌への刺激を減らしながら、保湿や紫外線対策などで肌バリアを整えることが重要です。
乾燥や摩擦、紫外線などの刺激が続くと、肌では炎症が起こりやすくなり、バリア機能が低下することがあります。そのため、日常的なスキンケアで肌環境を整えることが大切です。
ナールスのエイジングケア化粧品の多くは、医師監修のもと開発されたスキンケアシリーズで、年齢とともに変化する肌環境を考えた処方設計が特徴です。
また、肌老化を防ぐ予防美容におすすめのアイテムです。
ここでは、予防的スキンケアをサポートするナールスの4つのアイテムをご紹介します。
ここでは、炎症老化対策のスキンケアとして取り入れやすいナールスの製品を紹介します。
1)ナールスピュア(エイジングケア化粧水)
ナールスピュアは、年齢肌のために開発されたエイジングケア化粧水です。
ナールスゲンをはじめヒト幹細胞培養液、3種のビタミンC誘導体、ナイアシンアミド、ビタミンE誘導体などを配合しています。
肌のうるおい環境を整えることは、乾燥による刺激を防ぎ、肌バリアを守るうえで重要とされています。ナールスピュアは、保湿を重視した設計で、肌のコンディションを整えることを目的とした化粧水です。
毎日のスキンケアに取り入れることで、角質層にうるおいを与え、健やかな肌環境を保つサポートをします。
2)ナールスエークレンズ(摩擦レスクレンジング)
ナールスエークレンズはジェルタイプのクレンジングで、肌にやさしくなじませながらメイクを落としやすい設計になっています。摩擦をできるだけ抑えながらメイクオフできるため、肌への刺激を減らすクレンジングとして取り入れやすいアイテムです。
また、アミノ酸系洗浄成分で優しい洗顔・クレンジングが可能です。さらに、金コロイドや肌荒れ防止のためにカワラヨモギ葉エキスやユズ果実エキスなどを配合しています。
3)ナールスリジェパーフェクトマスク(集中保湿フェイスマスク)
乾燥や外部刺激が続くと、肌のうるおいバランスが乱れやすくなります。
ナールスリジェパーフェクトマスクは、ナールスゲンやヒト幹細胞培養液、プラセンタエキス配合のバイオセルロース素材を使用したフェイスマスクで、肌に密着しながら美容液成分を角質層まで届ける設計になっています。
スペシャルケアとして週に1〜2回取り入れることで、乾燥が気になるときの集中保湿ケアとして活用できます。
4)ナールスヴェール(UV化粧下地)
紫外線は、炎症老化の要因の一つとされる外的刺激です。そのため、日常的な紫外線対策はスキンケアの重要なポイントになります。
ナールスヴェールは、エイジングケア世代のために設計されたUV化粧下地で、紫外線対策とスキンケアを同時に考えた処方が特徴です。
ナールスゲンに加えて保湿成分を配合し、肌のうるおいを保ちながら紫外線から肌を守る設計になっているため、毎日のスキンケアとメイクのベースとして取り入れやすいアイテムです。
| 執筆者コメント |
ナールスコム店長 村上清美 お客様のスキンケア相談を受けていると、「最近急に肌の調子が変わった」「以前よりくすみや乾燥が気になる」という声をよく聞きます。こうした変化の背景には、紫外線や乾燥、ストレスなど、毎日の生活の中で積み重なる小さな刺激による慢性的な炎症が関係していることもあると考えられています。だからこそ、特別なケアだけでなく、毎日のスキンケアで肌をやさしく守ることがとても大切です。紫外線対策、保湿、摩擦を減らす洗顔など、基本的なケアを続けることが未来の肌につながります。無理をせず、ご自身の肌と向き合いながら、心地よく続けられるエイジングケアを見つけていただければ嬉しいです。 |
炎症老化セルフチェック
次のような項目に当てはまるものが多い場合、肌が慢性的な炎症状態に傾いている可能性があります。日常のスキンケアや生活習慣を見直すきっかけとしてチェックしてみましょう。
チェック項目
□ 肌が乾燥しやすく、保湿してもすぐカサつく
□ 洗顔後に肌がつっぱることが多い
□ 肌の赤みや刺激を感じることがある
□ 最近、シワやたるみが急に気になってきた
□ 紫外線を浴びる機会が多い
□ 睡眠不足やストレスを感じることが多い
□ 食生活が乱れがち(野菜・果物が少ない)
□ スキンケアの摩擦(強い洗顔やこすり)を感じることがある
判定の目安
0〜2個
現在の肌状態は比較的安定している可能性があります。引き続き基本的なスキンケアを大切にしましょう。
3〜5個
肌のバリア機能が低下している可能性があります。保湿ケアや紫外線対策を見直してみましょう。
6個以上
慢性的な刺激や生活習慣の影響で、肌が炎症状態に傾いている可能性があります。スキンケアをやさしいものに見直し、睡眠や食事など生活習慣の改善も意識してみましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1 炎症老化と酸化ストレスは関係がありますか?
炎症と酸化ストレスは相互に関係する可能性があると考えられています。活性酸素が増えると炎症反応が起こりやすくなり、逆に炎症が続くと活性酸素が増えることがあります。このような状態が続くと細胞や組織への影響が積み重なる可能性があり、老化研究の分野では炎症と酸化ストレスの関係が注目されています。
Q2 炎症老化と光老化(紫外線による老化)は違うのですか?

光老化は主に紫外線によって起こる肌老化を指します。一方、炎症老化は慢性的な炎症が老化と関係する可能性を示した概念です。紫外線は炎症を引き起こす要因の一つとされるため、光老化と炎症老化は互いに関連することがあると考えられています。
Q3 炎症老化は敏感肌と関係がありますか?
肌で炎症が起こりやすい状態では、外部刺激に反応しやすくなることがあります。そのため慢性的な炎症状態が続くと、肌バリア機能が低下し、敏感肌のような状態につながる可能性があると考えられています。
Q4 炎症老化は食事でも影響を受けますか?
食生活は体の炎症状態と関係する可能性があるといわれています。野菜や果物に含まれるビタミンやポリフェノールなどの栄養素は健康維持に役立つと考えられており、バランスのよい食事を意識することが大切です。
Q5 炎症老化はすぐに改善できますか?
炎症老化は生活習慣や日常の刺激の積み重ねと関係する可能性があるため、短期間で大きく変化するものではないと考えられています。紫外線対策や保湿、生活習慣の見直しなどを継続することが、肌環境を整えることにつながります。
Q6 炎症老化は何歳くらいから意識すべきですか?
炎症老化は加齢とともに注目される概念ですが、紫外線や乾燥などの刺激は若い頃から肌に影響する可能性があります。そのため、年齢に関わらず紫外線対策や保湿などの基本的なスキンケアを続けることが、将来の肌環境を守るために大切とされています。
まとめ
炎症老化(インフラメイジング)とは、体内で続く慢性的な低度炎症が老化と関係する可能性を示した概念です。紫外線や乾燥、ストレス、生活習慣の乱れなど、日常生活のさまざまな要因が炎症を引き起こし、それが長く続くことで肌老化につながる可能性があります。
そのためエイジングケアでは、紫外線対策や保湿、摩擦を減らす洗顔などの基本的なスキンケアに加え、生活習慣を整えることも重要です。さらに近年では、抗炎症や抗酸化などに着目したスキンケア成分も注目されています。日々の小さなケアを積み重ねることが、健やかな肌環境を保つための大切なポイントといえるでしょう。
<参照論文>
本記事は、皮膚科学および老化研究のレビュー論文などの学術文献を参考に作成しています。
PMID: 33358020 DOI: 10.1016/j.jid.2020.11.006
日本語要旨:加齢に伴う慢性的な低度炎症(inflammaging)が皮膚でも起こる可能性をまとめたレビュー。皮膚では細胞老化や免疫変化、炎症性サイトカインの増加などがみられ、皮膚構造や機能の低下と関連する可能性が示されている。こうした炎症環境は皮膚老化の背景要因の一つと考えられている。
【2】Agrawal R, Hu A, Bollag W.The Skin and Inflamm-Aging.Biology (Basel). 2023.
PMID: 37997995 DOI: 10.3390/biology12111415
日本語要旨:加齢に伴う皮膚変化と慢性炎症の関係を整理したレビュー。皮膚バリア機能が低下すると炎症が誘導されやすくなり、皮膚が全身性の慢性炎症(inflammaging)に寄与する可能性も示唆されている。皮膚は単なる外部バリアではなく、炎症老化の重要な要因の一つと考えられている。
【3】Lee YI, et al.Cellular Senescence and Inflammaging in the Skin.Int J Mol Sci. 2021.
PMID: 33803467 DOI: 10.3390/ijms22073463
日本語要旨:皮膚における細胞老化と炎症老化の関係を整理したレビュー。老化細胞はSASP(老化関連分泌表現型)として炎症性サイトカインなどを分泌し、周囲の細胞環境に影響を与える。こうした炎症環境が皮膚老化や免疫機能変化に関係する可能性があると報告されている。
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