2026年3月24日

飛行機の機内は砂漠レベルの乾燥?旅行中の肌を守るスキンケア対策

飛行機に乗ると「なんとなく肌がカサつく」「着いた頃には肌がごわごわしている」と感じたことはありませんか?

その原因のひとつは、機内の極端な乾燥環境にあります。研究によると、航空機の機内湿度は離陸後わずか2時間以内に10%未満にまで低下することが確認されており、これは一般的な砂漠の湿度(約20〜25%)をも下回る水準です。

このような過酷な環境に長時間さらされることで、肌の角層水分量は有意に低下し、乾燥・くすみ・肌荒れへとつながります。

本記事では、機内乾燥が肌に与える影響とそのメカニズムを解説し、フライト中にできる具体的なスキンケア対策をご紹介します。旅行・出張を控えている方はぜひ参考にしてください。

旅行中のスキンケア全般については、「 旅行中のスキンケア完全ガイド|機内乾燥・ホテル環境・肌荒れ対策まで解説

を参考にしてください。

村上清美

この記事の執筆者

ナールスコム

店長村上清美

監修・編集責任者コメント
富本充昭

ナールスエイジングケアアカデミー・美容医療アカデミー 編集長 富本充昭

飛行機の機内は、地上と比べて極端に湿度が低い環境です。長距離フライトでは機内湿度が10〜20%程度まで低下することがあり、皮膚の水分が蒸発しやすくなります。このような環境に数時間さらされると、肌のバリア機能が乱れ、乾燥・かゆみ・肌荒れが起こりやすくなります。私も出張で海外へ行くことがありますが、実際、肌の乾燥をよく感じます。そのため、旅行や出張でフライトが多い方こそ、機内でのスキンケアを意識することが大切です。特に化粧水や保湿ミストを活用して水分を補い、美容液やクリームで蓋をする保湿ケアを意識してみてください。コンパクトなトラベルセットをバッグに入れておくだけで、旅行中の肌コンディションを大きく改善することができます。

機内の湿度はなぜここまで低いのか

機内が乾燥している様子

1)機内湿度のデータ

通常の室内湿度は40〜60%程度ですが、航空機の機内では循環させた外気と客室空気を混合して使用するため、湿度は著しく低下します。研究では、長距離フライト中に機内湿度が10%未満にまで低下し、顔や前腕の角層水分量が有意に減少することが確認されています【1】。

この湿度は、砂漠の乾燥環境(約20〜25%)よりもさらに低い水準です。フライト時間が長くなるほど、肌への影響も大きくなります。

2)低湿度環境が肌に与える影響

低湿度環境では皮膚からの水分蒸散量(TEWL)が増加し、角層水分量が低下します。研究によると、低湿度環境では角層水分量の低下、皮膚の粗さ増加、弾力低下などが起こりやすいことが報告されています【2】。

肌のバリア機能が乱れると、乾燥だけでなく外部刺激への感受性も高まるため、肌トラブルが起こりやすくなります。

3)敏感肌・乾燥肌の方はさらに注意

もともと乾燥肌や敏感肌の方は、バリア機能が低下しやすいため、機内乾燥の影響をより強く受ける可能性があります。また、年齢を重ねると肌のバリア機能が低下するため、40代以上の方はとくに注意が必要です。長距離フライトの前後には、特に丁寧な保湿ケアを意識することが大切です。


機内乾燥が引き起こす肌トラブル

飛行機の中で乾燥を感じる女性

1)乾燥・小じわ・くすみ

機内の低湿度環境では肌の水分が急速に蒸発し、乾燥が進みます。角層が乾燥すると表面が整わず、光の反射が乱れてくすみとして現れることがあります。また、乾燥した角層は細かい乾燥小じわの原因にもなります。

2)肌荒れ・かゆみ

バリア機能が低下した状態では、わずかな外部刺激でも肌荒れやかゆみが起こりやすくなります。機内での接触(マスク、衣類、座席素材など)が刺激になる場合もあるため、保湿ケアで肌を守ることが大切です。「旅行中の肌荒れ原因や対策の詳細は、「旅行中に肌荒れする原因とは?乾燥・紫外線・生活リズムの変化に要注意」や「旅行中の肌荒れ対策|乾燥・紫外線・睡眠不足から肌を守る方法」をご覧ください。

3)目・唇の乾燥

肌だけでなく、目や唇も乾燥の影響を受けます。コンタクトレンズを使用している方は目のドライ感を感じやすく、唇は乾燥してひび割れしやすくなります。リップクリームや目薬を携帯しておくことも対策のひとつです。

旅行のスキンケア持ち物リスト|ミニサイズ化粧品と持ち運び美容術」や「旅行用ミニスキンケアの選び方|化粧水は詰め替え?ミニボトル?持ち運び美容術」を参考にして、旅行に備えましょう。


フライト前にできる乾燥対策

フライト前の乾燥対策を説明するコスメコンシェルジュ

フライト前のスキンケアは乾燥を防ぐ上でとても大切です。ここではそのポイントをまとめます。

1)搭乗前の保湿ケアを丁寧に

フライト前に化粧水・美容液・クリームをしっかりと重ねて保湿しておくことで、機内での水分蒸発を緩やかにすることができます。特に保湿力の高いクリームや乳液でしっかりと蓋をすることがポイントです。

2)メイクは薄く、または控えめに

ファンデーションなどのメイクは、肌の水分蒸発を助長する場合があります。長時間のフライトでは、メイクを薄くするかノーメイクにすることで、より快適に機内スキンケアを行いやすくなります。

3)水分をしっかり補給する

機内では体の内側からも水分が失われやすいため、機内での水分摂取も忘れずに行いましょう。アルコールやカフェインの多い飲み物は利尿作用があり乾燥を促進させることがあるため、水やノンカフェインのお茶を積極的に飲むことをおすすめします。


機内でできるスキンケア方法

機内のスキンケアを説明するコスメコンシェルジュ

飛行機に液体を機内持ち込みする場合、国際線では原則として100ml以下の容器に入れ、1Lの透明なジッパー付き袋に収める必要があります。化粧水・美容液・クリームなどはすべてこのルールの対象となるため、ミニサイズやパウチタイプのスキンケアを活用すると便利です。詳しくは、「飛行機に化粧水は持ち込める?100mlルールと旅行のスキンケア」を

ご覧ください。

1)保湿ミスト・化粧水の活用

機内でこまめに保湿ミストや化粧水を使って水分を補給することは、乾燥対策として効果的です。離陸後1〜2時間ほど経過したタイミングや、乾燥を感じたときに使用するのがおすすめです。

ただし、ミストを顔にスプレーしたあとは、そのままにせず軽くハンドプレスして肌になじませるか、保湿クリームで蓋をするようにしましょう。ミストだけでは蒸発の際に逆に水分が引き出される場合があります。

2)美容液・保湿クリームで蓋をする

化粧水や保湿ミストで水分を補ったあとは、美容液やクリームで水分を逃さないようにケアすることが重要です。クレンジング・化粧水・美容液・クリームの基本4ステップをコンパクトにまとめておくと、機内でもスムーズにケアができます。

3)リップクリームも忘れずに

唇は特に乾燥しやすい部位です。機内ではこまめにリップクリームを塗って乾燥を防ぎましょう。

旅行スキンケアの持ち物の選び方についてはこちら→ 旅行のスキンケア持ち物リスト|ミニサイズ化粧品と持ち運び美容術(近日公開予定)


到着後のスキンケア:乾燥ダメージのリカバリー

ホテルでチェックイン後にすぐ保湿する女性

1)ホテルチェックイン後すぐに保湿ケアを

フライト後は肌が乾燥してダメージを受けている状態です。ホテルにチェックインしたら、まず洗顔でメイクや汚れを落とし、化粧水・美容液・クリームでしっかり保湿ケアを行いましょう。

2)フェイスマスクや濃密クリームで集中保湿

乾燥がひどいと感じる場合は、フェイスマスク(シートマスク)や保湿成分が濃縮されたクリームを使った集中ケアも効果的です。肌のバリア機能を素早く回復させることが、旅行中の肌トラブルを防ぐポイントになります。

3)翌日以降も保湿を継続する

機内乾燥のダメージは翌日以降も続くことがあります。旅行中は普段よりも意識的に保湿ケアを続けることで、旅行後の肌荒れを防ぎやすくなります


旅行・機内ケアにおすすめのスキンケア「ナールストラベルセット」

旅行・出張におすすめスキンケア「ナールストラベルセット」

旅行・出張におすすめスキンケア「ナールストラベルセット」

1)クレンジング・化粧水・美容液・クリームの4点セット

旅行中でも普段に近いスキンケアを続けるためには、基本のケアがそろっていることが大切です。ナールストラベルセットは、クレンジング・化粧水・美容液・保湿クリームの4点がパウチ形式でセットされており、機内や旅行先でも基本のスキンケアを無理なく続けることができます。

2)パウチタイプで機内持ち込みにも対応

ナールストラベルセットはパウチタイプのため、国際線の液体持ち込みルール(100ml以下)に対応しています。軽量でかさばらず、ポーチに入れてそのまま機内に持ち込むことができます。スキンケアが一つにまとまっているので、機内でもすぐに取り出して使えるのが便利です。

3)エイジングケアにも対応した旅行用スキンケア

旅行中は乾燥や紫外線などの影響を受けやすく、肌のエイジングが加速しやすい環境です。ナールストラベルセットは、保湿ケアとともにエイジングケアも意識した処方になっているため、旅行先でも普段と同レベルのスキンケアを続けることができます。

執筆者コメント
村上清美

ナールスコム店長 村上清美

ナールスコムの店長として、お客様から「飛行機に乗ると毎回肌が乾燥して困る」というご相談をよくいただきます。特に長距離の国際線では、フライト後に肌がパサパサになったり、翌日にニキビや肌荒れが出てしまうという方が多いようです。

機内湿度が10〜20%以下という環境は、私たちの肌にとって非常に過酷な条件です。私自身も旅行の際には必ずトラベルセットを新幹線や飛行機の機内に持ち込み、途中で保湿ケアを行うようにしています。特に化粧水でしっかり水分を補ったあとに美容液・クリームで蓋をするケアを徹底すると、到着後の肌の仕上がりが全然違います。

お客様からも「ナールストラベルセットを機内に持ち込んだら、到着後の肌の乾燥がずいぶん楽になった」という声をいただいています。パウチタイプなので機内持ち込みのルールにも対応していて、使い終わったら捨てられる手軽さも旅行中には嬉しいポイントです。旅行前にぜひ準備してみてください。

【参考記事】
GW旅行のスキンケア準備。紫外線と乾燥に負けない「旅美肌」のつくり方
【年末年始】帰省も旅行も“すっぴんに自信”。エイジングケア旅支度


機内乾燥・旅行スキンケアに関するよくある質問

Q1. 機内でスキンケアをするのは恥ずかしい?

最近は機内でのスキンケアも一般的になっており、特に長距離フライトでは保湿ケアを行う方も多く見られます。シートベルト着用サイン消灯後、安定飛行中に化粧水や保湿ミストを使うのがおすすめです。コンパクトなパウチタイプのスキンケアなら手軽に使えます。

Q2. 機内でフェイスマスク(シートマスク)を使ってもよい?

機内でのシートマスクは保湿効果が高く有効ですが、長時間の使用は逆に乾燥を招くことがあるため、10〜15分を目安に使用し、そのあと保湿クリームで仕上げることをおすすめします。ただし、周囲への配慮も大切です。旅行中のフェイスマスク活用法については「旅行にフェイスマスク(シートマスク)は必要?機内乾燥・ホテル乾燥におすすめの集中保湿ケア」をご覧ください。

Q3. 国内線でも機内乾燥対策は必要?

国内線のフライト時間は比較的短いですが、機内湿度は同様に低下します。1時間以上のフライトでは保湿ミストや化粧水を携帯しておくと安心です。特に乾燥肌や敏感肌の方は国内線でも対策をおすすめします。

Q4. 化粧水は何ml入りが機内持ち込みに適している?

国際線の機内持ち込みでは100ml以下の容器が必要です。ミニサイズやパウチタイプの化粧水はこのルールに対応しており、透明なジッパー付き袋に入れてセキュリティチェックを通過します。詰め替えボトルを使う場合も100ml以下の容器を選びましょう。

Q5.旅行後のスキンケアも大切ですか?

はい、とても重要です。フライトや旅行中は機内乾燥や紫外線、生活リズムの乱れによって肌のバリア機能が低下しやすくなっています。帰宅後はまず洗顔で汚れを落とし、化粧水・美容液・クリームでしっかり保湿ケアを行いましょう。乾燥が気になる場合はフェイスマスクなどの集中ケアも有効です。旅行後の適切なスキンケアによって、肌トラブルの予防や回復をサポートできます。

詳しくは、「旅行後のスキンケア|乾燥・紫外線・疲れで荒れた肌のリカバリー方法」ご覧ください。

Q6. 機内でメイクはしたままで大丈夫?

長時間のフライトでは、メイクをしたままだと乾燥が進みやすくなるため、薄めにするか落として過ごすのがおすすめです。特にファンデーションは肌の水分蒸発を助長する場合があります。保湿ケアを優先し、必要に応じて到着前に軽くメイクを整えると快適に過ごせます。

Q7. 機内で水を飲むのはどれくらいが理想?

機内は非常に乾燥しているため、こまめな水分補給が重要です。一般的には1時間にコップ1杯程度の水を目安に摂取するとよいとされています。アルコールやカフェインは利尿作用があるため、飲みすぎには注意し、水やノンカフェイン飲料を中心に補給しましょう。

Q8. 乾燥対策にワセリンは使っても良い?

はい、ワセリンは水分の蒸発を防ぐエモリエント成分として有効です。化粧水などで水分を補給したあとに薄く塗ることで、肌のうるおいを保ちやすくなります。ただしベタつきが気になる場合は、少量をポイント使いするのがおすすめです。


まとめ

飛行機の機内は湿度が10〜20%以下にまで低下する非常に乾燥した環境です。長時間のフライトでは肌の角層水分量が著しく低下し、乾燥・くすみ・肌荒れなどのトラブルが起こりやすくなります。

機内での乾燥対策には、搭乗前のしっかりした保湿ケア・機内での化粧水や保湿ミストの活用・美容液・クリームによる保湿の仕上げが大切です。コンパクトなパウチタイプのスキンケアを持参すれば、液体持ち込みルールにも対応しながら、機内でも普段に近いスキンケアを無理なく続けることができます。

旅行や出張でフライトが多い方は、ぜひ機内スキンケアを習慣にして、旅行中も美しい肌を保てるように準備してみてください。


参照論文

本記事の科学的根拠として、以下の査読済み論文を参照しています。

【1】Guéhenneux S, Gardinier S, Morizot F, Le Fur I, Tschachler E. Skin surface hydration decreases rapidly during long distance flights. Skin Res Technol. 2012;18(2):238-240.

PMID: 22092950 DOI: 10.1111/j.1600-0846.2011.00560.x

日本語要旨:長距離フライト中の皮膚水分量の変化を測定した研究。離陸後2時間以内に機内湿度は10%未満まで低下し、顔や前腕の角層水分量が有意に減少することが確認された。航空機内の低湿度環境は皮膚乾燥を引き起こす可能性があり、長時間のフライトでは保湿ケアが重要であると示唆された。

【2】Goad N, Gawkrodger DJ. Ambient humidity and the skin: the impact of air humidity in healthy and diseased states. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2016;30(8):1285-1294.

PMID: 27306376 DOI: 10.1111/jdv.13707

日本語要旨:空気湿度と皮膚状態の関係をまとめたレビュー。低湿度環境では角層水分量の低下、皮膚の粗さ増加、弾力低下などが起こりやすいことが報告されている。乾燥環境では皮膚バリア機能が影響を受けやすく、適切な保湿ケアが皮膚コンディション維持に重要であるとされる。

【3】Wilder-Smith A, Schwartz E, Connor BA. Approach to dermatologic conditions in travelers. J Travel Med. 2024.

PMID: 39485933 DOI: 10.1093/jtm/taae142

日本語要旨:旅行者にみられる皮膚トラブルについて整理したレビュー。旅行中は紫外線曝露、乾燥環境、気候変化などの影響により皮膚トラブルが生じやすいことが指摘されている。適切なスキンケアや紫外線対策が旅行者の皮膚トラブル予防に重要であるとされる。

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