糖化は“静かな老化”だった。甘いものだけじゃない3つの落とし穴

みなさん、こんにちは。ナールスゲン配合おすすめのエイジングケア化粧品ナールスの公式ブログに来ていただきまして、ありがとうございます。

秋になると肌がくすみやすくなるのは、「食べすぎ」や「乾燥」だけが原因ではありません。
最近の研究では、“糖化”という肌老化のメカニズムに、時間・ストレス・光といった日常の習慣が深く関係していることがわかってきました（Morita A et al., Front Med 2022）。

糖化とは、余分な糖が体内のたんぱく質と結びつき、肌のハリ成分（コラーゲンなど）を硬く変性させてしまう現象。
この反応が進むと、肌は黄ぐすみ・乾燥・たるみなど、年齢以上の印象を与える変化を起こします。

しかも糖化は、目に見えないところでじわじわ進む“静かな老化”。
「甘いものを控えるだけでは不十分」なのです。

そこで今回は、糖化を加速させる意外な3つの落とし穴と、それぞれに対応する予防習慣をご紹介します。
肌の未来を守るヒントとして、ぜひ今日から取り入れてみてください。

この記事の執筆者

ナールスコム

店長村上清美

糖化による黄ぐすみはに夜のスイーツが一番危険!?

「仕事終わりのご褒美スイーツ、つい手が伸びてしまう…」

そんな夜の習慣が、実は“糖化くすみ”を加速させているかもしれません。

糖化とは、余分な糖が体内のたんぱく質と結びついて、肌のハリ成分（コラーゲンなど）を硬く変性させてしまう現象です（Lourenço R et al., Clin Dermatol 2010）。これが進むと、肌は黄ぐすみやたるみを引き起こしやすくなります。

とくに夜は糖が“余りやすい”時間帯です。代謝の低下が糖化リスクを高めるという報告もあります（Draelos ZD & Pugliese PT, Cosmetics & Toiletries 2013）。つまり、「同じスイーツでも、夜に食べる方が糖化リスクが高い」ということなんです。

①夜は糖が余りやすい時間帯

私たちの体は、日中に比べて夜になると代謝が低下します。これは、活動量が減ることに加え、体内時計の影響でエネルギーの消費効率が落ちるためです。

その結果、夜に摂った糖は使われずに余りやすくなり、肌のコラーゲンなどと結びついて「糖化反応」を起こしやすくなります。これがお肌のハリ不足や黄ぐすみなどの原因になるのです。

②糖化を防ぐ食べ方のひと工夫

糖化を防ぐには、食べるタイミングと順番がカギになります。

甘いものは午後3時までに食べるのが理想です。代謝が活発なこの時間帯に摂ることで、糖がエネルギーとして使われやすくなります。夜にどうしても食べたいときは、「たんぱく質や野菜を先に」が合言葉。ナッツやチーズ、サラダなどを先に食べることで、血糖値の急上昇を抑え、糖化の進行をゆるやかにできます。この「野菜から食べる」食べ方は「ベジファースト」とも呼ばれ、糖化予防だけでなく、血糖値の安定や腸内環境の改善にも役立つとされています。

ストレスが肌を焦がす!?

糖化は、甘いものだけでなく、ストレスや睡眠不足でも進行します。とくに、体内で「前駆体（AGEsのもと）」と呼ばれる焦げのもとが増えると、肌の透明感やハリ不足につながっていきます。

①ストレスが糖化スイッチを押す理由

ストレスや寝不足が続くと、体内で活性酸素が増加し、炎症や酸化反応が起こりやすくなります。これが糖化の前段階である「前駆体」の生成を促進し、肌のくすみやたるみにつながります（Ye X et al., Antioxidants 2025）。

さらに、ストレスによって血糖値が乱れやすくなることも、糖化を後押しする要因のひとつです。

②糖化をゆるめる習慣

糖化予防には、「ストレスをためない」よりも「こまめにリセットする」意識が大切です。

おすすめの習慣は次の通りです。

• お風呂で深呼吸…副交感神経が優位になり、血流と代謝が整います。
• 緑茶をゆっくり飲む…カテキンやテアニンがリラックスを促し、抗酸化作用も。
• スマホを見ない時間をつくる…脳の疲労を軽減し、睡眠の質もアップ。

どれも簡単にできそうですが、習慣になっていないことをするのは意外と難しいもの。でも、せっかくこの情報を知ったからには、すぐに習慣化できそうなものから試してみませんか？

「忙しいからこそ、意識して休むための習慣をつける」。それが糖化ケアの第一歩です。

③ストレス肌におすすめの成分で糖化ケア

肌がストレスを受けやすい環境では、「抗酸化」「保湿」「肌をすこやかに保つ」など、複数の視点からのスキンケアを意識することがポイントになります。スキンケアアイテムに配合される成分の中では、次のような成分がおすすめです。

表に書かれている特徴はあくまで成分としての特徴ですが、書かれている内容を参考にしていただき、目的ごとに最低でも1種類の成分が配合されたアイテムでスキンケアすることをおすすめします。

なお、ナールスゲンのように、一つの成分で3つの目的をすべて兼ね備えている成分もあるので、そのような成分もおすすめです。配合成分や使用目的を確認しながら、自分の肌状態に合ったアイテムを選びましょう。

肌のうるおいを守る抗糖化スキンケア

糖化は、肌のハリ成分であるコラーゲンやエラスチンを硬く変性させ、乾燥やくすみを引き起こします（Morita A et al., Front Med 2022）。とくに気温と湿度が下がる秋冬は、肌のバリア機能が低下しやすく、糖化の影響が表面化しやすくなります。

だからこそ、「うるおい＋抗糖化成分」のスキンケアが、肌の透明感とハリを守るカギになります。

①糖化は“乾燥肌”の原因にもなる

糖化によって変性したコラーゲンは、水分を保持する力が弱くなります。その結果、肌の内側から乾燥が進み、表面はゴワつき、くすみが目立ちやすくなります。

さらに、糖化が進むとターンオーバーも乱れやすくなり、古い角質が残りやすくなるため、「保湿しても潤わない」「くすみが取れない」という悪循環に。

秋冬の乾燥対策は、ただの保湿ではなく、糖化も意識したケアをおすすめします。

②抗糖化に着目した成分で、肌のハリと透明感を守る

糖化ケア成分は、糖とタンパク質の結合を防ぎ、肌の構造を守る働きがあるものが理想です。以下の成分は、糖化によるくすみ・ハリ不足・乾燥に多角的にアプローチしてくれることが期待できます。

• カルノシン：糖化によるコラーゲンの硬化を防ぎ、ハリや弾力のある肌を保つ働きが期待されます。
• ルチン：ポリフェノールの一種で、糖化による黄ぐすみや乾燥にアプローチ。肌の透明感を引き出すサポート成分です。
• レスベラトロール：赤ワイン由来の抗糖化成分で、糖化・酸化・炎症に多角的に働きかけ、肌の明るさとなめらかさを守ります。

これらの成分を配合したアイテムをスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか？

③秋冬は夜の抗糖化ケアが勝負

気温と湿度が下がる秋冬は、肌の代謝やターンオーバーが乱れやすく、再生力も低下しがち。乾燥やくすみが目立ちやすくなるこの季節こそ、夜のスキンケアで肌をいたわる時間が大切です。

糖化による肌の変化は、抗酸化・保湿・整肌の3つの視点からケアすることで、少しずつリセットしていくイメージで行いましょう。具体的な夜のお手入れの方法は次の通りです。

◆化粧水＋保湿美容液はマスト

水分と美容成分をしっかり届けることで、乾燥による糖化の進行を防ぎます。どちらのアイテムにも抗糖化成分か、抗酸化や整肌成分が含まれているものを選びましょう。

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レスベラトロール＆金コロイド配合エイジングケア美容液「ナールスネオ」

◆クリームでしっかり保湿＆バリアケア

肌の水分蒸散を防ぎ、外的刺激から守ることで、糖化の原因となる乾燥や炎症を遠ざけます。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分がポイント。

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3種のヒト型セラミド配合エイジングケア保湿クリーム「ナールスユニバ」

◆週1〜2回のスペシャルケアで肌をリセット

角質ケアや保湿パックなど、肌の代謝を整えるケアを取り入れることで、糖化によるくすみやゴワつきにアプローチできます。

「年齢だから仕方ない」とあきらめず、できることから少しずつ。肌は、日々の積み重ねで未来が変わっていきます。

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紫外線でも糖化が進む!? 「光糖化」から肌を守るケア

糖化は食生活だけの問題ではありません。近年の研究では、紫外線や近赤外線などの“光”によっても糖化が進行することがわかってきました。「光糖化」と呼びます（Payet L et al., Skin Pharmacol Physiol 2022）。光糖化は肌のくすみ・たるみ・乾燥を引き起こす新たな老化要因として注目されています。

①紫外線が肌の糖化を後押しする理由

紫外線や近赤外線を浴びると、肌内部で活性酸素が発生します。この活性酸素が、糖とたんぱく質の結びつきを促進し、糖化反応を加速させてしまいます。

とくにUVAや近赤外線は、肌の真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、糖化による黄ぐすみやハリ不足が目立ちやすくなります。さらに、これらの光はガラスも通過するため、室内や車内でも対策することが必要になります。

②秋冬こそ「抗酸化×抗糖化」のWケアを

光糖化を防ぐには、紫外線対策だけでなく、抗酸化ケアと糖化ブロックの両方を意識することが重要です。

日中のケア、夜のケア、インナーケアのそれぞれのポイントは次の通りです。

③「光を避ける」ではなく「光に負けない肌づくり」を

現代の生活では、完全に光を避けることはできません。だからこそ大切なのは、光に負けない肌を育てることです。

• 肌のバリア機能を整える
• 抗酸化・抗糖化成分を日常的に取り入れる
• 紫外線を「夏だけの敵」と思わない

これらを意識して対策を実践すれば、秋冬のくすみ・ハリ不足・乾燥を防ぐ力が高くなります。糖化は光でも進む。その事実を知ったこの瞬間から、無意識に行動が変わり、肌の未来は変わっていくはずです。

糖化ケアに関するよくあるご質問（FAQ）

Q1. 糖化は一度起きたら元に戻らないんですか？

完全に“元に戻す”ことは難しいですが、見た目の改善は十分に期待できます。

新しい肌が生まれ変わるサイクル（約1～2か月）に合わせて、

抗糖化・抗酸化ケアや食生活を見直すことで、透明感やハリ感が少しずつ戻ってきます。

Q2. 糖化しにくい食べ方のコツを一つだけ挙げるなら？

糖化しにくい食べ方のコツを一つだけ挙げるなら、「野菜から食べる（ベジファースト）」です。食事の最初に食物繊維の多い野菜や海藻・きのこ類を摂ることで、血糖値の急上昇を防ぎ、糖化の材料となる余分な糖が体内にとどまりにくくなります。

ただし、**夜に甘いものを習慣的に食べている場合は、まずその習慣を見直すことが先決です。**代謝が落ちる夜は糖が余りやすく、糖化リスクが高まる時間帯。ベジファーストはあくまで「食べ方の工夫」であり、糖化を根本から防ぐには「食べるタイミング」も意識することが大切です。

Q3. スキンケアで糖化ケアには、どんな成分を選べばいい？

糖化による“肌の焦げ”予防には、抗酸化＆抗糖化＋保湿＋修復の3つがポイントです。

抗酸化、抗糖化、保湿、修復という目的に対応した成分をそれぞれ1種類以上はお肌に届けたいです。

これらを含む化粧品を毎日スキンケアに取り入れることで、糖化による黄ぐすみ・乾燥をケアすることができます。

Q4. 糖化は肌だけの問題ですか？

いいえ、糖化は肌だけの問題ではなく、全身の健康に影響を及ぼす可能性があります。血管・骨・脳・内臓など、さまざまな組織にAGEs（糖化最終生成物）が蓄積することで、老化や生活習慣病のリスクが高まるとされています。

Q5. 「糖質オフダイエット」をすれば糖化も防げますか？

はい、糖質オフダイエットは糖化の予防に一定の効果が期待できます。糖質オフダイエットでは、血糖値の急上昇を防ぐことで糖化の材料となる糖の量を減らすことができるため、糖化予防につながると考えられています。

ただし、糖質を極端に減らすと、 肉量の低下、栄養バランスの乱れ、リバウンドのリスクなどがあるため、玄米や全粒粉パンなどの低GI食品を適度に取り入れる「ゆるやか糖質オフ」が現実的かもしれません。

まとめ：未来の透明感は“ちょっとした意識”から

糖化は、肌のくすみやハリ不足だけでなく、全身の健康にも影響する“静かな老化”のひとつ。

しかもその原因は、甘いものだけではありません。夜の食べ方、ストレス、紫外線など、日常の習慣が複雑に関係しています。

今回ご紹介した糖化ケアのポイントは、次の3つです。

• 食べ方の工夫：夜のスイーツ習慣を見直し、ベジファーストや食べる順番で血糖値を安定させる
• スキンケアの選び方：抗酸化・保湿・整肌・抗糖化の視点から、目的に合った成分を取り入れる
• 生活習慣の見直し：ストレスや睡眠不足をため込まず、こまめにリセットする意識を持つ

糖化ケアは「完璧にやる」ことよりも、「できることから始める」ことが大切です。

肌も心も、今日から少しずつ整えていきましょう。

ありがとうございます。
ナールスゲン配合化粧品の通販サイト「ナールスコム」をよろしくお願い申し上げます。
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＜参照論文＞
Morita A, et al. Advanced glycation end-products: Key players in skin aging? Front Med (Lausanne) 2022;9:837222.
本論文では、皮膚におけるAGEs（糖化最終生成物）の蓄積がコラーゲン・エラスチン構造を硬化・変性させ、肌のハリ・弾力低下に寄与することが整理されています。 (PMC)
Draelos ZD, Pugliese PT. Glycation and skin aging: a review. Cosmetics & Toiletries 2013;128(7):20-31.
このレビューは、皮膚の糖化反応が「肌くすみ」「黄ぐすみ」「たるみ」などを促すメカニズムを、構造タンパク質の架橋化という観点から解説しています。 (Cosmetics & Toiletries)
Lourenço R, et al. Nutrition and aging skin: sugar and glycation. Clin Dermatol 2010;28(4):460-6.
高糖食がコラーゲンやエラスチンと結びつきAGEsを生じ、肌の老化を促進する可能性を、栄養・代謝面から述べています。 (PubMed)
Payet L, et al. UVA exposure combined with glycation of the dermis are two catalysts for skin aging. Skin Pharmacol Physiol 2022;35(6):368-378.
UVA照射と糖化反応の複合影響を皮膚モデルで検証し、両者がマトリックス分解・炎症促進に加えて“光糖化”という概念を支持するデータを報告しています。 (PubMed)
Ye X, et al. Synthetic and natural agents targeting advanced glycation end-products: therapeutic potential for skin aging. Antioxidants (Basel) 2025;14(4):498.
本レビュー論文では、皮膚糖化に対する各種抗糖化／抗酸化成分（カルノシン、ルチン、レスベラトロール等）の実験・臨床データを整理し、スキンケア戦略に有用であることを示しています。 (MDPI)