薄毛の原因と予防対策・治療の新たな選択肢AGA治療「ナチュラルメソッド」

■経歴
2013年3月 千葉大学医学部卒業
2013年4月 がん研有明病院勤務
2014年4月 東京大学医学部付属病院勤務
2015年4月 大手AGAクリニックA勤務
2017年6月 大手AGAクリニックB勤務
2021年5月 ナチュラルAGAクリニック開院

■資格・所属学会
日本美容皮膚科学会 正会員
日本抗加齢医学会 正会員

ナールスのエイジングケア化粧品のお客様は30代以上の方が多いと聞いています。
中には薄毛が気になる方もおられるのではないでしょうか。

頭皮も肌なので、顔などと同じく表皮・真皮・皮下組織にわかれています。
頭皮には、髪の毛の皮膚表面から出ている「毛幹」と真皮に存在している部分「毛根」があります。
また、髪の毛の根元の部分には、毛乳頭や毛母細胞があり、髪の毛を作っています。
さらに、髪の毛に動脈・静脈が通っており、そこから栄養が届けられています。

これらがうまくはたらいている際は、薄毛の心配はありませんが、ストレスやホルモンバランスの乱れや、その他さまざまな原因で薄毛になることがあります。

薄毛を防ぐためには、肌のエイジングケア同様に、頭皮のケアが大切です。
しかし、セルフケアでは薄毛が改善せず進行してしまうこともあります。
そんな際は、自己判断でケアするより薄毛やAGA/FAGAに詳しい医師がいるクリニックを受診した方が良いです。
最近では、薄毛やAGA/FAGAに対して医薬品だけでなく、新しいメソッドも登場しています。

そこでここでは、薄毛の原因や予防の対策に加え、新たな治療法についてもご紹介します。

<参考記事>

薄毛の原因

薄毛の原因はさまざまです。
また、どれか1つではなくて、複合して薄毛が進んでしまうことも少なくありません。
ここでは今考えられる薄毛の原因についてご紹介します。

1)男性ホルモンの影響

男性の薄毛であるAGAは、男性ホルモンの影響で脱毛が進みます。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンに変換されます。
そして、ジヒドロテストステロンが毛包のホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)に結合すると、頭髪のヘアサイクルを乱します。
具体的には、ヘアサイクルの成長期が通常よりも短くなるため、成長の途中で毛髪が抜け落ちたり、細く抜けやすい髪の毛が増えます。

2)遺伝

薄毛は遺伝することが知られています。
AGAとの関わりも深いホルモン受容体遺伝子です。
ホルモン受容体の数は人によって異なりますが、その数が多ければ多いほど、AGAの発症リスクが高まります。
なぜなら、ジヒドロテストステロンと結合する可能性が高くなり、頭髪のヘアサイクルを乱すリスクが高くなるからです。

3)ストレス

ストレスも薄毛の原因になります。
ストレスによって交感神経への刺激が加わると、血管が収縮し、頭皮の血行が悪化し、健康な頭皮や発毛や毛髪の成長に大切な、アミノ酸やミネラル、ビタミンなどが届きにくくなります。
そのため、薄毛が進む可能性が高くなります。

また、ストレスによってホルモンバランスが崩れると、男性ホルモンが過剰分泌されます。
その結果、AGAのリスクも高くなります。

4)生活習慣(食事・睡眠不足・喫煙習慣)

栄養バランスの良くない食生活は、発毛や髪の成長に悪影響を与えるため薄毛の原因になります。
例えば、タンパク質や亜鉛などのミネラル不足が毛髪の成長に悪影響を与えます。

また、睡眠不足が薄毛を引き起こす可能性もあります。
なぜなら、肌と同じく発毛や髪の成長は睡眠中に行われるためです。
質の高い睡眠を十分な時間取るようにしましょう。

さらに、喫煙習慣も薄毛の原因になることがあります。

5)外的要因

紫外線を長時間浴び続けると頭皮にダメージを与え、頭皮環境を悪化させます。そのため、薄毛の原因になったり、薄毛を進ませる原因となります。
肌だけでなく、帽子をかぶったり、日傘をさすなどで頭皮も紫外線対策を行いましょう。

また、ワックスなどの整髪料や刺激の強いシャンプーの使用、パーマやカラーに使用する薬剤の刺激なども薄毛の原因となりえます。

このように見てみると肌のエイジングを進めることと薄毛の原因は共通することが多いことがよくわかりますね。

<参考記事>

薄毛予防のための生活習慣

前の章で薄毛の原因となる生活習慣などを取り上げました。
薄毛の予防はその原因を無くす生活習慣が大切です。
また、良い生活習慣は美肌のためにも大切です。

• ストレスを減らす
• 十分な睡眠
• 喫煙習慣を持たない
• 適度な運動
• アルコール摂取量を減らす

AGA治療「ナチュラルメソッド」とは?

AGA治療「ナチュラルメソッド」は、次のような方におすすめです。

• 薬を使わず本格的なAGA治療を行いたい
• AGA薬の副作用が心配だ
• 薬を長期的に使い続けることに不安を感じる
• 現在のAGA治療に満足していない
• 今使っているAGA薬をやめたい
• 妊活中もしくは、これから妊活の予定がある
• 費用を抑えて治療したい

私は、2015年からAGA治療に携わっています。
最初は、内服薬を使った治療が標準的な方法でした。 つまり、よく知られている医薬品であるフィナステリド内服やデュタステリド内服、ミノキシジル外用を使っていました。
これらは、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも推奨されていて、効果があることは間違いありません。
しかし、患者様の中には副作用が出る方もいます。
そのため、副作用によってAGAやFAGAの治療を中断せざるを得ないこともあります。

こんな患者様のために取り入れたのが、低出力レーザー治療です。
低出力レーザーによる治療は、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも選択肢の一つとして推奨されています。

より高い効果を発揮させるために、低出力レーザー治療に加えて、アデノシン外用、HARVESTサプリメントプラスの3つを組み合わせています。

もちろん、AGA予防のために通院されているケースやそれほどAGAが進行していないケースでは、3つすべてを行う必要はなく、1つまたは2つの組み合わせで治療を行います。

一方、AGAが進行している方の場合は、3つを併用して行うことが多いです。

<参照元>

<参考記事>

AGA治療「ナチュラルメソッド」の3つの治療法

1)低出力レーザーによる治療

650nm〜660nmの出力の低いレーザー光を頭皮に直接照射する治療法です。
細胞を直接刺激することで、ミトコンドリアがATPの生成を促します。そのATPを使って髪の毛の元となる毛乳頭細胞が活発にはたらき、毛包の形成や毛周期における発毛の成長因子を活性化させます。

レーザー治療には、痛みやダウンタイムといった副作用がありません。
そのため、どんな方でも使いやすいというメリットがあります。

低出力レーザーによる薄毛治療
[提供:ナチュラルAGAクリニック]

2)アデノシン外用による治療

アデノシンが配合された外用剤を頭皮に塗布する治療です。
アデノシンは、体内のあらゆる細胞でエネルギー物質で、毛包の細胞活性化、血流促進作用を促します。

アデノシン外用の副作用としては、かゆみや赤みのリスクはありますが、頻度は高くありません。
また、重篤な症状は出ないので、誰にでも使いやすい薬です

アデノシン外用による薄毛治療療
[提供:ナチュラルAGAクリニック]

3)HARVESTサプリメントプラス

HARVESTサプリメントプラスは、ハーブなどの植物性栄養素を用いたビタミンC、ビタミンB群、ビオチンなどの全29種類の成分が配合された医療用サプリメントです。
不足しがちなビタミンやミネラルを補充し、内側から発毛を促進していきます。
HARVESTサプリメントプラスには副作用はありません。

AGA治療「ナチュラルメソッド」の症例は、下記の記事に紹介しています。

<参考記事>

まとめ

AGAやFAGAを含む薄毛の原因や予防の対策、新たな治療の選択肢である「4. AGA治療「ナチュラルメソッド」を紹介しました。 私は、ナチュラルAGAクリニックで院長を務めていますが、当院は『薬に頼らないAGA治療』をコンセプトに掲げ、より「ナチュラル」「安心」「安全」な発毛治療を実現し、 ご来院される方ひとりひとりのニーズに応えられるよう常に心掛けております。

これまで総勢3,000名以上の髪に関するお悩みの方を診療する中で培った経験と知識を通じて、最適な治療法をご提案いたします。

東京近辺で男女問わず薄毛でお悩みの場合は、ナチュラルAGAクリニックにご相談いただけますと幸いです。

  • どんなことでもお気軽にご相談ください!

    元エステティシャンや、医学・薬学に詳しいスタッフがいます。