今や、日本全国に美容皮膚科や美容外科がたくさんあります。
最近ではエイジングケア世代に女性に限らず、若い女性が通院するケースも。
では、どんな美容皮膚科を選べばよいのでしょうか?選ぶ際には、どのような点がポイントなのでしょうか?
この記事では、現役の美容看護師から見たよい美容皮膚科の選び方のコツをご紹介します。
CONTENTS
1.美容皮膚科の選び方が知りたいあなたへ
美容皮膚科による美容医療は、自宅でのエイジングケアやスキンケア、エステティックサロンの施術では十分に肌老化が改善できない場合の選択肢です。
美容皮膚科は一般の皮膚科と違って、皮膚の病気を治すことが目的ではなく、美肌や肌のアンチエイジングを目的として通院する診療科です。
エイジングケア化粧品でも改善しない目立つシワやほうれい線を目立たなくする治療、シミやニキビ跡の治療、豊胸、脱毛など診療内容もさまざまで、費用は多くの場合保険適応ではなく、自己負担になります。
そんな美容皮膚科のクリニックの治療法も選択肢が増えています。
例えば、内服薬や外服薬、サプリメントの処方、レーザー治療や注射、手術、最先端の医療機器の使用などがあります。
芸能人でも「誰それが美容整形を受けた」などの噂もたくさんありますね。
美容皮膚科や美容外科は、今や日本全国にたくさんあり、それぞれのクリニックで使う技術、医薬品、費用などが異なります。
このような状況の中、美容皮膚科に初めて通院する女性は、何を基準に選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか?
そこで、この記事では現役の美容看護師さんに「美容看護師から見たよい美容皮膚科の選び方のコツ」をテーマに本記事を執筆していただきました。
「初めて美容皮膚科にかかろうと思うけど、選び方がわからない」
「何を基準に美容皮膚科を選べばよいの?」
「美容皮膚科を受診する際に気をつけたいポイントは?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<現役看護師さんのプロフィール>
美容皮膚科の看護師「えりか」さん
看護師、保健師、第1種衛生管理者、化粧品成分検定1級の資格を保有。
大学卒業後、看護師として10年程病院に勤務。
その後、医療系出版社で編集者として従事。医療系の記事の執筆や編集を手掛ける。
現在は美容看護師として某美容皮膚科に勤務。
<自分に合った美容クリニックを選びたいなら>
全国のさまざまな美容皮膚科・美容外科をご紹介しています。
2.美容皮膚科を選ぶ際の5つのポイント
美容皮膚科とは「美しいお肌を保ちたい」「美しいお肌になりたい」という患者さんの想いに対して、科学的検証を経た医療技術で応えていく診療科のことです。
美容皮膚科で行われる多くの治療は通院が必要で、少なくても3回、標準的には5回程度の通院が主流となっています。
しかし、美容医療による治療でお肌の状態が改善し、美肌が叶っても、加齢や紫外線のダメージなどの影響によって、その美しさは徐々に失われていくことがあります。
そのため美しいお肌を保つためには、定期的な治療が必要となります。実際、お肌の美しさに対して高い基準の持っている患者さんや年齢を超えたお肌の美しさを求めている患者さんの場合、月1回のペースで十数年と通院している方が多くいらっしゃいます。
このように、美容皮膚科では長期的で定期的な通院が必要となりますので、よい美容皮膚科を選ぶことがとても重要です。
そこで、実際に美容皮膚科に勤める看護師が、よい美容皮膚科の選び方のコツをお教えいたします。
さっそくですが、以下の5つの指標に沿って選んでいくことがよい美容皮膚科選びのポイントです。
- 医師の質や相性
- 治療メニュー
- ウェブサイトなどによる情報提供
- 看護師の知識や親切さ
- 受付スタッフやカウンセラーのホスピタリティ
それでは、このポイントについてひとつずつ具体的に解説していきます。
3.美容皮膚科を選ぶ際のポイントはまず医師
当たり前ですが、美容皮膚科で診療行為を行う最も重要なキーパーソンは医師です。
だから、美容皮膚科を選ぶ際のポイントはまず医師で選ぶことです。
医師については「皮膚科専門医」の資格を有していることがベストです。
皮膚科専門医とは、日本皮膚科学会が認定する制度で、皮膚科の専門性が一定水準以上の医師のみに与えられる資格です。
皮膚科専門医の資格を取得するためには、講習受講、学会発表、論文発表など厳しい申請資格を満たす必要があります。さらに、専門医資格は5年たつと自然に消滅するため、継続するためには診療の実績や研修の実績が必要となります。
つまり、「皮膚科専門医」は、皮膚科医のなかでも極めて専門性が高い証なのです。美容皮膚科は皮膚科学を基本としていますので、皮膚科専門医の資格を有していることは安全で効果的な治療を提供できる能力や経験、知識を持っているということになります。
日本皮膚科学会が提供している「皮膚科専門医MAP」があるので参考にしてください。
現状、皮膚科専門医の資格を有している美容皮膚科医はあまり多くはないようですので、その他の指標としては「医師としてのキャリアが皮膚科または形成外科または美容医療で一貫している」なども参考にすることをおすすめします。
さらに日本美容皮膚科学会、日本美容外科学会、日本皮膚科学会、日本形成外科学会などに所属していることや各学会での地位や立場などもよい医師を選ぶひとつの指標となります。
最近では、多くの美容皮膚科にはウェブサイトやホームページがあり、積極的に情報開示、情報公開を行っています。
そこには、医師のプロフィールが掲載されていることも多いので、ぜひ、チェックしてみてください。
4.美容皮膚科の治療メニューが効果的で安全か?
ご自分の肌悩みやその他の美容に関する悩みを解決する上で、美容皮膚科が提供できる治療メニューのバリエーションも大切ですね。
美容皮膚科では、医療機器による治療や注入治療、切開手術、ケミカルピーリングなどの治療が行われます。
「美しいお肌を保ちたい」という欲求の高まりとともに、どの治療においても新しい技術や製品が次々に導入されているのです。治療成績がよく安全なものは定番治療となり、治療成績が悪いものなどは廃れていきます。
このような背景から、よい美容皮膚科では定番治療に加えて、最新治療も積極的に取り入れています。
定番治療はヒアルロン酸注入やボトックス注射、サーマクールやフォトフェイシャルなどで、最新治療は機器による治療の場合、ピコセカンドレーザーなどがあります。(2018.10月現在)。
初めて美容皮膚科を受診する方にとっては、どんな治療メニューが最新なのか、効果があるのか?また、安全なのかを判断することはなかなか難しいことだと思います。
これについても医師の情報と同じで、多くの場合、それぞれの美容皮膚科のウェブサイトやホームページに詳しい情報が掲載されていることが増えています。
まずは、その情報を自分でチェックしてみましょう。
中には、専門的な内容のために理解することが難しい場合もあると思います。
不明点は、メールや電話などで問い合わせてみることもよい方法です。
5.ウェブサイトやSNSによる情報提供のわかりやすさは?
1)患者視点で情報提供ができるのはよい美容皮膚科
最近では美容皮膚科も数が増えているので、競争が厳しくなっています。
そのため、多くの美容皮膚科がウェブサイト(ホームページ)やフェイスブックなどのSNSで積極的に情報提供、情報開示を行っています。
そんなウェブサイトには、それぞれの美容クリニックの特徴や専門性などが反映されます。
また、患者さんがどんな情報を求めているか、どんな風に記載すればわかりやすいかのセンスやスキルも問われます。
掲載されている情報には、医療美容への考え方、治療方法、その種類・効果、安全性や副作用、ダウンタイム、費用などがあります。
また、医師プロフィールや施設情報なども掲載されています。
これらの情報ができるだけわかりやすく書かれている場合は、コミュニケーション力が高いことが伺えます。
中でもポイントは、料金・治療方法・効果・副作用・ダウンタイムの5つの項目が簡潔明瞭に書かれていることです。
2)SEO目的だけにウェブサイトはリピーターが少ない可能性も
一方、最近では、美容皮膚科は競争が厳しいことから、検索エンジンの上位に表示させるSEO(検索エンジン最適化)対策を主たる目的としたウェブサイトもあります。
これは、グーグルやヤフーなどの検索エンジンに上位表示させることで、集客をはかるのが目的です。これはいわば広告の効果を狙ったものです。
美容皮膚科もビジネスですので、自分の施設にしっかりと情報提供を行って集客に力を入れること自体は問題ではありません。
ただし、中にはリピーターが少ないため、一生懸命に集客せざるをえない美容皮膚科の可能性もあります。
ウェブサイトの記事の1つ1つに長文が多すぎる場合は、SEO目的であることが多いので、その点には注意しましょう。
6.看護師は知識が十分で親切か?
美容皮膚科で勤務する看護師は、医師の指示の下でレーザーやケミカルピーリングなどの施術を行います。
そのため、美容皮膚科の中では患者さんと接する時間がいちばん長い職種です。
医師と異なり、美容皮膚科のウェブサイトや施設内で経歴や保有資格が掲載されていることはほとんどないので、客観的な指標がないのが現状です。
だから、実際に美容皮膚科で接するまでその評価ができないことが多いのです。
そのため、受診した際に看護師と接してみて、質問しやすい雰囲気があるか、質問したら専門用語を交えずにわかりやすく回答してくれるか、の2点をチェックしてみましょう。
また、よい美容皮膚科は、看護師への教育も熱心に行っています。
看護師の学会参加や院外研修、勉強会の機会が多いのが特徴のひとつです。
学んだことを患者さんに還元できるような看護師がいる美容皮膚科は、とてもよい美容皮膚科です。
初めて受診した美容皮膚科にその後もかかるかどうかを考える際には、看護師の知識や親切さなどをチェックしてみましょう。
7.受付スタッフやカウンセラーも懇切丁寧?
受付スタッフやカウンセラーは主に費用の説明や、支払い方法の説明、予約受付や電話対応などを行います。
こちらも看護師同様、美容皮膚科のウェブサイトや施設内に経歴や保有資格が掲載されていることはほとんどないので、客観的な指標がないのが現状です。
そこでチェックしたいのは、ホスピタリティを意識したコミュニケーションを心がけているか、不快な勧誘や行き過ぎた営業トークなどがないかどうか。
受付スタッフは美容皮膚科を受診した際に最初に合う人です。
そのスタッフがホスピタリティにあふれた対応ができるということは、施設全体の方針や理念、提供する美容医療が患者中心である可能性が高いと言えます。
そんな美容皮膚科なら、信頼できるよい美容皮膚科と考えられます。
一方、予算外の治療費や当初検討もしていなかった治療を提案する場合は、受付スタッフやカウンセラーに売上のノルマが課せられていることがあります。
ウェブサイトの項目でも説明したのですが、よい美容皮膚科にはリピーターが多いので営業活動をする必要がほとんどありません。
だから、もし不快に感じるほどの勧誘や営業がある場合は、あまりよい美容皮膚科ではない可能性があります。
以上、5つの指標に沿ってよい美容皮膚科の選び方を説明しました。
よい美容皮膚科を選ぶためにはウェブサイトだけではわからない部分があるので、実際に足を運んでみてください。
診察やカウンセリングを受けて少しでも不安が残るのであれば、即決せずに日を改めたり、別の美容皮膚科にかかること、セカンドオピニオンを求めることも検討してみてくださいね。
8.まとめ
現役の美容看護師から見たよい美容皮膚科の選び方のコツをご紹介しました。
いかがでしたか?
アンチエイジングや美肌を求めて治療を受けたいと思っても、初めての場合にはどんな美容皮膚科を選べばいいのか、迷うことも多いのではないでしょうか?
今回は、美容皮膚科を選ぶ際にチェックしておきたい5つのポイントを詳しくご紹介しました。
ぜひ、この記事の情報を参考に、自分自身にあったよい美容皮膚科を見つけてくださいね。
<自分に合った美容クリニックを選びたいなら>
全国のさまざまな美容皮膚科・美容外科をご紹介しています。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:美容皮膚科の看護師「えりか」さん)
プロフィールは前出
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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