エイジング美容研究家 / 美容ライター
遠藤幸子さん
アットコスメ公認ビューティストに認定されたことを足掛かりに美容ライター、エイジング美容研究家としての活動をスタート。
ウェブや雑誌などに美容コラムを執筆する傍ら、テレビやラジオ、新聞、雑誌などのメディアやコスメブランドの広告などへの出演、執筆も行う。
●保有資格
アンチエイジングアドバイザー・スキンケアアドバイザー
美容ライター / 美容研究家 遠藤幸子さんHP
皆さんが考える美肌とは、どのような肌状態でしょうか?シワやシミ、たるみのないエイジレスな肌でしょうか?それも美肌のひとつのあり方ですが、健やかであることが大前提です。そして、そのために注目して欲しいのは、角質層(コルネオサイト)の状態です。
ここでは、角質層(コルネオサイト)を理想の状態にするケア法「コルネオセラピー」についてご紹介します。
美肌のために知っておきたい理想的な角質層の状態
隅々まで水分で満たされ、正常な角質層を維持できていると、肌のターンオーバーは正常に行われ、バリア機能も維持しやすくなり、健やかな美肌をキープできます。
しかし、角質層に問題が起こると、肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルに繋がります。つまり肌トラブルを抱えている人は、角質層を回復させバリア機能を改善することこそが美肌の近道です。
このような美肌理論は、「コルネオセラピー」と呼ばれ、今美容業界でも注目されています。
話題の「コルネオセラピー」で、年齢に負けない健やかな美肌へ
「コルネオセラピー」に基づいたスキンケアを行うには、どのようにすればよいのでしょうか。詳しくは、ご紹介していきましょう。
(1)角質ケア
一般的に加齢により遅れがちな肌のターンオーバーを促進させるケアの必要性が浸透している感があります。しかし、過剰な角質ケアは逆に肌のターンオーバーが早まり、未熟な細胞ができあがってしまうことに。そうすると、肌のバリア機能が低下してしまうため、洗いすぎやピーリングには注意が必要です。
基本に立ち返り、丁寧なクレンジングと洗顔から始めましょう。それに加えて肌状態を見ながら必要に応じて酵素洗顔や拭き取り化粧水、塗るだけの角質ケア化粧品など、できるだけマイルドなものを投入することをおすすめします。
(2)保湿
角質層を十分な水分で満たすには、保湿することが重要です。乾燥が気になる季節は室内の湿度に気を配りながら、肌の保湿状態を高めるために、「角質の中」を意識した保湿成分を補うことが大切です。
おすすめは次のような組み合わせです。
● アミノ酸、グリセリンなど分子が小さく、角質層に浸透して水分を吸着する成分
● セラミドやコレステロールなど分子が小さく、角質層に浸透して水分を挟み込む成分
● ヒアルロン酸やコラーゲンなど分子が大きく肌表面で水分を抱え込む成分。
また、必要に応じて皮脂膜の代わりをするスクワランやシアバターなどの肌表面から水分が蒸散することを防ぐ成分も使いましょう。
さらに、洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料の使用は見直す必要があります。化粧水の量も足りていない人が多いと感じています。手のひらに吸い付く感触が得られるまでしっかりとなじませましょう。
(3)紫外線を防止する
角質層を正常な状態で保つためには、紫外線を防止することも大切です。日焼け止めは年間を通して使用し、塗り直しや日傘、帽子、サングラスなどの併用を心掛けましょう。
肌悩みがあるとつい表面的なことに目を留めて対処しがちです。しかし、「コルネオセラピー」に沿ってスキンケアを見直すと、角質層の回復を目指し、バリア機能を改善するケアがいかに重要であるかに気付きます。今こそ基本に立ち返ったスキンケアを始めてみませんか?
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