エイジングケア化粧品によく配合されるアミノ酸誘導体。
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
でも、アミノ酸とどう違うのか?ということをご存じの方は少ないのでは?
この記事では、エイジングケア化粧品をお使いの女性のために、アミノ酸誘導体について、その特徴やはたらき、効果など大切なポイントを説明します。
さらに、オススメのアミノ酸配合美容液をご紹介します。
・ アミノ酸の特徴や効果、役割がわかります。
・ アミノ酸の化粧品成分としてのはたらきや効果、安全性がわかります。
・ おすすめのアミノ酸配合化粧品の特徴がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.アミノ酸化粧品をエイジングケアに使いたいあなたへ
「アミノ酸化粧品のエイジングケア効果とアミノ酸誘導体の特徴」をお届けします。
突然ですが、たとえば、『エイジングケア化粧品成分の「ナールスゲン」は、アミノ酸誘導体です』
といわれても、何のことか、ピン!と来ないのではないでしょうか?
化粧品や健康食品で、「アミノ酸化粧品」「アミノ酸化粧水」「アミノ酸配合」などの表記や「ビタミンC誘導体配合化粧品」などの表記を、よく見かけられることと思います。
エイジングケアやエイジングケア化粧品のことをご理解いただくには、この「アミノ酸」と「誘導体」のことを、知ることが手助けの1つとなります。
この言葉の意味をきっちり理解しておけば、化粧品や健康食品を選ぶ際の参考になりますし、誤解を与えそうな広告にも惑わされずに済むようになります。
また、アミノ酸誘導体の成分である「ナールスゲン」などを理解すれば、エイジングケアに対する理解が深まります。
この記事では、アミノ酸とは何か、その特徴やはたらき、化粧品成分としての効果や安全性をご紹介します。また、おすすめのアミノ酸配合の美容液をご紹介します。
「アミノ酸って何?どんな種類やはたらきがあるの?」
「アミノ酸誘導体って何?そもそも誘導体って?」
「アミノ酸配合化粧品ってどんな効果が期待できるの?」
「ナールスゲンってどんなアミノ酸誘導体なの?特徴やメリットを知りたい!」
「アミノ酸化粧品の上手な使い方は?」
などが気になる方は、続きをチェックしてくださいね。
また、2章や3章は理系でない方や化学を専門的に勉強したことのない方には、少し退屈に感じるかもしれませんが、お付き合いください。
11種のアミノ酸とアミノ酸誘導体配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」
<アミノ酸誘導体ナールスゲン配合もおすすめのエイジングケア化粧品>
<アミノ酸でできているコラーゲンを生み出す力をチェックしたいなら!>
- アミノ酸は、たんぱく質の原料となる成分で、からだにはなくてはならない成分です。また、美肌にもとても大切です。
- アミノ酸は、大きく必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分かれます。食べ物から摂れないものと摂れるもので種類が分かれるのです。
- お肌の表皮では、アミノ酸は天然保湿因子の成分として潤いを保持します。そのためバリア機能を守ります。
- 真皮のコラーゲンやエラスチンは、たんぱく質です。そして、たんぱく質はアミノ酸が原料です。複数が結びついてたんぱく質になるのです。
- アミノ酸化粧品とは、アミノ酸やその誘導体が成分として含まれる化粧品です。化粧品成分としてのアミノ酸は保湿成分です。刺激も少なく、どんな肌質にも使いやすい成分です。
- アミノ酸誘導体とは、アミノ酸の構造を少し変えて工夫した成分です。基本的にはその特徴を持っています。ナールスゲンやトラネキサム酸などがよく知られています。
- アミノ酸化粧品は、アミノ酸だけではなく、作用の異なる保湿成分やエイジングケア化粧品成分を配合したものを選びましょう。
2.アミノ酸とペプチド
1)アミノ酸とは?
アミノ酸とは、一言でいえば「たんぱく質の元」です。
私たちのからだは、20%がたんぱく質でできており、アミノ酸はそれが分解され、最も小さな成分の単位になったものです。
人のからだのたんぱく質を構成するアミノ酸は、たったの20種類しかありません。
ところが自然界には、現在知られているだけでも約500種類の天然アミノ酸があるのです。
アミノ酸は、私たちの生活に深く関わっている成分というか、からだの一部といってもよい成分です。
エイジングケアにご興味のある方なら、誰もが知っている美肌の源であるコラーゲンやエラスチン。
コラーゲンもエラスチンもたんぱく質なので、アミノ酸からできているのです。
また、表皮の角質層にあるNMF(天然保湿因子)も、約50%がアミノ酸類です。
このように、アミノ酸は、私たちのからだやお肌を支えるすごく大事な成分です。
そんな理由から、多くの化粧品や健康食品で、「アミノ酸配合」「アミノ酸サプリ」などがあるのです。
アミノ酸が、からだやお肌にとって必要不可欠なものである以上、まずは食べ物から摂ることが大切です。
肉や魚、そして野菜であれば大豆などにたんぱく質が多く含まれるので、栄養バランスが偏らないように、肉、魚、野菜から万遍なくたんぱく質を摂ることを心がけましょう。
食べ物で美肌を目指すことは、アンチエイジングにもつながります。
2)一緒に知っておきたい!ペプチドとは?
アミノ酸と一緒にペプチドについても理解しておきましょう。
①ペプチドとは?
エイジングケア化粧品の中で「ペプチド配合」という製品も、最近ではよく見かけるのではないでしょうか?
ペプチドとは、アミノ酸が決まった順番で複数個繋がったもの、もしくはタンパク質が分解される途中でできるものです。
人のからだでは、消化酵素によって、たんぱく質→ペプチド→アミノ酸へと分解されます。
つまり、たんぱく質もペプチドも、アミノ酸からできているのです。
たとえば、コラーゲンでもそれが分解されるとコラーゲンペプチドと呼びます。
コラーゲン化粧品やコラーゲンサプリメントで使われているのは、ほぼコラーゲンペプチドです。
②化粧品成分としてのペプチド
最近、話題の化粧品成分でEGFやFGFという名前を聞いたことはないでしょうか?
EGFは「Epidermal Growth Factor」の略で、「上皮成長因子」のことです。
化粧品成分としては、「ヒトオリゴペプチド-1」と呼ばれます。
EGFは、皮膚の表面に存在する受容体と結びついて、新しい細胞の生成を促す作用があります。
FGFは、「Fibro oblast Growth Factor」の略で、「線維芽細胞増殖因子」のことです。
化粧品成分としては、「ヒトオリゴペプチド-13」と呼ばれます。
FGFは、全部で23種類のファミリー(組織)から形成されています。
EGFと違うのは、EGFが肌表面ではたらくのに対し、FGFは肌の奥で作用するということです。
人が持つFGFは、線維芽細胞を活性化させてコラーゲンやエラスチンなどの生成量を増やします。
また、シワの改善などで注目されている化粧品成分のマトリキシルもペプチドです。
このようにアミノ酸が結合したペプチドにもさまざまな効果があるのです。
3.アミノ酸の種類
アミノ酸とペプチド、たんぱく質の関係については理解できましたでしょうか?
実は、アミノ酸には大きく分けて2種類があり、さらにその2種で細かな分類があります。
それは、私たちのからだでつくれるかどうかによる分類です。
私たちのからだはたった20種類のアミノ酸からできていますが、大きく次の2種に分けることができます。
- からだの中でつくることのできない必須アミノ酸
からだの中でつくられる非必須アミノ酸
1)必須アミノ酸とは?
必須アミノ酸は、毎日の食事から必ず摂ることが必要とされるアミノ酸です。
必須アミノ酸には、次の9種類があります。
- バリン
- イソロイシン
- ロイシン
- メチオニン
- リジン(リシン)
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- スレオニン(トレオニン)
ヒスチジン
2)非必須アミノ酸とは?
非必須アミノ酸とは、体内で合成できるが、さまざまなはたらきがあるため、摂取したいアミノ酸です。
非必須アミノ酸には、次の11種類があります。
- アルギニン(ただし、小児では必須アミノ酸に含まれます)
- グリシン
- アラニン
- セリン
- チロシン
- システイン
- アスパラギン
- グルタミン
- プロリン
- アスパラギン酸
グルタミン酸
3)知っておきたいBCAAとHMBとは?
アミノ酸との関係で知っておきたいのが、BCAAとHMBです。
①BCAAとは?
BCAAは、Branched Chain Amino Acidsの頭文字からとった略語です。
BCAAとは、必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンのことで、その分子構造から分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸と呼ばれます。
ヒトの筋たんぱく質中の必須アミノ酸のBCAAの割合は約35%を占めます。
だから、筋肉づくりに果たすBCAAの役割はとても大きいのです。
②HMBとは?
HMBは「Beta-hydroxy-beta-methylbuteric Acid」の略で、日本語では「β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸」です。
HMBは必須アミノ酸であるロイシンの代謝物質のひとつです。
日本では、2010年に発売が解禁されてから、ボディビルダーやアスリートの間で話題となっているサプリメントです。
<参考記事>
4.アミノ酸とお肌の関係は?
これまでの説明で、アミノ酸については理解できましたでしょうか?
では、そんなアミノ酸は、お肌の中でどんな役割を果たしているのかを考えてみましょう。
1)角質層でバリア機能を担うアミノ酸
アミノ酸は、いわば、肌がもともと持っている天然のうるおい成分です。
角質層にある天然保湿因子(NMF)は、アミノ酸(40%)、ピロリドンカルボン酸(およびその塩)(12%)、乳酸塩(12%)、 尿素(7%)のほかミネラル塩類、有機酸(およびその塩)などの、低分子の成分で組成されています。
アミノ酸としては、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンなどさまざまなアミノ酸が混じっています。
また、ピロリドンカルボン酸もアミノ酸の代謝物です。
これらのアミノ酸が水分を吸着して保湿することで、バリア機能を担っているのです。
また、保湿を通して、ターンオーバーを整え、肌の肌理(キメ)を整えたり、お肌の透明感をもたらすことにもアミノ酸が一役買っているのです。
<参考記事>
2)肌のハリや弾力の元となるアミノ酸
真皮の線維芽細胞が生み出すコラーゲンやエラスチンもアミノ酸からできています。
コラーゲンやエラスチンは、さまざまなアミノ酸でできています。
コラーゲンは約1000個のアミノ酸でできていますが、グリシン、プロリン、アラニン、ヒドロキシプロリン、グルタミン酸、アルギニンが主なものです。
この中で、ヒドロキシプロリンはコラーゲンに特有のものです。
一方、コラーゲンには、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンが含まれないこともその特徴です。
エラスチンは、800個以上のアミノ酸でできていますが、その80~90%はロイシン、アラニン、グリシン、プロリン、バリンの5つで占められています。
多くのアミノ酸からできたコラーゲンやエラスチンは、お肌のハリや弾力を保っています。
3)加齢や外的刺激で減るお肌のアミノ酸
うるおいに満ちたツヤのある素肌は、NMF(天然保湿因子)が十分にあります。
つまり、アミノ酸に満ちているのです。
しかし、年齢を重ねたり、バリア機能が低下してお肌が乾燥すると、アミノ酸が減ってしまいます。
また、ゴシゴシ洗顔したり、刺激の強いクレンジングなどでも、NMFに含まれるお肌のアミノ酸も流されてしまうのです。
このようにアミノ酸は、お肌にとってなくてはならない存在です。
アミノ酸が、エイジングケア化粧品ほかさまざまな基礎化粧品に使われるようになったのは、こうした理由からなのです。
5.アミノ酸化粧品の効果と特徴
1)アミノ酸化粧品の特徴と種類
アミノ酸を配合した化粧品は、アミノ酸化粧品と呼ばれることがありますが、化粧品の全成分表示に、「アミノ酸」と記載されることはありません。
今まで、お話してきたとおり、アミノ酸にはたくさんの種類があるので、1つ1つのアミノ酸の種類で記載されるからです。
化粧品に配合されているアミノ酸としては、アルギニン、グリシン、グルタミン酸、サルコシン、バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、ヒスチジン、アラニンなどがあります。
アミノ酸の化粧品成分としての効果の基本は、「保湿」です。
2)化粧品成分としてのアミノ酸の効果
①さまざまなアミノ酸化粧品の効果
アミノ酸の化粧品成分としての効果の基本は、「保湿」ですが、特徴的なはたらきがあります。
また、一部には保湿以外のはたらきもあります。
代表的なアミノ酸のはたらきは、次のとおりです。
<ヒドロキシプロリン>
コラーゲンに含まれるアミノ酸です。
保湿作用以外にも、セラミド合成促進によるバリア機能の改善作用や細胞賦活作用、線維芽細胞のコラーゲン合成促進、メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用があります。
<アルギニン>
保湿作用以外にも、肌のpH調整やケン化または中和反応によるセッケン合成作用、パサつき抑制による毛髪修復作用があります。
また、角質層の細胞分裂を促したり、尿素やコラーゲンをつくります。
<リシン>
コラーゲンの原料のアミノ酸です。
保湿作用以外にも、角質層ケラチンのカルボニル化抑制作用があります。
<プロリン>
コラーゲンの原料となるアミノ酸です。
ゆるやかな保湿作用を発揮します。
<グルタミン酸>
代謝を活発にするアミノ酸です。
皮膚を保護するとともに、保湿作用を発揮します。
<サルコシン>
アミノ酸の1種クレアチンの分解生成物で、保湿効果があります。
②アミノ酸化粧品のメリットは安全性の高さ
アミノ酸は、刺激性も少ないことから使う人の肌質を選びません。
普通肌や脂性肌の方はもちろん、乾燥肌、混合肌、インナードライ肌、敏感肌,乾燥性敏感肌の方でも使える成分です。
また、赤ちゃんや子供の乾燥肌、ご高齢の方の乾燥肌でも使えます。
もう1つの特徴は効果の発揮の仕方。
健康なお肌の場合は、ゆっくりと肌に浸透してじわじわと保湿効果を発揮します。
しかし、バリア機能が低下している場合は、速やかに肌に浸透して乾燥肌を改善します。
だから、優しいエイジングケアを考える場合にも使いやすい保湿成分です。
そのため、エイジングケア化粧水や敏感肌化粧水などにも使われます。
③アミノ酸化粧品のデメリットは単体での保湿効果
一方、アミノ酸の保湿力は、セラミドなどと比較すると弱いのです。
セラミドは、水分を挟み込んで保湿しますが、アミノ酸は、水分を吸着して保湿します。
そんな保湿方法の違いから、保湿力ではセラミドに劣るのです。
また、水分を抱え込んで保湿する成分であるプロテオグリカンやヒアルロン酸と比べても保湿力が劣ります。
だからといって、アミノ酸が不要というわけではなく、これらと組み合わせることでさまざまな角度から保湿ができるのです。
3)アミノ酸はイオン導入に向いた成分
アミノ酸のもう1つの特徴は、イオン導入に向いた成分であることです。
イオン導入とは、美顔器の1種であるイオン導入美顔器を使って、美容成分をお肌の奥まで届ける美容法です。
アミノ酸は、分子が小さく、水溶性でイオン化する性質があることから、イオン導入に向く化粧品成分です。
だから、アミノ酸化粧水は、イオン導入向きの化粧水です。
4)知っておきたい!アミノ酸系界面活性剤
アミノ酸と化粧品への活用で知っておきたいのがラウロイルグルタミン酸Naなどのアミノ酸系界面活性剤。
- 弱酸性で刺激が低くお肌に優しい
- 生分解性が高く地球環境にも優しい
- うるおいを保つ
ことから、最近ではエイジングケア向け、敏感肌向けのクレンジング料や洗顔料に使われるようになってきた界面活性剤です。
また、アミノ酸シャンプーも、アミノ酸系界面活性剤が使われています。
一方、次のデメリットがあります。
- 洗浄力が不十分
価格が高い
それでも「優しい」ことを重視する人が増える中で、アミノ酸系界面活性剤の普及が進みつつあります。
<参考記事>
市販のアミノ酸シャンプー人気おすすめ14選!メリットや成分を解説
5)アミノ酸を含む化粧品
今では、アミノ酸を含む化粧品は多種多様です。
保湿効果を期待して、何種類もが同時に基礎化粧品やスキンケア用品に配合されます。
具体的には、クレンジングリキッドやクレンジングジェルなどのクレンジング料、洗顔フォームや洗顔パウダーなどの洗顔料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲルやオールインワンジェル、口紅など唇ケアのアイテム、ハンドクリーム、頭皮ケアや毛髪ケアのアイテム、爪ケアのアイテム、デコルテケアのアイテム、ボディマッサージやフェイスマッサージ用のクリームなどに使われます。
さらに、化粧下地やパウダーなどメイクのアイテムにも使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されます。
6.アミノ酸誘導体と特徴的な成分
1)アミノ酸誘導体とは?
それでは、アミノ酸誘導体とは何でしょうか?
誘導体とは、「もとの成分が持つ形(構造)や性質をあまり変えない程度に変えた成分(化合物)」のことをいいます。
要は、形が元の成分に近くて、性質も似ているけれど、どこかちょっと違う成分と覚えておけばよいでしょう。
では、なぜ化粧品成分を、わざわざ「誘導体」にする必要があるのでしょうか?
それは、もともとの成分だと壊れやすかったり、うまくお肌に浸透しないなどの問題があるので、それを解決するための手段として、誘導体にしているのです。
つまり、もともとの成分の持つチカラを保ちながら、人工的に改良し、安定化させた成分が「誘導体」です。
アミノ酸誘導体、ビタミンC誘導体などエイジングケア化粧品成分には、さまざまな「誘導体」がありますが、これらは有効性、安全性、安定性などを高めるために工夫したものなのです。
このように、お肌にある成分のアミノ酸に近い成分である「アミノ酸誘導体」は、エイジングケア化粧品にはよく配合されるのです。
2)ナールスゲンもアミノ酸誘導体
京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分であるナールスゲンは、アミノ酸誘導体の1つです。
通常のアミノ酸にはない、エイジングケアにとってのウレシイ効果がたくさんあります。
ナールスゲンには、次の特徴があります。
- 分子量321ダルトンという極めて小さな水溶性成分
- 真皮の線維芽細胞を活性化し、真皮のコラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増す
- 表皮の傷の治癒を助けるはたらき
- 紫外線ダメージによる光老化を抑える
- 表皮で抗酸化物質グルタチオンを増やす
ヒアルロン酸やHSP70を増やす
このようにナールスゲンは、アミノ酸誘導体としてはユニークでエイジングケアにも向く成分です。
<参考記事>
*HSP(ヒートショックプロテイン)でシワやほうれい線が予防できる!
*シミを予防するHSP(ヒートショックプロテイン)の効果とは?
3)トラネキサム酸もアミノ酸誘導体
トラネキサム酸は、必須アミノ酸であるリシンを元に人工合成されたアミノ酸誘導体です。
トラネキサム酸は、OTC医薬品としては初めて肝斑の改善が効能として認められた成分です。
トラネキサム酸は、メラニン発生の要因のひとつと考えられるメラノサイト活性化因子「プラスミン」をブロックすることで、肝斑の原因となるメラニンの発生を抑制します。
この作用によって、肝斑を薄くする作用があると考えられています。
4)ネオダーミルは、アミノ酸を含む
ネオダーミルは、アミノ酸誘導体ではありませんが、バイオテクノロジーによって生まれた最先端のエイジングケア化粧品成分です。
Ⅰ型コラーゲンだけなくⅢ型コラーゲン増やす特徴があります。
ネオダーミルはいくつかの成分を混合したもので、線維芽細胞のエネルギーとコラーゲンやエラスチンの産生に着目し、グリセリン、水、メチルグルコシド6リン酸(MG6P)、銅、リシン、プロリンが含まれます。
リシン、プロリンはアミノ酸です。
7.アミノ酸誘導体化粧品の選び方
ここまで幅広くアミノ酸とアミノ酸化粧品を取り上げました。
最後にエイジングケアのためのアミノ酸化粧品の選び方を整理しておきます。
1)1種ではなく複数のアミノ酸が配合されている
1つではなくアミノ酸が複数含まれているアミノ酸化粧品を選ぶことをオススメします。
なぜなら、アミノ酸は少しずつ効果が異なるので、多くのアミノ酸を含むアミノ酸化粧品がオススメなのです。
また、NMF(天然保湿因子)の組成に使づけることでバリア機能をサポートするからです。
2)ビタミンC誘導体が配合されている
ビタミンC誘導体とアミノ酸は相性のよい成分です。
なぜなら、ビタミンC誘導体には、コラーゲンをつくるはたらきがあるからです。
コラーゲンの原料であるグリシプロリン、アラニン、ヒドロキシプロリン、グルタミン酸、アルギニンなどのアミノ酸とビタミンC誘導体の両方が含まれていると、コラーゲン産生がアップする可能性があります。
ビタミンC誘導体には、APPS(アプレシエ)、VCエチル、アスコルビン酸Naなどがおすすめです。
また、最近ではセラミドを増やす成分の1つであるセラミドプロモーターも登場しています。
これもおすすめのビタミンC誘導体です。
3)アミノ酸と作用の異なる保湿成分が含まれている
アミノ酸以外に作用の異なるヒアルロン酸、プロテオグリカン、セラミドなどを配合したエイジングケア化粧品を選びましょう。
4)エイジングケア化粧品成分が含まれている
アミノ酸以外のエイジングケア化粧品成分やアミノ酸誘導体、また原料にアミノ酸を含むエイジングケア化粧品がオススメです。
エイジングケア化粧品成分には、ナイアシンミドやEGF、FGFなどがあります。
5)エイジングケアに不要な成分が含まれていない
エイジングケアにとって必要のない、合成香料、合成着色料ほか刺激のある成分が少ないアミノ酸化粧品を選びましょう。
アルコール(エタノール)を含まないアルコールフリー化粧水などのノンアルコール化粧品がおすすめです。
8.オススメのアミノ酸配合美容液
1)ナールス ネオとは?
オススメの美容液は、ナールスネオ。
私たちの美容液ランキング1位のエイジングケア美容液です。
アミノ酸およびアミノ酸誘導体として、ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン、PCA-Na、ナールスゲンを配合しています。
アミノ酸および誘導体を11種配合した目元・口元専用美容液です。
2)ナールス ネオの開発コンセプト
「目元、口元などでどうしても気になるエイジングサイン。いろんなケアを試したけど、どうしても気なってしまう。」
そんな気になるパーツを、最先端のエイジングケア成分で「攻める」美容液です。
「目元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
「in-cosmetics 2013」(パリ)で、「イノベーションアワード金賞」を受賞したスイス発の最新バイオテクノロジーによる成分「ネオダーミル」を最高推奨濃度(2%)で配合し、大学発の成分「ナールスゲン」「プロテオグリカン」を配合することで、目元や口元のハリやツヤをキープします。
*in-cosmeticsとは、世界中の化粧品原料企業が集う、化粧品原材料の国際展示会です。
3)ナールス ネオの配合成分のポイント
目元やハリや口元のハリをキープするために、ナールス ネオは、アミノ酸以外にも次の美容成分を配合しています。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
コラーゲン、エラスチン、HSP47をサポート。
じっくり時間をかけて、お肌に潤いを与え、ハリやツヤをキープする「育むエイジングケア」をサポート。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
使用後、2週間程度でコラーゲン注射に匹敵する力で「攻めるエイジングケア」をサポート。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールスネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)を配合。
コラーゲン産生をサポートするとともに、皮脂をコントロールすることで毛穴ケアも期待できます。
④プロテオグリカン配合
ナールスネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」と「攻めるエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも、保湿力に定評のあるヒト型セラミド6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)を配合したセラミド美容液です。
お肌のバリア機能を守ります。
⑦金コロイド配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドを配合。
お肌の酸化を防ぎます。
⑧お肌に不要な成分を無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールフリー化粧品です。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
9.まとめ
アミノ酸、アミノ酸化粧品、そしてアミノ酸誘導体まで含めて幅広くご紹介しました。
いかがでしたか?
アミノ酸は、からだにもお肌にも大切な成分であることが理解できたのではないでしょうか。
まずは、食べ物をバランスよく摂りましょう。
また、アミノ酸化粧品の特徴やメリットもおわかりいただけたと思います。
さらに、アミノ酸とアミノ酸誘導体の関係は、ご理解いただけましたでしょうか?
刺激が少なく安全に保湿を担うので、今やさまざまな化粧品に配合されます。
アミノ酸などを配合したエイジングケア化粧品は、この「誘導体」の技術のおかげで、進化しているのです。
化粧品の原料をつくるメーカーは、こうした技術を磨くことで、お肌の健やかさを保つことに貢献していることをご理解いただければ幸いです。
アミノ酸をエイジングケアに上手に活用してくださいね。
この記事「アミノ酸化粧品のエイジングケア効果とアミノ酸誘導体の特徴」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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