フケを何とかしたい!原因と対策・予防法を現役美容師がご紹介

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「エイジングケア」とは、年齢に応じた化粧品による肌のお手入れを指します。
「浸透」とは、角質層までの浸透を指します。
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フケは頭皮の悩みで最も気になるものの1つ。肩や髪の毛などに付いているといやですね。毎日、シャンプーしていても、間違った方法で行えば出てしまうこともあります。この記事では、そんなフケの原因から対策、また予防法について現役美容師がご紹介します。

 

 

1.フケが気になるあなたへ

フケが気になる女性

この記事は、現役美容師がエイジングケア世代の方のためにフケの原因から対策、また予防法、治療法についてご紹介するものです。

エイジングケアアカデミーの編集部では、エイジングケアやアンチエイジングに関するさまざまな記事を提供していますが、中にはそれぞれの領域の専門家の協力を得て提供するものがあります。

今回の「フケを何とかしたい!原因と対策・予防法を現役美容師がご紹介」は、そんな記事の1つで現役の美容師さんに執筆いただきました。

エイジングケア世代では女性の薄毛もふえてきますが、何といっても気になるのがフケ。この記事では、フケの原因から対策、また予防法について現役美容師がご紹介します。

「フケって一体何なの?」

「シャンプーしているのにフケが!何とかできないの?」

「フケを予防する方法を教えて!」

などが知りたい方は、ぜひ、続きをチェックしてください。

<執筆者プロフィール>

海外で美容師をするゆかです。

日本で修行をした後、カナダ、パリ、オーストラリアの美容院で勤務し、現在は台湾でフリーとして働いています。

各国でアジア系の美容院や完全にローカルの美容院(ウエスタンの方しか来られない美容院)で働かせて頂きました。

そのおかげで各国のトレンドや色んな髪質に触れてきました。

その経験を元に、お客様それぞれの個性を引き出せるような仕事を目指しています。

また、私の経験や知識が皆さまの手助けになれたらと思い執筆活動も同時にさせて頂いております。


2.フケって一体何なの?

フケって一体何なの?と考える女性

1)フケとは何か?

フケとは頭皮の角質が古くなって剥がれ落ちたものです。

頭皮も皮膚の一部ですので新陳代謝、つまり肌のターンオーバーが毎日繰り返されています。

健康な状態であれば垢となって剥がれ落ち、新しい皮膚へと約1か月のサイクルで入れ替わります。

剥がれ落ちる皮膚も量が少なく普段のシャンプーで落とせます。

しかし、何らかの原因でこのサイクルが乱れて早まると、まだ完全に成長していない皮膚が剥がれ落ちてしまいます。

その正体がみなさんの知っているフケです。

2)フケの原因と種類を知ろう

みなさんはフケにも種類があることはご存知でしょうか?

フケの種類によって原因も違うので対策方法も異なります。そのため、きちんとフケの種類を把握する必要があります。

①乾燥によるフケ

まずフケをしっかりチェックしてみましょう。

パラパラと粉の様に落ちてくるフケは、乾燥によるものです。

乾燥によるフケは、見た感じからも乾燥しているのが分かります。

乾燥肌の方は経験があると思いますが、特に冬などにお顔の皮膚などが乾燥して剥がれ落ちてくることはありませんでしたか?

どちらも原因は乾燥によるものです。

もともと乾燥肌の方はこの乾性ふけの方が多いです。

この場合は、乾燥が原因です。

だから、乾燥への対策をしないと悪化する怖れがあります。

②しっとりしたフケ

フケの状態がしっとりとべたべたしている方は脂性のフケです。

もともと脂性肌(オイリー肌)で皮脂が多めの方やホルモンの関係で男性に多いです。

このタイプのフケは油分を多く含んでおり、そのままにしておくと酸化が進み、皮膚の状態が悪化しやすくなります。

それだけでなく、頭皮の常在菌の1つであるマラセチア菌が異常発生して起こる「脂漏性皮膚炎」の可能性が高いのがこの脂性フケです。

皮脂が過剰に分泌してしまい、マラセチア菌が大量発生してしまうと、炎症を起こしかゆみの原因になるので早めの対策が必要です。

3)エイジングケア世代で注意したいフケは?

フケの種類や発生のしやすさは、年齢や性別、季節によっても多少異なります。

エイジングケア世代で特に注意したいのが乾性フケ。

なぜなら、女性は20代や30代前半までは皮脂分泌が多いのですが、それ以降はエイジングで減っていくからです。

だから、30代からのエイジングケアでは頭皮の乾燥肌対策が大切なのです。

一方、10代や20代では脂性フケが多い傾向にあります。

4)季節や性別でも気をつけるポイントが違う

もちろん、季節でも気をつけるポイントは異なります。

一般的には夏は脂性フケが増え、冬の乾燥の季節は乾性フケになることが増えます。

性別でみると、男女ともに成長期である10~14歳ごろにかけて皮脂の分泌量が増え始めます。

男性は60歳代ごろまでずっと皮脂の分泌量が多いので脂性フケが多いのです。

それ以降は皮脂量が減少していき、逆に肌が乾燥しがちに変わってくるため、乾性フケが多くなる傾向にあります。


3.フケの対策を考えよう

フケの対策を伝える女性

1)フケが出てきたらしっかり洗うべき?

①基本は皮脂を落し過ぎないシャンプーを使う

さきほど、フケには種類があるとお話ししましたね。

脂性フケの方はある程度油分を取り除く必要がありますが、乾性フケの方は今すぐ洗浄力の強いシャンプーの使用を避けてください。

特に、市販のラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの洗浄力や脱脂力の強い洗浄成分の入ったシャンプーは避けてください。

なぜなら、皮脂には頭皮の地肌を保湿するはたらきがあります。それを取りすぎることはかえってフケの原因になるからです。

乾性フケの方は、とにかく乾燥しないようにするのが一番効果的です。

エイジングケア世代シャンプーの選び方を現役美容師が指南」でも紹介したように殺菌成分入りの商品は使い方に注意が必要ですので、むやみに手を出すのは避けましょう。

②シャンプーの切り替えの際も注意が必要

乾性フケの対策のためにシャンプーを別のものに変え、洗浄力を落とす場合に気をつけてもらいたいことがあります。

それは、急にシャンプーの洗浄力を落としてしまうと、皮脂が増え過ぎてしまうことです。

なぜなら、今まで洗浄力が強いことで抑えられていた皮脂分泌が、急激な洗浄力の低下で抑え切れなくなるからです。

その結果、過剰な皮脂が酸化してかゆみの原因になることがあるのです。

だから、洗浄力の優しいものに変える場合は、現在使用しているシャンプーと交互に使用していくなど、工夫することが必要なのです。

また、もう1つ気をつけたいのが、シャンプーの回数です。

頭皮を清潔に保つことがフケ対策には大切ですが、1日2回以上のシャンプーはNG。

シャンプーの適切な頻度は、一日一回です。

2)フケを減らすための対策と予防法

①シャンプーを見直しましょう

乾性フケの方は乾燥が原因ですので、洗浄力の優しいアミノ酸系洗浄成分のシャンプーがおすすめです。

脂性フケの方はしっかりとした洗浄力で油分を取らないといけないと思われがちですが、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naでは洗浄力が強すぎます。

また、刺激がとても強いのでその刺激がフケの原因にもなりかねません。

だから、脂性フケの方にもアミノ酸系シャンプーをおすすめします。

価格は高くなりますが、市販より美容室専売のシャンプーから選ぶことがおすすめです。

<参考記事>

市販のアミノ酸シャンプー人気おすすめ14選!メリットや成分を解説

②シャンプーやリンスはしっかり洗い流してフケ対策

また、シャンプーの方法にも注意してください。

フケでお困りの方で見落とされがちなのが、十分にシャンプーを流し切れてないことです。

きちんとしたシャンプーを使用しても成分が頭皮に残っていれば、悪影を与えます。

もちろん、シャンプー以外にも、リンスやトリートメントもきちんと洗い流してください。

ワックスなどのスタイリング剤もなるべく頭皮にはつけず、使用した日はその日のうちにシャンプーで洗い落としてください。

中には、フケを剥がしとった方がよいと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

ごっそり取れると気持ちよい、人前で落ちるのが恥ずかしいため先に取っておきたいという気持ちはわかります。

しかし、フケを剥がすと頭皮も傷つきますし、まだ内側の皮膚が完成していないままめくれてしまい刺激になるのでご注意ください。

③パーマやカラーもフケの原因のひとつです。

カラーやパーマも頭皮環境が落ち着くまでできるだけ避けてください。

どちらも薬剤が頭皮についてしまいますし、普段は弱酸性である頭皮にアルカリ性であるカラーやパーマが付着してしまうと、とても刺激になってしまいます。

また、パーマやカラーそのものがフケの原因になっていることもあります。

フケだけでなく、頭皮の傷みやかゆみ、抜け毛の原因にもなりかねません。

やめる事が一番望ましいですが難しい場合は、低刺激のカラー剤を使用しているか美容院に問い合わせましょう。

パーマ液はどうしても頭皮についてしまいますが、カラー剤は頭皮につけずに塗布することができるので美容師さんに相談してみてください。

ただし、頭皮から離して塗布するため、根元ギリギリの部分は染められません。

また、普通のカラーより塗布に手間がかかることから、プラス料金をとる美容院もあります。

④紫外線もフケの原因!気をつけましょう

紫外線が皮膚への悪影響を与えてしまうのはみなさんもご存知ですよね。

それだけでなく、紫外線の浴びすぎは皮脂が酸化して頭皮への刺激や老化の原因となってしまいます。

酸化してしまったら肌のバリア機能が壊れてしまい、乾燥しやすくなります。その結果、乾性フケの原因になるのです。

さらには、紫外線は光老化をもたらすので、頭皮のたるみの原因になってしまうことも。

長期間外出する際は、頭皮専用の日焼け止めを使ったり、帽子や日傘などで紫外線対策を行うことで、頭皮を守ることを忘れないようにしましょう。

⑤シャンプーの後はきちんと乾かしましょう

ドライヤーで髪を乾かす女性

シャンプーでしっかりケアすれば大丈夫と思っていませんか?

シャンプーをした後に濡れたままでいるのも頭皮によくありません。

さらにそのまま寝てしまうと、枕に接している面がとても不衛生です。

フケの原因であるマラセチア菌は頭皮にすみつくカビの一種です。

湿った環境はカビの繁殖にとってよい環境ですのでどんどん増加し、フケをより悪化させてしまいます。

清潔なタオルで適度に髪の毛や頭皮の水分をとり、根元からしっかり乾かしましょう。

ここでの注意ポイントは、必要以上に乾かしてしまうと頭皮の乾燥の原因になるので乾いたらドライヤーをやめましょう。

また、頭皮にドライヤーの風を当てすぎないように工夫してください。

⑥枕カバーも清潔に

意外と見落としがちなのが枕カバーやシーツです。

特に枕カバーは毎日頭と接するため、洗っていない不潔なものを使用すると頭皮環境にも影響しやすいのです。

フケが大量発生してしまったら、直接頭の触れるタオルや枕カバーは毎日取り換えてください。

また、枕カバーをきちんと洗っていても枕自体が不衛生だと意味がありません。

なるべく洗えるタイプの枕を使用するか、天気のよい日は日光に当てて清潔な状態を保つように気をつけましょう。


4.フケがそれでも治らない場合は皮膚科で治療を

フケの治療を行う皮膚科医のイメージ

色んなケアを試してもフケが治らないこともあります。

その場合は、病院やクリニックの皮膚科に頼ることも必要です。

フケの原因となる頭皮の疾患は、いくつかあります。

1)脂漏性皮膚炎

①脂漏性皮膚炎とは?

脂漏性皮膚炎は、頭皮や顔のTゾーンなど皮脂の多い部分に多い炎症です。

赤み、かゆみ、カサカサ、皮膚がめくれるなどの症状が現われます。

そして、これらの症状でフケが発生してしまうことがあるのです。

フケとの関係でもっともよく発生するのが脂漏性皮膚炎です。

もし、頭皮に触れてみて、ベタベタするような状態であれば、皮脂が過剰に分泌して、脂漏性皮膚炎を発症している可能性があります。

頭皮のベタベタとフケが気になるなら、早く皮膚科を受診しましょう。

なぜなら、脂漏性皮膚炎は、自然に治ることはありませんし、一度発症すると慢性化しやすいからです。

②原因

脂漏性皮膚炎の主な原因は、マラセチア菌の過剰な繁殖です。

この菌は常に皮膚にいますが、その数が少数なら炎症を起こすことはありません。

しかし、大量に発生すると中性脂肪が過度に分解されます。

そして、その分解物が皮膚を刺激することによって、炎症を起こしてしまうのです。

③治療

治療は、ステロイド外用剤を使うことが基本です。

ただし、長期的な使用は、デリケートな頭皮にとって副作用のリスクが高くなるため、症状が落ち着くまでの短期間に処方されることが一般的です。

症状が落ち着いた後は、抗真菌外用剤や痒み止めの内服薬で様子を見ることになります。

また、皮脂分泌をコントロールするビタミンBの内服薬が処方されることがあります。

2)頭部白癬(はくせん)

①頭部白癬とは?

頭部白癬は、「しらくも」とも呼ばれることがあります。

症状は、頭皮のかゆみや多量のフケが出ることに加え、頭皮の一部が脱毛してはっきりした境界線が目立ちます。

頭部白癬は、まれな病気ではありますが、感染力が強く皮膚と皮膚の接触を介して人から人へとうつることもあります。

だから、この病気も早く治療することが大切です。

ただし、かゆみや痛みを伴わず経過することもあります。

②原因

髪の毛に皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)が寄生することが原因です。

皮膚糸状菌には数多くの種類がありますが、水虫を引き起こす真菌がその代表です。

③治療

頭部白癬の治療の基本は、抗真菌薬の外用薬です。外用薬で治療効果が不十分な場合は、抗真菌薬の内服薬を使います。

また、あわせて日常生活でも、頭皮の清潔を保つことが大切です。

3)尋常性乾癬

①尋常性乾癬とは?

尋常性乾癬とは乾癬の1つで、乾癬患者さんの約90%を占めています。

尋常性乾癬では、盛り上がった赤いブツブツが出るような症状が現れます。

ブツブツの大きさ・数・形はさまざまです。肘、膝、お尻にも症状が出ますが、頭部では赤いブツブツに白いフケが付くので、フケ症と間違われることがあります。

②原因

原因は完全に解明されていませんが、乾癬発症には、遺伝要素、環境因子、免疫学的要因が関わっていると推定されています。

環境要因には、外傷などの外からの刺激、感染やリチウム・カルシウム拮抗薬などの薬剤、食事内容などがあると考えられています。

免疫学的要因としては、ヘルパーT細胞と呼ばれる白血球の一種が病変部位で免疫反応を起こすことがわかっています。

③治療

尋常性乾癬の治療では、最初にステロイド外用薬や活性型ビタミンD3外用薬などが使われます。

また、症状に応じて、ビタミンA誘導体や免疫抑制剤の内服薬が使われることもあります。

さらに、PUVA療法やナローバンドUVB療法などの紫外線療法が選択されることがあります。

また、難治の部位にはエキシマライト光線療法などが行われます。

4)アタマジラミ

①アタマジラミとは?

アタマジラミは、おもに髪の毛に寄生してします。

アタマジラミの卵は非常に強く、髪の毛に付着すると容易には離れません。

アタマジラミは、皮膚から血を吸うので、頭皮がかゆくなります。

そのため、かきむしってしまうことで頭皮の角質がフケ状に落ちることがあります。

耳の後ろや後頭部のかゆみが強いなら、アタマジラミに感染している可能性があります。

②原因

頭をくっつける、身体に触れるなどの接触を原因としてアタマジラミの感染が広がります。

幼稚園児や学校の生徒、柔道やラグビーなど頭と頭をぶつけることが多いスポーツ選手でも感染します。

一般的な成人の場合には、タオルや寝具、ブラシの共用で感染するケースがほとんどです。

③治療

低毒性のフェノトリンを0.4%含有したパウダーやシャンプー(商品名:スミスリン)を使用してアタマジラミを駆除します。

これらでは、成虫は駆除できても卵に対しては高い効果が期待できません。そのため、定期的に使用することが必要です。

医師の指示に従って適切な回数を使いましょう。

このように、フケが目立つ原因となる頭皮や毛髪の病気はいくつかの種類があります。

いずれの場合も、一人ひとり症状や体質は違うので専門家である皮膚科の先生にしっかりと相談してください。

たかがフケですが、対策を間違えると治療も大変になってしまいます。

フケの症状がひどかったり長期間悩んでいる場合は、皮膚科の医師に相談しましょう。


5.現役美容師オススメのフケ対策のシャンプー

フケ対策シャンプーのイメージ

1)フケ対策に薬用シャンプーはよいの?

フケ対策のシャンプーを考えた時、まず始めに薬用シャンプーがよいとお考えの方もいらっしゃると思います。

しかし、私はおすすめしません。

というのも、薬用シャンプーは、医薬部外品なので一般のシャンプーと比べると効果の高い有効成分が配合されています。

そんな成分には、刺激や副作用の心配もあります。

薬用シャンプーの中でも、フケ対策のシャンプーは副作用が大きいと言われています。

その理由は殺菌剤が使用されているからです。

殺菌剤が使用されていることによって、悪い菌と同時に頭皮を守ってくれる菌まで殺してしまいます。

その結果、頭皮の皮膚常在菌のバランスが崩れるのです。

シャンプーをした直後はよいかもしれませんが、皮膚常在菌のバランスの崩れは、時間とともに悪い菌が増えるリスクも高くなります。

その結果、フケが増えてしまうリスクも高くなるのです。

つまり、フケ対策シャンプーを使ったはずが、副作用によってフケに悩んでしまうという本末転倒な結果になりかねないのです。

このため、何となく薬用シャンプーに手をだしてしまうことは避けましょう。

また、使ったとしても長期的な使用は、皮膚常在菌のバランスをキープする上でマイナスになるため、控えることをおすすめします。

2)フケ対策の基本はアミノ酸系洗浄成分のシャンプー

そこで私がおすすめしているのが、優しい洗浄力のシャンプーであるアミノ酸系シャンプーです。

アミノ酸系シャンプーとは、アミノ酸系界面活性剤を洗浄剤として配合しているシャンプーです。

アミノ酸系界面活性剤は、これまでいくつかの記事で紹介させていただきましたが、カラーやパーマでダメージが気になる方、エイジングケアをしたい方、さらにはフケ対策をしたい方などなどさまざまな方におすすめの洗浄成分です。

そんな乾性フケの方におすすめのシャンプーは次の商品です。

<ヘアシーズンズ シャンプー カームリーウォッシュ>

こちらは30代からの薄毛対策などエイジングケアをされたい方にもおすすめさせていただいたシャンプーです。

乾性フケの方は、まず何よりも乾燥を防ぐのが解決への近道でしたね。

同じアミノ酸系シャンプーでも洗浄力の違いはあります。

この商品は、アミノ酸系シャンプーの中でも比較的優しい洗浄力で、乾燥を防ぎたい乾性フケの方に向いています。

また、「グリチルリチン酸2K」といった成分が肌荒れ防止に役立ってくれます。

3)アミノ酸系シャンプーが物足りない脂性フケの方におすすめのシャンプー

<ルベル ヴィ―ジェ シャンプー>

こちらのシャンプーはアミノ酸系シャンプーではありません。

なぜこちらをおすすめするかと言いますと、脂性フケの方で、ある程度洗浄力が必要な方もいらっしゃるからです。

脂性フケの方でも美容院専売品のアミノ酸系シャンプーで対策可能な場合はよいのですが、洗浄力がもの足りないという方におすすめなのがこのシャンプーです。

アミノ酸系シャンプーよりも少し刺激は強いのですが、一般的な商品より低刺激でかつ洗浄力はアミノ酸系シャンプーよりもあるのでおすすめです。

この商品も「グリチルリチン2K」が配合されているので、地肌のかゆみ対策にも期待できそうです。


6.フケを予防するための日常生活

フケを予防するための食生活

脂性フケ、乾性フケ、頭皮のかゆみなどは、頭皮にでる症状ですが、その根本には不規則な食生活、生活習慣が原因になっているケースも。

肌荒れや肌の老化と同じで、フケ対策も日常生活を規則正しく行うことが基本です。

アンチエイジングを意識した生活習慣もフケの予防に大切なのです。

1)バランスのよい食生活が大切

バランスよく栄養素を摂ることは美肌に大切です。

たんぱく質、脂質、糖質に加え、ビタミンやミネラルなどをバランスよく摂りましょう。

脂性フケの方は、皮脂の分泌を増やすはたらきのある脂質、糖質、ナッツ類などは少し控え、皮脂の分泌を抑制するビタミンB2・B6を多く含む食品(レバー、魚、牛乳、納豆、魚肉ソーセージ、卵など)を摂りましょう。

乾性フケに方は、乾燥肌を防ぐ食べ物としてセラミドの多い食べ物などを積極的に摂りましょう。

2)十分で質のよい睡眠を取ろう

皮膚の新陳代謝を促すため、十分な睡眠をとりましょう。

頭皮も含め、肌細胞の修復や調整に必要な成長ホルモンは、午後10時~午前2時の間に特に活発に分泌されるといわれています。

この時間にしっかりと眠るようにしましょう。

3)ストレスを発散しよう

過度なストレスは、女性ホルモンのバランスを崩すので頭皮のトラブルの元。フケがでる原因にもなってしまいます。

おしゃべり、趣味、スポーツなど自分に合ったリフレッシュ法でストレスを発散しましょう。

笑顔で生活すると免疫もアップして頭皮のケアにもなるのです。

4)喫煙習慣はストップ!

健康にも皮膚にもよくない喫煙。

喫煙はさまざまな毒物を体内にもたらしたり、毛細血管の収縮を促し頭皮の血行不良を起こします。

健康のためにもフケ予防のためにも、喫煙習慣は止めることをおすすめします。


7.まとめ

フケを何とかしたい!原因と対策・予防法を現役美容師がご紹介のまとめ

フケの原因から対策、また予防法について現役美容師さんにご紹介いただきました。

いかがだったでしょうか?

ご紹介したようにフケの原因はさまざま。

フケが気になる方は、正しいシャンプーをはじめ、正しい頭皮ケアとアンチエイジングを意識した日常生活を送ることが大切です。

まずは、自分自身で頭皮ケアと生活習慣を見直してみましょう。

しかし、それでも改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。

この記事を参考に、フケに悩まない健やかな頭皮をキープしていただければ幸いです。

著者・編集者・校正者情報

(執筆:美容師 ゆか)

プロフィールは前出

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

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