年齢を重ねると、お肌が変わるのと同じように、毛髪も変化していきます。
たとえば、髪がパサつきやすくなったり、ハリやコシがなくなったり。
この記事では、スタイリスト歴20年以上の現役美容師によるセミナーをもとに、本当に正しい髪のエイジングケア方法についてご紹介します。
- 毛髪は死んだ細胞の集まりなので、一度ダメージをうけると元に戻りません。そのため、優しく扱い、正しくお手入れすることが大切です。
- 市販のトリートメントを過剰に使用したり、誤った使用方法を続けることで、かえって髪を乾燥させていることも。トリートメントに過度な期待をもたないという考え方も大切。
- 髪のパサつきのホームケアで効果的なのは、洗い流さないリートメント(オイルタイプ)を使用すること。保湿効果が高く、酸化しにくいホホバオイルが入ったものがとくにおすすめ。
- 髪のボリューム不足には、洗浄力の高いシャンプーで、週に1回程度洗髪することがおすすめ。マッサージなどで血行を促進するのも効果的。
- インナーケアとしては、髪を太くするエビデンス(科学的根拠)がある「コラーゲンペプチド」の継続摂取がおすすめ。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
<髪を太くするエビデンスが!>
*天然海水魚の皮由来のコラーゲンサプリ「低分子純粋コラーゲン」
CONTENTS
1.髪を若々しく保ちたいあなたへ
「毛髪に水を与えるのはNG!正しい保湿とエイジングケアで潤い美髪へ」をお届けします。
年齢を重ねると、お肌が乾燥しやすくなったり、エイジングサインがでてくるのと同じように、髪にもエイジングの影響がでてきます。
たとえば、髪がパサつきやすくなったり、ハリやコシがなったり。
うねりや白髪が気になることも。
お肌はしっかりケアしているという方も、髪のケアはいかがでしょうか?
今からでも、正しい髪のエイジングケアをスタートすれば、加齢にともなう髪のお悩みを減らすことができるかもしれません。
そこで、2022年7月に、毛髪のプロである現役美容師、東 照章さんに髪にまつわる疑問や普段のヘアケア方法など、長い目で見て髪をキレイにする秘訣を教えていただきました。
この記事では、髪のプロに教えてもらった情報をもとに、本当に正しい髪のエイジングケア方法についてご紹介します。
「年齢にともなう髪のパサつきをなんとかしたい!」
「一度なくなったハリやコシは取り戻せるの?」
「自宅でできる効果的な髪のエイジングケア方法は?」
「長い目で見て髪によいケア方法が知りたい」
などとお考えの方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
2.毛髪と頭皮の大きな違い
髪のエイジングケアについてお話しする前に、まずは、意外と知らない方が多い、毛髪と頭皮の違いについてお話しします。
髪と頭皮は密接な関係にありますが、根本的に大きく異なっていることがあります。
それは、頭皮は生きた細胞で、毛髪は死んだ細胞でてきているということです。
「え?髪は伸びるから生きてるのでは?」
と思われたでしょうか?
髪が伸びるのは毛髪自体の力ではなく、毛根でつくられた毛髪が、一度できあがった構造のまま、押し出されて伸びているだけなのです。
毛髪は、毛根にある髪の元となる細胞「毛母細胞」が、分裂・増殖して最終的に角化したもので、死んだ細胞の集まりなのです。
生きた細胞なら修復する力がありますが、毛髪は死んだ細胞なので、一度ダメージを受けてしまうと、修復されずにずっとダメージを受けた状態のままです。
だから、できるだけ髪にダメージを与えないように扱ったり、正しくお手入れすることがとても大切なのです。
この大前提を知っていただけただけでも、髪の扱い方が大きく変わり、美しい髪づくりのはじまりになると考えます。
そこで、ここからは、スタイリスト歴20年以上の現役美容師 東照明さんに教えていただいた内容をもとに、髪のパサつきやボリューム感の無さを改善するための知識とお手入れ方法についてお伝えします。
3.髪に水分を与えると、かえってパサパサ髪に?
髪は年齢とともにパサつきやすくなりますが、それを改善するために、「ダメージケア用」や、「しっとりタイプ」と書かれたトリートメントでケアしているという方は多いのではないでしょうか?
実は私自身はそうでした。
でも、これがそもそもの間違いだったのです。
というのも、「ダメージケア用」や、「しっとりタイプ」と書かれた市販のトリートメントは、水を抱える性質のある成分を髪の表面に付着させて、髪の表面に水分を抱えこむことで、しっとりしたように見せるというものがほとんどなんだそうです。
そもそも髪が濡れているときは傷みやすいという話を聞かれたことはあるかと思いますが、その理由は、髪を濡らすとキューティクルが開くからなんです。
キューティクルが開いた状態だと、髪の内部の水分や脂質が流出しやすくなります。
逆に、髪が乾くとキューティクルが閉じるので、濡れているときよりも傷みにくくなります。
さきほど、市販のトリートメントは水を抱える性質のある成分を髪の表面に付着させて、髪の表面に水分を抱えこむものが多いとお伝えしましたが、トリートメントを使用することで、髪の表面が常に水に触れているような状態になり、少しの摩擦でも髪が傷みやすい状態になるのです。
また、髪の80%~85%はたんぱく質でできていますが、髪の表面の水分に、髪の中のたんぱく質が溶け出しやすくなり、髪が細くなるリスクもはらんでいるのです。
さらにトリートメントの使用量や使い方の部分にも落とし穴が。
トリートメントは髪に良いものだと思うからこそ、パッケージに書かれている適量を超えてたっぷりの分量を髪につけたり、推奨時間を超えて長時間トリートメントを付けたまま放置し、しっかり流さずに軽く流すといったケアをしてしまう。
これらはすべて髪にとってNGです。
このようなケアをすることで、髪が抱えることができる水分量が減り、ドライヤーで乾かしたときに乾燥してしまうのです。
「いろんなトリートメントを試しているけど、一向に髪のパサつきが改善されない」
という方は、そもそもトリートメントを過剰に使うことが、パサつきの原因になっている可能性があります。
適量を守り、しっかり洗い流しているか、まずは正しく使えているかを確認してみてください。
4.髪のパサつきの正しいお手入れ方法
髪のパサつきを改善するために、市販のトリートメントをあれこれ使っていたけど、実はそれが乾燥を助長している可能性があるとしたら、いったいどんなケアをすればよいのでしょうか?
それは、髪の水分が失われないように、脂質を補うこと。
これがホームケアでできる一番手っ取り早い方法とのことです。
おすすめは、油と脂のいいとこ取りができる性質をもっているホホバオイルが入った洗い流さないリートメント(オイルタイプ)とおっしゃっていました。
油とは液体、脂とは固体のことで、ホホバオイルはユニークな特徴があるのです。
ホホバオイルは、エモリエント成分の一種ですが、ロウ(ワックス)に分類されます。
優れた保湿効果があるのに、べたつきが少なくサッパリした使用感が特徴です。
また、オリーブオイルなどの油脂と比べて酸化や劣化がしにくいといったメリットがあります。
さらに、油脂と違って皮膚常在菌の中でニキビの原因になるアクネ菌のエサになりにくいといったメリットもあります。
入浴後のタオルドライした濡れ髪に、ホホバオイルが入った洗い流さないオイルタイプのトリートメントつけ、コームなどで均等になじませてから、ドライヤーで乾かします。
このとき、オイルは髪の中間から先にかけてつけるというのもポイントになります。
頭皮から皮脂が分泌され、徐々に髪に流れていき、皮脂が髪を保湿してくれるので、頭皮に近い部分は洗い流さないトリートメントをつけなくて大丈夫です。
このように、ドライヤーで乾かす前に洗い流さないオイルタイプのトリートメントでコーティングすることで、髪の内部の水分や脂質が流出するのを防ぎ、髪の内部の水分量の減少をおさえてくれます。
5.髪のボリュームダウンには週一リセットシャンプー
年齢とともに、髪のハリやコシのなさ、ボリュームの無さにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
髪は年齢とともに細くなり、ボリューム感が減り、見た目年齢を老けさせる原因になります。
さきほどはトリートメントのお話をしましたが、髪のボリュームアップについてはシャンプーがポイントに。
意外かもしれませんが、普段から「ダメージケア用」や「しっとりタイプ」といったシャンプーを使用している場合、週に1回程度、洗浄力の強いシャンプーでリセットすると良いとのことでした。
ダメージケアやしっとりタイプのシャンプーは、すすいだ後も、高分子電解質と油分と界面活性剤などが凝集した水に溶けない物質(コアセルベート)が髪の表面に付着して、滑らかな感触を与えるようにつくられているものが多いそうです。
コアソルベートが髪の上に乗っていると、単純に、髪が重くなります。
さらに、シャンプーの後に使うトリートメントで髪の表面に水分を抱えることになるので、トップの細い髪は重みでペタンとした状態になってしまいます。
また、ダメージケア用のシャンプーは、洗浄力がマイルドなものが多いので、髪に付着したオイルやスタイリング剤などの不要な成分がきちんと落とし切れていない可能性があります。
これらの不要な成分をすっきりきれいに落とすために、週に1回程度、洗浄力の高いシャンプーを使用することがおすすめというわけです。
ほかには、シャンプーの時に頭皮をマッサージして血行をよくしておく、髪を乾かすときにドライブラシなどを使って逆立てるような感じで乾かすというのもおすすめです。
<参考記事>
*市販のアミノ酸シャンプー人気おすすめ14選!メリットや成分を解説
6.コラーゲンペプチドで、明らかに髪が太く!
毛髪のケアは外側からだけでなく、内側からのケアも効果的です。
髪によい栄養素はいろいろありますが、とくにいま注文されているのが、コラーゲンペプチドです。
理由は、コラーゲンペプチドは「髪を太くする」ということがわかっているからです。
こちらのグラフをご覧ください。
これは、城西大学薬学部医療栄養学科教授の真野博さんによる著書「コラーゲン完全バイブル」の83ページに載っているグラフを改変したものです。
コラーゲンペプチドを1日5g、8週間食べ続けた結果、プラセボに比べて明らかに髪の太さが増したという結果が出ています。
なぜ太くなったかというメカニズムは明らかになっていませんが、髪をつくるもととなる毛母細胞にコラーゲンペプチドがはたらきかけ、髪の代謝に良い影響を及ぼしたのではないかと考えられています。
さらに、髪がなめらかになったというアンケート結果もあります。
髪のパサつきや、髪のボリュームが気になるという方は、今日お伝えしたヘアケア方法を行うとともに、コラーゲンペプチドでインナーケアをすることで、さらに質の高い、若々しい印象の髪を目指してみてはいかがでしょうか?
<参考記事>
*コラーゲンは、NHK「ためしてガッテン!」でも効果が紹介された!
*コラーゲンをサプリメントで摂れば効果的。エビデンスを知って美肌に!
7.おすすめのコラーゲンペプチド
ナールスの「低分子純粋コラーゲン」はコラーゲンペプチド100%。
カナダの大自然の海で育った天然の海水魚(タラ科など)の皮から抽出した、良質で安心・安全のコラーゲンサプリです。
ナールスの「低分子純粋コラーゲン」には次のようなメリットがあります。
- 良質で安全な・安心なアミノ酸18種を一度に摂取できる
- 脂肪分フリーなのでダイエット中でも影響がない
- 低分子のペプチドなので吸収がとてもよい
水によく溶ける顆粒なので、料理や飲料に加えることも可能
化学薬品による漂白・脱臭をしていないにもかかわらず、原料の質の良さと、きれいな水で何度も洗浄していることから、色や臭い、味はほとんどありません。
お好きな料理や飲み物にサーっと溶かしてお召し上がりいただけます。
<参考記事>
*プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ
8.毛髪と頭皮の保湿のアプローチは違う
毛髪への過度な水分補給はマイナスが大きいですが、頭皮は保湿が大切です。
紫外線ダメージを受けやすい頭皮は、乾燥しやすいのです。
それを放置すると、頭皮がかたく凝り固まって血行不良を引き起こしたり、フケやかゆみの原因になってしまうこともあります。
また、抜け毛や薄毛の原因になってしまうこともあります。
だから、新しい毛髪を育むためには、頭皮が潤った健康な状態であることが必要です。
毛髪と頭皮の保湿のアプローチは違うことを理解することも大切です。
<参考記事>
*フケを何とかしたい!原因と対策・予防法を現役美容師がご紹介
9.まとめ
毛髪の特徴、パサつきやボリュームダウンを防ぐケア方法、おすすめのインナーケアなどについてご紹介しました。
髪は死んだ細胞なので、一度ダメージを受けたら修復できないこと、髪に水分を与えすぎるとかえって乾燥しやすくなること、髪に付着した不要なものを落とすために、週に1回程度はあえて洗浄力の強いシャンプーで髪を洗うこと。
同時にインナーケアも取り入れるとさらに若々しい髪づくりに効果が期待できます。
実は私自身、髪のパサつきやボリュームダウンに悩んでいたのですが、今回お伝えしたことを実践し、翌日から変化を感じることができました。
髪のパサつきやボリュームのなさにお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
この記事「毛髪に水を与えるのはNG!正しい保湿とエイジングケアで潤い美髪へ」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
著者・編集者・校正者情報
(8章の執筆及び全体の編集:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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