花粉時期になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの花粉症に悩まされる人が増えます。
そんな花粉症にマスクは効果的です。しかし、マスクをしても効かないという声もちらほら。そんな方は、適切でないマスクを選んだり、間違った使い方をしている可能性があります。
そこで、この記事では花粉症対策のマスクの種類や効果的なマスクの選び方をご紹介します。また、おすすめもご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.花粉症はマスクで防げる?防げない?
花粉症は、今や国民病ともいえます。国内で行われた疫学調査(*)では、日本人の25%を占める人が、花粉症だという結果も報告されています。
花粉症とは、スギやヒノキのほか、花粉が体内に入ることによって引き起こされるアレルギー疾患です。
主に、春や秋に空気中に浮遊する花粉が鼻や目に入ることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみや涙などの症状が現れます。また、肌荒れや皮膚のかゆみ症状がでる花粉皮膚炎を発症することがあります。
花粉症は、花粉がアレルゲンとなって体内に侵入すると、体は異物として認識し、体を守るために抗体をつくりますが、それが何度も重なることで、症状が出てしまいます。
そんな花粉症の対策は、花粉が体や肌に付着しないようにすること、体内に入らないようにすることです。
特に目や鼻などの粘膜があるパーツは、しっかり花粉をブロックすることが大切です。
その手段としてマスクは大切です。
マスクを着用することで、口や鼻から花粉を吸いこむ量を減らすことができます。そのため、花粉症の症状を軽減する効果が期待できます。
しかし、マスクといってもさまざまなタイプ・種類があるため、花粉のブロック力が異なります。そのため、ブロック力の弱いマスクを着用した場合、「花粉症に効かない?」
「マスクをしても意味がないのでは?」と感じる方もいます。
また、マスクの素材などの問題で摩擦が起きてしまい、かえって鼻周りや口周りの肌ダメージが起こることがあります。
さらに、花粉の侵入はマスクだけでは完全に防ぐことはできないので、ほかの対策をしないと効果が不十分な場合もあります。
この記事では、花粉症対策のマスクの種類や効果的なマスクの選び方をご紹介します。また、失敗しない使い方やおすすめもご紹介します。
さらに、マスク以外でもできる対策もお伝えします。
<参考記事>
花粉による肌荒れ「花粉皮膚炎」の原因・症状とスキンケア&治療
2.花粉対策のマスクの選び方のコツ
マスクの種類を分ける要素は、素材、形状、サイズです。
また、医療用(サージカルマスク)か一般用で分けることもできます。
ここでは、それぞれのマスクの特徴と選び方のポイントをご紹介します。
1)素材は花粉ブロック力の高い不織布がおすすめ
花粉ブロック力の観点からは、マスクの素材は不織布がおすすめです。
なぜなら、複数のシートが重なった構造のものが多く、花粉のブロック力が高いマスクが多いからです。
また、使い捨てなので、常に清潔さを保つこと可能です。
一方、高品質なマスクだとコストが高くなることがあります。
素材 | メリット | デメリット |
不織布 | ・最も花粉ブロック力が高い | ・コストが高い可能性がある |
ウレタン | ・伸縮性のあるやわらかい素材で 通気性が良く、呼吸しやすい ・肌触りが良い ・洗濯して繰り返し使える | ・花粉ブロック力は不織布マスクに比べると低い |
布 | ・肌にやさしい天然素材 ・洗濯して繰り返し使える ・保湿・保温効果が高い | ・花粉ブロック力は不織布マスクに比べると低い |
2)不織布マスクの形状は3種類!密着度が高く自分に合うものを選ぼう
不織布マスクの形状は、主に3種類あります。どのタイプでも良いのですが、特徴や違いを理解して密着度のマスクを選びましょう。
タイプ | 特徴 |
プリーツ型 | ・マスクの前側がプリーツ構造 ・階段タイプとオメガタイプがある ・顔の形状にフィットさせるので口の動きを邪魔せず、マスクがズレにくい |
二つ折り型 | ・肌とマスクのあいだに隙間ができにくいため、ぴったりとしたフィット感がある ・立体的で息苦しさが少ない ・口紅やリップがマスクにつきにくい |
ダイヤモンド型 | ・上部・中部・下部の3つのパーツからなるくちばし形状 ・立体型マスク以上に口元に空間があり、呼吸しやすい ・口紅だけなくメイクも肌につかない ・メガネが曇りにくい |
3)医療用の不織布マスクは花粉ブロック力がとても強い
マスクには、医療用と一般用があります。医療用は一般医療や介護従事者向けのマスクとして使用されます。
これには規格があり、日本製のJ-95規格やアメリカ合衆国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格があります。
花粉ブロックはもちろん、ウイルスや細菌のブロック力も高い点がメリットです。
ひどい花粉症の方や、または感染症も予防したい方にはおすすめです。
一方、コストが高い点がデメリットです。
4)どんなマスクも自分の合うサイズを選ぼう
マスクには、「ふつう」「小さめ」などのサイズがあります。マスクの効果を発揮させるためには、サイズはおしゃれを意識するより適切なものを選びましょう。
また、顔とマスクのあいだに隙間ができないように、顔に密着するようにマスクを着けることが大切です。
3.花粉ブロック力が高いおすすめのマスク
花粉症がひどい方やできる限りブロックしたい方におすすめの抗菌4層不織布マスク
「J-95マスク」をご紹介します。
このマスクは、日本産業規格:JIS T 9001が定める規格に合格した「医療用クラスⅢ」のものです。
医療用クラスⅢとは、医療用の中でもトップクラスのものです。
2025年4月現在の累計販売実績5000万枚を超えています。
大きなメリットは、内部に空気を確保するのでリップなどが付きにくく、呼吸も会話も快適なことです。また、4層フィルターで微粒子を強力遮断し、長時間型崩れせず着用できます。
生産工場は大阪で、国内の安全清潔基準のもと、最高品質を目指しつくられたマスクで、原材料の不織布の品質、調達や加工まで徹底的にこだわり、品質管理と衛生管理も徹底しています。
ほかにも、人体工学的3D設計によって、小顔効果やメガネ曇りが小さい点もメリットです。
素材 | 〔素材〕 本体 : 不織布、ポリプロピレン、ポリエチレン 耳ひも部分 : ポリエステル、ポリウレタン ノーズフィッター : ポリエチレン、スチール |
カラー | ホワイト ライトピンク ハニー ベージュ ライトグレー ネイビー ブラック |
サイズ | (男女共通ふつうサイズ) 約210mm×80mm (±5mm) |
価格 | 【30枚入】定価2,400円/税込 |
4.マスクによる肌ダメージを防ぐために
マスクは花粉症対策に効果的です。
一方、マスクによる摩擦によって、肌がカサついたり、ヒリヒリしたりすることがあります。とくに、花粉皮膚炎の方は要注意です。
また、マスクで肌を覆うことで蒸れて雑菌が増殖しやすく、吹き出物やニキビの悪化なども考えられます。
これらは花粉症の二次被害とも呼べる症状です。
本来、花粉症の症状を予防するための対策がお肌にとってかえってマイナスになることを避けるためには、下記のポイントに気をつけましょう。
1)マスクをつけっぱなしにしない
マスクの蒸れによる吹き出物(大人ニキビ)やニキビの悪化を防ぐには、室内ではマスクを取り外して、肌の換気を促すことです。
花粉皮膚炎の悪化や花粉症の二次被害の予防法としては、常にマスクをするのではなく、室内では取り外したり、鼻をかむ時には柔らかいティッシュを使用することなどがあげられます。
くしゃみはなく、鼻がムズムズする程度なら、部屋の中や屋内ではマスクは必要ないでしょう。
2)立体感のあるマスクで肌荒れ予防
くしゃみがひどく、マスクが手放せない人は、顔に密着するタイプのマスクよりも、立体感のあるマスクのほうが肌に接触する面積が少なくなり、花粉皮膚炎の悪化や肌荒れのリスクを減らせます。
肌とマスクの接触する部分に、保湿クリームを塗布すると、潤滑油代わりになり、摩擦を軽くすることができます。
数時間置きに塗り直せばより効果的です。
3)清潔なマスクで肌荒れ予防
マスクを清潔に保つことも肌荒れ予防には大切です。
使い捨てでないタイプは、しっかり洗って清潔に保ちましょう。
使い捨てタイプのマスクは、毎日新しいものに取り替えましょう。
<参考記事>
マスクによる肌荒れ・肌ダメージを防ぐ!選び方と使用時のスキンケア
マスク生活に使いたいクレンジング料!擦らず落とせるおすすめは?
5.マスク以外でも花粉症対策を
花粉症の対策にマスクが効果的であることがわかりました。
しかし、マスクさえ着用すれば良いわけではありません。
ゴーグルや帽子などで口や鼻以外の花粉対策が必要です。
また、外出から帰宅したら洗顔をすぐに行うことも大切です。
さらに、腸内環境を整えて免疫を高めることも、花粉対策として大切です。
花粉症の方は、マスクに加えてさまざまな対策を併用しましょう。
なお、花粉症がひどい場合は、早めにアレルギー科や耳鼻咽喉科、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。
<参考記事>
6.花粉症対策のマスクに関するよくある質問
Q1.マスクの花粉カット率は?
通常のマスクでも着用すると、吸い込む花粉量が3分の1〜6分の1に減ります。
また、J95やN95の医療用マスクなら、95%以上の花粉をカットできるという試験結果が報告されているのです。
Q2.花粉症対策のマスクでやってはいけないことはありますか?
次のようなマスクの使い方はNGです。場合によっては逆効果になることがあります。
- 不織布の使い捨てマスクを洗濯・消毒して再使用する
- マスクを他人と共有する
- マスクの使用中に表面を手でさわる
- 使い捨てマスクの使用後、すぐに捨てずに机の上などに置く
- マスクの表裏を逆につける
Q3.花粉対策のマスクは春以外も必要ですか?
花粉は、春だけでなく夏や秋も飛散します。
ブタクサやヨモギ、カナムグラなどの雑草の花粉は9〜10月にたくさん飛散するので、秋もマスクで花粉症対策しましょう。
Q4.マスクは鼻づまりに効果がありますか?
マスクは、鼻の周りを温めるとともに湿度を保ち、花粉やウイルスや細菌の侵入を防ぎ、鼻へのダメージを和らげてくれます。
そのため、外出時にマスクをつけることで鼻水や鼻づまり症状の緩和が期待できます。
Q5.重ねて使用すると花粉症対策に効果的ですか?
花粉ブロックの点では一定の効果は見込めます。しかし、花粉症のブロック効果を求めるなら、J95やN95の医療用マスクを1枚で使うことをおすすめします。花粉症対策や感染予防には1枚で十分です。
7.まとめ
花粉症にマスクは効果的かどうかを検証しました。
また、花粉症対策のマスクの種類や効果的なマスクの選び方をご紹介しました。
さらに、おすすめのアイテムもご紹介しました。
花粉症の症状を予防する上でマスクは効果的です。しかし、しっかりと花粉をブロックするものを選び、適切に使うことが大切です。
また、マスク以外の手段も併せて行うことをおすすめします。
この記事が、花粉症の症状を抑える対策としてお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
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