今回は、メタバース技術がヘルスケアに応用されている興味深い事例として、名古屋工業大学 工学専攻 メディア情報プログラム 舟橋研究室の研究事例をご紹介します。
小児のための手洗い・歯磨き教育システムを開発する取り組みの事例です。
1.名古屋工業大学 工学専攻 メディア情報プログラム 舟橋研究室 概要
名古屋工業大学 工学専攻 メディア情報プログラム 舟橋研究室では、主にバーチャルリアリティを中心とし、コンピュータグラフィックス、画像処理、コンピュータビジョン等、映像、画像関係の研究を手掛けています。
研究対象は幅広く、ヒューマン・コミュニケーション、ヒューマン・マシン・イ ンタラクション、感性情報処理、エンターテイメント等も扱っています。
2.バーチャルリアリティのヘルスケアへの応用
舟橋研究室では、バーチャルリアリティ(VR)技術を活用して、小児のための手洗い・歯磨き教育システムを開発する取り組みを行っています。
小児医療の現場では小児用のおもちゃ等を介して様々な感染症に接触感染してしまうリスクがあります。また、医療現場ではない保育園や幼稚園では玩具やドアノブ、手摺り、照明スイッチ等を介して様々な 感染症に接触感染してしまうリスクがあります。
これを予防する最も簡単で効果的な方法は手指衛生です。本システムでは、本来なら視認することができない手指のばい菌を、VR技術を用いてあたかも可視化しているように見せることで、小児に手の洗い方を教育することができます。
また、歯磨き教育システムでは、PCに接続されたカメラの映像から歯の汚れやすい部分をリアルタイムに検出した上で、子供の自身の顔画像内の歯にばい菌イラストを表示します。歯の汚れやすい部分を子供たちにわかりやすく示すことで正しい歯磨き習慣を学ぶことができます。
このように、VR技術は、小児に対する手洗い・歯磨き教育といった予防医療・ヘルスケアの分野においても大きく貢献します。
参考:http://www.center.nitech.ac.jp/
<編集長コメント> 感染症は病原となる細菌などの微生物が視認できないため、発症前のリスクを感覚的に感じ取ることが難しい病気です。また、虫歯も同様です。特に、子供がリスクを実感して予防することは難しいことです。 この研究のようにVR技術により病原微生物を「見える化」することで子供がリスクを認知しやすくなり、予防への動機づけができる良い事例だと思います。これら以外でも人体の内部を見える化することができれば、ヘルスケア分野や医療分野でもさらなる応用が期待できると思います。 |
3.まとめ
今回は、メタバースの実現に欠かせない技術であるVR技術の最新の研究状況とヘルスケアへの応用について、名古屋工業大学 工学専攻 メディア情報プログラム 舟橋研究室の研究事例をご紹介しました。
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