XR技術を加速させる触覚技術のメンタルヘルスケアへの応用 – 筑波大学 応用触覚研究室

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今回は、XRがメンタルヘルスケアに応用されている興味深い事例として、筑波大学応用触覚研究室の研究事例をご紹介します。コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)児の支援の試みです。

1.筑波大学 応用触覚研究室 概要

筑波大学 応用触覚研究室

(画像:筑波大学 応用触覚研究室)

筑波大学 応用触覚研究室では、触覚を通じた知覚・体験の多角的な観察・計量、得られた知見を活用した人々の行動を変容させるヒューマンインタフェースの設計開発などに取り組んでいます。

近年、XRやVRの普及などを背景に、視聴覚に続くデジタルメディアのチャネルとして触覚が注目を浴びています。一方で、触覚研究の歴史は比較的浅く、未知なことや特異なことがたくさんあります。
例えば、同じ物理刺激であっても好きな相手からの接触は快く、嫌いな相手からの接触は不快に感じるといった文脈依存性の問題が挙げられます。
また、カメラ・モニター・マイク・スピーカのようなユニバーサルなセンサやディスプレイが触覚においては未だ存在しないため、目的に応じて自分たちで設計開発する必要があります。

本研究室では、XRやバーチャルリアリティ等の人とコンピュータ、あるいは身体接触等の人と人のインタラクションを触覚的に拡張し、世界に役立つ形で応用することを目指しています。

2.XR技術を加速させる触覚技術のヘルスケアへの応用

ブレスレット型デバイスEnhancedTouch

(画像:筑波大学 応用触覚研究室)

筑波大学応用触覚研究室では、人と人との身体接触を促進するブレスレット型デバイスEnhancedTouchを開発する取り組みを行っています。
本デバイスを用いることで、身体接触を始めとしたコミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)児の支援を試みています。
EnhancedTouchは人と人との身体接触を計量し、身体接触に合わせた光や振動のフィードバックによる感触の拡張を通じて、接触行動を促すことができます。人体通信技術を応用し、微弱な電流を身体に流すことで他者のデバイスと通信し身体接触を計測するのです。
実証実験により、デバイスを発光させることでASD児の身体接触の頻度が上昇することが確認されました。

また、EnhancedTouchは身体接触の開始時刻、継続時間および接触相手を記録することができます。この機能により身体接触コミュニケーションを定量的かつ客観的に評価することが可能となりました。

参考:EnhancedTouch/筑波大学 応用触覚研究室

 

編集長・富本充昭

編集長コメント

XR(クロスリアリティ)とは、現実世界と仮想世界を融合させる技術の全てを指しています。つまり、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)などの先端技術を含む総称です。

XRの技術の特徴とは、物理的な現実とデジタル世界を融合させることで、視覚的、聴覚的、触覚的な新しい体験を提供することです。

今では、エンターテインメントやゲームに加えて、医療、教育、製造業など多岐にわたる分野で応用が始まっています。

その背景として、高性能なハードウェアの開発や画像処理技術の進化があります。

今回の筑波大学応用触覚研究室の研究事例はXR技術の応用例の1つで、EnhancedTouchはASD児の発達支援や教育・福祉支援が主な目的です。また、コミュニケーション支援の観点からは、メンタルヘルスケアへの応用例とも言えます。

触覚拡張は、バーチャルな世界だけでなくリアルな世界でも重要な研究テーマであり、技術進化によるバーチャルとリアルの融合は社会的にも大いに意義があると言えます。

XRの活用やリアルな世界との融合は、今後のヘルスケア分野などで大きな発展が望まれる分野です。

新しい技術が社会適応されるまでには様々な試行錯誤が必要ですが、この研究がASD児の発達支援やコミュニケーション支援に貢献し、広く活用されることを期待したいです。

3.まとめ

今回は、XR技術を加速させる技術である触覚技術の最新の研究状況とメンタルヘルスケアへの応用について、筑波大学応用触覚研究室の研究事例をご紹介しました。

本研究が、さらに教育・福祉分野での活用が進み、より多くの人々の支援に繋がることを期待します。

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