ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンはどんな化粧品成分?

本記事はPRを含みます。
「エイジングケア」とは、年齢に応じた化粧品による肌のお手入れを指します。
「浸透」とは、角質層までの浸透を指します。
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ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
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ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーンオイルの1種です。

サラサラした感触で泡立ちを抑えるはたらきの高い化粧品成分で、スキンケア製品やヘアケア製品に多く使われます。

この記事では、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの特性や効果、安全性についてご紹介します。

<この記事の大切なポイント>
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーンオイルの1種です。耐熱性や耐寒性、耐水性にも優れている化粧品成分です。
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、撥水性、皮膜性があり、安定性や安全性が高い成分です。化粧品の滑りやのびなど、テクスチャーをよくするために配合されます。
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、洗顔料やクレンジング料から顔・毛髪・手肌・ボディ向けのスキンケアアイテムなど、さまざまな製品に使われています。
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、基本的には安全性が高い成分です。だから、どんな肌質でも使える化粧品成分です。
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンには、シリコーンオイル全般に言われているような皮膚呼吸を妨げるなどの問題はありません。

この記事の監修

pluskampo株式会社

薬剤師

笹森有起


この記事の監修

ナールスコム

ナールスコム店長

村上清美

 

1.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが気になるあなたへ

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが気になる女性

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーンオイルの1種です。

シリコーンオイルと言えば、ジメチコン、ジフェニルジメチコン、シクロペンタシロキサンなどが有名です。

これらのシリコーンオイルは、皮膚呼吸を妨げるので、美肌のためによくないなどの誤解も多い化粧品成分です。

もちろん、実際にはそんなことはありませんし、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンも同じです。

正しいエイジングケアやエイジングケア化粧品を上手に使うためには、こうした成分に対する理解を深めることが大切です。

この記事では、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。

また、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン配合の化粧品にどんなものがあるかなどをご紹介します。

「ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンってどんな化粧品成分?」

「期待できる肌への効果って何?」

「ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの特徴って?」

「安全性や刺激性について知りたい!」

「ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンはどんな化粧品に使われているの?」

などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。


2.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとは?

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンのイメージ

1)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの基本特性

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーンオイルの1種です。

無色透明の液体であり、耐熱性や耐寒性だけでなく、耐水性にも優れているという特徴があります

髪や肌にツヤのある保護被膜をつくる作用があることなどから、多くの化粧品に活用されている成分です。

なお、化粧品の全成分表示名称としてはジフェニルシロキシフェニルトリメチコンですが、医薬部外品表示名称はメチルフェニルポリシロキサンとなります。

その他の化粧品成分との相溶性にも優れた便利な成分です。

そのため、多種多様な場面で重宝されています。

2)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンのはたらき

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンにはエモリエント効果があります。

エモリエント効果とは、皮膚に潤いと柔らかさを与える効果のことです。

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンを配合することで、滑らかで指通りのよい感触が生まれます。

この効果は、化粧品の製品価値を高める上で有効です。

また、皮膚の保護作用があり、乾燥からお肌を守るはたらきがあります。

お肌は、年齢とともに表皮の角質層の保湿成分が減少し乾燥肌になる傾向があるため、失われがちな保湿機能をサポートする役割が期待できます。

また、ツヤ感を演出する効果にも期待ができます。

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが配合されていることで、化粧品の魅力が増すことなどから、多くのメイクアップ用品にも使われている成分です。

さらに、水を弾く撥水性や潤滑性にも優れています。

このようにジフェニルシロキシフェニルトリメチコンを配合することで化粧品にさまざまな役割をもたせることができるのです。

3)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの安全性は?

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、人間に害を与える毒性や皮膚刺激性がほとんどなく、アレルギーや副作用の報告もありません。

だから、安全性が高い成分と考えられています。

近年、シリコーンは地肌などにダメージを与えるという考え方を唱える人もいますよね。

しかし、実際には地肌や髪などに悪影響を及ぼすことはないと言われています。

シリコーンは、ケイ素、有機基、そして酸素からなる有機化合物です。

熱や寒さなどに強く安全性が高いことから、化粧品分野だけでなく、広く工業や医療の分野でも活用されています。

つまり、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、肌のバリア機能を壊すなどのリスクが低い成分であり、アレルゲンとなって肌荒れを起こすこともありません。

したがって、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌、混合肌のあらゆる肌質の方でも使うことが可能です。

しかし、どんな成分であっても誰にでも安全とは言えません、肌荒れやかゆみが出る可能性を100%否定することはできません。

アトピー性皮膚炎などアレルギーのある方やお肌が弱い方は注意が必要です。

肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。


3.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンはどんな化粧品に配合されるの?

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが配合された化粧品

シリコーンオイルのはたらきについて、配合される化粧品タイプ別に分類すると以下のように分けられます。

◎スキンケア用品

軽くスムーズな感触で使用感の向上、広範囲への塗りやすさを実現。使い勝手がよく、揮発性をコントロールする、ツヤを与える、撥水性もプラスするなどのはたらきがあります。

◎日焼け止め

撥水性を与え、揮発性をコントロールするだけでなく、軽快なつけ心地と広範囲へのスムーズな塗り心地を実現します。

もちろん、艶やかな質感をプラスする上でも有効です。

◎頭皮ケアやヘアケアのアイテム

サラサラとした感触を実現することに役立ちます。

このように、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンなどのシリコーンオイルは、配合することによってさまざまなメリットが期待できる化粧品成分です。

では、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、どのようなアイテムに配合されるのでしょうか?

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、オイルなので保湿化粧水やエイジングケア化粧水などにはあまり配合されません。

クレンジングジェルなどクレンジング料、洗顔料などに配合されることも多くありません。

一方、化粧下地やパウダーファンデーション、リキッドファンデーションなどのメイク用のアイテムに使われます。また、口紅やリップグロスなどの唇ケア用のアイテム、シャンプーやトリートメント、ヘアコンディショナーなどの頭皮ケアアイテムや日焼け止めにもよく使われます。

他にも、保湿美容液、乳液、保湿(フェイス)クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、ボディクリーム、ハンドクリーム、マニキュアなど爪ケア用のアイテム、エイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームにも配合されています。


4.まとめ

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンはどんな化粧品成分?のまとめ

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンの特徴やはたらき、安全性について詳しくご紹介しました。

ご理解いただけましたでしょうか?

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、皮膚刺激性が少なく安全性の高い成分です。

スキンケア用品、ヘアケア用品、メイクアップ用品などに多く配合されています。

ぜひ、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン配合の化粧品への理解を深め、日々のスキンケアやメイクに生かしてくださいね。

著者・編集者・校正者情報

著者情報 株式会社ディープインパクト 富本充昭
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)

ナールスエイジングケアアカデミー編集長

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。

医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。

文部科学省後援日本化粧品検定1級

化粧品検定1級

一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト

著作(共著)

KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ

医薬品マーケティングにおける市場・売上予測と戦略策定

(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子

大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。

 

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