ドライアイは、涙の分泌量が減ることで起こる目の病気で、目の乾きや疲れ、視界がぼやける、視力低下などが主な症状です。
エイジングや目によくない環境が原因で、エイジングケア世代の女性や高齢者に多いのが特徴です。
この記事では、ドライアイの原因、症状、予防の対策、治療法をご紹介します。
また、ドライアイを進ませる紫外線やそのほかの有害光線をカットするサングラスもご紹介します。
- ドライアイは、高齢の方や女性に多い目の病気で、涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、涙が眼の表面を均等に覆えないために発症します。
- ドライアイの原因には、加齢による涙の分泌量低下、質の変化をはじめ、目の使いすぎ、目への刺激、目の手術、薬の副作用などがあります。
- ドライアイの症状としては、疲れ目、目が乾く、物がかすんで見える、目が痛むなどさまざまです。気になる場合は、早めに病院の眼科や眼科クリニックを受診しましょう。
- ドライアイの治療は、大きく点眼薬による治療と涙点プラグに分かれます。点眼薬は目の保湿が目的です。涙点プラグでは、涙の排出を止め、少ない涙を目の表面に溜めます。
- ドライアイは日常生活で予防することが大切です。目の乾燥や刺激、疲労を避けることに加えて、全身のアンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
本記事は、眼科看護師の執筆です。
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CONTENTS
1.目の乾きや疲れが気になるあなたへ
「ドライアイってエイジングが原因?症状と予防の対策や治療法」をお届けします。
あなたは、目の乾きや目が疲れやすい、視界がぼやけるなどで悩むことはないでしょうか?
もしそうなら、ドライアイの可能性があります。
ドライアイとは、目を守るために大切な涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることで起こる目の病気。
エイジングやパソコン、スマートフォンの過度な使用などが原因で起こります。
なんと日本で2200万人もいるといわれています。
なかでも高齢の方や女性に多く見られ、エイジングケア世代でもドライアイに悩む方が少なくありません。
なぜなら、目の老化も原因の1つだから。
ドライアイの場合、治療には点眼薬を用います。
また、予防や改善のために目の酷使を避ける生活スタイルの確立も重要です。
ドライアイで失明するまでには至りませんが、慢性的な目の不快感や疲れをもたらします。
また、ドライアイの人は目が健康な方と比べると、一定した視力で見ることが難しいといわれています。
そのため、日常生活の質(quality of life=QOL)や視覚の質(quality of vision=QOV)を低下させることがしばしばあります。
この記事では、そんなドライアイの原因、症状、治療や予防の対策を幅広くご紹介します。
また、ドライアイを進ませる紫外線やそのほかの有害光線をカットするサングラスもご紹介します。
「ドライアイって目が乾く以外の症状もあるの?」
「目を酷使しがちで疲れを感じる!」
「ドライアイって何が原因なの?教えて!」
「ドライアイを予防したい!対策でできることは?」
「ドライアイは眼科でどんな治療をするの?治るの?」
などが気になる方はぜひ、チェックしてくださいね。
お肌のエイジングケアも大切ですが、ドライアイの予防や治療も大切なので、早めに対策を行いましょう。
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2.ドライアイの症状。あなたは大丈夫かチェックしてみよう!
1)ドライアイとは?
日本眼科学会によると、「ドライアイとは、さまざまな要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義されています。
この定義は医学的な表現なので、一般の方には少し難しいですよね。
ここから、もう少し具体的に症状をご紹介します。
2)ドライアイの症状とは?
ドライアイは、涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、涙が目の表面を均等に覆えなくなる病気です。
涙は、①目の乾燥を防ぐ、②目に酸素や栄養を与える、③目に入ったほこりや雑菌を目の外に流す、④角膜の表面に均一な層をつくることでモノをきれいに見せる、などのはたらきを持っています。
そんな涙の量と質のバランスが崩れると、涙がきれいに角膜を覆えないために、次のような症状がでます。
- 乾燥して目がゴロゴロする
- 光がまっすぐに入らず乱反射するので、目がまぶしく感じる
- 目が疲れやすくなったり、かすんだりする
さらに適切な治療をせず放置するなどで悪化してくると、角膜に乾燥による傷がついて痛みを生じることもあります。
これらがドライアイの症状です。
3)あなたは大丈夫?ドライアイのチェック方法
自分でできるドライアイのチェック方法として、まずは10秒間まばたきを我慢できるか試してみてください。
次に、下の項目をチェックしてください。
- 目が疲れる
- 目が乾いた感じがする
- ものがかすんで見える
- 目に不快感がある
- 目が痛い
- 目が赤い
- 目が重たい感じがする
- 涙が出る
- 目がかゆい
- 光を見るとまぶしい
- 目がごろごろする
- 目やにがでる
10秒間まばたきを我慢できなかったり、チェック項目に5つ以上に印が付いた場合は、ドライアイの可能性があります。
もしドライアイが疑われるようなら、早めに病院の眼科や眼科クリニックを受診しましょう。
3.ドライアイの原因は?
続いてドライアイの原因についてご紹介します。
涙は、涙腺でつくられ、まばたきをすることで目の表面に行き渡ることができます。
約90%が、目頭にある涙点という穴から鼻の奥に排出されて、残りは目の表面から蒸発します。
涙は、油層、水層、ムチン層という成分から成り立っており、それぞれバランスを保つことで涙の質の安定性を保っています。
ドライアイは、この涙の状態が不安定になることで発症するのです。
ドライアイの原因、つまり涙の状態が不安定になる要素としては、次のようなものがあります。
- 加齢による涙の分泌量低下、質の変化
- 結膜弛緩症(加齢により結膜がたるんで涙の通り道を邪魔する)
- マイボーム腺機能不全(加齢により涙の油分の分泌が少なくなる)
- パソコン、スマートフォン、テレビなど、モニターを見つめる作業を長時間行う
- 運転、ゲーム、読書、資料作成など集中して見ている時間が長い
- 湿度の低い環境(エアコンや暖房器具の使用、風が当たる場所)
- 紫外線による目のダメージが続く
- ソフトコンタクトレンズの使用によって、水分がコンタクトレンズに取られてしまう
- 喫煙習慣のある方
- 市販の点眼薬の乱用により、点眼薬に含まれている防腐剤で涙液のバランスが崩れる
- レーシック(屈折矯正手術)によって角膜の形状が変化し、一時的にドライアイになる
- まぶたの手術(眼瞼下垂や内反症、二重まぶたの手術で目が開きやすくなると乾燥しやすくなる)
- シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、膠原病やリウマチなどの全身疾患(病気の症状としてドライアイになることがある)
- 高血圧の薬や向精神薬など(抗コリン作用を持つ薬では、涙の分泌量が減少することがある)
- 抗がん剤の使用(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム[商品名:ティーエスワン]は涙の分泌量が減少する)
ドライアイの治療は、何が原因かを判断して、涙液のどの層にはたらきかける治療法を選択するかがポイントとなります。
しかし、いま挙げたようにドライアイの原因は多岐にわたるので、自分で原因を特定するのは難しいでしょう。
そのため、病院の眼科や眼科クリニックで診断してもらうことが大切なのです。
4.ドライアイになりやすい7つの生活パターン
いま、ドライアイの原因をチェックしましたが、高齢以外でも次のような人がなりやすい傾向にあります。
当てはまる方は、注意しましょう。
1)コンタクトレンズを使っている人
コンタクトレンズを使っている人は、一般的に使っていない人より目が乾燥しやすくなります。
目が乾いたりゴロゴロする方は、ドライアイの可能性があります。
2)目を酷使する傾向にある人
オフィスや自宅で、パソコンを長時間使って作業を行う人は、ドライアイになるリスクが高くなります。
なかでも、毎日、細かい文字や数値を入力するなどで、目を酷使する人は特に注意が必要です。
また、スマホで長時間、動画を視たり、アプリでネットゲームをする人も要注意です。
スマホの液晶画面から出ているブルーライトや近赤外線も目の老化や肌老化の原因として注目されています。
スマホの長時間使用は特に注意が必要です。
さらに、仕事や遊びなどで車を長時間運転する方も要注意です。
運転に精神を集中させているときは、まばたきの回数が減ることによって、ドライアイのリスクが高まるのです。
3)エアコンを長時間利用する方
夏の冷房や冬の暖房などでエアコンを長時間使うと、乾燥肌や目の乾燥の原因になります。
また、エアコンの風を顔の当てることも目を乾燥させます。
また、湿度が低いホテルに滞在したり、飛行機の機内で長時間過ごすなどもドライアイのリスクを高くします。
4)紫外線を浴びやすい生活をしている人
UVカットサングラスなどを使わずアウトドアで長時間過ごしたり、目の紫外線対策をしない方はドライアイのリスクが高くなります。
眼は紫外線ダメージが続くと、酸化によって角膜上皮障害を起こし、ドライアイになるのです。
紫外線による目へのダメージの蓄積は、ドライアイだけではなく白内障や加齢黄斑変性症の原因になる可能性があるので、注意しましょう。
眼も顔もしっかり紫外線対策を忘れずに。
5)夜更かしが多い人
神経やホルモンの調節など生理機能は昼間に活発ですが、夜になると低下します。
だから、夜遅くなると涙液の分泌量は低下するのです。
また、夜遅く寝て朝早く起きることは、睡眠不足で目の疲れの回復を遅らせます。
つまり、深夜まで残業する、夜遅くまで飲酒する、スマホを夜中も使うなどの生活はドライアイのリスクを高めるのです。
6)花粉アレルギーのある方
花粉はアレルゲンとなって花粉症や花粉症皮膚炎を引き起こします。
また、花粉症で目にアレルギー結膜炎を発症してしまうことがあります。
アレルギー性結膜炎は、目のかゆみ、充血、涙が出るなどドライアイと同じ症状がでますが、ふたつの病気が合併していることもあるのです。
7)屈折矯正手術後半年以内の人
LASICKなどの屈折矯正手術は、視力を向上させるための手術ですが、合併症として手術後3~6カ月程度ドライアイになることが多くあります。
なかには、6か月経過しても改善しないこともあるので、屈折矯正手術を受けた人は要注意です。
5.ドライアイの診断のために眼科ではどんな検査をするの?
ここでは、病院の眼科や眼科クリニックで行うドライアイを診断するための問診や検査についてご紹介します。
1)問診と視力検査
①問診
ドライアイの原因を探るために、目の症状や生活環境・習慣などを質問されます。
- いつから、どんな症状があるか。
- 年齢、性別、睡眠、ストレス、エアコンの使用、コンタクトレンズの使用、点眼薬の使用
- まばたきの減る作業の有無(パソコン、テレビゲーム、運転、読書など)
- 眼の手術をしたことがあるか(レーシック、眼瞼下垂症手術、内反症手術、二重まぶたの手術など)
- 病気の既往歴や薬の影響の有無(シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、膠原病やリウマチなどの病気、向精神薬、高血圧の薬、抗がん剤)
②視力検査
視力を測定することで ドライアイだけではなく、ほかの目の病気がないかを確認します。
これは、眼科で行われる基本的な検査です。
2)染色細隙燈顕微鏡検査(せんしょくさいげきとうけんびきょうけんさ)
目の表面の涙の状態、涙の流れ、目に傷があるかどうか、傷の場所、傷の状態を診る顕微鏡を使った検査です。
診察室で涙をフルオレセインという染色液で染めて、細隙燈という顕微鏡で観察します。
この検査は、痛みもなく短時間で終わります。
3)BUT検査(涙液層破壊時間検査)
BUT検査は、涙の質を調べる検査です。10秒間まばたきをしないで、目の表面の涙の状態を観察します。
この検査は、染色細隙燈顕微鏡検査と同時に行います。
まばたきの直後は、涙の膜が均一に角膜表面を覆っていますが、時間がたつにつれて涙の膜が壊れて角膜が露出する部分がでてきます。
まばたきしないで涙の膜が壊れるまでの時間を「Break Up Time(ブレイク・アップ・タイム)」と呼びますが、この英語の単語の頭文字からBUT検査と呼ばれています。
5秒以内に涙液層に乱れがあった場合、つまりBUTが5秒以下の場合はドライアイが疑われます。
4)シルマーテスト
涙の量を調べる検査です。
シルマー試験紙という目盛りのついた専用の紙を下まぶたの端に5分間つけて、試験紙が涙で濡れた長さで涙の量を測ります。
涙の量が5mm以下の場合、ドライアイが疑われます。
6.ドライアイの治療法は?
ここからはドライアイと診断された際の治療法をご紹介します。
ドライアイは、放置すると自覚症状や目の表面の傷が、悪化するリスクが高くなります。
また、傷から細菌が入り、重症の角膜感染症になってしまうことも。
だから、早めに眼科で治療することが大切です。
ドライアイの治療は、検査の結果に加えて、「涙の量の異常」なのか、「質の異常」かによって治療方法が分かれます。
「涙の量の異常」は、涙の分泌そのものが少ない状態です。この場合は、人工涙液で濡らしたり、涙液の成分を補充します。
また、涙液を増やす薬を使うことも有効です。
「質の異常」とは、涙の脂質成分やムチンと呼ばれるタンパク質成分が少なかったり、角結膜上皮に問題がある、などの原因により、涙は分泌されていても涙が目の表面に留まらない、すぐに乾いてしまう、といった状態です。
この場合は、涙液の安定性を高めたり、炎症があればそれを鎮める薬で治療を行います。
1)点眼薬によるドライアイの治療
①人口涙液やヒアルロン酸の入った点眼薬
点眼薬で目を保湿することでドライアイの改善を目指す治療です。
点眼治療は、今までは外から水分を補うことが主流でした。人工涙液(商品名:ソフトサンティア)、ヒアルロン酸製剤(商品名:ヒアレイン)などがその代表です。
②新しい点眼治療
新しい点眼治療としては、ムチンや水分を分泌促進する点眼薬(一般名:ジクアホソルナトリウム、商品名:ジクアス)、ムチンを産生する点眼薬(一般名レバミピド、商品名:ムコスタ)があります。
ジクアホソルナトリウムは、結膜上皮および結膜杯細胞膜上に存在するP2Y2(ピーツーワイツー)受容体の作動薬です。
細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させ、水分やムチン分泌促進作用を有することで、涙液を質的・量的の両側面から改善する作用があります。
無色透明で粘性が低めなので、仕事中などでも点眼しやすいという特徴があります。
レバミピドは、もともと胃薬に使われる成分でできています。角膜上皮細胞のムチン遺伝子発現を亢進し、ムチン量を増加させます。
その結果、角膜上皮細胞の増殖を促進し、角結膜上皮障害を改善するのです。
この薬は防腐剤フリーで1回使い切りなので、防腐剤による角結膜障害が疑われる場合などにも使用することができます。
ただし、白い懸濁液なので点眼後しばらくかすみ、めやにっぽさを感じること、のどに流れてきた際に苦みを感じるなどの欠点もあります。
2)涙点を閉鎖するドライアイの治療
①涙点プラグ
点眼で効果が得られない場合は、涙点閉鎖による治療を行います。
涙の排出口である涙点を閉じ、涙の流出を抑えて、涙を目の表面にためる方法です。
涙点にシリコンや合成樹脂製の涙点プラグを挿入します。プラグの大きさや材質など、いろいろなものが開発されており、アテロコラーゲンを使用した液体の涙点プラグ(商品名:キープティア)もあります。
シリコンや樹脂性の涙点プラグはS、M、Lのようにサイズがあり、その人の涙点のサイズを測って拡張してから入れるものです。
サイズが合わなかったり、異物感を訴える方もいますが、効果は涙点プラグが外れるまで続きます。
液体の涙点プラグ(キープティア)は、涙点に充填後、アテロコラーゲンが体温によってゲル化し涙小管を塞栓します。
ゲル化した後はゼリー状で柔らかく、異物感や周辺組織への刺激がほとんどありません。
また、液体であるため、涙点のサイズ測定や涙点拡張などの事前処置が必要ありません。
ただし、コラーゲンできているため、少しずつ分解・排出されて、効果は約2 ~ 3ヵ月間持続します。
②外科的な治療
結膜弛緩症やまぶたの手術などで物理的に涙の通り道に問題がある場合は、結膜のたるみを除去したり、まぶたの形状を変える必要があります。
しかし、結膜弛緩症は加齢による変化なので、手術でたるみを取り除いても、再度たるんできてしまう場合があります。
また、眼瞼下垂症手術、内反症手術、二重まぶたの手術後のドライアイも、手術後半年程度待ってまぶたの状態が完全に落ち着いてから考えてください。
まぶたのたるみなど、その形状は皮膚のたるみや筋力の低下などで年々変化しますので、そのあたりも考慮する必要があります。
3)そのほかのドライアイの治療
涙の成分のうち、油分が足りなくなるタイプのドライアイもあります。
油分は、まつげの生え際のマイボーム腺という部分から分泌されますが、加齢とともに分泌が少なくなることがあります(マイボーム腺機能不全)。
この場合、目を蒸しタオルなどで温める温罨法が効果的であるといわれています。
以上、眼科で行われる治療をご紹介しましたが、ドライアイの市販薬も薬局で市販されています。
市販の点眼薬を使用する場合は、防腐剤無添加のものがおすすめです。
なぜなら、防腐剤は目の細胞に障害が起きるリスクがあるからです。
7.日常生活でできるドライアイの予防対策
ドライアイになってしまったら治療が必要ですが、まずは予防の対策を行うことが大切です。
ここでは、日常生活でできるドライアイの予防対策をご紹介します。
1)基本は目の乾きを防ぐこと
乾燥肌対策も同じですが、目の乾燥や刺激、疲労を避けることがドライアイの予防の基本です。
そのためには、生活環境やワークスタイルの改善が大切です。
次のようなことがポイントです。
- 目に直接風が当たらないように、エアコンや扇風機の風向きを調整したり、花粉症用などのふちが覆われている保護めがねをつける。
- 長時間のパソコン作業や、ゲームの際は意識的にまばたきしたり、適宜休憩をとって、目を閉じて休める。
また、パソコンの画面を目線より少し下に置くことでまぶたが下がり、目が乾燥しにくくなります。
- 冬場の乾燥する季節に暖房を使う場合は、加湿器などで部屋の湿度を上げる。また、なるべく乾燥しにくい暖房器具を使う。
- ソフトコンタクトレンズを使用している方は、なるべくめがねで過ごし、装用時間を減らす。
目を温めることもドライアイや疲れ目に効果的です。約40℃の蒸しタオルで10分ほど目を温めましょう。
温熱が目の奥まで行き渡り、ドライアイだけでなく、疲れ目の改善にも有効です。
2)アンチエイジングを意識した生活習慣でドライアイ予防を!
睡眠不足、栄養不足、運動不足などはお肌と同じで眼にも悪影響を与えます。
ドライアイの直接的な予防法は、いまご紹介した目を意識した対策ですが、全身を意識して、アンチエイジングを意識した生活習慣を身につけることも大切です。
なぜなら、エイジングがドライアイの原因の大きな要素だからです。
エイジングの速度を遅らせることでドライアイの予防が可能となります。
具体的には、次のようなことが挙げられます。
- バランスのよい食事で野菜や果物でもビタミンやミネラルを十分摂ること
- 無理しない範囲でウォーキングなどの適度な運動を行う
- 必要に応じて酸化を防ぐサプリメントを服用する
- 質の高い睡眠をしっかりとる
- 笑顔で過ごしストレスを解消する
3)目の紫外線対策
目の紫外線対策は、ドライアイだけではなく、目の老化や病気の予防に大切です。
UVカットサングラス以外でも、つばの広い帽子や日傘などのファッションによる紫外線対策で目へのダメージを小さくできます。
また、目の紫外線のアフターケアとして、外出後に点眼薬を使うこともおすすめのドライアイ予防法です。
また、炎症や酸化を防ぐ紫外線対策によい食べ物を日常的に摂ることも効果的です。
8.紫外線や有害光線を防いで目を守るおすすめのアイケアメガネ
目の老化予防は、ドライアイの予防にもつながります。
そこで、目の老化予防におすすめのアイケアメガネをご紹介します。
ライトブルーレンズやブラウンレンズを使ったアイケアメガネです。
いずれも紫外線吸収剤の練りこみ型のレンズです。
このレンズは、有害光線を吸収してカットすることが最大の特徴です。
光を反射してカットするするレンズ 光を吸収してカットするレンズ
(多くのサングラス) (本品)
ライトブルーレンズは、9層構造のレンズで特許出願中です。
紫外線、近赤外線、ブルーライトをカットします。
ブラウンレンズは、3層構造のレンズです。
紫外線、ブルーライトをカットします。
このはたらきは、目の老化を防ぐとともに、まぶたのしわやたるみの予防などに大きなメリットがあります。また、まつ毛貧毛症の予防も期待できます。
このレンズには、大きな3つの特徴があります。
- 視界が明るいので、夜間運転もできる
ブルーライトレンズは可視光線の透過率が高いという特徴があります。
そのため、夜間運転に適合するほど視界が明るいことがメリットです。
- 目に優しい
色の濃いレンズの場合、多くの光を集めようとして、暗闇で物を見る時と同じように瞳孔が大きくなります。
アイケアメガネは色の薄いレンズを使用しているので瞳孔は小さいままで、目から有害光線が入る量を小さくできます。
<UVカットレンズの色の濃さによる瞳孔の開き方の違い>
- 傷がつきにくく効果が長持ち
ブルーライトレンズは9層構造で、防汚、撥水、反射防止コート、ハードコート加工など、レンズに求められる機能をすべて装備しています。
ブラウンレンズは、3層構造なのでハードコート加工でレンズに傷がつきにくく、お手入れも簡単です。
<紫外線だけでなく近赤外線&ブルーライトを吸収してカットするアイケアメガネ!>
<実際にアイケアメガネを使った感想は?>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
9.まとめ
現代人に多い目の病気であるドライアイの原因、症状、予防の対策、治療法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
ドライアイは、エイジングやパソコン、スマホの使いすぎなどの環境要因で涙の分泌量が減って起こる目の病気です。
目の老化も原因なのでエイジングケア世代の女性にも多く起こります。
もし、目が乾きやすい、疲れやすいなどの症状を感じたり、急に視力の低下などを感じるなら早めに眼科を受診しましょう。
この記事「ドライアイってエイジングが原因?症状と予防の対策や治療法」を参考に、目の健康を保っていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(加筆・リライト:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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