エイジングケアについて(1.エイジング化粧品とは)

エイジングケアについて

1.エイジングケア化粧品とは

いくつになっても健やかで美しい素肌のままでいたいと思うのは誰もが思うことです。
しかし、年齢や偏った食事・運動不足などの生活習慣によって、お肌の変調やトラブルが起こりやすくなってしまいます。
お肌を健康な状態に保つためにはバランスの良い食生活と適度な運動が不可欠ですが、それでも加齢とともに肌そのものの保湿力が低下し、お肌の老化が進行してしまいます。
そのような肌老化の大きな原因は肌の乾燥によるものが多く、お肌のしわやシミ、たるみ、毛穴の開きなどに大きく影響を与えます。

そこで、肌老化を防ぐためにもエイジングケア化粧品を利用した保湿ケアが重要となるわけです。
まず、お肌に合ったエイジングケア化粧品を正しく選ぶためには、『化粧品』の役割について理解することが大切です。

『化粧品』についてご説明すると
『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。』
と定義されています。
このように『化粧品』とは、医薬品と違って薬効による「治癒」を目指すためのものではなく、「緩和な作用」による健康なお肌の維持や良い状態へ導くためのものです。

次は『エイジングケア化粧品』について詳しく説明していきます。
エイジングは「加齢(老化)」、ケアは「お手入れ」を意味しますので、エイジングケアとは老化と共に現れる肌悩みに対するスキンケアということになります。
肌老化には皮膚の乾燥をはじめ、皮膚の菲薄化・紫外線による光老化・酸化など様々な原因があります。
その原因の基にあるのが、水分量、皮脂分泌、コラーゲン、エラスチン、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカンといったお肌の成分が年齢とともに減少することです。
『エイジングケア化粧品』の基本的な役割は、一般の化粧品と同様に「保湿」になりますが、保湿力の高い成分に加えて、肌老化によるエイジングサインのケアをサポートする機能性成分が含まれているものを言います。
『化粧品』は治癒を目指すものではなく、「緩和な作用」による健康なお肌の維持や良い状態へ導くためのものであると説明したように、『エイジングケア化粧品』は「ほうれい線を消す」「しわを元にもどす」「シミを消す」といった効果はなく、エイジングサインの予防やケアをサポートすることが主な役割であることを理解しましょう。

また、最近の『エイジングケア化粧品』に含まれる成分は年々進化しており、科学的根拠のあるエイジングケア機能性成分も明らかになってきています。
できてしまったエイジングサインを無くすことや肌の衰えを改善することはできませんが、生活習慣の改善や他の方法と上手に組み合わせてお肌に合った『エイジングケア化粧品』を利用することで、肌老化を予防し、美しく健康的なお肌を保つことができます。
『エイジングケア化粧品』の正しい選び方については、肌老化の原因とエイジングケア化粧品成分の役割を皮膚科学的に理解することが大切ですので、そちらを紹介していきます。

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