お肌の老化の7つの原因|エイジングケア化粧品のナールスコム

エイジングケアについて

2.お肌の老化、その7つの原因とは

エイジングケアで最も大切なことは、バランスの良い食生活と適度な運動など、健康を意識した日常生活です。
さらに、お肌の仕組みや働きを知ることが、
・老化がどのように起こるのか?
・それを防ぐにはどうすれば良いのか?
・エイジングケア化粧品の成分がお肌にどのように働くのか?
を理解する近道になり、正しいエイジングケアをサポートします。

さて、肌老化とは、「皮膚が本来持っている機能が劣化する」ことを指します。
現象面としては、お肌が水分や弾力を失い、ハリや潤い、艶がなくなることによって、「くすみ」「たるみ」「しわ」「ほうれい線」などが目立ってきます。
その原因は様々ですが、大きく分けて
①皮膚の乾燥
②皮膚の菲薄化
③紫外線による光老化
④酸化(カラダや細胞のサビ)
⑤糖化(カラダや細胞のお焦げ)
⑥女性ホルモンの減少
⑦血管やリンパ管の老化
の7つに分けることができます。

これらの7つは、単独で起こることは少なく、加齢や生活習慣などが影響し、複数の原因が絡み合ってお肌や身体の老化が進んでいきます。
最近では、これらの老化の原因にアプローチできる期待値の高いエイジングケア化粧品成分が開発されてきました。
エイジングケア化粧品成分の効果やデータがエイジングケア化粧品の効果と直結するものではないので過度な期待は禁物ですが、エイジングケア化粧品を選ぶための参考になるかと思います。

エイジングケア化粧品成分は、その「溶け方」の違いで、「水溶性成分」と「油溶性成分」に分かれます。
基本的には、
・エイジングケア化粧水には、水溶性成分が多く配合され、また、化粧水で補う方が向いている
・エイジングケア美容液には、水溶性成分も油溶性成分も配合されていて、エイジングケア化粧品成分が凝縮して配合されている
・エイジングケア保湿クリームには、油溶性成分が多く配合され、また、保湿クリームで補う方が向いている
と考えられていますので、補足として理解していただければと思います。

これから1つずつ肌老化の原因とその対策としてのエイジングケア化粧品成分の役割を説明していきます。
1つ1つのエイジングケア化粧品成分が、肌の状態にどのような効果があるのかを理解するようにしましょう。

1.皮膚の乾燥

お肌は年齢を重ねるとともに水分量が低下してしまい、肌の潤いを保つ機能も低下していきます。
肌の潤いを保つ機能が低下するとお肌が乾燥し、敏感肌やインナードライ肌をまねき、ほうれい線、しわをはじめ、ありとあらゆるエイジングサインの原因となるのです。

このように、乾燥対策のための「保湿」は、スキンケア、エイジングケアの基本中の基本。
お肌の乾燥は、加齢によるバリア機能の低下やターンオーバーの乱れ、また空気の乾燥なども原因になるので注意が必要です。
エイジングケア化粧品には、肌の乾燥を防ぐための「保湿成分」が多く含まれていますが、「保湿成分」には、水分を保持することで保湿を行う「ヒューメクタント」と水分の蒸発を防ぐことでお肌を潤す「エモリエント」の2つの成分が存在します。

■水分を保持する「ヒューメクタント」
「ヒューメクタント」は、肌のうるおいをキープする角質細胞の「天然保湿因子」にあたるもので、水溶性の保湿成分とセラミドなどの油溶性の成分があります。
また、以下のように成分によって保湿力が異なりますので、特に乾燥肌に悩んでいる方はエイジングケア化粧品の保湿成分を確認して肌に合ったものを選択するようにしましょう。

① 水分を挟み込むタイプ(保湿力 強)
・セラミド
・スフィンゴ脂質
・ステアリン酸コレステロール
・レシチン

② 水分を抱え込むタイプ(保湿力 中)
・プロテオグリカン
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・エラスチン
・ヘパリン類似物質

③ 水分を吸着するタイプ(保湿力 弱)
・アミノ酸(NMF)
・グリセリン
・PG(プロピレングリコール)
・BG(ブチレングリコール)

■水分の蒸発を防ぐ「エモリエント」
「エモリエント」は、水分の蒸発を防ぐ角質細胞の「細胞間脂質」にあたるもので、油溶性の成分になります。
いくら水分を補って保湿しても「エモリエント」が不足するとすぐに水分が逃げてしまいますので、「ヒューメクタント」で水分を与え「エモリエント」で水分をキープすることが肌の乾燥を防ぐ保湿の方法となります。
以下は「エモリエント」の成分になりますので、合わせて確認しましょう。
・スクワラン
・シアバター
・ホホバ油
・ワセリン
・オリーブ油

2.皮膚の菲薄化(ひはくか)

皮膚の菲薄化(ひはくか)とは、女性ホルモンの分泌が減少することでコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの量も減少し、皮膚が薄くなる現象のことを言います。
女性ホルモンは20~30代をピークに加齢と共に減少する傾向にあり、表皮や真皮の減少がお肌の機能にも影響を与えます。更に女性ホルモンの減少以外にもターンオーバーの鈍化、線維芽細胞の活力低下などで皮膚が薄くなると、悪循環に陥ってしまいます。

このように、加齢によって薄くなった皮膚は、エイジングケア化粧品で元に戻すことはできません。そうならないために早い時期から、誰でも皮膚の菲薄化が年齢とともにやってくることを意識して予防を心がけることが大切です。
皮膚の菲薄化には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などに働きかけるエイジングケア化粧品を使うことで、予防的なケアを行うことが可能です。
以下の成分は、科学的なデータがあり信頼性の高いものになりますが、成分の科学データがそのまま配合されたエイジングケア化粧品の効果を保証するわけではないのでご注意下さい。
① コラーゲンを増やす
・ナールスゲン
・ネオダーミル
・プロテオグリカン
・ビタミンA誘導体(レチノール)
・ビタミンC誘導体

② エラスチンを増やす
・ナールスゲン
・ネオダーミル

③ HSP47を増やす
・ナールスゲン

④ ヒアルロン酸を増やす
・プロテオグリカン

3.紫外線による光老化

紫外線を長年浴び続けることでお肌がダメージを受け、シミ、しわ、たるみなどのエイジングサインが目立ってくることを「光老化」と言います。

紫外線と放射線は近い性質があり、お肌に活性酸素を過剰に発生させることで、肌にダメージを与えます。紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」があり、肌に対して破壊性が最も強い「UV-C」はオゾン層で守られているので、大気圏まで到達することはほとんどありません。
「UV-A」は、真皮にまで到達し、皮膚の菲薄化と関係のあるコラーゲンとエラスチンを変性させたり、破壊することで、しわやたるみの原因にもなります。
「UV-B」は、真皮にまでは到達しませんが、メラニンを発生させシミの原因となります。また、皮膚がんのリスクもあると言われています。

このように紫外線は、ほうれい線やたるみ毛穴の光老化に大きく影響し、エイジングケアにおいて紫外線対策は、乾燥対策と並んで重要な対策の1つと言えます。
紫外線対策の基本は日焼け止めですが、日焼け止めの紫外線をカットする成分は、紫外線を吸収して変化させる「吸収剤」と紫外線を反射させる「散乱剤」に分かれます。
日焼け止めは紫外線をカットする重要な役割を担いますが、エイジングケアでは紫外線のビフォーケア、アフターケアで紫外線の影響を少しでも軽くすることも大切です。

理由としては、日焼け止めを塗ったからといって100%紫外線を防ぐことができないからです。そのため、少なからず紫外線は肌に影響を与えます。ですので、日焼け止めによる対策を行った上で、ビフォーケア、アフターケアをすることが光老化を抑えるためにも大切なのです。
ビフォーケア、アフターケアのエイジングケア成分には以下のようなものがあります。
・ビタミンA誘導体
・ビタミンC誘導体
・ビタミンE誘導体
・ナールスゲン
・フラーレン
・プラセンタ

「ビタミンA誘導体」「ビタミンC誘導体」「ビタミンE誘導体」は、それぞれのビタミンの力を損なわないように人工的に開発された成分で、中には厚生労働省が美白成分と認める有効成分もあります。
「ナールスゲン」には、紫外線による活性酸素種の発生を抑え、細胞を保護する役があり、ナールスゲンなどのエイジングケア成分が配合されたエイジングケア化粧品は、肌の老化による肌トラブルを予防・改善する効果があります。

4.酸化(カラダや細胞のサビ)

喫煙、過度な運動やストレス、紫外線などによって過剰な活性酸素が発生すると、お肌は酸化され、つまり「錆びる」という状態になります。
錆びないお肌を維持させるには、抗酸化を考えたエイジングケアを行うことが大切ですが、エイジングケア化粧品による対策だけでは十分な対応とは言えません。
酸化は、お肌の老化だけでなく、さまざまな生活習慣病の原因にもなりますので、以下のように日常生活から「抗酸化」を意識することが大切です。
・抗酸化物質を含んだバランスの良い食生活
・継続した適度な運動
・十分な睡眠
・ストレスを溜め込まない生活

こうした「抗酸化」を意識した生活習慣に加え、エイジングケア化粧品による対策も大切なことですので、以下の成分が酸化を防止する成分であることを理解しましょう。
・ビタミンA誘導体
・ビタミンC誘導体
・ビタミンE誘導体
・ナールスゲン
・フラーレン
・アスタキサンチン
・ナイアシン
・コエンザイムQ10

5.糖化(カラダや細胞のお焦げ)

まだあまり知られていませんが、お肌だけでなく身体全体の老化や糖尿病などの原因になる可能性があることから、酸化と並んで注目を浴びているのが、糖化です。

糖分が多い食事を摂りすぎると、身体の中のたんぱく質が糖と結びつき、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=最終糖化生成物)という物質を作って、体内に蓄積してしまいます。
お肌でもコラーゲンやエラスチンはたんぱく質ですから、糖と結びつき糖化したたんぱく質が体内に蓄積されます。
糖化したたんぱく質は、ホットケーキが焦げたような茶褐色のようなもので、それが蓄積されると肌を黄色くくすんだ状態にしてしまうのです。
エイジングケア化粧品でも直接的に糖化を防ぐ成分はなく、「最終糖化生成物」を増やす原因となる食べ物の摂取をできるだけ控え、糖化を予防するようにしましょう。

また、糖化には紫外線やストレスも影響を与えていますので、エイジングケア化粧品で直接的な対策はできないものの、保湿や紫外線対策、抗酸化成分、コラーゲンやエラスチンへアプローチする成分が間接的にケアをサポートします。

6.女性ホルモンの減少

女性ホルモンは、30歳ころをピークに減少し始め、50歳前後でほとんどなくなってしまいます。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。中でも、コラーゲンやお肌の潤いと関係が深い「若返りのホルモン」とも呼ばれるエストロゲンの減少は、コラーゲンの減少にもつながるのでお肌の老化の原因の1つとされています。

他にも、エストロゲンには、肌水分量の増加、活性酸素の除去、精神安定、記憶力維持などの効果が期待できますが、エストロゲンが減ってしまうことによって、更年期障害や骨粗しょう症などの原因にもなってしまいます。
エイジングケア化粧品の成分には、直接的に女性ホルモンと同じ働きをするものはありませんが、植物の中には、女性ホルモンと似た働きをする「植物性女性ホルモン様成分」というものがあります。
たとえば、大豆に含まれているイソフラボンという物質は、女性ホルモンのエストロゲンとよく似ていて、「植物性女性ホルモン様成分」の代表格です。他にも以下のような成分が「植物性女性ホルモン様成分」になります。
・アカツメクサ花エキス。
・イリス根エキス
・プエラリア
・ミリフィカエキス

また、大豆製品、卵、モロヘイヤ、カボチャ、アボカドなどを積極的に摂取し、ふだんの食事で女性ホルモン様物質を補うように心がけましょう。

7.血管やリンパ管の老化

血管は人が生きていく上で多くの大切な役割があります。お肌との関係が深いのは皮膚毛細血管で、主な働きは酸素や栄養分などを細胞に届けることです。
皮膚毛細血管は、血管内皮細胞と壁細胞の二層構造でできていて、健康な方なら、30歳代までは正常な状態で働きますが、加齢に加え、偏った食事による悪玉コレステロールの増加や紫外線などによって、老化が進んでしまうこともあります。
そうなると、お肌へ栄養分や酸素が届きにくくなって、さらにお肌の老化が進む悪循環が生まれてしまいます。
一方、リンパ機能は毛細血管の横に並んでいて、老廃物や余分な水分を運ぶ働きをします。
リンパ管が老化することによって、お肌の中で老廃物や余分な水分が蓄積し、これが、むくみやくすみ・シワの原因になるのです。
血管やリンパ管に届くエイジングケア化粧品成分はなく、エイジングケア化粧品での対策だけでは不十分のため、脂質の取りすぎを避けたり、入浴、血管マッサージなど生活習慣を改善することが基本的な対策となります。

ただし、最近では、リンパ管ケアに着目した「キュアパッション」というエイジングケア化粧品成分が知られるようになりました。
キュアパッションの基礎実験では、キュアパッションはリンパ管の細胞を増やすはたらきが認められています。

以上がお肌の老化の7つの原因とエイジングケア化粧品成分の役割になります。
それぞれの肌老化について説明しましたが、こうした老化の原因をエイジングケア化粧品で対策できる範囲はとても狭いのです。
そのため、エイジングケアを化粧品だけのエイジングケアで考えていては、十分な効果が得られないことがよくおわかりになったかと思います。いくら自分に合った良いエイジングケア化粧品を選び、正しく使っても、日常生活に問題があったり健康に問題があれば、効果を感じることは低いです。

本気でエイジングケアを考えることは、本気で自分自身の健康を考えることになります。 ですので、肌老化の原因と効果的な成分を理解し、生活習慣を改善するとともにエイジングケア化粧品を使うことで、お肌の老化が進まないようにしましょう。

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