甘酒で目の下のクマやたるみ毛穴、脂性肌が改善するってご存知ですか?甘酒は日本の伝統的な飲料。最近ではその美肌効果やエイジングケアへの効果が注目されています。
その秘密は、ビタミンB群やコウジ酸、グルコシルセラミド、食物繊維などの栄養素。
今回、自信研究家でありインスタグラムのインフルエンサーでもある坂本瑞穂さんに、甘酒の目の下のクマへの効果や脂性肌への効果についてメッセージをいただきました。
甘酒とは?
現代の甘酒として知られているのは、米麹を原料にした【麹甘酒】と酒粕を原料にした【酒粕甘酒】の2種類です。
麹甘酒とは、ご飯やおかゆに米麹と水を混ぜて発酵させたもので、アルコールフリーです。
一方、酒粕甘酒は、酒粕に砂糖と水を加えたもので、縁日などで売られていますね。
酒粕甘酒は酒粕自体にアルコールが含まれているので、飲むと酔ってしまう人もいるでしょう。
この2種類の甘酒には共通する【秘密】が隠されているんです。
甘酒に含まれる栄養素
甘酒は美肌やエイジングケア、健康に良いことが知られていますが、その秘密は栄養素にあります。
まず、甘酒には、システイン(肝臓の解毒作用で色素沈着やメラニン色素の生成を抑える)、 アルギニン(保湿効果、新陳代謝促進、成長ホルモン分泌)、グルタミン(肌の表面を保湿する効果や、角質の生まれ変わりを促す効果)などのアミノ酸が豊富です。
また、ビタミンB2やB6など、ビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、肌のタンパク質の代謝を活発にすることで、ターンオーバーを整えることでさまざまな肌悩みの予防や改善が期待できるんですよ。
さらに、メラニンの生成を防ぐコウジ酸、お肌の保湿機能を高めるグルコシルセラミドといった栄養素、妊活に大切な葉酸なども豊富なんです。
その他の成分に関しては、森永製菓株式会社と独立行政法人酒類総合研究所との共同研究「甘酒関連食品素材の機能性成分の探索」の成果によると、ストレスを和らげるp-クマル酸、フェルラ酸は、酒粕と米麹にも含まれるんだとか。
ストレスを和らげてくれるのは、さらに肌にいい効果ですよね。
実際、甘酒にはどんな効果があるのか?また、データやエビデンスがあるのかを検証してみましょう。
甘酒の美肌やエイジングケア効果
残念ながら、甘酒の美容効果に関するデータは多くありません。
しかし、目の下のクマやたるみ毛穴に関しては、研究報告があります。
目の下のクマへの効果
東京工科大学 前田憲寿教授の研究によると、甘酒を飲んだグループとそうでないグループを比較した結果、甘酒を飲んだグループだけで、目の下のクマの皮膚の明るさに有意な改善が認められました。
[提供:心理学×脳科学➡自信研究家😺しんのすけママ]
- 対象:40~60歳代の便秘気味で肌荒れが気になる女性17名
- 試験概要:酒粕と米麹を使用した甘酒と酒粕と米麹を含まない甘酒風味飲料を毎日朝と晩1回ずつ100mlのお湯で溶かして1カ月摂取し、肌測定、VAS試験(主観的評価)を行った。
これは、甘酒によって腸がきれいになったことと、甘酒の美肌効果の相乗効果があってのことでしょう。
目の下のクマは対人関係においてマイナスのイメージを与えます。疲れていると誤解されたり、実年齢よりも上に見らたりするのは避けたいですよね…。
そんな厄介な目の下のクマが1ヶ月で改善されるなんて、甘酒を見逃す手はありません。
<参照論文>
H.Maruki-Uchida et al., Biosci. Biotechnol. Biochem.,84, 1689 (2020)
目の下のクマだけではありません。毛穴問題でも最強レベルの「たるみ毛穴」が改善されたという研究もあるんですよ。
たるみ毛穴への効果
同じく、東京工科大学 前田憲寿教授の研究によると、米麹を原料とした甘酒を飲むと肌のハリがアップしたり、毛穴のたるみを抑えるデータが報告されてました。
- 対象:30~50歳代の健常成人男女46名
- 試験概要:米麹を使用した甘酒あるいは対照として米麹を除きエネルギーを同等にしたものを、1日1本8週間摂取してもらい、肌測定を行った。
これは、酒粕と米麹が、肌のハリと弾力の元となるコラーゲンを分解する酵素を抑えたことによるものと考えられます。
コラーゲンを増やすだけでなく、減っていくものを引き止める作用があるなんて、甘酒は恐るべしポテンシャルを持っているんですね。
<参照論文>
米麹甘酒摂取による肌へ及ぼす効果—ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試—下間早織ら. 薬理と治療. 47(8), 1269 (2019)
目の下のクマとたるみ毛穴が改善されるだけでも大喜びですが、夏にはもってこいの効果もあるんです。
皮脂量減少による脂性肌改善効果
皮脂は過剰に分泌されると肌がベタベタして気持ち悪いですよね…また、ケアしていてもすぐに酸化して角栓や毛穴のつまり・黒ずみ、ニキビの原因になってしまいます。
それが、甘酒を飲むと皮脂を抑えることができると前田憲寿教授は発見したんです。
生まれつきだとあきらめていた【脂性肌】を改善する効果が期待できますよ!
[提供:心理学×脳科学➡自信研究家😺しんのすけママ]
- 対象:40~60歳代の便秘気味で肌荒れが気になる女性17名
- 試験概要:酒粕と米麹を使用した甘酒あるいはその対照飲料を1日2回4週間摂取してもらい、肌の皮脂量を測定。
実験では比較対象として甘酒と似たものを飲んでもらったのですが、4週間後に比較対象のものは皮脂量が増えたにもかかわらず、甘酒では皮脂量が三分の一以下に減りました。
肌荒れは皮脂量と大きく関わっています。実験では女性だけでしたが、男性にも効果が期待できるでしょう。
<参照論文>
H.Maruki-Uchida et al., Biosci. Biotechnol. Biochem.,84, 1689 (2020)
そして、最大の美肌のテーマ、シミについてもエビデンスがあるんですよ!
シミ予防効果
甘酒には、メラニンを抑えるコウジ酸が含まれているため美白効果があり、シミの改善効果が期待できます。
東京工科大学の前田憲寿教授の研究で、茶色いシミに効果があったと発表されています。
- 対象:肌荒れが気になる健康な成人女性 18 名
- 試験概要:甘酒あるいは甘酒成分を一切含まないプラセボ飲料を 5 週間連続で摂取してもらい、皮膚の色調について測定
そして、甘酒には美肌効果以外にもさまざまなはたらきがあります。
まだある甘酒の効果
肌がキレイになるだけでも嬉しい効果ですが、女性の命である【髪】やメンタルに大きく関わる【腸】においても効果があるんですよ。
美髪効果
甘酒に含まれているビタミンB群の一つ【ビオチン】は、髪の毛の主成分であるケラチンの合成をサポートします。
実際、先ほど紹介した目の下のクマの改善効果を検証した試験で同時に、【髪のツヤ】の魅力度に関する主観評価も行った結果、甘酒を飲んだ群で良い結果がでました。
髪のツヤがあるのとないのとでは【見た目年齢】に大きく差をつけます。パサパサの髪では魅力は半減してしまいますよね。
ヘアケア製品でも補うことはできるものの、自前の髪がツヤツヤになることには勝てません。
便秘の予防や改善
甘酒には食物繊維とオリゴ糖が豊富なため、腸内環境を整えるサポートが可能です。
そのため、便秘の予防や解消に役立つことが期待できますね。
腸内環境を整えることで、肌荒れや吹き出物の予防や改善も期待でき、甘酒が実際に便通を改善させた報告や腸内環境を改善させた報告もあります。
<参照論文>
森貞夫ら. 薬理と治療. 47(5), 759 (2019)
S. Kawakami et. al., Nutrients. 12(2), E449 (2020)
また、腸と脳は大きく関わっているんですよ。
鬱病患者の多くは腸内環境に問題がある人という研究が筑波大学を始めとして数多くあります。
「腹が立つ」「腹落ちする」「腹を割る」など、まるでお腹が考えているかのような慣用句があるのは、先人がすでに【腸と脳はつながっている】と分かっていたのでしょうね。
疲労回復
甘酒には、必須アミノ酸やブドウ糖、ビタミンB群が豊富であるため、疲労回復をサポートします。
必須アミノ酸は、人が生きていく上で必須。
ブドウ糖はエネルギー源そのものです。
ビタミンB群は、エネルギー代謝をサポートします。
こんなにたくさんの栄養素があるからこそ【飲む点滴】と呼ばれるんですね。
実際、糀甘酒に疲労への作用が期待できることは、マルコメと大妻女子大学家政学部の川口美喜子教授の共同研究の報告があります。
[提供:心理学×脳科学➡自信研究家😺しんのすけママ]
- 対象:大妻女子大学女子バスケットボール部20名
- 試験概要:マルコメの「糀甘酒」を運動後30分以内に250ml飲んでもらった群と通常の練習で飲用している麦茶を飲んだ場合との疲労感の違いを調査
10日間糀甘酒を飲むことで、『練習後に疲れ切って元気が出ない・活力が低い』と感じる度合いが軽減しました。
若いゆえにわずか10日で疲労感が少なくなったとも言えるでしょうが、年齢を重ねた世代でも大きく期待できる結果だと言えますね。
このように甘酒はエイジングケアやアンチエイジングのためのインナーケアにおすすめの飲料です。
甘酒を飲むときの注意点
美肌効果があり健康に良い甘酒ですが、いくつか注意点があります。
高カロリーなので飲み過ぎに注意
甘酒は甘くて美味しいので、たくさん飲みたくなりますが、飲み過ぎには気をつけた方がいいでしょう。
甘酒はカロリーが高いため、飲み過ぎると太ったり、血糖値が過度に上がるリスクがあります。
そのため、適量飲むことが大切です。
1回に100g×2回、1日に200g程度を目安にしましょう。
温度も大切
甘酒は、温度が70度を超えると甘味が無くなって味が落ちます。また、酵素が失われてしまいます。
暖かくて美味しい甘酒の温度は、55〜60℃です。
アルコールに注意
酒粕甘酒には、微量ながらアルコールが含まれるので、飲んだ後の車の運転などは控えましょう。
また、飲み過ぎも控えてくださいね。
甘酒とナールスリジェパーフェクトマスクで美肌&リラックスタイムを!
ナールスのエイジングケア化粧品で私が愛用しているのは、ナールスゲン&純国産ヒト幹細胞培養液配合のフェイスマスク「ナールスリジェパーフェクトマスク」。
ナタデココと同じ成分のプルプルのバイオセロースマスクがお気に入りです。
週1回程度のスペシャルケアに使えて、とてもリラックスした時間を作れます。
ナールスリジェパーフェクトマスクを使った後、甘酒を飲むと、エイジングケアとインナーケアを同じタイミングで行うことができて良いかもしれませんね。
まとめ
甘酒の目の下のクマやたるみ毛穴、脂性肌の改善などの美肌効果についてご紹介しました。
甘酒の研究は食品メーカーなどで進み、いくつかの研究報告があることがわかりました。
目の下のクマやたるみ毛穴は30代以上のエイジングケア世代の女性にとって多い肌悩みです。そのため、ナールスのエイジングケア化粧品で対策している方も多いでしょう。
より美肌効果を実感するために、甘酒も取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事が、みなさまの美容や健康のお役に立てば幸いです。