化粧品のテクスチャーとは、「質感」「手触り」「触感」のことで選ぶ際の大切なポイント。
重め、軽めなどと表現しますね。
では、保湿やそのほかの効果と関係あるのでしょうか?
この記事では、化粧品のテクスチャーの意味、種類、効果との関係をご紹介します。
- 化粧品のテクスチャーとは、英語の「texture」が語源です。肌にのせた際の感触やさわり心地、つけ心地のことです。
- テクスチャーの好みは、化粧品を選ぶ際の大きなポイントです。また、使用中の満足感にも大きな影響を与えます。
- 化粧品のテクスチャーと保湿効果は関係がありません。また、美白やエイジングケアなどの効果とテクスチャーも関係ありません。
- 化粧品のテクスチャーは、増粘剤ほかの安定化成分によって調整や改良が可能です。今ではさまざまな成分が生まれ、技術も進化しています。
- 好みに加えて、季節や肌質で自分に合うテクスチャーのコスメを選びましょう。化粧品を楽しんで使うことでより効果が実感できます。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.化粧品のテクスチャーをちゃんと理解したいあなたへ
「化粧品のテクスチャーとは?軽い・重いは保湿効果と関係なし!」をお届けします。
化粧品のテクスチャーとは、「質感」「手触り」「触感」のこと。
つまり、肌にのせた際の感触やさわり心地、つけ心地のことです。
たとえば、「化粧下地の伸びがいい」や「ファンデーションが軽くべたつきにくい」、「化粧水がさっぱり」、「クリームの伸びがいい」というような表現が使われます。
ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様もそれぞれお好みのテクスチャーがあると思います。
メイクのためのアイテムであってもエイジングケア化粧品であっても、コスメ選びの際には、効果だけでなくテクスチャーはとても大切ですね。
この記事では、化粧品のテクスチャーの意味、種類、効果との関係をご紹介します。
「テクスチャーって何で決まるの?」
「化粧品のテクスチャーって効果に関係あるの?」
「サッパリタイプの化粧水って保湿効果が弱い?」
「テクスチャーを考えた化粧品の使い方は?」
「季節に合わせてテクスチャーを替えたほうが良いの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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2.テクスチャーの意味と種類
1)意味
テクスチャーとは、英語の「texture」が語源です。
和訳は、「質感」「手触り」「触感」といった意味です。
化粧品のテクスチャーもそのままの意味で、ボトルや容器ではなく、中身の質感を表現するものです。
化粧品は肌悩みに合った効果や肌質に合うことも大切ですが、テクスチャーの好みは、選ぶ際の大きなポイントです。
また、使用中の満足感にも大きな影響を与えます。
なお、肌のキメのことを英語読みからテクスチャーということもあります。
2)テクスチャーを表す言葉
①軽さを表す言葉
- 軽い
- 柔らかい
- みずみずしい
- サラサラ
- フワフワ
- さっぱり
- シャバシャバ
- 伸びが良い
- ライト
水のような
②重さを表す言葉
- 重い
- 固い
- とろみのある
- しっとり
- コッテリ
- リッチ
- ねっとり
- こっくり
- ヘビー
油のような
そのほかにも、肌なじみが良い、指止まりが良い、ノンスティッキーなどもあります。
たとえば、化粧水では、「サラサラ」「シャバシャバ」「とろみのある」といった表現をよく使います。
保湿クリームやファンデーションなどは、油分が多い場合「重め」「リッチ」「こくのある」などの表現、ジェルタイプなら「軽め」「みずみずしい」「ライト」といった表現が使われます。
そのほか、メイクアップのフェイスパウダーやアイシャドウやチークなどのパウダー類は、「サラサラ」、ホイップタイプのメイクアップ用品は、「フワフワ」などと表現されることがあります。
3.化粧品のテクスチャーと効果は関係あるの?
とろみのある化粧品のほうがサッパリタイプより保湿効果があると思われている方が多いようですが、テクスチャーと保湿効果は直接的な関係はありません。
また、美白やエイジングケアなどの効果とテクスチャーも関係ありません。
その理由を2つの観点から説明します。
1)感触改良剤などがあればテクスチャーは変えられる
最近では、化粧品のテクスチャーを調整したり、改良するための成分も豊富にあります。
たとえば、キサンタンガムやカルボマー、ペクチンなどは、水にとろみを増すために使われる増粘剤です。
また、乳化の分離を抑制するはたらきも期待できます。
これらの成分は、主に化粧水や美容液、オールインワンゲルのテクスチャーを調整するために使われます。
また、パルミチン酸デキストリンは、油を増粘させるはたらきがあります。
この成分はメイクアップ化粧品や保湿クリームなどにも使われます。
さらに、最近では増粘剤に界面活性剤のはたらきを加えた(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーなどの高分子乳化剤の開発も盛んです。
これらの成分と保湿効果は関係がないことが多いのです。
だから、化粧品のテクスチャーと保湿効果は関係がありません。
近年では、さまざまな増粘剤の開発や配合技術の発展によって、化粧品のテクスチャーの幅が増えているのです。
増粘剤以外にも化粧品の品質を低下させる金属イオンから、化粧品を守るEDTA-2Naなどのキレート剤、クエン酸などのpH調整剤も、化粧品のテクスチャーや品質維持の一端を担っています。
これらの成分も保湿効果やエイジングケアの効果とはほぼ無関係です。
2)保湿成分の効果とテクスチャーは関係がない
たった1gで2~6Lの水分を抱え込むのが特徴です。
ヒアルロン酸を化粧品に1%配合するとゼリーのようなテクスチャーになります。
一方、ヒアルロン酸と匹敵する保湿力を持つプロテオグリカンは、そこまでの粘性はありません。
仮にほかの成分が同じで、ヒアルロン酸とプロテオグリカンを同じ濃度でつくった化粧品の場合、ほぼ保湿力は同じですがテクスチャーは異なります。
このように、同じような保湿力を持つ成分でも、性状が違うので同じ濃度で配合してもテクスチャーが異なるのです。
しかし、乾燥肌対策にはどちらを使っても同じ効果です。
保湿成分以外でも、シミ、そばかすの予防の美白成分、しわを防ぐエイジングケア化粧品成分や医薬部外品などがさまざまな種類登場していますが、これらもそれぞれ性状が異なります。
そのため、テクスチャーに影響を及ぼすことがあります。
しかし、これらの成分の効果と性状には関係がありません。
4.テクスチャーによる化粧品の使い分け法
1)季節や肌質による使い分け
春の後半や夏には、べたつきの多いテクスチャーが使いにくいと感じる方も少なからずいます。
そんな季節は、保湿クリームでもジェルタイプのものがおすすめです。
一方、冬の乾燥の季節は、油分がリッチな美容オイルやバームタイプの保湿クリームがおすすめです。
このように、季節に応じてテクスチャーの違うアイテムを使い分けることも良い方法です。
もちろん、肌質で決めたり、好みのテクスチャーがあるなら、年中同じものを使っても構いません。
たとえば、脂性肌なので、年中さっぱりタイプを使う、夏でも乾燥肌なのでリッチなクリームを使うなどがあります。
2)テクスチャーで使い方を変える
さらっとした化粧水ならでコットンに含ませて使うことも良い方法です。
また、化粧水パックやコットンパックで使えます。
一方、とろみのあるテクスチャーの乳液や保湿クリームは、はコットンに浸透しにくいため、ハンドプレスが向いています。
また、一般的にスキンケアやエイジングケアのアイテムは、軽いほど水分が多い傾向にあります。
使い方の順番はテクスチャーの軽いものから重いものが基本です。
<参考記事>
*化粧水をコットンで使うことはエイジングケア世代に良いの?悪いの?
*化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?
5.まとめ
化粧品のテクスチャーの意味、種類、効果との関係をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
化粧品のテクスチャーとは、「質感」「手触り」「触感」のことで選ぶ際の大切なポイントです。
しかし、保湿やそのほかの効果と関係がありません。
なぜなら、テクスチャーを決めるのは増粘剤などで、それらは保湿効果とはあまり関係がないからです。
だから、テクスチャーは好みで選べば良いのです。
また、季節などで替えるのも良い方法です。
この記事「化粧品のテクスチャーとは?軽い・重いは保湿効果と関係なし!」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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