あなたは、「美容液や美容オイルでアンチエイジングができる」とお考えでしょうか?
もし、そう思っていらっしゃるなら、残念ながらそのお考えは間違っています。
なぜなら、アンチエイジングとは年齢に対抗することなので、それは化粧品でできることではないのです。
もちろん、美容オイルでエイジングケアなら可能です。
この記事では、そんな美容オイルの役割や効果、種類についてお伝えします。
- 美容オイルではアンチエイジングはできません。アンチエイジングという言葉は、化粧品には適用されず、広告では使うことができないからです。
- 化粧品の広告で使えるのは、「年齢に応じた肌のお手入れ」、「年齢肌を手入れする」という意味の「エイジングケア」という言葉です。
- つまり、美容オイルでもできるのはエイジングケアです。
- 美容オイルに配合されるオイルは、「水分の蒸発を防ぐ」成分なので、美容液よりも保湿力は小さいのです。
- 美容オイルだけの保湿やエイジングケアはオススメできません。肌質や肌状態に合わせて、化粧水、美容液、保湿クリームなど使いましょう。
CONTENTS
1.美容オイルとは?
最近、美肌を目指す女性の間で、美容オイルによるスキンケア「オイル美容」が人気です。
アルガンオイルやホホバオイル、椿オイルからオリーブオイルまで、美容オイルとして使われるオイルもたくさん登場しています。
美容オイルは、これらは植物性の油分といくつかの成分からできています。
肌に潤いを与え、保護する役割を果たすスキンケアアイテムで、肌の乾燥やごわつき、スキンケアのなじみが悪いなどの悩みに効果が期待できます。また、単一のオイルや複数のオイルをブレンドしたものなど、さまざまな種類があります。
自然派コスメ、オーガニックコスメなどではよく使われる成分で、その優しいイメージも人気を後押ししているようです。
さて、そんな美容オイルですが、ときどきウェブサイトなどで、「美容オイルでアンチエイジング!」などのコピーを見かけることがあります。
はたして、美容オイルでアンチエイジングやエイジングケアはできるのでしょうか?
この記事では、美容オイルのスキンケアやエイジングケアでのはたらきや効果、役割などをご紹介します。また、種類とそれぞれの特徴もご紹介します。
「美容オイルでアンチエイジングができるの?できないの?」
「美容オイルってそもそも何なの?役割や効果を知りたい!」
「美容オイルだけでスキンケアやエイジングケアは万全なの?」
などの疑問をお持ちの方は、ぜひ、続きをお読みくださいね
2.美容オイルにできるのはアンチエイジング?エイジングケア?
美容オイルの役割や種類の前に、アンチエイジングとエイジングケアの違いをおさらいしましょう。
1)アンチエイジングとは
アンチエイジングを「若返り」と考える方もいますが、実は若返りではなく、老化に対する対抗(抗老化)を意味します。
では、若返りと抗老化は何が違うのでしょうか。
人類は大昔から老化や死に対してマイナスの印象を持ってきました。
過ぎた若さや、いつか迎える死への恐怖、病気に対する不安から死を恐れることもありました。
そんな不安が引き金となり、時には「不老不死」といった「命の根底」さえもくつがえしてしまう誤った願望を抱くことさえありました。
そのため大昔から、世界中で「老い」や「若返り」に対する研究がされてきました。
そして、それは今でも続いています。
しかし、研究が進んだ今でも老化を止めることはできません。
アンチエイジングとは、「老化 = 時間の経過」を止めることではなく、
- 体やお肌を、医療・食べ物・美容などの何らかの手段で少しだけ前の状態に戻す
- 体や老化の進み方を、何もしない場合より緩やかにすること
です。
その手段として、疾病の治療だけでなく、健康な人のさらなる健康を指導するという考え方で、老化のメカニズムを解明し取り組むのが、アンチエイジング医学 (抗加齢医学)です。
2)美容オイルでアンチエイジングやエイジングケアは可能?
アンチエイジングについて取り上げてきましたが、残念ながら美容オイルではアンチエイジングはできません。
その理由は、化粧品では「年齢には抗えないから」です。
アンチエイジングには、「年齢に抗う」という意味が込められています。
一方、化粧品は、「化粧品は薬機法のなかで、『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。』と薬機法(旧 薬事法)定義されています。
この定義からわかるように、化粧品では「年齢に抗う」ことはできません。
つまり、作用が緩和な化粧品では、「年齢に対抗することができない」ため「アンチエイジング」はできないのです。
ところが、これを理解せずに「アンチエイジング化粧品」などの言葉がインターネットやメディア、美容雑誌などで使われるため、混乱が起こるのです。
<参考記事>
3)美容オイルにできる「エイジングケア」
美容オイルをはじめ、化粧品にできるのは「予防美容」であり、スキンケアです。
また、美容オイルでエイジングケアは可能です。
なぜなら、エイジングケアとは、「年齢の応じたお肌のお手入れ」のことで、年齢を重
ねると気になる肌のエイジング(老化)サインをケアしたり、予防したりすることを指します。
つまり、「抗う」のではなく、「ケア(お手入れ・お世話)」や「予防」なのです。
<参考記事>
3.美容オイルの役割は?
美容オイルでアンチエイジングはできませんが、エイジングケアは可能です。
そんな美容オイルの役割をご紹介します。
美容オイルの役割は、保湿とエモリエントです。
1)美容オイルによる保湿
皮膚の表面にある角質層には、ごく薄い皮脂膜が張っています。皮脂は秋や冬など気温が低いと分泌が少なくなります。また、エイジングでも分泌が減ってしまいます。
美容オイルは、季節や加齢などの影響によって肌表面で不足する皮脂膜を補うために使います。つまり、美容オイルは角質層に油分で膜をはることで、水分を閉じ込め保湿効果を発揮するのです。
2)美容オイルは肌を柔らかくするエモリエント効果を発揮
使ったことがある方ならすぐにわかると思いますが、美容オイルを使うとお肌がしっとりして、柔らかくなります。
これは、お肌の表面には皮脂や皮脂膜があり、これらの油分と美容オイルがなじむからです。これをエモリエント効果といいます。
だから美容オイルを塗ると、すぐにお肌に浸透して、お肌が柔らかくて保湿された実感がでます。
また、角質層に浸透することでお肌の油分を増やすことで角質細胞間脂質をサポートして、お肌をふっくらさせることもサポートします。
その結果、お肌のハリやツヤが増すのです。
3)美容オイルの役割は限定的
しかし、美容オイルには、グリセリンやアミノ酸のように水分を吸着することや、セラミドのように水分を挟む込むことはできません。
肌のバリア機能は、皮脂膜、角質間細胞脂質、天然保湿因子(NMF)の3つが主な要素ですが、美容オイルはそのうち、皮脂膜の役割だけを果たします。
そのため、保湿を美容オイルだけに頼ることはおすすめできません。
<参考記事>
<参考動画>
4.美容オイルに期待できる肌悩みやエイジングケアの効果は?
今まで、美容オイルについて、保湿のプロセスである「水分の蒸発を防ぐ」ことをお話してきました。それ以外にはどんな効果を発揮するかをご紹介します。
1)保湿で乾燥肌のケア
美容オイルは、肌の水分蒸発を防ぎ、うるおいを保つ保湿効果があります。そのため、バリア機能の正常化をサポートし、乾燥肌の予防や改善の効果が期待できます。
乾燥肌が解消されると、くすみや小じわなどの肌悩みも解消されることが期待できます。
しかし、インナードライ肌や敏感肌を含め、美容オイルだけで乾燥を改善することは難しいので、美容液などのアイテムも一緒に使いましょう。
<参考記事>
2)エイジングケア
美容オイルの中には、ビタミンEや抗酸化成分、ミネラルなど、肌に必要な栄養素が含まれている場合があります。
これらの効果によって、シワなどのエイジングケアをサポートすることが期待できます。
<参考記事>
年齢肌にオイルイン美容が最適な理由とは?!オイルイン美容で、年々増えてくる肌悩みを解決! by KIE
ネイルオイル・美容オイルで爪のエイジングケア! ~namiのエイジングケアやってみた!
3)毛穴ケア
ホホバオイルなどでは、毛穴の詰まりを解消し、毛穴ケアに役立つ可能性があります。
4)肌荒れや炎症の予防
オリーブオイルには炎症を防ぐオイルもあります。そのため、大人ニキビや肌荒れを防ぐ効果も期待できます。
5)化粧ノリアップ
美容オイルで古い角質によるゴワつきが解消することで、化粧のノリが良くなる効果が期待できます。
5.美容オイルの種類は?
美容オイルは、動物性と植物性のものがあります。
どちらも皮脂の成分と同じか、それに近い成分が含まれます。
100%のオイル成分のものをはじめ、オイル以外の成分が配合されたものがありますが、保湿クリームよりもオイルの配合濃度が高くなります。
美容オイルには、たくさんの種類がありますが、代表的なものを簡単にご紹介します。
1)ホホバオイル
「ホホバ」という多年草の実や種子から抽出される天然由来の美容オイルです。
主成分は、ワックスエステルで、人の皮脂にとても近い構造をしています。
酸化しにくいため、初心者にも管理がしやすいオイルです。
皮脂量のバランスを調整してくれる効果があり、保湿性も高いので肌のツヤが欲しい方にオススメ。また、毛穴のケアにもおすすめです。
さらに、乾燥肌だけではなく、脂性肌(オイリー肌)でも比較的使いやすいオイルです。
ただし、ホホバオイルは、植物性ワックスに分類されますから、10℃以下では固まります。
寒いときは、体温で温めてから使用してください。
2)ココナッツオイル
ココナッツオイルには、高い抗菌作用が期待できるラウリン酸という成分が含まれています。
大人ニキビや吹き出物、肌荒れといった肌トラブルを予防する効果が期待できる美容オイルです。
また、頭皮のケアにもよく、女性の薄毛対策にも使えます。
3)オリーブオイル
ビタミンA、ビタミンE、葉緑素、ポリフェノールなど、美容効果が期待できる成分が豊富に含まれています。
また、オレオカンタールという抗炎症作用と抗酸化作用を持つ成分が含まれているので、肌荒れやエイジングケアにも有用なオイルです。
4)アルガンオイル
エイジングケアでは欠かせない成分が豊富に含まれているのがアルガンオイルです。
ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれるので、エイジングケア効果が期待できます。
5)シアバター
シアバターは、一般的に美容オイルとはいわれませんが、精製された液状シアバターは美容オイルとして使用できます。シアバターは常温では固形ですが、融点が低いので体温で溶けてクリーム状になり、肌に馴染みやすいのが特徴です。
シアバターの主成分はステアリン酸やオレイン酸で、そのほかリノール酸、パルチミン酸などの脂肪酸で構成されています。ステアリン酸は皮脂によく似た成分のため、肌になじみやすいのが特徴です。また、シアバターにはアラントインやカロチノイド、トコフェロールなどが微量に含まれているため、保湿やエイジングケアにおすすめです。
<参考記事>
シアバターは保湿の王様!おすすめの化粧品の7つの使い方の秘訣
<PR>
シアバター配合のエイジングケア保湿クリーム「ナールスユニバ」
5)馬油
代表的な動物性の美容オイルです。
肌馴染みがよく、抗菌作用が高いことから、昔は塗り薬として重宝されていました。
ほかの動物性オイルよりも飽和脂肪酸が少なく、不和脂肪酸が多いという、人の皮脂膜にとても近い成分です。
6)スクワランオイル
深海ザメの肝油から抽出します。
その抽出した油脂(スクワレン)に水素添加を施したものがスクワランです。
「サメ」と聞いて、驚かれたかもしれませんが、刺激が少ないので安心して美容に使うことができます。
スクワランは無色透明で、べたつきも少ないですので美容オイルの中では、サッパリタイプです。
スクワランはもともと肌の皮脂膜の成分の一つですが、エイジングとともに効果は弱まりやすいです。
そこでスクワランを補うことで、皮脂膜を助けるはたらきが期待できるのです。
なお、最近はオリーブ油から抽出した植物性のスクワランもあります。
美容オイルはどれも、水分の蒸発を防ぐ成分ですが、今、説明したとおり含まれる成分が違ったり、テクスチャーが異なります。
どんな美容オイルがいいのか迷うときは、テスターや試供品などを使ってみるのも、商品を見極める方法としてオススメです。
<参考記事>
6.美容オイルの正しい使い方と順番
1)美容オイルの使い方
基礎化粧品には、化粧水、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品などさまざまなタイプのものがあります。
それぞれ、配合する成分や使う素材などで少しずつ特徴が違っていて、保湿における役割も少し違います。
だから、自分の肌質や今の肌の状態を見極めながら、ほかのアイテムを一緒に使うことも検討しましょう。
肌質や肌状態、年齢に応じた丁寧なお手入れこそが、エイジングケアに繋がるのです。
美容オイルのケースでいえば、美容オイルだけに頼ると「水分の蒸発」を一定期間抑えることができても、水分の保持ができません。
だから、美容オイルの前に水分を保持する成分を与えることが大切なのです。
逆に、美容液だけだと「水分の蒸発」を防ぐことはあまりできません。
つまり、エイジングケアは、美容オイルを含めたどれか1つのアイテムで済ますのではなく、それぞれの役割をしっかり理解して、上手な使い分けや一緒に使うことが大切なのです。
2)美容オイルを使う順番
美容オイルを使う順番は、やはりスキンケアの最後の仕上げです。
水溶性の成分の多い化粧水や美容液の前に使うと油膜ができて、成分の浸透を妨げます。
ヴィークル効果の信ぴょう性を考えれば、洗顔後すぐに美容オイルを使うのではなく、この方法をオススメします。
順番をもう1度まとめますと、洗顔やクレンジングの後は、次のとおりです。
化粧水 → 美容液 → 乳液 → 保湿クリーム → 美容オイル
これらをすべて使う必要はありませんが、順番としてスキンケアアイテムの最後に使うのが美容オイルです。
<参考記事>
化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?
2)洗顔後、すぐに美容オイルを使うと化粧水が浸透しやすくなる?
「美容オイルには、『ヴィークル効果』があって、肌になじんで水分を浸透させやすくなる。
だから、洗顔後、美容オイルを先に塗って、後から化粧水をつけるとよい」との情報をウェブ上で見かけることがあります。
ヴィークル効果とは、英語の「Vehicle= 乗り物」のことで、「美容オイルが化粧水などに含まれる美容成分を肌の中へ一緒に運んで浸透させる効果」のことのようです。
本来、水と油は混じりにくいものです。
しかし、美容オイル愛好家の中では、この効果があると信じている方もいるようです。
- 化学的にはなじみにくいことが明らかであること
- メカニズムについて説明されていないこと
- 実際、先に美容オイルを塗って、後から化粧水をつければ、浮いた感じになって浸透しない(無理やり押さえつければ、「浸透した」ように見えるかもしれませんが)
これらのことから、このヴィークル効果があると考えるのは、無理があるように思えます。
美容オイルは、スキンケアやエイジングケアの最後に使うことをおすすめします。
7.美容オイルに関するよくある質問
Q1.美容液と美容オイルの違いは何ですか?
美容液と美容オイルは、成分が違います。また、保湿における役割に違いがあります。
美容液は、水溶性及び油溶性の成分が両方配合されています。
美容オイルは、その名のとおり「オイル」だけでできています。
そのため、美容液は「水分を保持する」が得意で、「水分の蒸発を防ぐ」こともある程度できます。一方、美容オイルは「水分の蒸発を防ぐ」はたらきが得意です。
<参考記事>
美容液と美容オイルの違いは?エイジングケアにおすすめはどっち?
Q2.美容オイルはいつ使いますか?
美容オイルはスキンケアの最後に使うようにしましょう。
もし、化粧水や美容液の前に使うと、肌に美容オイルの油膜が張ることになり、成分の浸透を妨げてしまいます。
ただし、製品によって使う順番が異なる可能性があるため、メーカー推奨の使い方を参考にしてください。
Q3.美容オイルは必要ですか?
美容オイルは、必ずしもすべての方のスキンケアで必要とはいえません。しかし、冬などに肌から水分蒸発を防ぎたい場合や、スキンケアの仕上げに肌を柔らかくしたい場合に使うことはおすすめです。
お肌の表面には皮脂や皮脂膜があり、美容オイルはこれらと同じはたらきで肌になじんだり、肌を柔らかくなるのを助けます。
自分が必要と感じた場合やオイル美容が好きな方は使いましょう。
Q4.食用オイルを肌に使っても良いですか?
オイルには食用のものがありますが、食用を肌に使用するのはNGです。
食用はあくまでも食用です。
肌用にはきちんと肌用のものを使用してください。
Q5.美容オイルは20代でも使えますか?
美容オイルは20代でも使えます。乾燥が気になる場合やエイジングケアを意識して使うことが可能です。
Q6.酸化しにくい美容オイルはどれですか?
酸化しにくく油焼けのリスクが少ないオイルは、オリーブオイル、ホホバオイル、ココナッツオイル、椿油、アルガンオイルなどです。
<参考記事>
Q7.ワセリンは美容オイルですか?
ワセリンは、炭化水素系オイルでスクワランオイルと同じカテゴリーです。
安定性が高く、劣化しにくい特徴を持ち低刺激ですが、肌に浸透しにくいため、肌をコーティングして水分蒸発を防ぐ効果が高い成分です。
しかし、一般的に美容オイルとしては分類されません。
<参考記事>
8.まとめ
美容オイルの役割や効果使をご紹介しました。
また、使い方や正しい順番などもご紹介しました。
残念ながら、美容オイルなどのコスメではエイジングケアはできてもアンチエイジングはできません。
それは、どんな化粧品でも医薬品や美容医療ではないので、肌を若返らせること、つまり「年齢に抗う」ことはできないからです。
ぜひ、美容オイルを効果的に活用して、しっかりとエイジングケアを実践してくださいね。
<参照論文>
【1】Lin TK, Zhong L, Santiago JL. Anti-Inflammatory and Skin Barrier Repair Effects of Topical Application of Some Plant Oils. Int J Mol Sci. 2017;19(1):70. PMID: 29280987
PMCID: PMC5796020 DOI: 10.3390/ijms19010070
日本語要旨:植物由来の美容オイル(オリーブオイル、ココナッツオイル、アルガンオイル、ホホバオイルなど)の皮膚への局所塗布効果を包括的にレビューした論文。これらの美容オイルは抗炎症・抗酸化作用、創傷治癒促進、皮膚バリア機能修復などの効果を示し、脂肪酸組成(リノール酸/オレイン酸比)が美容オイルの効果を決定する重要な要因であることを明らかにしている。アンチエイジングケアにおける美容オイルの科学的根拠を提供する。
【2】Boucetta KQ, Charrouf Z, Aguenaou H, Derouiche A, Bensouda Y. The effect of dietary and/or cosmetic argan oil on postmenopausal skin elasticity. Clin Interv Aging. 2015;10:339-49.
PMID: 25673976 PMCID: PMC4321565 DOI: 10.2147/CIA.S71684
日本語要旨:閉経後女性60名を対象に、アルガンオイルの経口摂取および外用が皮膚弾力性に与える影響を評価した無作為化比較試験。アルガンオイルの摂取・塗布により、皮膚の総弾力性(R2)、純弾力性(R5)、生物学的弾力性(R7)が有意に向上し、エイジングケア効果が実証された。ビタミンEやフェルラ酸などの抗酸化成分が美容オイルのアンチエイジング効果に寄与することを示す。
【3】Romana-Souza B, Monte-Alto-Costa A. Olive oil inhibits ageing signs induced by chronic stress in ex vivo human skin via inhibition of extracellular-signal-related kinase 1/2 and c-JUN pathways. Int J Cosmet Sci. 2019;41(2):156-163.
PMID: 30740755 DOI: 10.1111/ics.12520
日本語要旨:オリーブオイルがストレス誘発性の皮膚老化兆候を抑制するメカニズムを解明した研究。ex vivoヒト皮膚において、オリーブオイルは高濃度エピネフリンによる表皮・真皮の菲薄化やコラーゲン線維減少を抑制し、活性酸素種(ROS)産生、MMP-2発現、ERK1/2およびc-JUNのリン酸化を阻害することで、美容オイルのエイジングケア効果を分子レベルで実証している。
【4】Sawada Y, Saito-Sasaki N, Nakamura M. Omega 3 Fatty Acid and Skin Diseases. Front Immunol. 2021;11:623052.
PMID: 33613558 PMCID: PMC7892455 DOI: 10.3389/fimmu.2020.623052
日本語要旨:オメガ3系多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)とその代謝物(レゾルビン、プロテクチン、マレシン)が皮膚疾患に及ぼす抗炎症・抗腫瘍作用を包括的にレビュー。これらの成分は美容オイルにも含まれ、アトピー性皮膚炎や乾癬などの炎症性皮膚疾患の改善効果を示す。美容オイルに含まれる必須脂肪酸がエイジングケアや皮膚健康維持に貢献する科学的根拠となる。
【5】Pilkington SM, Watson REB, Nicolaou A, Rhodes LE. Omega-3 polyunsaturated fatty acids: photoprotective macronutrients. Exp Dermatol. 2011;20(7):537-543.
PMID: 21569104 PMCID: PMC3257651 DOI: 10.1111/j.1600-0625.2011.01294.x
日本語要旨:オメガ3系多価不飽和脂肪酸(特にEPA)が紫外線による皮膚ダメージから保護する作用を解明。EPAは紫外線誘発性の炎症反応を抑制し、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-1、MMP-9)発現を阻害することで、光老化を防止する。さらにコラーゲンI型やエラスチン線維成分の発現を促進し、美容オイルによる光老化防止およびアンチエイジング効果の分子メカニズムを提供する。
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