ブルーライトには、上手に浴びれば健康やアンチエイジングにメリットがあります。
近年、体やお肌など健康に与える悪いが影響が話題で、太陽光線だけでなく私たちの日常生活で使用する機器からも出ています。
この記事では、ブルーライトのメリットを得るための浴び方やデメリット、防止方法をご紹介します。
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CONTENTS
1.今、ブルーライトが注目さている!
「ブルーライトをうまく浴びてアンチエイジングや健康に役立てよう!」をお届けします。
私たちのまわりは、近年、ブルーライトであふれています。
ブルーライトは、紫外線や近赤外線などと同じく有害光線として注目を浴びています。
また、太陽光線からのブルーライトだけでなく、液晶テレビ、パソコン、スマホ、タブレット端末やゲーム機など、日常生活や職場で見たり使ったりする機器からもブルーライトが出ていますので、浴びる量も以前に比べて増えています。
また、現代の社会生活は24時間動いていますよね。
24時間いつでも開いているスーパーやコンビニ、レストラン、ネオン街、そして1日中放送しているテレビに、最近ではYouTubeやネットの動画配信サービスなど、とにかく昼夜逆転の生活でもまったく困らないですよね。
ブルーライトはわたしたちの健康と密接に関係しており、体内時計(サーカディアンリズム)の調整をしている一方、長時間浴びるとからだや目によくない影響があるといわれているのはご存じと思います。
つまり、上手に浴びれば健康やアンチエイジングに良いのですが、意識せずずっと浴び続ければ体やお肌に悪影響を与えるのです。
今回のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、ブルーライトがからだにとってどのような影響を与えているか、一つ一つご紹介します。
また、ブルーライトをうまく浴びてアンチエイジングや健康に役立てる方法をご紹介します。
2.ブルーライトのメリット
1)ブルーライトとサーカディアンリズムとの関係はメリット
ホルモン分泌や、血圧、心拍数、体温、睡眠・覚醒などの健康を維持する上で必要な生理活動は、サーカディアンリズム(階日リズム)が関係しています。
このサーカディアンリズムは体内時計によってコントロールされています。
サーカディアンリズムは約24時間で1周しますが、ピッタリではありません。
一方、1日はピッタリ24時間周期でリズムを刻んでいるため、両者の間で、時間のずれが徐々に生じてきます。
このずれを正しくリセットするのが、ブルーライトです(波長380~500nm)。
これがブルーライトのメリットです。
そして、サーカディアンリズムをコントロールするうえで大きな役割を果たしているのが、ヒトの目の網膜で光を感知する「第3の視細胞(第3の光受容体)」で、この光受容体は、460nmという強い波長のエネルギーの光のみに反応します。
体内時計を正しく維持するには、朝、太陽の光を浴びましょう、というのをよく聞きますよね?
この朝浴びると良い太陽光が、「ブルーライト」なわけです。
2)ブルーライトはセロトニンをコントロール
ブルーライトによって、日中には活動ホルモンであるセロトニンが体内で分泌されます。
その影響で、昼は感情が落ち着き、仕事や勉強などの活動に集中することができます。
そして、夕方になるとセロトニンの分泌が抑えられます。
その結果、心身が休息モードとなってリラックスすることができます。
さらに、夜になると睡眠にいざなうメラトニンの分泌が増え、質の高い深い眠りを導きます。
3.ブルーライトのデメリット
1)ブルーライトは目にデメリットが!
近年、ブルーライトが、目の網膜への影響、加齢黄斑変性症、眼精疲労、目の痛み、ドライアイの要因になっていることがわかってきました。
ブルーライトは波長が短いので散乱しやすいため、眩しさやチラつきの原因となって、脳が目のピントを合わせようとして疲れたり、また、ブルーライトのエネルギーが強くて瞳孔を縮めようと目の筋肉が収縮します。
だから長時間、パソコンやスマホ、ゲームなどでブルーライトを浴び続けていると、眼精疲労やドライアイのリスクが高まります。
これが、目の老化を早めてしまうのです。
つまり、ブルーライトは目にデメリットを与えるのです。
2)美肌づくりに欠かせない「メラトニン」の分泌量はブルーライトに影響される?!
ブルーライトは、美肌づくりにも影響するのをご存じですか?
美肌に欠かせないのは、「質の高い睡眠」をとることです。
質の高い睡眠によって成長ホルモンが分泌されて、女性ホルモンのバランスも整えることができます。
アンチエイジングホルモンとして注目されているメラトニンは、日が暮れると分泌が盛んになる「夜の訪れを告げるホルモン」です。
睡眠や成長ホルモンの分泌を促すはたらきがあります。
しかし、睡眠不足になると、メラトニンの分泌量が減少することが研究でわかっています。
また、メラトニンは青い光があたると減少することもわかっています。
つまり、分泌が活発になる夜間にブルーライトを浴びることで、メラトニンの量を減らしてしまうことになるわけです。
ですから、夜遅くまでパソコンをしていたり、寝る直前までスマホを見ているなど強い光を浴びつづける生活は、脳がブルーライトの刺激を感知して「朝が来た」と判断し、メラトニンが分泌しづらくなり、寝つきを悪くするだけでなく、睡眠の質を低下させます。
3)ブルーライトは生活習慣病や肥満も引き起こす?
生理活動に大きく関係しているサーカディアンリズムが乱れると、インスリンのはたらきが低下して血糖値のコントロールがうまく行かなくなったり、血圧やホルモンなどのリズムも乱れます。
このようなよくない影響により、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といったメタボリックシンドロームのリスクが高まることが多くの研究でわかっています。
また、夜間に光を浴びたマウスでは、通常の光環境で過ごしているマウスと比べて、同じカロリーの食事をとっていても太りやすいといった研究報告もあります。
頑張ってダイエットしていてもブルーライトでそれがうまくいかないリスクがあることもデメリットです。
4)ブルーライトが、発がん要因なの?
サーカディアンリズムの乱れと癌の発生に関連性があるとする研究報告は数多くあります。
深夜勤務を含む交代制勤務といった夜勤の多い看護師や国際線のCAなど、サーカディアンリズムが乱れやすい仕事についている女性では、ほかの職種に比べて、乳がんの発生率が高く、国際線CAでは70%、交代制勤務の職種では40%の乳がん発生率が増えることが報告されています。(Naturwissenschaften 95: 367-382, 2008)
また、交代制勤務に3年間以上従事している50歳以上の女性では、乳がんの発生リスクが4.3倍になるとの報告もあります。
男性では、日勤者に比べて交代制勤務者で、前立腺がんの発生率が3.0倍高くなるというデータも示されています。(JACC Study)
このような背景から、世界保健機関(WHO)も、2007年12月、「深夜に及ぶシフトワーカーにとっては、ブルーライトはおそらく発がん要因である」との宣言をしています。
以上から、健康なからだを維持するには、不必要に深夜遅くまでブルーライトを浴びる生活は避けて、サーカディアンリズムを乱さないようにするのが良いといえますね。
4.ブルーライトを最適な時間に浴びてメリットを!
強い光のブルーライトは、「朝だけ浴びるようにし、夜間は避ける」ことで、サーカディアンリズムの乱れは防げます。
人類は本来、日の出とともに起きて、日の入りとともに寝るという生活を送っており、体内時計もそのようにコントロールされています。
ですから、できるだけ夜はブルーライトを浴びない環境で過ごすのが、健康維持のためにも、エイジングケアのためにも得策です。
ブルーライトを浴びるのは、就寝する10時間以上前が理想的。
浴びた半日後に睡眠を促すホルモン、メラトニンの分泌量が増えて自然と眠くなります。
そうすることで、若さを維持する睡眠の質も上がります。
また、抑うつ的な状態を改善したり、記憶力の向上に寄与したりする可能性も期待されています。
つまり、最適な時間にブルーライトを浴びればメリットを享受できるのです。
5.ブルーライトを避けたほうがよい時間帯は、このアイテムで防止しよう!
ブルーライトを防止する方法やアイテムはいくつかあります。
- 長時間浴びないようにするのは基本
- パソコンなどで作業する時は、ディスプレイには近づきすぎず、輝度やコントラストの調整を設定したり、ブルーライトをカットするフィルターを使う
- パソコンで1時間作業したら、15分休憩するなど工夫する
- 寝る間際までスマホを使うのはNG
ブルーライトをカットするメガネをかける
いまナールスでは、ブルーライトだけでなく、紫外線や近赤外線もブロックするアイケアメガネを発売中です。
一般的なレンズは、これらの有害光線を反射してカットするのですが、ナールスのアイケアメガネはレンズが有害光線を吸収※して、カットしています。
<光を反射してカットするレンズと吸収してカットするレンズ>
だから、メガネの内側に入り込んでくる有害光線もブロック!しています。
※特許出願中
くわしいことは、下記からご覧くださいね。
<参考記事>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
6.子供にブルーライトカットは不要
2021年に日本眼科学会ら6団体が連名で発表した「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」では、デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇りの日や窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を与えることのないレベルであるとされています。
また、ブルーライトカットメガネをかけることで眼精疲労が軽減されるのかを調べた、最新のランダム化比較試験では、その効果は認められませんでした。
つまり、ブルーライトカットが眼精疲労を軽減する科学的根拠(エビデンス)はないのです。
むしろ、子供がブルーライトをカットすることによるデメリットがあるそうです。
十分な太陽光を浴びない場合、子どもの近視が進むリスクが高まることがわかっています。
これは、太陽光に含まれるバイオレットライトを浴びないことの影響です。
意見書では「ブルーライトカット眼鏡の装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません」と指摘されています。
ただし、子供が肌の紫外線を浴びることとは別なので、まったく対策が不要をいうわけではありません。
<参考記事>
7.編集後記
ブルーライトのメリットを得るための浴び方やデメリット、防止方法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
朝は太陽の光を浴びましょう!というのは、ブルーライトのことだったんですよね。
昨今のスマホやパソコンといったデジタル機器の普及で、ブルーライトにはあまり良いイメージがないようにも思いますが、わたしたちの生体リズムとは切っても切れない光です。
浴びる時間帯に気を付けたいですね。
また、「ブルーライトは視力に影響しない」ってネットなどいわれているのを聞いたことがある方はいますか?
これに関しては、ブルーライト研究会(世話人代表 坪田一男氏 慶應義塾大学医学部眼科学教室教授)から、「ブルーライトの人体に与える影響についての現在の見解と認識」が示されていますので、こちらをお読みいただくと、ブルーライトを正しくご理解いただけると思います。
この記事「ブルーライトをうまく浴びてアンチエイジングや健康に役立てよう!」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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