PEG-9ジメチコンはシリコーンのべたつきを抑え、さっぱり感を与える乳化剤です。
メイクアップ用品や日焼け止めなどに使う化粧品成分です。
この記事では、PEG-9ジメチコンとは何か、特徴や役割、効果、安全性をご紹介します。
また、どんな化粧品に配合されるのかを取り上げます。さらに、おすすめのPEG-9ジメチコン配合の日焼け止めをご紹介します。
CONTENTS
1.PEG-9ジメチコンがどんな成分が気になるあなたへ
PEG-9ジメチコンがどんな成分かご存知でしょうか?
その名の通り、もともとジメチコンから作られる成分です。
しかし、また違った特性もあわせ持つ化粧品成分です。
あまり知られていませんが、PEG-9ジメチコンはシリコーンオイルを乳化する界面活性剤なのです。
シリコーンオイルは、メイクのアイテムによく使いますが、少量を配合する場合は問題にならなくても、主成分として使用するためには安定した乳化が必要となります。
しかし、一般的な界面活性剤では乳化しません。
そんな、シリコーンオイルを安定に乳化させるための化粧品成分がPEG-9ジメチコンなのです。
正しいスキンケアやエイジングケアで美肌を目指すためには、PEG-9ジメチコンをはじめとする化粧品成分の理解が大切です。なぜなら、それほど名前が知られていない成分にも大切な役割があるからです。
この記事では、PEG-9ジメチコンとは何か、特徴や役割、効果、安全性をご紹介します。また、どんな化粧品で配合されるかを取り上げます。さらに、おすすめのPEG-9ジメチコン配合の日焼け止めをご紹介します。
「PEG-9ジメチコンってどんな化粧品成分?特徴は?」
「PEG-9ジメチコンはどんな効果があるの?何のために化粧品に使われるの?」
「PEG-9ジメチコンは安全なの?敏感肌でも使えるの?」
「PEG-9ジメチコンはどんな化粧品で使われるの?」
「おすすめのPEG-9ジメチコン配合の日焼け止めって?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<PEG-9ジメチコン配合のおすすめのノンケミカルの日焼け止め>
*ナールスゲン&PEG-9ジメチコン配合日焼け止めナールスヴェール
- PEG-9ジメチコンは、ジメチコンの側鎖に存在するメチル基の一部を親水性の酸化エチレンに置換して得られるポリマーです。成分の特性としては、乳化作用を持つシリコーン系界面活性剤です。
- 化粧品の全成分表示では、PEG-9ジメチコンです。一方、医薬部外品では、ポリオキシエチレンやメチルポリシロキサン共重合体と表示されます。
- PEG-9ジメチコンは、普通の界面活性剤では乳化が難しいシリコーンオイルを乳化させるはたらきがあります。そのはたらきで化粧品の感触改良をサポートします。
- PEG-9ジメチコンは、皮膚への刺激性がほとんどなく、アレルギーに関してもほぼないとされています。そのため、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える化粧品成分です。
- PEG-9ジメチコンは、メイク用品や日焼け止めなどシリコーンオイルが主成分として使われる化粧品によく使われます。また、少ないですが美容液や保湿クリームに使われることもあります。
2.PEG-9ジメチコンとは?
1)PEG-9ジメチコンの基本特性
PEG-9ジメチコンは、代表的なシリコーンであるジメチコンの側鎖に存在するメチル基の一部を親水性の酸化エチレンに置換して得られるポリマー(重合体)です。
作用特性としては、乳化作用を持つシリコーン系界面活性剤です。
化粧品の全成分表示では、PEG-9ジメチコンと表示されます。
一方、医薬部外品では、ポリオキシエチレンやメチルポリシロキサン共重合体と表示されます。
2)PEG-9ジメチコンの効果や役割
PEG-9ジメチコンは、化粧品成分としては、ジメチコンなどのシリコーンオイルの乳化剤としての役割を果たします。
シリコーンオイルは、ケイ素と酸素が化学結合により交互に連なったシロキサン結合を主骨格として構成された安定性がとても高い合成ポリマーです。
高い撥水性を持ち、また滑りやべたつきを防止する効果があることから、メイクのアイテムや日焼け止めなど数多くの種類に使われる成分です。
一方で、シリコーンオイルの安定性の高さから、乳化しにくいという性質があります。
そのため、一般的な界面活性剤では乳化が難しいのです。
そのため、主成分として他の化粧品成分となじませるためには、それに適した界面活性剤が必要になります。
そんな役割を担うのが、PEG-9ジメチコンなのです。
PEG-9ジメチコンは、水を外部相とし、その中に油が微細粒子状に分散している水中油滴型(O/W型:Oil in Water type)の乳化作用を発揮します。
保湿効果などの直接的な美肌効果はありませんが、よい化粧品をつくるうえではとても大切な役割を発揮する成分の1つです。
3)PEG-9ジメチコンの安全性は?
PEG-9ジメチコンは、長年の使用実績がありますが、大きな問題もなく使われてきました。
皮膚への刺激性がほとんどなく、アレルゲンになる可能性も低くアレルギーに関してもほぼないとされています
だから、安全性の高い化粧品成分と考えられています。
そのため、基本的にはどんな肌質や肌タイプでも使えます。
普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌でも使うことが可能な成分です。
しかし、どんな成分であっても、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)のリスクがまったくないわけではないのです。
アトピー性皮膚炎がある方、肌が弱く心配な方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3.PEG-9ジメチコンはどんな化粧品に配合されるの?
PEG-9ジメチコンが化粧品に配合される目的は、ジメチコンほか、ジフェニルジメチコンなどの乳化剤として使われます。
主にリキッドファンデーション、クリームファンデーション、ジェルファンデーション、マスカラ、コンシーラー、化粧下地、口紅などのメイクアップのためのアイテム、日焼け止め、ハンドクリームなど手のケアのアイテム、ボディミルクなどのからだの乾燥肌対策のアイテム、アウトバストリートメントなどの頭皮ケアのアイテムに配合されます。
また、数は多くありませんが、美容液や保湿クリームなどのスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品に配合されることもあります。
4.おすすめのPEG-9ジメチコン配合の日焼け止め
PEG-9ジメチコン配合春にオススメの日焼け止め・UV化粧下地がナールス ヴェール。
「ナールス ヴェール」は、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分である「ナールスゲン」を推奨濃度で配合したノンケミカルタイプの日焼け止め&UV化粧下地です。
また、保湿ケアもできるので敏感肌でも使える優しい日焼け止めです。もちろん、乾燥肌でも使える日焼け止めです。
PEG-9ジメチコンは、ナールスヴェールの主成分の1つであるジメチコンを乳化させるために配合しています。
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF40、PA+++という高いUVカット力を実現しています。
だから、夏の陽ざしでも十分にブロックする力があって、夏の紫外線対策にもおすすめです。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。また、保湿もできるので冬の紫外線対策にもぴったりです。
ナールス ヴェールの特徴を整理すると、次の通りです。
- SPF40&PA+++で春でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で、白浮きしないので脂性肌やインナードライ肌でも使える
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&ビタミンC誘導体配合でエイジングケアもできる
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、ジメチコン、酸化チタン、BG、酸化亜鉛、PEG-9ジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、水酸化AI、ハイドロゲンジメチコン、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、グリセリン、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、酸化ジルコニウム、ジステアルジモニウムヘクトライト、グルタミン酸Na、トコフェロール、グリチル酸2K、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、フェノキシエタノール、酸化鉄
(*)ナールスゲン
<日焼け止めに関連したおすすめの記事>
*UV化粧下地「ナールスヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
5.まとめ
PEG-9ジメチコンとは何か、特徴や役割、効果、安全性をご紹介しました。
また、どんな化粧品に配合されるのかを取り上げました。
さらに、おすすめのPEG-9ジメチコン配合の日焼け止めをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
化粧品の成分には、保湿効果などの直接的な美肌効果がなくても、化粧品としての品質を保ったり、感触をよくするための成分があります。
PEG-9ジメチコンは、メイク用品などで汎用されるシリコーンオイルを乳化させるはたらきによって、よい化粧品をつくるのを助ける役割があるのです。
こうした化粧品成分は地味ですが、なくてはならない存在です。
ぜひ、PEG-9ジメチコンについても理解を深めて、美肌のためのエイジングケアやスキンケアを実践いただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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