乳液と保湿クリームをスキンケアやエイジングケアで両方使う必要はあるのでしょうか?
そんな疑問をお持ちのエイジングケア世代の方がたくさんいらっしゃいます。
この記事では、乳液と保湿クリームの似ている点や違いと併せて、両方使う必要があるのかを説明します。
- 乳液と保湿クリームは、ともに水、水溶性の保湿成分、油溶性の保湿成分であるエモリエントがバランスよく配合されているスキンケア化粧品の1つです。役割は、基本的には同じと考えて差し支えありません。
- 乳液と保湿クリームの違いは、油溶性成分と水溶性成分の配合比率の若干の違いです。
- だから、原則として保湿クリームと乳液を同時に使う必要はありません。しかし、年齢や肌質、お肌の状態で保湿クリームと乳液の使い分けを行うことはよい方法です。
- 例えば、Tゾーンは乳液、Uゾーンは保湿クリームを使うこともその1つです。また、春や夏は乳液を使い、秋や冬は保湿クリームを使うこともよい方法です。
- 乳液も保湿クリームもエイジングケア全体のバランスを考えて使いましょう。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.乳液と保湿クリームの使い分けが気になるあなたへ
エイジングケアを実践する際の悩みのひとつに「どれだけの種類のエイジングケア化粧品を使えばよいの?」という疑問があげられます。
中でも、保湿クリームと乳液は近い存在なので、「違いは?」「両方使う必要があるの?」といったご質問をよくいただきます。
果たして、実際、どうなのでしょうか?
この記事では、乳液と保湿クリームのそんな疑問にお答えします。
まずは、乳液と保湿クリームの似ている点や違いをご紹介した上で、両方使う必要があるのかを説明します。
「乳液の役割は?」
「保湿クリームと乳液の違いは何?」
「似ているところは?」
「保湿クリームと乳液の使い分けのポイントを知りたい!」
「オールイワン化粧品の場合なら、保湿クリームや乳液を使う必要があるの?」
などを知りたい方は、是非、続きをお読みくださいね。
この記事が、保湿クリームや乳液をはじめ、エイジングケア化粧品の使い方のご参考になれば幸いです。
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2.乳液と保湿クリームの基本
乳液も保湿クリームも乾燥肌対策に使うスキンケア化粧品であり、美肌をキープするためのアイテムです。
では、その定義はどうでしょうか?
1)乳液とは?
乳液は、水と水溶性の保湿成分、油溶性の保湿成分であるエモリエントがバランスよく配合されているスキンケア化粧品の1つです。
多くの場合、油性成分が微細なミセル(界面活性剤が集合したもの)の中に取り込まれ、不透明な液体状のテクスチャーをしています。
乳液は、ミルクやエマルジョンとも呼ばれます。エマルジョンとは、水と油のように本来は溶け合わない液体どうしが混じり合った状態のことをいいます。
2)保湿クリームとは?
保湿クリームは、水と水溶性の保湿成分、油溶性の保湿成分であるエモリエントがバランスよく配合されているスキンケア化粧品の1つです。
ただし、一般的に乳液と比べてエモリエントの配合濃度が高いので、クリーム状のテクスチャーをしています。
保湿クリームは、モイスチャークリーム、フェイスクリームとも呼ばれます。
3.乳液と保湿クリームってどう違うの?
今、乳液と保湿クリームの一般的な定義をご紹介しました。
よく似ていることがご理解いただけたと思います。
ここでは、もう少し詳しく似ている点と違う点を掘り下げてみます。
1)乳液と保湿クリームは似ている!
保湿クリームの役割については、「保湿クリームの役割~間違いのないエイジングケアのために」で詳しく説明していますので、ここではポイントをまとめてみます。
保湿クリームの基本的な役割は、皮脂膜に近いはたらきをする油溶性の成分で、「水分の蒸発を防ぐ」ことです。
また、最近では、「水分を保持する」成分も一緒に配合されることで、保湿を両面からサポートするものが多くなっています。
さらに、抗酸化をはじめ、コラーゲンやエラスチンにアプローチするエイジングケア化粧品成分を加えたエイジングケア保湿クリームもあります。
一方、乳液もよく似た状況です。
「水分の蒸発を防ぐ」ことを基本的な役割としながらも、「水分の保持」や「エイジングケア」も、保湿成分やエイジングケア化粧品成分の配合で可能になっています。
だから、基本的には、乳液も保湿クリームと役割は同じなのです。
乳液は、エマルジョンとも呼ばれ、保湿クリームよりは水っぽい液体です。
また、一般的には美容液よりはコッテリしたものが多いのです。
2)乳液と保湿クリームの違いは?
では、保湿クリームと乳液では何が違うの?
ずばり、保湿クリームと乳液の違いは、「油溶性成分」と「水溶性成分」の配合比率の違いだけです。
保湿クリームの場合、油溶性成分は25~50%程度配合されていますが、乳液には15~20%程度しか配合されていません。
これは、一般化粧品でもエイジングケア化粧品でも同様です。
そのため、保湿クリームはこってりした重めのテクスチャーになり、乳液は軽めのテクスチャーになります。
したがって、エイジングケアでは両方が必要ではなく、どちらか一方で十分です。
基本的には、お好みで使い分けをすればいいでしょう。
余談ですが、実は化粧水、美容液などの基礎化粧品も大ざっぱに言ってしまえば、違いは水溶性成分と油溶性成分の配合比率の差だけなのです。
水溶性成分の比率は、次のとおりです。
化粧水 > 美容液 > 乳液 > 保湿クリーム
油溶性成分の比率は、次のとおりです。
化粧水 < 美容液 < 乳液 < 保湿クリーム
もちろん、配合する成分によってその役割は変わってくるのですが、大きな範囲でいえば、基礎化粧品の役割はすべて保湿です。
だから、どのタイプの基礎化粧品も、役割は同じと言えないこともないのです。
ただし、保湿には、「水分を与える」「水分を保持する」「水分の蒸発を防ぐ」の3つのプロセスがあります。
スキンケア化粧品ではそれぞれの違いは、次の表を見ればご理解いただけますね。
4.保湿クリームと乳液の使い分けは?
「保湿クリームと乳液はどう使い分ければいいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
エイジングケア化粧品は、年齢、季節、自分の肌質やお肌の状態などで上手に使い分けをすると、より効果を発揮するので、ご自身で見極めることが大切です。
しかし、役割の近い保湿クリームと乳液の使い分けはわかりにくいので、以下に使い分けの例をあげますので、参考にしていただければ幸いです。
1)朝と夜で保湿クリームと乳液を使い分ける
乳液には、朝のスキンケアでの使用を意識したものがたくさんあります。紫外線対策のための日焼け止めの効果やメイク下地の機能を持った化粧品もあります。
こってりしたクリームを使うと、ファンデーションのノリが悪くなる場合があるので、さらっとした乳液を朝に使う方も多いようです。
エイジングケアの観点でも、朝は機能性のある乳液を使うことはよい選択肢です。
一方、保湿クリームには、セラミドやシアバターなどの保湿力の高い成分、レチノールやレチノイン酸トコフェリルなどのビタミンA誘導体、油溶性ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体などの抗酸化作用を持つ成分、ナールスゲンなどのエイジングケア化粧品成分を配合したものがあります。
夜はお肌の修復の時間です。
だから、夜のスキンケアにエイジングケア成分が配合された保湿クリームを使うのもオススメです。
2)生理周期で保湿クリームと乳液を使い分ける
女性ホルモンのうち、プロゲステロンは排卵後から増え始め、黄体期(排卵期が終わってから次の生理が始まるまでの期間)は、エストロゲンの分泌量を上回ります。
プロゲステロンには、皮脂分泌を増やすはたらきがあるので、黄体期はオイリー肌に傾きがちです。
この時期に皮脂分泌が気になる方は、軽めの乳液を使った方がよいでしょう。
もちろん、保湿クリーム、乳液のどちらも使わなくてもよい場合もありますので、この時期はシンプルなスキンケア、エイジングケアを心掛けましょう。
3)お肌の乾燥の程度で保湿クリームと乳液を使い分ける
乾燥の季節である冬は保湿クリームを使い、春や夏は乳液を使うという考え方もできます。
また、ご自身の乾燥肌の程度に合わせて、どちらかを使い分けてもよいでしょう。
もちろん、肌質や肌状態で考えることがポイントです。
例えば、混合肌ならTゾーンに乳液、Uゾーンに保湿クリームを使うこともおすすめです。
乾燥が激しい時期のみ、保湿クリームと乳液の両方を使うということも考えられますが、その場合は以下のことを注意して使用してください。
◎保湿クリームと乳液の両方を使う時に注意すること
4)年齢が上がれば、乳液から保湿クリームへ切り替えを考える
皮脂の分泌量は、年齢とともに下がって行きます。
そのため皮脂膜も少なくなります。
今まで乳液で大丈夫だった場合でも、乾燥が気になる時期が来るかもしれません。
そんな場合は、乳液から保湿クリームに切り替えることを考えてみてはいかがでしょうか。
このように、大きな役割の差がない保湿クリームと乳液ですが、工夫次第で効果的な使い分けが可能です。
5)やってはいけない!保湿クリームと乳液の使い方
ここからは、保湿クリームと乳液の使い方で注意すべき点について触れてみます。
保湿クリームまたは乳液を使う時、お顔の部位ごとの乾燥の程度で、その量をコントロールするようにしましょう。
基本的には、皮脂の多いTゾーンは控えめ、Oゾーンと呼ばれる目や口の周りなど目元や口元の乾燥しやすい部分は、重ね塗りなどをするようにしましょう。
また、保湿クリームや乳液でフェイスマッサージをする方がいますが、上手にやらないと摩擦でお肌に刺激を与えてしまいます。
お肌への刺激はエイジングケアにとってマイナスなので、マッサージはマッサージ専用クリームを使うか、または正しい方法で行ってください。
5.オールインワンの保湿クリームは、どう考えればよいの?
オールインワン化粧品とは、1つで乳液や保湿クリームほか全てのスキンケア化粧品の役割を果たすとされているアイテムです。
しかし、その配合成分は乳液や保湿クリームと似ていますが、カルボマーなどの高分子ポリマーでゲル化させたものです。
オールインワンのエイジングケアクリームもあらゆるメーカーからたくさん出ていますよね。
最近では、優れたエイジングケア化粧品成分が配合されるものも発売されています。
スキンケアに時間がかからない、経済的にもメリットがあることから、使われている方も多くいらっしゃいます。
ただ、オールインワン化粧品は、お肌の状態に合わせた使い分けができません。
時間がない時、お肌の状態がよい時には、オールインワンの保湿クリームやエイジングケア化粧品も選択肢の1つですが、ご自身の年齢や、お肌の状態に合わせた丁寧なエイジングケアを心掛けるなら、オールインワン化粧品以外がよいでしょう
なお、オールインワン化粧品の「オールインワン」は、化学的な観点、あるいは化粧品の成り立ちから言えば、誤解を生む表現です。
その点について詳しく知りたい方は、「オールインワン化粧品とは?ゲルとジェルの違いとその真実」をご覧ください。
6.乳液も保湿クリームもエイジングケア化粧品全体の中でバランスを考える
保湿クリームや乳液は、スキンケアやエイジングケアの最後の仕上げで使う化粧品です。
今回の記事では、保湿クリームと乳液に絞ってお話をしてきましたが、エイジングケア化粧品の選び方や使い方は、全体のスキンケアあるいはエイジングケアのプロセスを通して考える必要があります。
洗いすぎ、擦りすぎ、流しすぎのクレンジングや洗顔で、皮脂を落としすぎたり、化粧水をつける際に、コットンでたたきすぎたりすると、保湿クリームや乳液の基本的な役割である「水分の蒸発を防ぐ」以前に、刺激でバリア機能が低下してしまいます。
また、油溶性成分の多い美容液や、保湿クリームや乳液と成分の重複が多い美容液を使っているなら、保湿クリームも乳液もむしろ使わない方がよい場合もあります。
エイジングケアは、全体のプロセスを考えることを大前提にしましょう。
エイジングケアのための保湿クリームの選び方は、「保湿クリームランキングを超せ!保湿クリームの正しい選び方」をご覧ください。
また、保湿クリームの使い方は、「保湿クリームの正しい使い方を知って美肌のエイジングケア!」をご覧ください。
7.乳液の役割も果たすおすすめの保湿クリーム
ここでは、乳液に近いみずみずしいテクスチャーで、エイジングケアにおすすめの保湿クリームをご紹介します。
*保湿とエイジングケアをサポートする高機能エイジングケア美容クリーム「ナールス ユニバ」
私たちの保湿クリームランキングでは、第1位です。
1)ナールス ユニバの開発コンセプト
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり、「細かく整ったキメ」、「お肌の内側からのハリと弾力」、「健やかな肌の透明感」、「表皮のバリア機能」、「十分な潤い」などを実現すべく、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分をバランスよく配合した高機能な保湿クリームです。成分は濃厚、でも使い心地は軽く、ジェル状のすごく伸びがよいクリームです。
乳液と保湿クリームの中間的なテクスチャーです。
2)ナールス ユニバの配合成分のポイント
ナールス ユニバの配合成分には、次のような特徴があります。
①保湿成分について
ナールス ユニバには、セラミドの中でも浸透性に優れた3種のヒト型セラミド(2、AP、NP)を配合しています。
ナールス ユニバは、セラミドクリームの1つです。
他には、シアバター、スクワラン、水添レシチン、リゾレシチンなどのエモリエント成分を配合しています。
また、ヒューメクタント成分としては、グリセリン、BG、トリエチルヘキサノイン、ジグリセリンなどを配合しています。
②エイジングケア化粧品成分
ナールス ユニバは、ナールスゲンを推奨濃度で配合しています。
また、持続型ビタミンC誘導体VC-IP 、レチノールを改良したレチノイン酸トコフェリルで、ほうれい線やしわの改善をサポートします。
他にも抗炎症成分であるアラントインを配合しています。
③お肌に不要な成分を無添加
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
アルコール(エタノール)、合成香料、合成着色料も無添加です。
8.まとめ
乳液と保湿クリームのよく似た点、違う点、使い分けについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
保湿クリームと乳液は、その役割が近いことから、「使い分けをどうするか?」「両方いるのか?」などの悩みが多いエイジングケアのプロセスの1つです。
しかし、この記事でも説明させていただいた通り、その役割と自分のお肌を考えれば、その答えはおわかりいただけると思います。
エイジングケアは、必ずしも多くのエイジングケア化粧品を使えばよいということでありません。
逆に、1つで済ませばよいというものでもありません。
年齢、お肌の状態、そして保湿クリームや乳液の役割を考えた丁寧なエイジングケアを心掛けていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
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