真皮と表皮の間の基底膜にⅣ型コラーゲンという特徴的な成分があります。
また、「プリンセスケア」(ヒメフウロエキス」という美容成分が、このⅣ型コラーゲンの減少予防に効果を発揮します。
この記事では、Ⅳ型コラーゲンの特徴と、これを守るはたらきのあるプリンセスケアの効果やはたらきについてご紹介します。
CONTENTS
1.Ⅳ型コラーゲンってどんなもの?
「Ⅳ型コラーゲンの特徴とそれを守るプリンセスケア」をお届けします。
コラーゲンはお肌のハリ、ツヤに欠かせない美肌を維持する成分であることは、ほとんどの女性がご存じのことでしょう。
コラーゲンはアミノ酸の集合体からできているたんぱく質で、真皮や骨、軟骨、じん帯などにある成分です。
その種類は約30種類あることが知られており、有名なところではI型、II型、Ⅲ型コラーゲンがあります。
この中で、お肌で最も多いのがⅠ型コラーゲンで、お肌の80~85%を占めています。そして、10~15%がIII型コラーゲンになります。
ちなみに、II型コラーゲンは関節軟骨や目の硝子体液に存在する成分です。
さて、お肌と関係が深いのはI型、III型だけではありません。
実は、IV型コラーゲンもお肌にとって大切な役割を果たしています。
I型、III型コラーゲンは、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどと同じく、真皮の線維芽細胞で作られますが、IV型コラーゲンは表皮と真皮をつなぎとめている表皮の「基底膜」で作られているコラーゲンなんです。
今回のナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは、このⅣ型コラーゲンの特徴と、このⅣ型コラーゲンが作られるのを守っているプリンセスケアという成分についてご紹介いたします。
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2.Ⅳ型コラーゲンはお肌でどんな役割をしているの?
コラーゲンと言えば、真皮に存在していることを真っ先の思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
でも、表皮にもコラーゲンは存在しています。それがⅣ型コラーゲンです。
このⅣ型コラーゲンは、Ⅰ型などの「線維」とは異なり、「膜状」であることが構造的な特徴です。
Ⅳ型コラーゲンは、表皮の最下層にある基底層と真皮の間にある「基底膜」で作られ、この基底膜の土台としてはたらいています。
この基底膜は、図に示す通り、表皮と真皮に接しているわずか0.1μmの厚さの薄い膜です。
表皮で行われるターンオーバーでは、表皮の一番下にある基底層で新しく基底細胞が作られますが、この新しい細胞は基底膜の上に整列します。
そこから、形を変えて有棘層、顆粒層、角層(角質層)へと押し上げられていき、バリア機能を終えた細胞は垢となってお肌から剥がれ落ちていきます。
また、真皮のコラーゲンやエラスチンなどで形成されている構造はこの基底膜と結びついています。
だから、お肌のハリ・弾力を維持できるわけです。
つまり、基底膜を作っているⅣ型コラーゲンは、皮膚を形成するうえで必要不可欠な存在と言えます。
<コラーゲンやコラーゲンの効果について知りたい方への参考記事>
*注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因
3.Ⅳ型コラーゲンが減るとお肌にどんな影響があるの?
コラーゲンの1種であるⅣ型コラーゲンも、年齢とともにお肌での産生量が低下していきます。
また、紫外線ダメージによる光老化やストレスなどを受けることで減少することもわかっています。
これには、光老化に深くかかわっている酵素のトリプターゼが影響を及ぼしています。
1)肥満細胞のトリプターゼがⅣ型コラーゲンを減らす
肥満細胞は、真皮にある炎症やかゆみに関係しているヒスタミンを作ることで有名です。
そんな肥満細胞は、トリプターゼと言う酵素も作ります。
このトリプターゼは、紫外線やストレスなどで発現し、コラーゲンの分解酵素のマトリックスメタロプロテアーゼ(コラゲナーゼ)の1種えであるMMP-2産生を促進したり、コラーゲンそのものを直接壊すことがわかっています。
つまり、基底膜を作っているⅣ型コラーゲンにも影響は及びます。
また、トリプターゼが強く発現すると、シワ、シミ、ほうれい線、たるみなどの光老化が進むこともわかっています。
2)基底膜が壊れるとどうなる?
IV型コラーゲンが減少し基底膜が壊れてしまうと、ターンオーバーに必要な新しい基底細胞が正しく並ぶことができなくなります。
そのため、皮膚の構造が不規則になり、ターンオーバーを正常に繰り返すことが難しくなります。
ターンオーバーが乱れると、お肌が刺激を受けやすくなり、肌荒れやお肌が乾燥したり、敏感肌、インナードライ肌になることがあります。
また、くすみや肌のキメが乱れたり、お肌のごわつき、毛穴の黒ずみ、角栓が目立ってくるなどの原因にもなります。
その他に、基底膜が壊れると真皮との結合も弱まり、お肌のハリ・弾力も低下し、シワやたるみの原因となります。
4.Ⅳ型コラーゲンを守る成分「プリンセスケア」ってどんなもの?
「プリンセスケア」という美しいネーミングでよく知られている美容成分は、全成分表示では「ヒメフウロエキス」です。
(プリンセスケアは一丸ファルコスの製品名です)
1)プリンセスケア(ヒメフウロエキス)とは?
プリンセスケア(ヒメフウロエキス)とは、ヒメフウロ(姫風露)全草から抽出されたエキスです。
ヒメフウロは、日本では滋賀県の伊吹山、鈴鹿山脈北部の霊仙山など養老山地北部や四国剣山などの日当たりのよい石灰岩地質に生息する一年草または越年草。
収れん作用や弱い利尿作用、止血、粘液分泌抑制、治癒促進作用があることから、昔から医者泣かせの薬草として使われてきました。
2)プリンセスケア(ヒメフウロエキス)の効果
プリンセスケア(ヒメフウロエキス)に、肥満細胞由来のトリプターゼの活性を強く抑制する作用があることが確認され、IV型コラーゲンの分解を抑制することがわかりました。
トリプターゼのはたらきを阻害する働きのあるプリンセスケア(ヒメフウロエキス)のおかげで、基底膜でのIV型コラーゲンが守られ、お肌のハリや弾力だけでなく基底細胞も守られるので、お肌のターンオーバーが正常にはたらきます。
だから、プリンセスケア(ヒメフウロエキス)が配合されている、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などのエイジングケア化粧品は、光老化による肌老化や肌悩みの予防に効果を発揮することが期待できます。
また、プリンセスケア(ヒメフウロエキス)を継続的に使うことで、小ジワを改善したり、目尻のシワなどを改善するということもわかっています。(一丸ファルコスウェブサイトより)
プリンセスケア(ヒメフウロエキス)は皮膚への刺激や危険性についての報告もないので、肌質を選ばずに使える安全な美容成分と言えます。
<参考>
・アルナシリ・イダマルゴダ. マスト細胞トリプターゼによる細胞外マトリックス損傷と光老化の関与.第24回IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)大阪大会. FRERGANCE JOURNAL 35:78-80, 2007.
・田中清隆.トリプターゼ活性阻害のよるヒメフウロ抽出物の抗老化作用.日本薬学会大127年会. FRERGANCE JOURNAL 35:95, 2007.
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5.編集後記
「Ⅳ型コラーゲンの特徴とそれを守るプリンセスケア」をお届けしました。
電子顕微鏡でないと確認できない、0.1μmという基底膜に存在するIV型コラーゲン。
コラーゲンと言えば真皮でお肌のハリや弾力を司っているということがすぐに思い浮かびますが、実は表皮に存在するⅣ型コラーゲンが、私たちの皮膚の構造そのものを正しく形作るために働いているんですね。
美肌とって大切なI型、III型、そしてIV型のコラーゲンを減らさないためにも、紫外線対策は万全にして光老化を起こさないよう、日常的に気をつけていきましょう。
この記事「Ⅳ型コラーゲンの特徴とそれを守るプリンセスケア」が、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様にとって、お役に立てれば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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