今回は、ナールスで開催したエイジングケアセミナーのレポートをお届けします。
京都大学構内のフレンチレストラン「ラ・トゥール」で、”からだの内側からエイジングケア!”を体感いただける食材を選定し、スペシャルランチを召し上がっていただきながらのセミナーを開催しました。
美肌のためにも、からだのアンチエイジングのために、食べ物はとても大切ですね。
ぜひ、あなたのエイジングケアの参考にしてくださいね。
CONTENTS
1.ナールスエイジングケアセミナーの趣旨
『「エイジングケアは、まず身体の内側から」ナールスセミナーレポート』をお届けします。
1)セミナーの概要
2015年7月30日、ナールスブランドの第3弾、目元や口元の集中エイジングケア美容液『nahls Neo(ナールス ネオ)』の新発売を記念して、スペシャルランチョンセミナーを開催しました。
場所は、ナールスゲンゆかりの地、京都大学キャンパスの時計台記念館内にあるフレンチ・レストラン『ラ・トゥール』。
<フレンチ・レストラン『ラ・トゥール』>
今回のセミナーのテーマは、
“エイジングケアは、まず身体の内側から。
そのためには、バランスの良い食生活を”
これは、当社が日頃みなさまにお伝えしている考え方です。
今回のスペシャルランチョンセミナーでは、「ラ・トゥール」の伊藤 道彰シェフにお願いして、そのコンセプトをご体感いただける食材を選定いただき、エイジングケアのための特別なランチを作っていただきました。
また、一つひとつのメニューにはどんな栄養素が入っているか、また、どう工夫したかのワンポイント解説もお願いしました。
ご参加いただいたお客様には、大変ご満足いただけたようで、私たちも大変嬉しく思いました。
2)講師&シェフご紹介
それでは、スペシャルランチの内容をそれぞれご紹介していきますが、まずは今回、メニューを考案・お作りいただいた伊藤シェフをご紹介します。
伊藤 道彰(いとう みちあき)氏
《プロフィール》
株式会社 円居(まどい) 常務取締役 総料理長
2008年 第22回世界料理オリンピックナショナルチーム 銀、銅メダル獲得
2008年 京都市長表彰
2012年 第23回世界料理オリンピックナショナルチーム 銀、銅メダル獲得
家業のレストラン業を三兄弟で継ぎ、京都を拠点に東京・名古屋でフランス料理/イタリア料理/洋食/カフェダイニング/パティスリーなどを経営。
フランス ミシュラン星付シェフやワイン醸造家を招聘して数多くのフェアを開催。
また、料理コンクール/ソムリエコンクールにも力を入れ、各有名大会でファイナリストを輩出されています。
3)伊藤シェフの料理に込めた想い
私は、料理人になって32年になりますが、料理は素材が持つ本来の「甘さ」を引き出すために、“塩加減” が大切だと考えています。
今回の料理は、アンチエイジングの視点と、本来の甘さを引き出す視点の2つをあわせて創作したフレンチです。
2.エイジングケアをサポートするランチスタート
1)エイジングケアを意識した食前の飲料
お客様のご着席とともに、「3種のノンアルコールカクテル」をご賞味いただきました。
左から、
- グリーン色のカクテル:抹茶と豆乳と練乳
- オレンジ色のカクテル:アンズと蜜柑とジンジャエール
- 赤色のカクテル:人参とアセロラとグレナデンシロップ
すべてにエイジングケアを意識した成分が入っています。
たとえば、グリーンは、抹茶と豆乳と練乳のカクテルですが、豆乳の原材料である大豆には、イソフラボンが豊富に含まれています。
イソフラボンとはフラボノイドに分類される栄養成分の一種で、女性ホルモン「エストロゲン」と似た効果を発揮します。
(栄養素の表は、クリックすると拡大します)
2)エイジングケアを意識した前菜
京都産旬野菜のゼリー寄せ ウニのスフェリック レムラードソース
京都 静原(しずはら)産や鷹峯(たかがみね)産のニンジン、カボチャ、ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどを使ったテリーヌです。
すべての食材にβ-カロテンが含まれていますので、エイジングケアのために大切なビタミAを摂ることができます。
β-カロテンは、脂質と一緒に採ると吸収力もアップするので、ボイルではなく油で炒めた野菜をマヨネーズベースのソースとお召し上がりいただきました。
また隠し味として、食欲増進や消化促進など、さまざまな効能を持つクミンを使っています。
(栄養素の表は、クリックすると拡大します)
3)エイジングケアを意識した魚料理
鮎の燻製とパプリカのムース ガスパチョをソースで
ビタミンAとビタミンCを意識したお料理です。
鮎には、必須脂肪酸である「オメガⅢ脂肪酸」が多く含まれますが、お料理には、鮎の肝、たまねぎ、フォアグラを使っています。
また、パプリカのムースは、コラーゲンを加熱したゼラチンを使っており、ソースのガスパチョには7種類の野菜を使っています。
フォアグラは、とても美味しい食材ですが、からだに良くないとされています。
しかし、オリーブオイルなどと同じ “一価不飽和脂肪酸のオレイン酸” を多く含んでおり、LDL(悪玉)コレステロールを下げる作用があります。
ですが、フォアグラには飽和脂肪酸のパルミチン酸も多く含まれているので、摂り過ぎると、コレステロールや中性脂肪を増やすので、適度な量を摂ることが大切です。
(栄養素の表は、クリックすると拡大します)
4)エイジングケアを意識した肉料理
豚フィレ肉と生ハムのロースト パルマンティエ風
低脂肪・高たんぱくを意識した料理です。
岐阜県養老郡で飼育されている、質の高い豚のフィレ肉を使っています。
このお料理ではじゃがいもを使用しています。
フレンチでは、じゃがいもを使った料理を「パルマンティエ」と呼ぶので、その名前をつけました。
豚のフィレ肉は非常にキメが細かく、すべての部位の中で最も柔らかく、消化率は95%と高い数値を示しています。
また、たんぱく質と相性の良いパイナップルとマンゴーのジャムを添えました。
(栄養素の表は、クリックすると拡大します)
5)エイジングケアを意識したデザート
- 丹波黒豆のブランマンジェ
- キャロットのフィナンシェ風
- レモンのシャーベット
さまざまな栄養素をバランスよく摂っていただくことを意識したデザートです。
特に黒豆は、必須アミノ酸のバランスが良い、良質なたんぱく質を多く含んでいます。
(栄養素の表は、クリックすると拡大します)
3.最後に(伊藤シェフからのメッセージ)
アンチエイジングを考えてメニューを作ったのは初めてでしたが、すごく楽しく料理ができました。
また、美しい女性が一同に会する機会だったので、スタッフも特に気合いを入れて、がんばりました。
ありがとうございました。
<エイジングケアセミナーの参加者の皆様>
4.美肌と食事の関係
「アンチエイジング的生活習慣は肌老化予防にエイジングケアより大切」でも取り上げていますが、美肌をキープできるかどうかは、エイジングケア化粧品以上に日常の生活習慣で決まります。
中でも大切なのは、食事から摂る栄養素。
今回の料理では、特にアンチエイジングを意識してメニューを作っていただきました。
といってもアンチエイジングとは、年齢を重ねても健康をキープすることにほかなりません。
だから、今回のランチメニューもたんぱく質、炭水化物、脂質に加え、ビタミンやミネラルのバランスを考えたものです。
そして、それらはもちろん、美肌のための栄養素であり食べ物です。
つまり、血管を通して、肌の真皮にまで栄養素が届き、線維芽細胞によってコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンを作る源となります。
また、表皮のターンオーバーにも良い影響を与え、セラミドや天然保湿因子(NMF)を生み出す源となるのです。
逆に栄養素のバランスが悪いと、乾燥肌や肌荒れなど、さまざまな肌悩みの原因になってしまいます。
ぜひ、今回のランチの食材の栄養素にも着目して、毎日のアンチエイジングやエイジングケアに活かしましょう。
さて、ナールスエイジングケアアカデミーでは、アンチエイジングやエイジングケアのための食べ物や飲料などに関する多くの記事を提供しています。
美肌のためやお肌の老化予防、乾燥肌対策のための食べ物、飲料、栄養素については、次の記事も参考にしてください。
*スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!
*紫外線対策の食べ物と飲料!日焼けや肌老化を防ぐ7つの栄養素とは?
*乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?
*カカオが豊富なダークチョコレートで美肌・健康とアンチエイジング!
*お酢で始める!美肌もダイエットもできる欲張り習慣(飯塚美香さん)
*ヨーグルトは夜に食べるのが効果的!おすすめの食べ方と乳酸菌の効果
*アーモンドを食べる習慣のある人は顔のシワが少ない?研究結果発表!
<参考書籍>
*医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68(牧田善二著、ダイヤモンド社)
*石原結實の病気を治す「野菜力」(石原結實 著、株式会社ナツメ社)
5.コラーゲンと美肌
今回のランチでは、パプリカのムースにコラーゲンを加熱したゼラチンが使われました。
コラーゲンといえば、「食べればお肌のハリがでる」といったポジティブなお話や「食べても分解されるので意味がない」といったネガティブなお話も聞きますね。
実際、どうなんでしょうか?
まず、コラーゲンは食べるとヒドロキシプロリンやグリシンほか、18種類のアミノ酸に分解されます。
それが、からだや肌でさまざまなたんぱく質の原料になります。
つまり、すべてがコラーゲンになるわけではありませんが、一部はコラーゲンになるのです。
だから、意味がないことはなく、栄養素として再利用されるのです。
そんなコラーゲンですが、最近、かなり研究が進みその効果がわかってきました。
たとえば、次のようなものがあります。
これらは、その摂取量などの一定の条件のもとで試験を行ったものですが、コラーゲンの健康や美肌への効果の可能性を示すものです。
<参考記事>
*コラーゲンはなぜ必要?その解説とおすすめコラーゲンサプリご紹介!
*プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ
*コラーゲンを毎日食べて、紫外線による光老化や肌老化を予防しよう!
*コラーゲンの敵!紫外線による光老化から肌を守るコラーゲンペプチド
*毛髪に朗報!ノニと魚由来コラーゲン入りドリンクで抜け毛が減った
<参考書籍>
*コラーゲン完全バイブル(真野博 著、株式会社 幻冬舎メディアコンサルティング)
6.まとめ
美肌やエイジングケア、からだの健康やアンチエイジングを意識した『ラ・トゥール』の伊藤シェフのお料理をご紹介しました。
今回は、ナールスエイジングケアセミナーのために、特別にアンチエイジングを意識したお料理をお願いしました。
京都大学キャンパスの時計台記念館内にあるフレンチ・レストラン『ラ・トゥール』では、大正14年に建造された落ち着いた雰囲気の中で、厳選された素材によるランチやディナーを味わうことができます。
地元京都の方はもちろん、京都観光の際には、ぜひ、立ち寄られてはいかがでしょうか。
この記事『「エイジングケアは、まず身体の内側から」…エイジングケアセミナーレポート』
が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
※レストラン『ラ・トゥール』は、新型コロナウイルス感染拡大による政府の緊急事態宣言発令を受け、現在臨時休業となっています。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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