NHKの人気番組「ためしてガッテン」の「戻れ!シミの消えた肌 冬こそ徹底対策」の内容をご紹介します。番組では、赤と茶の色別のシミ対策が紹介されました。赤いシミは日光角化症で、イミキモドクリームによる治療が紹介されています。普段のシミとは違うアプローチが必要なのでぜひチェックを!
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「ためしてガッテン」のシミ対策はちょっと違う!
2022年で終了したNHKの人気番組「ためしてガッテン」。
2016年1月に放送された「戻れ!シミの消えた肌 冬こそ徹底対策」という回では、シミの消し方の対策が紹介されました。
実はここで紹介されたシミの1つは、一般的なシミとは違う赤いシミ「日光角化症」でした。
一般的にシミといえば、よく知られているのが「老人性色素斑」や「ソバカス(雀卵斑)」、「肝斑」など黒や茶色のシミです。
こちらは美白化粧品で予防が可能ですし、美容医療でのシミ取りレーザーや美容内服などで改善が可能です。
<老人性色素斑>
<かわもと医院きれいクリニック院長 河本英恵先生提供>
一方、赤いシミ「日光角化症」を放置すると、皮膚がんになってしまうリスクがあります。そのため、もし赤いシミの症状に気が付いたらすぐに皮膚科を受診することが大切です。
幸いにも、赤いシミも茶色のシミも、紫外線をブロックすればかなりの確率で予防することが可能です。
また、早期に発見して治療すれば完治可能です。
だからこそ、「ためしてガッテン」では冬でも紫外線対策が大切であることが強調されていましたし、あえて冬にこのテーマで番組を放送したようです。
この記事では、「戻れ!シミの消えた肌 冬こそ徹底対策」で解説された赤いシミと茶色のシミの原因や種類、予防や改善の対策についてご紹介します。
<参考記事>
シミの種類と症状・原因と対策
シミを消す対策は、美白だけに頼らない紫外線対策と美容医療
老人性色素斑はシミ!原因と予防・治療・メイクの方法は?
ソバカス(雀卵斑)はシミと同じ?原因と予防法・消す方法
肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法
冬でも紫外線対策は大切!光老化を予防しよう
<ためしてガッテン関連記事>
テレビ「ためしてガッテン」で話題!ほうれい線を消すマッサージ
コラーゲンは、NHK「ためしてガッテン!」でも効果が紹介された!
ためしてガッテンで紹介!目の下のたるみを取る方法!効果は美容医療とどう違う?
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赤いシミの症状・原因と改善・予防法
「ためしてガッテン」では、原因や予防、薬物療法について紹介されていました。
一方、診断や薬物療法以外の治療法はあまり触れられていませんでした。
ここでは、それらも含めて解説します。
1)赤いシミは日光角化症
①日光角化症とは?
赤いシミは、医学的に光線角化症または老人性角化症と呼ばれます。
主に50代以上の方や高齢の方に多いシミですが、30代など若い方でも屋外でのスポーツ・作業など、紫外線によるダメージが多い方で発症する可能性があります。
日本での日光角化症罹患率は、1年間に1000人に1~1.2人が発症しているといわれています。
皮膚科の外来でも見かける一般的な疾患です。
②どの部位で目立つの?症状は?
日光を浴びる顔や頭部への発生が多く、手の甲などにも発症します。
症状としては、表面がザラザラして赤くなっています。
また、厚みをともなった紅斑(赤み)が目立ったり、ツノのようにとがるなど、形が不規則で1~2㎝ほどの大きさであることが一般的です。
③日光角化症はがん手前の症状
これは実は、皮膚の上皮内がん(前癌病変)で、放置するとその内の8%程度は浸潤した皮膚がん(有棘(ゆうきょく)細胞がん)に移行するといわれています。
そのため、すぐに治療することが必要です。
2)原因は長期の紫外線ダメージ
日光角化症の原因は、長期間にわたる紫外線ダメージです。
高齢の方に多いのは、長年の紫外線ダメージが蓄積しているからです。
最近では、オゾン層の減少にともない、地上に届く紫外線量が増えています。
紫外線(Ultraviolet、UV)は、波長の長さによってUVA、UVB、UVCに分けられています。幸いにもUVCはオゾン層により吸収されるため、地表には届きません。
日光角化症に大きな影響を与えるのは、日焼けを起こす力が強いUVBです。
UVBは、細胞にあるDNAに直接吸収されて傷をつけ、皮膚癌の原因になることがあります。
また、皮膚を赤くしたり、茶色いシミの原因にもなります。
一方、UVAは、皮膚の真皮にまで届き、シミやシワといった肌老化の原因となります。
紫外線ダメージによる肌老化は光老化と呼ばれます。
<シミ・ソバカスができるメカニズム>
<参考記事>
紫外線による免疫低下は皮膚がんや感染症の原因になるリスクが!
光老化とは?紫外線ダメージによる肌老化のメカニズムと対策・治療法
3)診断
皮膚科専門医が診断すれば、ある程度視診で見分けることができますが、老人性のイボ(脂漏性角化症)などとの見分けが難しいため、生検で確定診断を行います。
<脂漏性角化症>
<かわもと医院きれいクリニック院長 河本英恵先生提供>
<参考記事>
脂漏性角化症とは?症状・原因・診断と治療を一挙公開
4)赤いシミの治療
日光角化症は、早期に発見し治療すれば根治することが可能です。
そのため、赤いシミが気になったらすぐに皮膚科を受診しましょう。
最初は、痛みやかゆみの自覚症状がほとんどありませんが、それでも赤いシミが目立ったと感じたら受診しましょう。
日光角化症の治療には、局所麻酔をして病変部をメスで切除する方法が第一選択です。
また、高齢者や角化部分の多発例では、CO2レーザー照射や液体窒素で病変部を凍結し壊死させる治療法があります。
さらに、2011年よりイミキモドクリームが本症の治療薬として承認され、週に3回病変部に塗布するという外用療法が行われるようになり、効果が認められています。
「ためしてガッテン」では、このイミキモドクリームが紹介されました。
5)赤いシミの予防は紫外線対策
赤いシミの予防は、紫外線対策を徹底することが大切です。
夏ならば日傘や帽子に加えて日焼け止めを使いましょう。
もちろん、冬場でも紫外線は降り注いでいます。
そのため、どんな季節でも紫外線対策を行うことが大切です。
「ためしてガッテン」では、紫外線対策のポイントが書紹介されていました。
- 季節に関わらず、一年を通して日焼け対策をする
- 散歩や日常生活では「SPF10〜20」「PA ++」の日焼け止めを使用する
- 屋外レジャーでは「SPF30以上」「PA+++」の日焼け止めを使用する
- 炎天下のレジャーでは「SPF50以上」「PA++++」の日焼け止めを使用する
<日焼け止めの生活シーンに合わせたSPF・PAの選び方・使い分け>
これは、日本皮膚科学会が推奨する日焼け止めの選び方の基準です。
また、日焼け止めは高SPF・高PAの日焼け止めでも、数時間経つと徐々に落ちていきます。
定期的な塗り直しに加え、飲む日焼け止めなどを併用して対策すると良いでしょう。
紫外線対策は赤いシミだけではなく、あらゆるシミ予防になります。
また、顔のたるみやほうれい線、シワの予防にもなるのでしっかり行いましょう。
<参考記事>
日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!
日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ
赤いシミの治療薬「イミキモドクリーム」とは?
1)イミキモドクリームとは?
イミキモド(別名ベセルナ)とは、病院で処方される医療用医薬品です。
クリーム状なので、イミキモドクリームやべセルナクリームと呼ばれます。
日光角化症だけではなく、尖圭コンジローマを治療する薬です。
シミに関しては、赤いシミ(日光角化症)だけで、ほかのシミには効果がありません。
2)なぜ赤いシミに効くの?
イミキモドクリームは、ウイルスに対する免疫力を高め、ウイルスの増殖をおさえます。
この免疫への影響が効果の源だと考えられますが、なぜ、日光角化症に効果があるかがはっきりとはわかっていません。
手術などの外科的療法に比べダメージ少なく、治療が簡単なことがメリットです。
また、日光角化症の再発率も低いとされます。
ただし、原因ウイルスを完全に除去することは困難です。
3)赤いシミへの用法及び用量
赤いシミがある治療部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布します。
塗布後はそのままの状態を保ち、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で洗い流します。
4週間塗布後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果不十分の場合はさらに4週間塗布します。
注意点は次のとおりです。
- 本剤塗布後約8時間を目安に必ず洗い流すこと。
- 本剤は、治療部位(25㎠までを目安)に最大1包塗り、クリームが見えなくなるまですり込むこと。
- 4週間休薬後に、効果不十分のため4週間の追加塗布及び経過観察を行った後にも効果が認められない場合は、さらなる本剤の塗布は行わずにほかの適切な治療に切り替えること
4)副作用
イミキモドの添付文書には、次のような記載があります。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重篤な潰瘍、びらん、紅斑、浮腫、表皮剥離等の皮膚障害(いずれも頻度不明)
塗布部位及びその周辺に重篤な皮膚障害があらわれることがある。
5)イミキモドクリームは通販で買える?
ベセルナクリームジェネリックやアルダラクリームなどの海外の商品が通販で買えることがあります。
しかし、医療用医薬品なので皮膚科で受診の上、処方を受けましょう。
茶色のシミの症状・原因と改善・予防法
「ためしてガッテン」では、赤いシミとの対比で茶色のシミが取り上げられていました。
番組で取り上げられたのは、摩擦や炎症で起こる「炎症後色素沈着」でした。
シミといえば、紫外線が原因になることがよく知られていますが、摩擦や炎症による肌ダメージもメラニンが過剰になって色素沈着の原因になるのです。
1)メラニンのはたらきと茶色のシミの関係
メラニンとは、表皮の奥にある「メラノサイト」という細胞でつくられる黒い色素です。
肌や毛髪、瞳の色の黒色はこのメラニンによるものです。
メラニンには、肌へのダメージから皮膚の細胞を守るはたらきがあります。
そのため、紫外線ダメージや肌の「摩擦」が引き金となって過剰にできるのです。
「ためしてガッテン」で取り上げられていたのは、摩擦による色素沈着でした。
紫外線対策は前半で取り上げられたので、茶色のシミとしては、摩擦などが原因の炎症後色素沈着にフォーカスされたと思います。
<炎症後色素沈着>
<かわもと医院きれいクリニック院長 河本英恵先生提供>
<参考記事>
メラニン色素を減らすだけの美白は危険!役割と増やさない方法
2)摩擦が起きる4つの要因
「ためしてガッテン」では、摩擦が起きる4つの要因がリストアップされました。
- スキンケアや洗顔で顔をこする
- メイクのスポンジを強くあててしまう
- 髪の毛がいつも顔にあたる
- 顔を触るクセがある
これら以外でも刺激の強いクレンジング料や洗顔料を使ったり、虫刺され、外傷、シミ取りレーザー後なども茶色のシミの原因になります。
また、最近では、コロナ禍のマスク着用による肌ダメージも色素沈着の原因となります。
<参考記事>
炎症性色素沈着の原因と8つの予防・改善の対策
マスクの摩擦でシミが目立つ!色素沈着の予防や改善法は?
3)摩擦を減らして茶色のシミを防ごう
この摩擦が原因で起こる茶色いシミ、炎症後色素沈着は、医薬品や美容医療による治療よりも原因となる「摩擦」を減らすことが大切です。
「ためしてガッテン」では、摩擦を減らす3つの対策が取り上げられていました。
- 洗い流すタイプの洗顔石鹸でよく泡をつくって洗顔する
- メイク道具を柔らかいアイテムにする
- 髪を切る
洗顔に関しては、手を肌に触れず泡を優しく肌に当てるように行うことが大切です。
泡はこんもりと柔らかく、逆さにしても落ちないくらいしっかりしたものをつくりましょう。
また、すすぎはシャワーを顔の直接当てるなどは避け、優しく手で洗い流します。
さらに、洗顔後はタオルで拭くときもこすらずに、押さえるように拭きましょう。
肌の刺激になる摩擦を加える習慣がなくなれば、数か月で茶色のシミが薄くなっていきます。
また、摩擦を加えないことで、色素沈着が起こりにくくなっていきます。
4)治らない場合は皮膚科や美容皮膚科へ
炎症後色素沈着の症状を効率よく改善するには、肌のターンオーバーを高めてメラニンの排出を促すと同時に、メラニン色素の生産を抑えることが大切です。
①外用薬による治療
摩擦を防ぐだけでは改善しない場合は、トレチノインやハイドロキノン、ビタミンCの外用薬による治療が行われることがあります。
トレチノインはレチノールより強い効果で、古い角質を剥がれやすくするピーリング効果と皮脂の分泌を抑える効果があります。
ターンオーバーを促進して、メラニンを排出させて炎症後色素沈着を改善します。
②内服薬による治療
内服薬による炎症後色素沈着の治療には、トラネキサム酸やL-システインが用いられます。
トラネキサム酸は、メラニンを活性化させるプラスミンの経路をブロックすることで炎症による色素沈着を改善します。
L-システインは、メラニン生成の起因となる活性酵素チロシナーゼの作用を抑えます。
また、新陳代謝を促すことで炎症後色素沈着を改善します。
これらの薬剤は、美容内服薬として皮膚科やクリニックで購入することが可能です。
また、最近ではオンライン診療でも購入できます。
さらに、医療用とは少し配合量や配合成分が異なる美容内服薬が薬局やドラッグストアでも手に入れることが可能です。
<参考記事>
医師監修|ハイドロキノンは美白効果と安全性を考えて使おう!
トラネキサム酸の効果は?肝斑などのシミ、出血性疾患の治療薬
美容内服薬は美白&シミ改善を!種類・効果と使い方の注意・副作用
シミ治療の美容クリニック・美容皮膚科検索
「ためしてガッテン」では取り上げられなかったシミと対策
「ためしてガッテン」の番組で紹介されたのは、誰もが可能な日常的なシミの予防法です。
また、時間の関係上、紹介しきれなかった点もあると思います。
ここでは、「ためしてガッテン」で取り上げられなかったシミと対策について紹介します。
1)遺伝や女性ホルモンのバランスも茶色のシミの原因
茶色のシミの中で遺伝が原因となるのがそばかす(雀卵斑)です。また、女性ホルモンの影響を受けるのが肝斑です。
そばかすは、子供の頃から思春期にかけて頬などで目立つ小さく茶色いシミです。年齢を重ねると目立つことが減っていきます。
<雀卵斑>
肝斑は、30~40代に多く、妊娠がきっかけで発症するなど、女性ホルモンバランスの変化やストレスなどが原因で起こります。頬骨の高い部分に、薄茶色のシミが左右対称に発生するのが典型的な症状です。
<肝斑>
<かわもと医院きれいクリニック院長 河本英恵先生提供>
2)シミ治療の選択肢はたくさんある
「ためしてガッテン」では触れられませんでしたが、シミはその原因や大きさによって美容医療の治療の選択肢がたくさんあります。
シミ取りレーザーやケミカルピーリング、フォトフェイシャルなどです。
これらの治療法には特徴があり、シミの原因や種類で使い分けます。
自分の肌で目立つシミの原因が何かわからず、どのようにアプローチして改善したら良いかは一般の方にはわかないことが多いのが通常です。
そのため、美容皮膚科などを受診して専門医に相談すると良いでしょう。
<参考記事>
本当にシミが早く取れる美容治療は?加藤雄一郎先生と体験者が対談
できてしまったシミを消す方法は?シミ・そばかす予防法も解説
シミ取りレーザーの種類と効果は?失敗しない選び方や料金相場を解説
3)まだ目立つ前の隠れシミもある!
隠れシミとは、まだ肌表面では目立たない肌の中にあるシミのことです。肉眼では確認できないため、美容クリニックや皮膚科などで特殊なカメラで確認する必要があります。
隠れシミは、エイジングに加えて、紫外線ダメージやストレス、女性ホルモンの乱れなどでターンオーバーが乱れて、メラニンが蓄積したものです。将来的には、シミとして肌表面で目立つ可能性が高いのです。
隠れシミを防ぐには、紫外線対策や摩擦の予防、バランスの良い食べ物をはじめ、健康に良い生活習慣を身につけることが大切です。
また、コラーゲンペプチドを8週間、5g摂ることでも改善できたという臨床研究もあるので、試す価値があります。
<参考記事>
隠れシミはそのうち肌表面へ!スキンケアと生活習慣で改善を
隠れシミがコラーゲンペプチドで改善するってホント?
シミに関するよくある質問
ここでは、「ためしてガッテン」とは関係なく、シミに関してよくある質問について回答します。
「ためしてガッテン」を視聴された際にも、気になった方もいると思います。
ぜひ、チェックしてください。
Q1.美白化粧品でシミを消すことはできますか?
美白化粧品とは医薬部外品で、その効能は「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」ことです。
つまり、シミを予防することはできますが、消すことはできません。
ただし、長く使うことで薄いシミが目立たなくなることはあります。
<参考記事>
美白化粧水のランキングは不要?選び方と使い方のコツ!
美白への過度な期待はお肌をダメに!正しい美白化粧品の選び方の秘密
皮膚科医1,023人へのアンケートからわかる、効果ある美白ケア
出来てしまったシミに効く市販化粧品は?シミ対策クリーム18選!ドラッグストアのプチプラも
効果ある?おすすめシミ対策・美白化粧水23選!プチプラも
Q2.ヒートショックプロテインがシミの予防に効果的と聞きましたが、本当ですか?
ヒートショックプロテイン(HSP)は、日本語で「熱ショックたんぱく質」と呼ばれます。ダメージを受けたからだや肌の細胞を修復するはたらきや炎症を抑えるはたらきがあるたんぱく質です。
HSPにはいくつかの種類がありますが、お肌の表皮にあってシミを予防するのはHSP70です。
HSP70は、メラニンの過剰な生成を抑制することでシミを予防します。また、紫外線ダメージによる皮膚の炎症を抑えるはたらきがあります。
HSP70を増やすための方法として、入浴でからだを温めることのほか、42度洗顔、きのこなどβグルカンを含む食べ物、適度な運動などがよい方法です。
<参考記事>
シミを予防するHSP(ヒートショックプロテイン)の効果とは?
Q3.肝斑の治療はレーザーを使わないほうが良いのですか?
肝斑はほかのシミと違って、メラニンが活発に活動して炎症を起こしているシミです。そのため、炎症を抑えるためにトラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬が第一選択です。
最近では、レーザートーニングやピコトーニングなどで肝斑を改善することも可能ですが、一方で悪化のリスクもあります。
<参考記事>
ピコトーニングの効果はいつから?施術間隔やダウンタイムも解説
Q4.ニベアでシミが改善しますか?
「ニベアでシミが消える」という噂や記事があります。
しかし実際には、ニベアにシミを消す成分は含まれておらず、効果は得られません。
ニベアに含まれるのは、グリセリンやワセリン、ホホバ油などの保湿成分がほとんどで、直接的にシミを改善する効果はありません。
ただし、ニベアを使って肌のターンオーバーが改善した結果、薄いシミが目立たなくなる可能性は否定できません。しかし、これはほかの化粧品に対してもいえることです。
Q5.市販薬のトランシーノⅡは2カ月以上使ってはダメですか?
トランシーノⅡは、2カ月以上続けて服用した場合の有効性・安全性については、十分なデータが確認できていません。そのためメーカーは、2カ月間の服薬後、必ず休薬する必要があることを伝えています。
<参考記事>
シミに関する質問に皮膚科医の河本英恵先生が回答
Q6.シミは自然に消えますか?
シミには自然に消えるタイプとそうでないタイプがあります。
炎症性色素沈着は自然に消えることが多いシミです。また、雀卵斑(ソバカス)は、20代を過ぎると消えることあります。さらに、肝斑は50代を過ぎて閉経を迎える消えることがあります。
一方、老人性色素斑や脂漏性角化症は自然に消えないシミです。
Q7.顔のシミを薄くするにはどうしたらいいですか?
まず紫外線対策の徹底と保湿ケア、良い生活習慣を身に着けてターンオーバーを整えることが大切です。
また、美白化粧品を使って今以上にシミが濃くならないようにしましょう。
さらに、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬やシナールやトラネキサム酸などの美容内服薬を使うことでシミは薄くなります。
ほかには、シミ取りレーザーや光治療、ケミカルピーリングなどもシミを薄くする美容医療の施術です。
Q8.ビタミンCでシミは消えますか?
ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑制する作用やできたシミの色を薄くする作用があります。また、抗酸化作用もあります。そのため、ある程度のシミや色素沈着の改善効果や予防効果が期待できます。
しかし、濃いシミがビタミンCだけでシミが消えることは多くありません。
Q9.お金をかけずにシミを消す方法はありますか?
ビタミンCが豊富なパプリカなどの野菜やアセロラなどの果物を日常生活で摂ることがおすすめです。
また、紫外線に当たらないようにする、顔を擦らないなどもお金がかかりません。
しかし、これらの方法でシミを消すことは難しいです。
できたシミを消すには、医薬品や美容医療などが必要なので、お金がかかります。
Q10.ケシミンはシミを完全に消せますか?
ケシミンは、医薬部外品であって医薬品ではありません。
そのため、ケシミンでシミを完全にけすことはできません。
ケシミンができるのは、日焼けによるメラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐことです。
まとめ
NHKの人気番組「ためしてガッテン」の「戻れ!シミの消えた肌 冬こそ徹底対策」の内容をご紹介しました。また、番組では紹介されなかったシミの種類や原因と改善の対策についても触れました。
「ためしてガッテン」では、赤いシミと茶色シミの対策が紹介されました。
中でも赤いシミは、放置すると皮膚がんに進んでしまうことがあるので、早期発見・早期受診が大切です。
一方、茶色のシミは目立つと嫌ですが、セルフケアで予防・改善が可能です。また、なかなか改善しない場合は、美容医療に頼ることも1つの方法です。
といっても、シミはすべて紫外線が影響しているので、予防には「ためしてガッテン」でも話のあったとおり、年中、紫外線対策を行うことが大切です。
<参照論文>
【1】Kalantari Y, Dadkhahfar S, Etesami I. Post-acne erythema treatment: A systematic review of the literature. J Cosmet Dermatol. 2022 Apr;21(4):1379-1392.
PMID: 35076997|DOI: 10.1111/jocd.14804
日本語要旨:赤い色素沈着(炎症後紅斑)の治療を系統的に整理。レーザー/外用(オキシメタゾリン等)を比較し、記事の「赤の対策・治療」根拠に対応。
【2】Washrawirul C, Puaratana-Arunkon T, Chongpison Y, Noppakun N, Asawanonda P, Kumtornrut C. The role of the topical nasal decongestant oxymetazoline as a novel therapeutic option for post-acne erythema: A split-face, double-blind, randomized, placebo-controlled trial. J Dermatol. 2023 Jun;50(6):739-745.
PMID: 36806298|DOI: 10.1111/1346-8138.16749
日本語要旨:炎症後紅斑に対するオキシメタゾリン外用の分割顔RCT。記事の「赤は血管反応・炎症が主因→外用で改善」パートに対応。
【3】Yoon HJ, Lee DH, Kim SO, Park KC, Youn SW. Acne erythema improvement by long-pulsed 595-nm pulsed-dye laser treatment: a pilot study. J Dermatolog Treat. 2008;19(1):38-44.
PMID: 18273723|DOI: 10.1080/09546630701646164
日本語要旨:595nm PDLで炎症後紅斑(赤み)を改善した臨床報告。記事の「赤い色素沈着には血管系レーザーが有効」説明に対応。
【4】Min S, Park SY, Yoon JY, Kwon HH, Suh DH. Fractional Microneedling Radiofrequency Treatment for Acne-related Post-inflammatory Erythema. Acta Derm Venereol. 2016 Jan;96(1):87-91.
PMID: 26059315|DOI: 10.2340/00015555-2164
日本語要旨:マイクロニードルRFで炎症後紅斑を改善。記事の「赤みは時間で軽快も、残る場合は施術選択肢」章の裏づけに対応。
【5】Mathew ML, Karthik R, Mallikarjun M, Bhute S, Varghese A. Intense Pulsed Light Therapy for Acne-induced Post-inflammatory Erythema. Indian Dermatol Online J. 2018 May-Jun;9(3):159-164.
PMID: 29854634|DOI: 10.4103/idoj.IDOJ_306_17
日本語要旨:IPLで炎症後紅斑(PIE)を改善した臨床研究。記事の「赤の対策=光/レーザー治療」説明に、具体例として対応。
【6】Elbuluk N, Grimes P, Chien A, Hamzavi I, Alexis A, Taylor S, Gonzalez N, Weiss J, Desai SR, Kang S. The Pathogenesis and Management of Acne-Induced Post-inflammatory Hyperpigmentation. Am J Clin Dermatol. 2021 Nov;22(6):829-836.
PMID: 34468934|DOI: 10.1007/s40257-021-00633-4
日本語要旨:茶色い色素沈着(PIH)の発症機序と対策を整理(炎症→メラニン増加)。記事の「茶の原因・予防(摩擦/炎症を残さない)」章に対応。
【7】Davis EC, Callender VD. Postinflammatory hyperpigmentation: a review of the epidemiology, clinical features, and treatment options in skin of color. J Clin Aesthet Dermatol. 2010 Jul;3(7):20-31.
PMID: 20725554|DOI: —
日本語要旨:PIH(茶色)の臨床像と治療選択肢を総説。記事の「茶はメラニン由来で、赤と別物」および「改善策の全体像」提示に対応。
【8】Maghfour J, Olayinka J, Hamzavi IH, Mohammad TF. A Focused review on the pathophysiology of post-inflammatory hyperpigmentation. Pigment Cell Melanoma Res. 2022 May;35(3):320-327.
PMID: 35306737|DOI: 10.1111/pcmr.13038
日本語要旨:PIHの細胞・分子機序を整理し、なぜ“炎症後に茶色が残るか”を説明。記事の「茶の原因(炎症メディエーター等)」深掘りに対応。
【9】Fatima S, Braunberger T, Mohammad TF, Kohli I, Hamzavi IH. The Role of Sunscreen in Melasma and Postinflammatory Hyperpigmentation. Indian J Dermatol. 2020 Jan-Feb;65(1):5-10.
PMID: 32029932|DOI: 10.4103/ijd.IJD_295_18
日本語要旨:日焼け止めがPIH/肝斑の悪化・再発に影響する点を総説。記事の「予防はUV対策が要」および「改善の基本」パートに対応。
【10】Shenoy A, Madan R. Post-Inflammatory Hyperpigmentation: A Review of Treatment Strategies. J Drugs Dermatol. 2020;19(8).
PMID: 32845587|DOI: 10.36849/JDD.2020.4887
日本語要旨:PIH(茶色)の治療戦略(外用・ピーリング・レーザー等)を概説。記事の「茶の改善・治療法」章の実践的な根拠に対応。
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