エクスフォリエーションとは?種類・効果・スキンパージとの関係を専門解説

本記事はPRを含みます。
「エイジングケア」とは、年齢に応じた化粧品による肌のお手入れを指します。
「浸透」とは、角質層までの浸透を指します。
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ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
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エクスフォリエーションとは肌のターンオーバーを整える角質ケアのことです。成分の種類・正しい頻度・スキンパージとの関係、エイジング肌での注意点まで、皮膚科学の知見をもとに詳しく解説します。

村上清美

この記事の監修者

ナールスコム

店長

村上清美

 

エクスフォリエーション(角質ケア)は、美肌づくりに欠かせない基本ステップのひとつです。しかし近年、「やりすぎによる肌荒れ」「スキンパージとの関係がわからない」「自分の肌質に合った方法がわからない」という声も多く聞かれます。
実際に、エクスフォリエーションはターンオーバーを加速させる作用があり、一時的なニキビや肌荒れ(スキンパージ)の原因となることも知られています。
一方で、正しく取り入れることで、くすみ・ざらつき・毛穴の詰まりを改善し、スキンケア成分の浸透を助ける効果も期待できます。
本記事では、エクスフォリエーションの基本メカニズムから種類・効果・正しい頻度・スキンパージとの関係・エイジング肌での注意点まで、皮膚科学の知見をもとにわかりやすく解説します。

 

エクスフォリエーションとは?

1)角質ケアの基本メカニズム

エクスフォリエーション(Exfoliation)とは、皮膚表面に蓄積した古い角質を除去するケアのことです。健康な肌では、表皮の一番内側にある基底層で新しい細胞が生まれ、約28日〜約60日をかけて角質層まで移動し、最終的に自然に剥がれ落ちます。この肌の新陳代謝のプロセスがターンオーバーです。

このとき、角質細胞どうしを結びつけている「コルネオデスモソーム」と呼ばれる細胞間接着構造が酵素によって分解されることで、角質が自然に剥離します。しかし年齢を重ねると、この酵素の活性が低下したり肌の乾燥などで、コルネオデスモソームの分解が遅れるため、古い角質が肌表面に蓄積しやすくなることが報告されています【1】。
エクスフォリエーションはこの自然な剥離を補助し、ターンオーバーを正常化する役割を担います。
表皮の角質層の構造・はたらきと角質ケアの方法・対策は?」も参考にしてください。

2)年齢とターンオーバーの変化

ターンオーバーの周期は年齢とともに延長します。10〜20代では約28日が目安ですが、40代では約40〜45日、50代以降では50〜60日以上かかるとも言われています。この延長により、古い角質が肌表面に長く留まり、くすみ・ざらつき・乾燥が生じやすくなります。
エイジングケアを意識している方にとって、エクスフォリエーションはこのターンオーバーの遅延を補うための重要なケアです。ただし、加齢とともにバリア機能も低下しているため、刺激の少ない方法を選ぶことが大切です【2】。

3)期待できる美容効果

  • 肌のざらつき・くすみの改善
  • 毛穴の詰まり(角栓)の予防・改善
  • スキンケア成分の浸透サポート
  • メイクのノリ・持ちの向上
  • ターンオーバーの正常化

ただし、過剰なエクスフォリエーションはバリア機能を損ない、逆に肌トラブルを招くリスクがあります。「どの方法を、どの頻度で行うか」が重要です。

エクスフォリエーションに使うアイテムや成分の種類

化学的・物理的・酵素系エクスフォリエーションの比較図

1)化学的ピーリング(AHA・BHA・PHA)

化学的エクスフォリエーションは、酸の力で角質を溶かして除去する方法です。物理的な摩擦がないため、刺激を抑えながら効果を得やすいのが特徴です。ただし、ピーリングは角質が薄くなることで紫外線の影響を受けやすくなる可能性があります。使用中は日焼け止めの併用が推奨されます。
代表的な3種類を以下に整理します。

① AHA(グリコール酸・乳酸など)

水溶性で肌の表面の角質に作用します。くすみ・ざらつき・色ムラの改善に有効ですが、皮膚を薄くする可能性があり、使用後の紫外線対策が必須です。また、グリコール酸(AHA)は角質除去に加え、コラーゲンやヒアルロン酸の産生に関与する可能性が示されており、肌の質感改善にも寄与すると考えられています【3】。

② BHA(サリチル酸)

油溶性のため、毛穴の内部まで浸透して皮脂・角栓に直接作用します。サリチル酸は油溶性で毛穴内部に作用しやすく、抗炎症作用もありニキビや角栓に対する有効性が報告されています【4】。ただし乾燥を招くこともあるため、保湿との併用が大切です。

③ PHA(グルコノラクトン・ラクトビオン酸など)

AHAと同様の角質ケア効果を持ちながら、分子量が大きいため浸透が緩やかで刺激が少ない成分です。保湿効果も持ち合わせており、敏感肌やエイジング肌に適しています。ナールスエイジングケアアカデミーが特に年齢肌向けに注目している成分の一つです。

2)酵素洗顔

酵素(パパイン・ブロメラインなど)がタンパク質を分解する働きを利用して、古い角質を穏やかに除去する方法です。泡立てて使用するため手軽に取り入れやすく、比較的刺激が少ないのが特徴です。週1〜2回の使用が目安で、敏感肌の方でも使えることがあります。
例えば、酵素洗顔パウダーの一例として「ナールスフォーム」は、タンパク質分解酵素を配合し、古い角質や毛穴汚れをやさしく除去する設計の製品です。泡立てて使用することで摩擦を抑えながら角質ケアができるため、エクスフォリエーション初心者やエイジング肌の方にも取り入れやすい特徴があります。
詳しくは、「おすすめの酵素洗顔料20選とエビデンス紹介・選び方のコツ」をご覧ください。

酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」

エクスフォリエーションにおすすめの 酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」

3)物理的スクラブ

微粒子(シュガー・塩・セルロース等)で物理的に角質を摩擦除去する方法です。即効性があり使用感がわかりやすい反面、力を入れすぎると摩擦によるバリア機能の損傷リスクがあります。過度な物理的刺激や洗浄は、皮膚バリア機能を損なう可能性があるため注意が必要とされています【5】。そのため、顔への使用は低刺激タイプを選び、やさしく行うことが大切です。

4)種類別特性まとめ

種類代表成分特徴向いている肌質
AHA(α-ヒドロキシ酸)グリコール酸・乳酸表皮の角質を溶かして除去。くすみ・ざらつき改善に有効普通肌・オイリー肌・くすみが気になる肌
BHA(β-ヒドロキシ酸)サリチル酸油溶性で毛穴の内部まで届く。皮脂・角栓に有効ニキビ肌・毛穴の詰まりが気になる脂性肌
PHA(ポリヒドロキシ酸)グルコノラクトン・ラクトビオン酸分子が大きく刺激が少ない。AHAより穏やか敏感肌・エイジング肌・乾燥が気になる肌
酵素(タンパク質分解酵素)パパイン・ブロメラインタンパク質を分解して角質を除去。刺激が比較的少ない敏感肌・週1ケアをしたい人
物理的スクラブシュガー・塩・ポリマービーズ等即効性あり。摩擦によるリスクに注意が必要毛穴の汚れが気になる普通肌(丁寧に使用する場合)
ナールスコム店長 村上清美
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監修者 ナールスコム店長 村上清美 コメント
エクスフォリエーションは効果的なケアですが、やりすぎや刺激の強い方法は逆に肌トラブルの原因になります。特にエイジングケア世代では、角質を「取りすぎない」ことが重要です。酵素洗顔のように穏やかに角質を整える方法から取り入れ、保湿ケアと組み合わせて行うことをおすすめします。

スキンパージとエクスフォリエーションの関係

スキンパージのメカニズム図

1)なぜエクスフォリエーションでニキビが増えることがあるのか

エクスフォリエーション開始後、一時的にニキビや肌荒れが増えることがあります。これを「スキンパージ(skin purge)」と呼びます。
スキンパージが起きる主なメカニズムは次のとおりです。エクスフォリエーションによってターンオーバーが加速すると、皮膚の深部で形成されていた「潜在コメド(毛穴の詰まり)」が一気に表面に押し出されてくることがあります。これが炎症を起こしてニキビとして現れるのが、スキンパージです。
スキンパージは特に、AHA・BHA・レチノールなどのターンオーバーを促進する成分を新たに使い始めたときに起こりやすいとされています。
詳しくは「スキンパージとは?ニキビとの違い・原因成分・期間・正しいケア方法を徹底解説」もご参照ください。

2)スキンパージ(正常反応)と肌トラブルの見分け方

スキンパージと肌トラブル(接触皮膚炎・過剰な刺激反応)は見た目が似ているため、正しく判断することが大切です。

①スキンパージの特徴(正常反応)

  • 使用開始後2〜4週間以内に発生
  • ニキビ・小さなブツブツが一時的に増えるが、4〜8週間以内に落ち着く
  • 使用部位以外には広がらない
  • かゆみや強い赤みは少ない

②肌トラブル(中断を検討すべきサイン)

  • 赤み・かゆみ・灼熱感が強い
  • 8週間以上経過しても改善しない、または悪化する
  • 使用部位全体が荒れる
  • 乾燥・皮むけが顕著に増える

肌トラブルのサインが出た場合は使用を中断し、皮膚科への相談をおすすめします。

エクスフォリエーションで美肌になるための正しい方法と頻度

併用に注意がが必要な成分

1)肌タイプ別の頻度の目安

  • 敏感肌・エイジング肌:週1回から。酵素洗顔またはPHAが向く
  • 普通肌:週1〜2回。酵素洗顔またはAHAの低濃度ピーリングから
  • オイリー肌・ニキビ肌:週2〜3回。BHA中心のピーリングで毛穴ケア

ただしこれはあくまでも目安です。肌の状態・季節・使用製品の濃度などにより適切な頻度は変わります。最初は最低頻度から始め、肌の反応を見ながら調整するのが基本です。
肌質(肌タイプ)の診断と改善のコツは?」も参考にしてください。

2)スキンケアの順番

エクスフォリエーションのタイミングは製品形態によって異なります。一般的な目安は以下のとおりです。

  • 酵素洗顔・スクラブ:洗顔のステップで使用(クレンジング後、通常洗顔の代わりに)
  • AHA・BHA・PHA(トナー・美容液タイプ):洗顔後、化粧水・保湿の前に使用
  • 使用後は必ず保湿を行う

AHA・BHA・PHAは、洗顔後の素肌に使用するタイプが多いですが、製品によっては化粧水の後に使うものもあります。必ず各製品の指示に従ってください。

3)併用に注意が必要な成分

以下の成分との同タイミング・同日の使用は刺激が強くなる可能性があります。

①レチノール(ビタミンA誘導体)

レチノールなどのレチノイドはターンオーバーを促進する一方で刺激を生じることがあり、他の角質ケア成分と併用する場合は刺激が強くなる可能性があるため注意が必要です【6】。
レチノールの効果と副作用を知って、正しいエイジングケア!」も参考にしてください。

②高濃度ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体(特に高濃度タイプ)は、製品によっては酸性に設計されているものがあり、AHA・BHAなどの角質ケア成分と併用すると刺激を感じやすくなる場合があります。また、角質ケア後は皮膚のバリア機能が一時的に低下しているため、普段は問題ない濃度でもピリつきや赤みが出やすくなることがあります。

併用する場合は、時間を分ける(朝と夜で使い分ける)、または低濃度から試すなど、肌の状態に合わせて調整することが大切です。

③複数のAHA/BHAの同時使用

AHAやBHAはそれぞれ角質剥離作用を持つため、複数の製品を同時に使用すると作用が重なり、過剰な角質除去につながる可能性があります。その結果、バリア機能の低下や乾燥、赤み、ヒリつきなどの刺激症状が起こりやすくなります。
異なる製品を併用する場合は、同日に重ねて使わず頻度を分ける、またはどちらか一方に絞るなど、刺激が累積しない使い方を心がけることが重要です。

4)併用できる成分・おすすめ成分

①ナイアシンアミド

ナイアシンアミドはエクスフォリエーションと併用されることが多い成分で、バリア機能のサポートや保湿など、肌のコンディションを整える目的で取り入れられています。角質ケア後の肌を整えるケアとして、比較的併用しやすい成分とされています。
詳しくは、「ナイアシンアミドとは?化粧品成分としての効果・安全性・使い方を徹底解説」をご覧ください。

② セラミド

セラミドは角質層の細胞間脂質の主成分であり、皮膚のバリア機能を維持するうえで重要な役割を担っています。エクスフォリエーション後は角質層が一時的に不安定になるため、セラミドを補うことで水分保持とバリア機能のサポートが期待できます。乾燥や刺激を防ぐ目的で、角質ケアと併用することが推奨される成分です。
詳しくは、「保湿成分セラミドのはたらきとエイジングケア効果とは?」をご覧ください。

③ナールスゲン

ナールスゲンは、コラーゲン産生をサポートすることを目的に開発されたエイジングケア成分です。エクスフォリエーションによって整えられた肌環境において、ハリや弾力のケアを補助する目的で併用されることがあります。特にエイジングケアを意識したスキンケアとの相性が良いとされています。

エクスフォリエーションを避けるべきタイミング

エクスフォリエーションを避けるべきタイミング

エクスフォリエーションは有効なスキンケアですが、肌の状態によっては一時的に中止すべきタイミングがあります。
・日焼け直後(紫外線ダメージを受けた直後)
・傷や擦過傷、炎症性ニキビなど皮膚にダメージがある場合
・赤みやヒリつきなど刺激症状が続いているとき
・レチノイドや過酸化ベンゾイル(BPO)を使い始めた直後で刺激が強いとき
これらの状態で角質ケアを行うと、バリア機能のさらなる低下や炎症の悪化につながる可能性があるため、肌の回復を優先することが重要です。

注意点と副作用

エクスフォリエーションのやりすぎによる肌へのダメージの概念図

1)やりすぎによるリスク

エクスフォリエーションの過剰使用は、角質層を必要以上に薄くし、皮膚のバリア機能を損ないます。バリア機能が低下すると、水分が蒸発しやすくなり(経表皮水分損失:TEWL の上昇)、乾燥・赤み・ヒリヒリ感・感染リスクの増加などを招きます【7】。
「毎日使うほど効果が高い」は誤りです。週に1〜3回の適切な頻度を守ることが重要です。

2)紫外線感受性の上昇

AHAを使用すると、角質が薄くなることで紫外線ダメージを受けやすくなる可能性があります【3】。使用中は日焼け止め(SPF30以上・PA+++以上)を毎日使用することが必須です。夜間のみの使用が推奨される製品も多くあります。

3)エイジング肌での特別な注意点

加齢に伴ってセラミドをはじめとする細胞間脂質が減少し、バリア機能は全体的に脆弱化します。そのため、エイジングケア世代がエクスフォリエーションを取り入れる場合は以下の点に注意してください。

  • PHAや酵素洗顔など、刺激の少ない方法を選ぶ
  • 使用後は必ずセラミド含有保湿剤で丁寧に補修する
  • 感受性が高い場合は頻度を週1回以下に抑える
  • 肌が乾燥している・荒れているときは使用を休止する

4)色素沈着を防ぐための注意点

エクスフォリエーションのやりすぎや強い刺激は、炎症後色素沈着(PIH)の原因となる可能性があります。特に色素沈着が起こりやすい肌質の方は注意が必要です。

・摩擦や高頻度の使用は避ける
・刺激の強い製品よりも低刺激の継続を優先する
・赤みや違和感が出た場合は頻度を下げる、または一時的に中止する
角質ケアは「攻めるケア」ではなく、「肌状態に合わせて調整するケア」であることを意識することが重要です。

肌タイプ別おすすめエクスフォリエーション戦略

1)敏感肌・エイジング肌

酵素洗顔またはPHAを週1回から始めます。使用後はセラミド・ヒアルロン酸・ナイアシンアミドを含む保湿ケアをセットで行いましょう。レチノールとの併用は慎重に。はじめは低濃度製品で肌の反応を確認してください。

2)ニキビ肌・脂性肌

BHA(サリチル酸)を含む製品が中心になります。毛穴の内部まで作用し皮脂・角栓を取り除きますが、乾燥しやすいため、ノンコメドジェニック処方の保湿剤と組み合わせて使用することが重要です。スキンパージが起きやすいタイプでもあるため、4〜8週間の経過を観察しましょう。

3)普通肌・くすみが気になる肌

低濃度のAHAトナーや酵素洗顔が使いやすいエントリーポイントです。週1〜2回から始め、くすみ・ざらつきの改善を確認しながら頻度を調整してください。日中は日焼け止めを忘れずに。

エクスフォリエーションに関するよくある質問(FAQ)

Q1.毎日エクスフォリエーションしてもいいですか?

基本的にはおすすめしません。エクスフォリエーションはやりすぎるとバリア機能の低下につながるため、週1〜3回を目安に、肌の状態に合わせて頻度を調整することが重要です。

Q2.スキンパージが怖いのですが、どうすればいいですか?

低濃度・低頻度から開始し、肌の反応を観察することが大切です。4〜8週間以内に落ち着く場合は一時的な反応と考えられますが、強い赤みやかゆみ、長期化する悪化がある場合は使用を中止し、皮膚科に相談してください。

Q3.毛穴は本当に改善しますか?

毛穴の詰まりや皮脂過剰が原因の開き毛穴は、BHAの継続使用で改善が期待できます。一方、加齢や弛みが原因の毛穴は、エクスフォリエーション単独では限界があり、ハリケア・保湿との組み合わせが重要です。

Q4.ナイアシンアミドと併用できますか?

AHA・BHA・PHAとナイアシンアミドの併用は基本的に問題なく、むしろ相性の良い組み合わせです。ナイアシンアミドはバリア補修・美白・毛穴改善の効果があり、エクスフォリエーション後の保湿ステップに取り入れると効果的です。

Q5.敏感肌でも使えますか?

酵素洗顔やPHAなどの低刺激の方法であれば取り入れることは可能です。ただし、赤みや刺激を感じる場合は使用を控え、まずは頻度を下げる、または中止するなど肌状態に合わせて調整してください。

Q6.レチノールと同時に使えますか?

レチノールとAHA/BHAを同じタイミングで使用すると刺激が強くなることがあります。使用する場合は、レチノールを夜、AHAを週2〜3回の別のタイミングに分けるなど、刺激が重ならないように工夫してください。初めての方はどちらか一方から始めることをおすすめします。

Q7.エクスフォリエーション後に日焼け止めは必要ですか?

AHAを使用した場合は特に、紫外線感受性が高まるため日焼け止めは必須です。BHAやPHA使用後も同様に、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用してください。これはエクスフォリエーション後の色素沈着・光老化を防ぐうえでも重要なステップです。

Q8.エクスフォリエーションは自宅ケアと施術で何が違いますか?

自宅で行うエクスフォリエーションは、低濃度の成分を用いて日常的に穏やかに角質ケアを行う方法です。一方、サロンやクリニックでは専門家による施術設計のもと、より高濃度の成分や専用機器を用いることがあり、効果が高い分、ダウンタイムや刺激管理が重要になります。肌状態や目的に応じて適切な方法を選択することが大切です。

まとめ

エクスフォリエーションは「正しく使えば美肌、誤れば肌トラブル」の典型的なケアです。以下の3点が特に重要です。

  • やりすぎない(週1〜3回が目安。肌質・季節に合わせて調整)
  • 肌質に合う種類を選ぶ(敏感肌・エイジング肌はPHAや酵素洗顔から)
  • スキンパージを正しく理解する(4〜8週間で落ち着かない場合は皮膚科へ)

エイジングケアを意識するナールスユーザーの方にとって、エクスフォリエーションは「ターンオーバーの遅延を補うケア」として意義があります。ただし加齢によるバリア機能低下を踏まえ、刺激の少ない方法・適切な頻度・しっかりとした保湿をセットで実践することが、長期的な美肌づくりの基本です。

参考論文(エビデンス)

本記事の科学的根拠として、以下の査読済み論文を参照しています。
【1】Rawlings AV, Matts PJ. Stratum corneum moisturization at the molecular level: an update in relation to the dry skin cycle. J Invest Dermatol. 2005;124(6):1099-1110.
PMID: 15955083 DOI: 10.1111/j.1523-1747.2005.23726.x
日本語要旨:角質層の保湿機構と乾燥肌サイクルを分子レベルで整理した総説です。角質剥離にはコルネオデスモソームの分解が重要であり、角質層の水分保持やバリア機能の維持が肌状態に大きく関与することを示しています。

【2】Kottner J, Lichterfeld A, Blume-Peytavi U. Maintaining skin integrity in the aged: a systematic review. Br J Dermatol. 2013;169(3):528-542.
PMID: 23773110 DOI: 10.1111/bjd.12469
日本語要旨:加齢皮膚における皮膚バリア維持の重要性を整理した系統的レビューです。高齢になるほど皮膚は乾燥しやすく、外的刺激への抵抗力が低下し、スキンケアでは低刺激性と保湿維持が重要であることを示しています。

【3】Bernstein EF, Lee J, Brown DB, et al. Glycolic acid treatment increases type I collagen mRNA and hyaluronic acid content of human skin. Dermatol Surg. 2001;27(5):429-433.
PMID: 11359487 DOI: 10.1046/j.1524-4725.2001.00234.x
日本語要旨:グリコール酸を用いた処置により、ヒト皮膚でI型コラーゲンmRNAとヒアルロン酸量が増加したことを示した研究です。AHAが単なる角質除去だけでなく、皮膚の質感改善やハリに関わる可能性を示唆しています。

【4】Arif T. Salicylic acid as a peeling agent: a comprehensive review. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2015;8:455-461.
PMID: 26347269 DOI: 10.2147/CCID.S84765
日本語要旨:サリチル酸をピーリング剤として総合的に解説したレビューです。油溶性により毛穴内部まで作用しやすく、ニキビ、角栓、脂性肌への適応が高い一方で、適切な濃度設定と刺激管理が重要であることをまとめています。

【5】Draelos ZD. The science behind skin care: Cleansers. J Cosmet Dermatol. 2018;17(1):8-14.
PMID: 29231284 DOI: 10.1111/jocd.12469
日本語要旨:洗顔料やクレンザーの皮膚科学的特性を解説した総説です。洗浄方法や界面活性剤の性質によって、皮膚の乾燥、刺激、バリア障害の程度が異なることを示し、過度な洗浄や刺激の強いケアを避ける重要性を述べています。

【6】Zasada M, Budzisz E. Retinoids: active molecules influencing skin structure formation in cosmetic and dermatological treatments. Postepy Dermatol Alergol. 2019;36(4):392-397.
PMID: 31616211 DOI: 10.5114/ada.2019.87443
日本語要旨:レチノイドの皮膚への作用を整理したレビューです。角化正常化、ターンオーバー促進、コラーゲン産生促進などの有用性がある一方、刺激や乾燥、紅斑などが起こりうるため、他の刺激性成分との併用には注意が必要であると示しています。

【7】Lodén M. Role of topical emollients and moisturizers in the treatment of dry skin barrier disorders. Am J Clin Dermatol. 2003;4(11):771-788.
PMID: 14572299 DOI: 10.2165/00128071-200304110-00005
日本語要旨:乾燥肌やバリア障害に対する保湿剤・エモリエントの役割を整理した総説です。角質層の水分保持、TEWLの低減、バリア機能補助に保湿剤が重要であり、乾燥や刺激を伴うスキンケアでは保湿を組み合わせる必要性を示しています。

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