20代から美容医療でケアを積み重ねている方にキレイな方が多い

■経歴
2006年3月大阪医科大学医学部医学科 卒業
2006年4月大阪医科大学附属病院 初期臨床研修医
2008年4月大阪医科大学付属病院 形成外科
2009年4月橘会東住吉森本病院 形成外科
2010年4月東邦大学医療センター 大橋病院 形成外科
2016年4月東京臨海病院 形成外科
2017年4月銀座よしえクリニック
2021年10月美容外科・形成外科ビスポーククリニック東京院 入職

<称号・資格>
・臨床研修指導医
・日本形成外科学会認定形成外科専門医

<所属>
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会(JSAPS)
・日本美容外科学会(JSAS)
・日本頭蓋顔面外科学会
・日本創傷外科学会

美容外科・形成外科ビスポーククリニック福岡院院長の上野佐知先生から、20代など若い年代からのエイジング対策やアンチエイジングを意識したケアの大切さについてのメッセージをいただきました。 また、ナールスからは20代の女性におすすめの美容医療をご紹介します。20代で初めて美容医療を受ける方はぜひ、チェックを!

20代からの美容医療やケアで肌老化が予防できる|上野佐知先生のメッセージ

私が多くの女性たちを診てきて思うことは、早めから美容医療などでケアを積み重ねておられる方にキレイな方が多いという印象を持っています。
たとえば、顔のたるみの場合なら、目立ってから美容医療を受けるよりも目立つ前から予防美容的に細く長くケアを続けておくほうが良いと思います。
また、シミなどの肌悩みは従来に比べて安全面や価格面でも治療が受けやすくなっています。
こうしたことはなかなか美容医療を受けた経験がないとわからないので、信頼できるかかりつけの美容クリニックを持つことで、何でも相談できる環境をつくることも良い方法だと思います。

そうすることで、治療のハードルも下がりますし、肌老化が進む前にケアがしやすくなります。
今では、20代後半や30代前半でアンチエイジングの美容医療を受ける方もたくさんおられます。

私自身も、振り返ると30代半ばでお肌の曲がり角を感じたので、アラサーからアンチエイジングを意識した美容医療の受診を考えても良いのではないかと思っています。
また、最近ではホームケアの美容機器やエイジングケア化粧品なども進化しているので、それらを使って継続してエイジングケアを行うことも選択肢の1つになりますね。
今回のお話が、美容医療に興味があるけども、まだ経験のない方にとってお役に立てば幸いです。

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20代の肌状態をチェックしよう

20代のエイジングインデックス

ナールスでは独自の指標「エイジングケアインデックス」を考案し、年代別の肌状態を8つの要素で可視化できるようにしました。

8つの要素とは以下のとおりです。

  • エストロゲン量
  • お肌の水分量
  • お肌の皮脂分泌量
  • エラスチン量
  • コラーゲン量
  • ヒアルロン酸量
  • お肌のターンオーバー(新陳代謝)周期

これらのバランスによって、お肌の状態が左右されます。
それをレーダーチャート化したのでエイジングインデックスのグラフです。

このレーダーチャートでは、各項目の指標として以下を用いました。

  • お肌全体のエイジングの指標は、「ターンオーバー」「エストロゲン量」
  • 表皮のエイジングの指標は、「お肌の水分量」「皮脂分泌量」「セラミド量」
  • 真皮のエイジングの指標は「コラーゲン量」「エラスチン量」「ヒアルロン酸量」

それぞれのピークを100として、年代ごとに相対的に表しています。
20代のエイジングインデックスから肌の状態を確認しましょう。

<お肌のエイジングインデックス>
エイジングインデックスのグラフ

<20歳のエイジングインデックス>
20歳のエイジングインデックスのグラフ

<25歳のエイジングインデックス>
25歳のエイジングインデックスのグラフ

<参考記事>

20代の肌状態は?

20代前半のお肌は、いずれの指標もピーク、またはピークに近い状態です。
お肌のターンオーバー機能も早く、お肌の状態は人生でも最も輝いている時期です。
しかし、25歳を過ぎ30歳へ向かうころから、お肌全体、表皮、真皮のすべてで少しずつ、エイジングが進んでいることがわかります。
特に、コラーゲンやエラスチンの減少は20代から始まっていますが、お肌の機能全体が若々しいので、真皮の衰えが、目立つことは少ないのです。
そのため、エイジングケアに過剰になったり、エイジングケア化粧品を使う必要は少ない年代です。

しかし、紫外線対策を怠っていたり、生活習慣に問題があると年齢以上に肌老化が進む場合があります。

20代に多い肌悩み

エイジングインデックスからもわかるとおり、20代では皮脂量が多いのが特徴です。
そのため乾燥肌や肌老化よりも皮脂の過剰な分泌による角栓や毛穴に黒ずみ、オイリー肌、ニキビなどの肌悩みが多い傾向にあります。

<黒ずみ毛穴>
毛穴の黒ずみ

<参考記事>

20代でもエイジングケアや美容医療は必要?

結論から言えば、20代でもエイジングケアは必要です。また、美容医療を受けた方が良い場合もあります。

20代のエイジングケアは基本が大切

エイジングケアとは、「年齢に応じたお肌の手入れ」のことです。20代でも年齢に応じたスキンケアは大切なのでエイジングケアを行いましょう。
といっても高価なエイジングケア化粧品を使うことはおすすめしているのではありません。
毎日の保湿や洗顔・クレンジング、紫外線対策をしっかり行うことが大切です。

ナールスのエイジングケア化粧品なら、化粧水の「ナールスピュア」、クレンジングジェルの「ナールスエークレンズ」、日焼け止め「ナールスヴェール」がおすすめです。

エイジングケアケア化粧水「ナールスピュア」

エイジングケア化粧水ナールスピュア

クレンジングジェル「ナールスエークレンズ」

クレンジングジェルナールスエークレンズ

日焼け止め「ナールスヴェール」

日焼け止め&化粧下地ナールスヴェール

<参考記事>

エイジング対策には20代から美容医療がおすすめ

20代では肌のたるみは深いシワが目立つことはまれです。そのため、必ずしも美容医療が必要とは言えません。
しかし、エイジングインデックスで見たように少しずつ肌老化が進んでいます。
また、紫外線ダメージを浴びる量が多い方は20代でもシミやシワが目立ち始めている人もいます。

もしすでにシミやシワが目立っているならエイジングケア化粧品を使っても改善することは難しいので美容医療を受けることがおすすめです。

また、目立たない時点から肌労を予防するといった観点で美容医療をうけるという選択もおすすめです。
ただし、美容医療に頼るのではなく日々の生活習慣を整え、スキンケアやエイジングケアも正しく行うことが大切です。

さらに、脂性肌やニキビ、毛穴の黒ずみなど20代に多い肌悩みを改善する美容医療もあるので、自分の肌状態や使える予算の範囲で検討しましょう。

<参考記事>

20代におすすめの美容医療

ここでは20代で初めて美容医療を受ける方のためにお悩み別で比較的料金が安くダウンタイムが小さい美容医療の施術を7つご紹介します。

毛穴の黒ずみが気になるならハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルとは、水流を使って皮脂や角質を吸引しながら美容液導入を行う施術です。
同時に保湿成分や美容成分の導入を行い、肌を保護します。
毛穴の詰まり・開きの改善、ニキビの予防、オイリー肌の改善、くすみの改善、小じわの改善が期待できます。
ダウンタイムがなく刺激の小さな施術で、顔1回10,000円~20,000円くらいです。
20代でも受けやすい施術です。

ナールスの富本充昭も2回この施術を体験しています。

ハイドラフェイシャルの施術を受ける富本充昭

<参考記事>

シミ・ソバカスを改善する美容内服

20代でまだシミが目立っていない場合も、隠れシミが潜んでいる場合もあります。隠れシミはやがて目立つシミとして表面にでてきます。
一方、すでに小さいシミやソバカスなどが目立っている方もいると思います。
そんな場合は、美白化粧品ではなかなか改善しません。
そこでおすすめは、ビタミンCやビタミンEなどの美容内服です。
また、20代でも肝斑で悩む方もいます。
そんな場合は、トラネキサム酸内服がおすすめです。

<参考記事>

エレクトロポレーションならさまざまな肌悩みを改善

エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは、微弱な電流を流すことにより、イオン化した薬剤(美容成分)を真皮にまで皮膚浸透させることで、さまざま肌悩みを改善させる施術です。
化粧水や美容液では、美容成分や保湿成分は、表皮のバリア機能で角質層までしか浸透しません。

しかし、専用の機器を使うことで薬剤を肌の奥へと届け、しわやニキビ痕、しみ、くすみなどの肌悩みにアプローチします。

また、エレクトロポレーションでは、イオン導入では浸透させることができない美容成分まで肌の奥へ届けることが可能です。

導入する美容成分にもよりますが、料金も10,000円以下でも受けることが可能です。

<イオン導入とエレクトロポレーションの浸透の違い>
 イオン導入とエレクトロポレーションの浸透の違い

<参考記事>

レチノールでシワ対策も20代後半から

美容クリニックでビタミンA誘導体のレチノールを処方してもらうことも20代後半のエイジングケアにおすすめです。
レチノールには、ターンオーバーの促進やコラーゲンを増やす作用、皮脂を抑える作用があります。
ニキビの予防や小じわ対策などに効果的です。

<参考記事>

肌のハリをキープするならコラーゲンピール

コラーゲンピールとは、高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素(H2O2)、コウジ酸を主な成分とする薬剤を使った最先端のピーリングです。
お肌の表面の角質ケアのみの従来のケミカルピーリングと違い、皮膚の奥深くにある真皮深層の細胞レベルまで薬剤を届けることで、コラーゲンを増やし肌のハリや弾力アップといった効果が期待できます。
20代後半で少しハリ不足を感じるなどにおすすめです。
料金は1回10,000円~20,000円の範囲です。
ナールスの富本充昭は3回体験しています。

<参考記事>

くすみ対策や肌質改善にピコトーニング

ピコトーニングとは、ピコレーザーを使って低出力のレーザーを照射し、肌全体のメラニンを徐々に減少させる美容医療の施術です。

ピコトーニングは、薄くて小さなシミがある場合やくすみを改善するのにおすすめの施術です。
痛みやダウンタイムがほぼない点、料金も10,000円~20,000円程度です。
20代でくすみに悩んでいる方におすすめです。

ナールスの富本充昭やナールスコム店長の村上清美も体験しています。

ピコレーザー

<参考記事>

毛穴の開き・小じわ・ニキビ痕にピコフラクショナル

ピコフラクショナルは、ピコレーザーで目に見えないほどの穴を開けて再生力を引き出す施術です。
お肌を構成する成分が増産されることにより、お肌の再生が促され、くすみ・小ジワ・たるみ・ニキビ跡など、さまざまな症状が改善されます。
料金は1回20,000円~30,000円程度です。

ナールスの富本充昭が、ピコシュアとディスカバリーピコというマシンで各1回体験しています。

ピコフラクショナルと従来のフラクショナルの違い

<参考記事>

美容医療を受ける前に

美容医療が初めての場合

美容医療は、保険診療ではなく自由診療です。
そのためクリニックによって料金設定が異なります。
施術を受ける前に料金の合計や契約内容をしっかり確認しましょう。

また、どんな施術であっても、結果が100%イメージ通りになるとは限りません。
はじめて美容医療を受ける方は、過度な理想を期待すると満足できないことになります。
さらに、美容医療にはさまざまな施術があり、治療経過が異なります。また、個人差もあります。
自分が受ける施術について、医師の説明をしっかり聞いておくことが大切です。
それでも、施術後、異常を感じたらすぐにクリニックに問い合わせて早めに受診しましょう。

美容医療を受けるにあたって、厚生労働省では、美容医療によるトラブルを防ぐために、「美容医療を受けようと考えている方は、施術前にチェックを!」として、次に4つを確認することを推奨しています。

  • 使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか?
  • 効果だけでなく、リスクや副作用などについても知り、納得しましたか?
  • ほかの方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか?
  • その美容医療は「今すぐ」必要ですか?最後にもう一度、確認しましょう。
<参考記事>

どんな美容クリニックを選べば良い?

20代の方が初めて美容クリニックへ行く場合、どう選べば良いかわからないことも多いのではないでしょうか。
美容クリニックの選び方のポイントは次の7点をチェックしてみましょう。

  • 施術の種類や費用がわかりやすいか?
  • 施術や治療に対して医師の実績や経験が十分か?
  • 口コミの評価が高い
  • カウンセリングが丁寧
  • 看護師の経験やスキルが十分
  • 受付スタッフのホスピタリティが高い
  • アクセスが良い

それでも選ぶのが難しいこともありますね。
キレイパスで情報を調べたり、大手美容クリニックの中で自分に合いそうなところを選ぶのも良い方法です。

<参考記事>

まとめ

美容外科・形成外科ビスポーククリニック福岡院院長の上野佐知先生から、20代からのアンチエイジングを意識したケアの重要性についてメッセージをいただきました。また、ナールスからは20代の女性の肌状態やエイジングケアの必要性、おすすめの美容医療を紹介しました。
20代以降の10年後や20年後を考えた場合、早くから正しいエイジングケアを始めることが大切です。また、美容医療の知識や美容クリニックとの付き合い方を知っておくことも大切です。
この記事が20代のエイジングケアや美容医療に興味がある方のお役に立てば幸いです。

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