ナールスブランドの製品の開発物語
出会いと化粧品開発まで ナールスピュアの開発へ ナールス ユニバの誕生 ナールス ネオの誕生
ナールス フォームの誕生 ナールス ロゼの誕生 ナールス パッションの誕生

2)初めてのナールスゲン配合エイジングケア化粧品、ナールスピュアの開発へ

① ナールスゲン以外に配合するエイジングケア成分は?
わが社にとって、初めてのエイジングケア化粧品開発。
「画期的なエイジングケア化粧品成分ナールスゲンの良さを活かしたい」との想いから、ナールスゲン以外にどんなタイプのエイジングケア化粧品にするか?が、最初のテーマです。
これは、あっさり決定。
試作で使ったものが、ローションタイプであること、ナールスゲンが水溶性成分であったことから、「ローションタイプ」を作ることに。
次は、ナールスゲン以外にどんな成分を配合するか?
ここで、決めた条件は、
 ◆ できるだけナールスゲンの成分としての良さを実感できるようにしよう。
 ◆ ナールスゲンとの相性の良い成分を配合しよう。
 ◆ 安全性には、十分に配慮しよう。
ナールスゲンとの相加効果で、コラーゲンの増加をより助けるビタミンC。
酸化を抑える力があり、肌荒れを防ぐビタミンE。
この2つはすぐに決定です。
これ以外にもエイジングケアに良い化粧品成分をいくつか入れることを考えましたが、
「できるだけナールスゲンのエイジングケア化粧品成分としての良さを実感できるようにしよう!」
を大切にした結果、シンプルな配合で進めることになったのです。
② ナールスゲンが活かせるテクスチャーは?
続いて、ナールスゲン配合エイジングケア化粧品をどんな質感(テクスチャー)にするか?
化粧水タイプのさっぱり系か、美容液のようなしっとり系か…。
ここでちょっと、お話は専門的になりますが、お付き合いください。
エイジングケア化粧品をはじめ、スキンケア化粧品の構成成分は、ナールスゲン、ビタミンC、ビタミンEといった有効成分以外に、基本成分と品質保持を目的とした成分で成り立っています。
基本成分は、「基材」とも呼ばれ、化粧品の骨格をつくる成分です。
水溶性成分、油性成分と水溶性成分を混合するための界面活性剤などがあります。
この基本成分の配合バランスが、化粧品のさっぱり感やしっとり感などの使用感を決めています。
つまり、「有効成分が決まった=製品が完成」ではなく、基本成分の配合を質感(テクスチャー)と相談しながら決めることも重要です。
さらに、製品の安全性や品質を保つための成分、つまり、酸化防止剤や防腐剤なども、入れるかどうかを考える必要があります。
エイジングケア化粧品の成分をはじめ、化粧品の有効成分の多くは、栄養分が豊富なため、空気中や手についた雑菌が混入すると、その中で菌が繁殖してしまいます。
それを防ぐために、防腐剤や酸化防止剤は、最後まで安心して使うための大切な成分なのです。
もちろん、使う際は、できるだけお肌に刺激の少ない防腐剤を選ぶことが肝心です。
このように、エイジングケア化粧品をはじめ、「ものづくり」は本当に大変なのです。
こうした背景から、いくつか試作品を作って、
 ◆ サッパリした質感の方がよい。
 ◆ 極力シンプルさを大切にしよう。
 ◆「嫌い」と感じる方を少なくするため、色や匂いは無くそう。
 ◆ 安定剤や防腐剤はできるだけ少なく。
とういうことで、ナールスゲンを含め、10成分に決定したのです。
③ ブランド名の由来は?
ナールスゲンをはじめとしてたった10成分。
 ◆ ナールスゲンの良さをシンプルに活かしたい!
 ◆ 「純粋」に私たちのエイジングケア化粧品の想いを届けたい!
 ◆ わが社初めてのナールスゲン配合エイジングケア製品
ということを考えれば、ブランド名は1つしかありません。
「ナールス」で商標登録を済ませ、「ピュア」が最適ということで決定。
ここに、ナールスゲン配合ローション「ナールス ピュア」の名前が誕生しました。
④ ナールスピュアは、「化粧水」ではないの?「素肌サプリメント」って?
「ナールスピュアは、ナールスゲン入りの化粧水ですね!」
よく聞かれる質問です。
ナールスピュアは、基本的な成り立ちから言えば「化粧水」です。
でも、実は、ちょっと違うのです。
ナールスゲン配合ローション「ナールス ピュア」のコンセプトは?
を考えたときつまり、「ナールスピュアがどんなエイジングケア化粧品かを世に問うための表現をどうしよう?」と考えました。
その際のお話です。
「ナールスピュアは、ナールスゲン入りの化粧水」と位置づければ、「ナールスゲン」の良さが伝わりにくいと考えました。
それは、ナールスゲンもつ特徴に理由があります。
ナールスゲンのエイジングケア化粧品成分としての良さは、お肌の細胞にはたらきかけて、お肌が本来持っている力を発揮させることです。
それは、「即効性」ではなく、じっくりと時間をかけることが必要です。
それは、素肌にサプリメントを与えるイメージ・・・
そんなことから、ナールスピュアを「素肌サプリメント」というコンセプトで伝えようと決めました。
もう1つの理由は、他の化粧水と一緒に使っても問題がないことです。
ナールスピュアのエイジングケア化粧品成分は、ナールスゲン、ビタミンC、ビタミンEです。
当時、ナールスゲン配合の化粧水は無く、多くの化粧水は、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたています。
ナールスピュアには、コラーゲンやヒアルロン酸などが含まれていないことから、一緒に使っても成分は重複しません。
それでも、ナールスピュアをナールスゲン配合化粧水と言ってしまえば、「どっちを選ぶの?」ということになってしまいます。
そこで、ナールスピュアは、ナールスゲンという新しいエイジングケア化粧品成分が配合した「素肌サプリメント」として打ち出すことにしたのです。
⑤ ボトルはなぜこの形?
ここまでは、「理論的」「科学的」な観点から発想すれば良かったのです。
しかし、「どんなボトルが女性の心をくすぐるのか?」は、私にはわかりません。
ということで、この部分は女性スタッフが中心に検討しました。
チームメンバーの協力者の方から、ボトルメーカーさんをご紹介いただき、ショールームを訪問して多種多様なボトルを見たり、百貨店で様々なブランドのボトルを見て回ったりと、日々、情報収集。
女性メンバーが、自分で「欲しい!」「かわいい!」と思ったものや気になったものを揃えました。
素材はガラスからプラスティックまで、形は医薬品的な堅い感じのものから、可愛い感じのものまで。
容量は50ml~300ml、滴下するものからスプレータイプやミストタイプなど…。
よくもこんなにあるなあ、と感心しました。
たくさん候補を取り揃えた上で、チームメンバーでさっそく検討です。
また、お客様候補である30代から50代の女性に意見を聞いてみたりもしました。
しかし、これが好みの問題なのか、チーム内の女性スタッフでも意見はバラバラ、他の女性の意見もさまざま。
そこで決めるポイントとして、
 ◆あまり世に出ていない形
 ◆たっぷり使えるタイプで、最低でも120mlの容量以上
 ◆過度にボトルに機能を追及しない
そこで決まったのが、今のナールスピュアのボトルです。
四角いボトルはあまりありませんし、「ナールスゲンの持つ科学的なイメージ」も伝わりそうです。
容量も150mlとピッタリ。
スプレーかどうかは最後まで悩みました。
好みも半々でしたし、最初のサンプル容器ではスプレータイプを使っていたからです。
しかし、一番肝心なのは、「ナールスゲンの良さを活かせるかどうか!」
目元や口元の乾燥はスプレーやミストタイプを使った場合、うまく使わないとそこにナールスピュアが届かない可能性が残ります。
それなら手やコットンにつけるタイプのボトルのほうが良いだろうということで、今の形に!
書けば簡単な話なのですが(笑)、何か月もずいぶん悩みながら、今のボトルに決定しました。
⑥ ナールスピュアこぼればなし。
ご存じのとおり、ナールスピュアの容量は「150ml」と表記しています。
しかし、実は、「160ml」くらい入っているんです!(笑)
ナールスピュアの容器は、容器会社さんが示す規定容量では150mlなのですが、ボトルの容量自体に少し余裕があって、150ml入れても容器いっぱいにならず、上部が空いたように見えることがわかったんです。
機能的にも規則・規格上も問題はないのですが、実際、150mlを詰めた状態を見てみると、なんだか寂しい感じがします。
さあ、どうしようということになりました。
結論として、「ボトルの上部までしっかり満たされているようにしよう!」ということになり、実際には150mlより多い量が入っているのです。
ルールでは記載より少ない量のボトリングは絶対ダメですが、この程度の増量範囲なら、容器の容量(150ml)で記載することに問題はないということがわかりましたので、そのまま150mlとしました。
ほんの少しですが、お得に感じていただけたら幸いです(^^)
⑦ ナールスピュアのボトルの色は、「なぜあの色?」
実は、ボトルの色は当初、ブルーまたは紺色が候補にあがっていました。
ナールスゲンを生んだ京都大学のスクールカラーが「濃青」なので、それを基調とした色をブランドカラーにしようと考えていたのです。
ところが、青を基調としたボトルの化粧品はいろいろなメーカーから出ていることがわかり、「同じなのも、なんだかな~」ということになり、「もう一度、考え直そう!」ということに。
しかし、ご存じのとおり、世の中には本当に多くの化粧品が発売されているので、もう使われていない色はないほどです。
それでも、わが社にとって、ナールスゲン配合の初にエイジングケア化粧品。
「なんかと個性をもたせたい」
「ストーリー性のある色を使いたい」
と思いましたが、なかなか「これ!」といった決め手がないまま。
ふとしたとき、ナールスゲンの開発に携わったもう1つの大阪市立大学のスクールカラーを確認すると、宝石のメノウ(英語名:アガット)に見られる気品高いエンジ色であることがわかりました。
京大が「濃青」、大阪市立大が「エンジ」をこれは混ぜれば!
この2つを混ぜると、「バーガンディ」になりました。
珍しい色で、これを基調として、実際のボトルのカラーでは、鮮やかな色目を使ったが、「赤っぽいピンク」に見える今の色なのです。
ナールスゲンが、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたように、ブランドカラーも両大学のスクールカラーを融合したら良いものができたのです。
こうして、ナールスピュアのボトルカラー、そしてブランドカラーは、「知の融合」を表す「バーガンディ」に決まりました。
このとき、2013年春。
⑧ ナールスのロゴの込めた「想い」
ナールスゲン配合化粧品ナールスピュアの完成も間近。
2013年春、ナールスゲンをはじめとする配合するエイジングケア化粧品成分、ブランド名、ボトルカラーなど全てが決まりました。
次は、ロゴマーク、パッケージです。
まず、「nahls」のロゴですが、パッケージやボトル、パンフレットに記載しているロゴの「a」の文字だけ色がなく、形だけ抜けていることにお気づきでしょうか?
ご存じのとおり、「a」はアルファベットのはじまりの文字。
ナールスピュアを最初のステップにして、本気のエイジングケア習慣を始めていただきたいということから、デザインで表そう!と、「a」を目立たせることに。
そして、ナールスピュアだけでなく、ナールスゲン配合の製品で、さまざまな可能性を追求していくという想いもロゴに込めたい…。
ということで、「a」の上部にラインを描かないことで、「可能性を追求する姿勢に限りはない」という、私たちの決意みたいなものを表すことにしました。
こうして、2013年ゴールデンウィーク前に、ロゴが決定。
⑨ ナールスピュアのパッケージは?
パッケージの色はどうしようか…と、他の化粧品のパッケージってどんな感じ?とたくさん見て回りました。
 1.清潔感を表す色
 2.大学での研究開発がイメージできる色
 3.化粧品のパッケージにあまり使われてない色
と考えた結果、「白」に決定!
白色は信頼感や清潔感といったイメージがありますし、また、始まりや出発という「真っさらな」状態の色で、まさにナールスピュアにぴったりです。
そして、パッケージの右側にスタンプされている不思議な模様。
ナールスゲンの構造式をモチーフにデザインしたものです。
ナールスゲンが、研究室生まれの成分が入った「Evidence Based Cosmetic」であるということを表しています。
一方、左側のサイドにはみ出したnahlsのロゴ。
正面からは、ロゴの文字全体が見えないようになっていますが、実は、ここにもこだわりがあります。
ナールスゲンという成分の持つ可能性や小さな枠におさまらないスケール感を表すとともに、「お肌に浸透し、しっかり働きかける」という、メッセージを込めました。
これで、ようやくすべてが決定した上で製造開始。
2013年7月5日
ナールスゲン配合ローション「ナールスピュア」が新発売したのです。
⑩ 新発売1ヶ月!突然、訪れた幸運「TVニュース放映」
満を持して新発売したナールスピュア。
ナールスゲンという素晴らしいエイジングケア化粧品成分への期待もあり、新発売後、すぐに話題になるだろう!と大きな期待をしての船出。
しかし、現実は甘くありませんでした。
7月は、試作段階で実感して頂いた方やその方々の紹介、スタッフやご協力いただいた関係者などが殆どで、思ったほど知られることがないまま1ヶ月近くがすぎ、8月1日を迎えていました。
そんな8月1日の夕方 関西のテレビニュースで、ナールスゲンとナールスピュアが放映されたのです。
TVニュース URL
https://eijingukea.nahls.co.jp/movie/nahlsgen-news/
*「ナールスゲンとナールスピュアのTVニュース」
実は、5月に大阪のグランフロントで、アンチエイジングに関する「Beautiful-Aging Festa 2013」というイベントがあり、ナールスピュアを新発売する記念として、ブースを出典していたのです。
その際に、TV局からブースの様子を取材されていたのですが、それがTVニュースで放映されたのでした。
これで、ナールスゲン配合のエイジングケア化粧品ナールスピュアが、世に知られるきっかけになったのです。
これが、ナールスゲン配合ローション「ナールスピュア」が誕生したお話です。
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