あなたもきっとエイジレスな美肌、つまり、いつまでも若々しくて年齢不詳の美肌でいたいですよね?
でも、エイジレスな美肌って、本当はどんなお肌なのでしょうか?
また、エイジレスな美肌とエイジング、アンチエイジング、エイジングケア、そしてエイジングケア化粧品はどんな関係があるのでしょうか?
この記事では、エイジレスな美肌を目指す女性にために、知っておいていただきたいポイントをまとめてみました。
きっと、目から鱗の情報もあると思いますので、ぜひ、続きを読んでくださいね。
CONTENTS
1.エイジレスな美肌になりたいあなたへ
女優さん、モデルさん、タレントさん、美魔女といわれている方の中には、実際の年齢よりも10歳以上若く見える「エイジレスな美肌」の持ち主がたくさんいますよね。
そんな方々を見ると、「「私もエイジレスになれれば…」と憧れます。
現代は、エイジレス、エイジング、アンチエイジング、エイジングケア、そしてエイジングケア化粧品など美容やスキンケアの周りには、「エイジング」を取り巻く言葉があふれています。
何となくは知っていても、しっかり理解できている方は少ないのではないでしょうか?
ウェブや美容雑誌、化粧品会社のCMや広告、さらには美容整形や美容医療などでも、エイジレスをはじめ、これらの言葉が氾濫しています。
しかし、情報を発信するメディアや、個人のブログなどでも誤った使い方をされることもありますので、混乱してしまう方も多いようです。
この記事を読んでいる方は「エイジレスな美肌」を手に入れたいとお考えだと思います。
この記事では、そんな女性・男性のためのエイジレスな美肌をキープするためのポイントを紹介します。
さらに、美容やコスメ業界で登場する言葉の意味もあわせて整理してみたいと思います。
なぜなら、これらの言葉の意味を正しく理解しないと、エイジレスな美肌を目指す上で、化粧品やスキンケアの役割を誤解してしまう可能性もあるからです。
ぜひ、正しい知識とエイジレスな美肌を一緒に手に入れてください。
- エイジレスとは、「年齢にこだわらない」、「年を取らない」と言う意味です。美容との関係では、「年齢を感じさせない」と言う意味で使われます。
- エイジレスの反対は、エイジングです。つまり、「年齢を重ねる」という意味です。
- エイジングケア化粧品という言葉は適切です。しかし、エイジング化粧品やアンチエイジング化粧品という呼び方は不適切です。
- エイジレスな美肌とは、「見た目が年齢を感じさせないお肌」、あるいは「実年齢より若く見えるお肌」、さらには「お肌からは年齢が想像できないお肌」のことと考えればよいでしょう。ぜひ、そんな肌を目指しましょう。
- エイジレスな美肌の根本は、「お肌を元からつくる力」「お肌が生まれ変わる力」「お肌が自ら潤う力」の3つが正しくはたらくことです。
- エイジングケア化粧品など化粧品によるスキンケアの基本は、清潔、保湿、紫外線対策です。しかし、これだけに注意してもエイジレスな美肌を育てることはできません。
- エイジレスな美肌に大切なのは、アンチエイジングを意識した正しい生活習慣なのです。
2.エイジレスの反対はエイジング
1)エイジングとは?
エイジレスの反対はエイジング。
エイジングは、英語で「Aging」、「Age」+「ing」です。
エイジングとは、さまざまな使い方がありますが、一言でいえば「年齢を重ねていくこと」です。
人は、生まれた時から「エイジング」していきますが、ニュアンス的には、成人になった後の加齢を意味することが多いです。
このように、エイジングは誰もが経験していることなので、理解できると思います。
2)アンチエイジングでエイジレスな美肌を
では、エイジレスとアンチエイジングの関係はどうでしょう?
エイジング以上に世の中に知れ渡っている言葉が「アンチエイジング」。
英語で、「Anti-aging」は、「抗加齢」や「抗老化」と訳されますが、「年齢に抗う」「加齢に対抗する」ことです。
アンチエイジングは、医学や美容医療で使われる言葉です。
また、民間療法、美容、エステなどでもよく使われています。
「日本大百科全書(ニッポニカ)の解説」を引用すると…
『老化防止を意味する英語で、抗老化や抗加齢とも訳す。
加齢によって自然に起こる、しみやしわ、骨や筋力の衰え、動脈硬化や癌(がん)をはじめ、生活習慣病の影響でリスクが高まるさまざまな病気など、その原因を抑制することによって老化の進行を遅らせようとすること。
医療、美容、健康、食品といった多くの関連分野で、抗老化に効果があるとされる方法や成分が取り上げられ、なかでも、肌の老化を改善、予防する目的で使われるアンチエイジング化粧品は、若年層から高齢者まで広く浸透している。
老化の現象には、遺伝子の異変、免疫力や細胞機能の低下、ホルモンレベルの低下、ストレスなどが密接にかかわっていることが徐々にわかってきている。
このうちの病的な原因を抑制する予防医学として、食事やサプリメント、運動療法などを通じ、生活習慣の改善に取り組んでいるのが、抗加齢医学(anti-aging medicine)である。
抗加齢医学は1990年代にアメリカで始まり、日本でも、2003年(平成15)に日本抗加齢医学会が設立された。
アンチエイジングのための予防医療として、生活療法、サプリメント療法、薬物療法などの臨床試験を行う環境も整いつつあり、従来の人間ドックに加え、老化の兆候を科学的に分析する抗加齢ドックの認識も広がっている。』
つまりは、加齢によって起こるお肌をはじめ、全身の症状を予防するためのあらゆる対策が含まれているのです
アンチエイジング医学では、分子レベル、遺伝子レベルでの研究も進みつつありますし、美容整形もアンチエイジング医療の1つですね。
医療以外の美容でも、サプリメントやマッサージ、エクササイズ、整体なども大きな意味ではアンチエイジングの領域に含まれます。
エイジレスな美肌を目指すには、アンチエイジングを取り入れることも1つの方法です。
3)間違いの多いエイジングやアンチエイジングの使い方
さて、ここから、よくある誤解についてのお話です。
①エイジング化粧品って正しい?
時々、化粧品やアンチエイジングなどの記事で、エイジング化粧品、エイジング化粧水、エイジング美容液、エイジングマスク、エイジングクリームなどという呼び方で、コスメが紹介されることがあります。
これは正しいのでしょうか?
もうお気付きですね。これらは誤った使い方です。
「エイジング化粧品」は、訳すと「熟成した化粧品」や「年を取っていく化粧品」となって、本来の意味とは違う使い方になってしまいますね。
②アンチエイジング化粧品はどう?
では、「アンチエイジング化粧品」はどうでしょうか?
アンチエイジングは、「年齢に抗う」ことですから、アンチエイジングケア化粧品の意味は、「年齢に抗うための化粧品」「老化に対抗する化粧品」の意味です。
これは一見、正しそうですね。
実際に、「エイジング化粧品」よりもこのアンチエイジング化粧品という表現の方が多く見かけます。
しかし、「アンチエイジング化粧品」も化粧品の呼び方としては不適切なのです。
なぜなら、化粧品は「年齢に抗う」ことはできないのです。
これは、薬機法(旧 薬事法)で、化粧品の規定で明確にされています。
化粧品とは、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」と定義されています。
だから、化粧品会社の広告で、「アンチエイジング」と記載することはできませんし、化粧品でアンチエイジングはできないのです。
③正しいのは、エイジングケア化粧品?
では、最後に「エイジングケア化粧品」はいかがでしょうか?
記載が許されるのは、このエイジングケア化粧品だけです。
ただし、広告に、「エイジングケア」と掲載する場合は、「エイジングケアとは、年齢に応じたお肌のお手入れ」と注釈が必要です。
理由は、エイジングケアとアンチエイジングを混同させないためであり、あくまで化粧品のできることは、「年齢に応じたお肌のお手入れ」であることを明確にするためです。
だから、エイジングケアアカデミーをはじめ、多くのメディアでは「エイジングケア化粧品」という言葉が使われます。
また、化粧品会社の広告でも「エイジングケア化粧品」「エイジングケア」が使われるのです。
だから、エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液、エイジングケアマスク、エイジングケアフェイスクリームなどが正しい呼び方です。
エイジレスな美肌を目指す方は、これらの言葉も正確に理解しましょう。
3.エイジレスとは?
1)エイジレスとは?
エイジレスとは、英語で「Ageless」で、日本語では「年齢にこだわらない」、「年を取らない」を言う意味です。
美容との関係では、「年齢を感じさせない」と訳せば、わかりやすいですね。
2)エイジレス・ライフって?
美容や美肌とは関係ありませんが、内閣府によって、推進されている高齢の方の生活様式に「エイジレス・ライフ」があります。
「エイジレス・ライフ」とは、エイジングで高齢者となった方でも、年齢にとらわれることなく、自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送ろうという生活様式です。
「エイジレス・ライフ」のコンセプトには、就業や社会活動、異世代との交流など社会に参加することも含まれています。
エイジレレスなお肌や美肌とは、直接、関係ありませんが、こうした言葉の使い方もあります。
4.エイジレスな美肌とは?
エイジレスな美肌とは「見た目が年齢を感じさせないお肌」、あるいは「実年齢より若く見えるお肌」、さらには「お肌からは年齢が想像できないお肌」をあらわすことが多いようです。
そんなお肌は、潤いがあって、肌理(キメ)も整っていて、ハリやツヤもある、透明感のあるお肌です。
つまり、素肌が本来の持っている力が十分にキープされているお肌です。
そんなお肌には、次の力が備わっているのです。
- お肌を元からつくる力
- お肌が生まれ変わる力
- お肌が自ら潤う力
つまり、エイジレスの美肌とは、この3つの力を持つお肌のことなのです。
そのためには、表皮や真皮にあるお肌の細胞がイキイキとした活力のある状態でないといけないのです。
表皮では、ターンオーバーが正常で、バリア機能が十分に機能する状態であること、
真皮では、線維芽細胞が元気で十分な量があり、コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などが十分な質と量を備えていることが大切です。
これについての詳しい情報は、
「エイジングケアの意味と目的は?3つの素肌力で美肌を保つ!」をご覧ください。
このようにエイジレスな美肌とは、素肌が健やかで本来備わっている力をキープできているお肌なのです。
だから、エイジレスな美肌では、シワ、くすみ、シミ、たるみ、ほうれい線、たるみ毛穴などのエイジングサインも目立ちにくいのです。
5.エイジレスな美肌のためのスキンケアやエイジングケア
この3つのお肌の力をキープする上で大切なことは、スキンケアで「清潔」「保湿」「紫外線対策」をしっかり、正しく行うことです。
1)お肌を清潔に保つ
お肌の汚れやメイクをしっかり落としましょう。
もちろん、毛穴の汚れをしっかり落として角栓などが出ないようにすることが大切です。
自分の肌質や肌状態、年齢に合ったクレンジング料や洗顔料で、正しく行いましょう。
また、エイジングケア世代では、出来るだけ優しいタイプのものを使いましょう。
洗浄成分としては、普通肌なら石けん素地などでも大丈夫ですが、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌の方は、弱酸性やアミノ酸系界面活性剤がおすすめです。
また、クレンジング料は、クレンジングジェルやミルク、クリームがおすすめです。
そして、優しい洗顔料やクレンジング料を選んだら、ゴシゴシ擦ることなく優しく使いましょう。
2)保湿力のあるエイジレスな美肌を!
お肌の保湿力を保つことがエイジレスな美肌のために大切です。
年齢とともにお肌の保湿力が衰えるので、基礎化粧品による保湿が必要になってきます。
基礎化粧品による保湿は3つのプロセスがあります。
それは、「水分を与える」「水分を保持する(保水)」「水分の蒸発(蒸散)を防ぐ」ことです。
そんな保湿のためには、保湿成分がたっぷりの保湿化粧水や保湿美容液、保湿クリームを使いましょう。
保湿成分には、水溶性成分と油溶性のエモリエントがあります。
水溶性の保湿成分には、コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、グリセリン、アミノ酸などがあります。
エモリエントには、セラミド、シアバター、スクワランなどがあります。
なお、保湿といっても奥が深いので、
「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」を参考にしてください。
また、保湿が不十分な乾燥肌に関しては、
「乾燥肌とは?原因は12の要素!メカニズムを知ることで対策」や「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」も参考にしてください。
3)紫外線カットでエイジレスな美肌
お肌の老化の原因の80%が紫外線によるダメージです。
紫外線による老化は、光老化と呼ばれますが、紫外線対策による紫外線カットは、エイジレスな美肌を目指すためにはマストです。
日焼け止めやUV化粧下地、UVサングラス、ファンションなどで紫外線対策を行いましょう。
また、紫外線対策は冬も必要です。
もちろん、外出後の紫外線のアフターケアもとても大切です。
この3点についての詳しい情報は、
「エイジングケアで本当に大切なのは紫外線対策と保湿と洗顔」をご覧ください。
また、エイジングケアの範囲がどこまでなのかを理解するためには、
「エイジングケアの全てを知っていつまでも美肌をキープ!」をご覧ください。
4)エイジングケア化粧品成分も取り入れよう
さらに、お肌の酸化を防いだりコラーゲンを増やすエイジングケア化粧品成分もエイジレスな美肌のために大切です。
それらには、ナールスゲン、ネオダーミル、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、レチノールなどがあります。
これらを配合したエイジングケア化粧品も取り入れましょう。
5)エイジレスな美肌のためのエイジングケア化粧品の選び方は?
お肌は、一般的に年齢とともに老化しますから、本当の意味では「エイジレス」にはなりえません。
その老化の進み方を指標化したのが「エイジングインデックス」です。
エイジングインデックスとは、ターンオーバー、女性ホルモンの量、角質の水分量、皮脂の量、セラミドの量、コラーゲンの量、エラスチンの量、ヒアルロン酸の量8つを年齢ごとに指標化して肌老化をレーダーチャートでビジュアル化したものです。
エイジレスな美肌を目指してエイジングケア化粧品も年齢別に考えるべき視点が少しずつ違います。
そんなエイジレスな美肌のためのエイジングケア化粧品の選び方は、次の記事をご覧ください。
*60代・70代も大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方
6.エイジレスな美肌のために本当に必要なこと
最後に、エイジレスな美肌のために本当に必要なことは何でしょうか?
それは毎日の生活習慣の中で、「お肌の老化を防ぐこと」です。
今、化粧品を使ったエイジングケアでできることを取り上げましたが、それには限界があります。
いや、むしろエイジングケア化粧品でできることはごくわずかなのです。
お肌の老化の原因は、「お肌の老化の原因とメカニズムを知って、エイジングケアを!」で解説しているように、次の通りです。
加齢(エイジング)そのものを防ぐことはできませんが、他の原因は日常生活で対策が可能で。
中でも食べ物や栄養素を意識することはとても大切ですし、質の高い十分な睡眠、適度な運動、ストレスの少ない生活、喫煙をしないことなどもエイジレスな美肌には欠かせません。
アンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
それらの全身の老化の原因や改善の対策については、次の記事を参考にしてください。
7.まとめ
エイジレスな美肌とは何か?また、エイジレスな美肌を目指すための基本的な考え方をご紹介しました。
また、エイジング、アンチエイジング、エイジングケア、エイジングケア化粧品などの言葉の使い方についても解説を加えました。
いかがだったでしょうか?
エイジレスな美肌を目指す方法といっても、実は、特別な方法はないのです。
よくエイジレスな女優さんやモデルさんが、「特別なことは何もしていない」などとお話されることがありますが、まさにその通りです。
清潔、保湿、紫外線対策といったスキンケアの基本と正しい生活習慣の継続が、エイジレスな美肌を育んでいるのです。
だから、あなたも同じようにエイジレスな美肌を手に入れることは可能なのです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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