(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、化粧下地などで使われるシリコーンパウダーです。
医薬部外品では、架橋型メチルポリシロキサンと表示されます。
この記事では、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの役割や安全性をご紹介します。
また、おすすめの(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合の日焼け止め・UV化粧下地をご紹介します。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの特性や効果、はらたき、安全性がわかります。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがどんな化粧品に配合されるかがわかります。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合のおすすめの日焼け止めの特徴がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
この記事(1章から4章、6章)の監修者
pluskampo株式会社代表
薬剤師
笹森有起(ささもり ゆうき)さん
「日常を彩る、新しい漢方の可能性の追求」をミッションに
オンラインで漢方処方を行う「+kampo(プラス漢方)」、オリジナル漢方製品の企画開発を行っております。
+kampo公式サイト
+kampoのアドバイザー医師:新見正則先生
新見正則医院ホームページ
<メッセージ>
化粧品はさまざまな成分が配合されて開発されています。
化粧品の効果は、個人の肌質や健康状態によって異なる結果になることがあります。つまり、化粧品の効果は個人差があるため、全ての人に同じ結果が得られるわけではありません。
また、新しい化粧品成分を使用する際には、パッチテストを行うなど安全に使えるように留意することも大切です。
化粧品成分を正しく理解して上手に化粧品を使いましょう。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが気になるあなたへ
「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーはどんな化粧品成分?」をお届けします。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、シリコーンパウダーの1種です。
シリコーンオイルとしては、ジメチコンやジフェニルジメチコン、シクロペンタシロキサンがよく知られていますが、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、これらに対する膨潤性に優れており、化粧品の安定性を向上させるメリットがあります。
そんな(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、さまざまなメイクアップ用品やスキンケアアイテムに配合されているのです。
もちろん、エイジングケア化粧品にも配合されます。
一方、シリコーンオイルと聞くと不安を感じる方も少なからずいます。
しかし、シリコーンオイルには、一部でいわれているような皮膚呼吸を妨げるようなことはありません。
正しいエイジングケアの実践のためには、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーをはじめ、さまざまな化粧品成分について理解することが大切です。
この記事では、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。また、おすすめの(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合の日焼け止め・UV化粧下地をご紹介します。
「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーってどんな化粧品成分?特徴や役割は?」
「ジメチコンとどう違うの?」
「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの安全性は?問題はないの?」
「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合の化粧品にはどんなものがあるの?」
「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合のおすすめの日焼け止めは?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合のおすすめの日焼け止め・UV化粧下地なら>
SPF50+&PA++++でノンケミカル
*ナールスゲン推奨濃度配合の日焼け止め・UV化粧下地ナールス ヴェール
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、シリコーンパウダーの1種です。性状は粉体成分で球状です。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、化粧品にさらさら感や滑らかな感触を与えるはたらきがあります。また、毛穴や小ジワを隠して目立たなくする効果があります。さらに、マットな効果によりメイク効果の演出に優れています。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、数千種の化粧品に配合されています。その種類は、メイク用品、スキンケア化粧品、ヘアケア商品など多岐にわたります。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、基本的には安全な成分です。だから、どんな肌質でも使えますが、まれに刺激性を感じることがあるので皮膚炎などがある方は要注意です。
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合のおすすめの日焼け止め・UV化粧下地はナールス ヴェールです。ノンケミカルですが、べたつきがなく使いやすいタイプです。
2.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの効果やはたらき
1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとは?
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、ジビニルジメチルポリシロキサンで架橋したジメチルポリシロキサン(シリコーンパウダー)で、球状の粉体成分です。
化粧品の全成分表示では、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーと表記されます。
一方、医薬部外品表示名称は、架橋型メチルポリシロキサンです。
よく似た名前の(ジメチコン/メチコン)コポリマーは、液状でシリコーンオイルから得られる樹脂なので、性状が違います。
2)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの効果や役割は?
①感触改良効果
化粧品に(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを配合することで、さらさら感や滑らかな感触を与えます。
特に、アイシャドー、アイブロー、チーク、リップスティックなど、感触が大切なメイク用品に使われます。
また、水をよくはじくため、ウォータープルーフのアイテムや化粧崩れを防ぐためにも使われます。
②毛穴や小じわを隠す効果
また、球状の粉体であることで、毛穴や小ジワを隠して目立たなくするソフトフォーカス効果があります。
さらに、マットな質感によりメイク効果の演出に優れています。
これについて補足します。
肌表面のキメは、凸部の皮丘と窪んだ皮溝で形成されています。
皮丘に多くの光が当たるとそこが明るくなります。
一方、皮溝や小ジワ、毛穴など窪んだ部分には光が当たりにくいため、影ができます。
この凸部と凹部の明るさが大きくなることで、窪んでできる肌悩みが一層、目立つのです。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、光を拡散反射させ、肌表面のキメや毛穴などの凹凸をぼかすことで、窪みを目立たなくする効果を発揮します。
3.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの安全性
1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの一般的な安全性
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、古くから長年に亘って使われてきた成分です。
皮膚感作性も認められていないのでアレルゲンとなって肌荒れを起こすこともありません。
つまり、アレルギーのリスクもない成分です。
また、現時点では大きな安全性の問題が起こっていません。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌、混合肌の肌質の方でも使うことが可能です。
しかし、まれに刺激を感じる方もいます。また、肌荒れやかゆみが出る可能性を100%否定することはできません。
だから、敏感肌がひどい方やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、皮脂欠乏性皮膚炎などの方は注意が必要です。
2)シリコーンオイルの都市伝説
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーをはじめシリコーンオイルには、次のような不安を抱く方がいます。
日焼け止めやメイク用品、化粧下地を夜のスキンケアで落とさなければ、そのリスクがないわけではありませんが、適切に使用すればその可能性は少ないのです。
なぜなら、化粧品に配合される濃度は小さく、シリコーンオイルは孔のある構造でビニールとは違う構造だからです。
4.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが配合される化粧品
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、数千種類もの化粧品に配合されています。
メイクのアイテムでは、パウダー系メイクアップ化粧品、クリームファンデーション、リキッドファンデーション、化粧下地、UV化粧下地、日焼け止め、コンシーラー、口紅、リップグロスなど唇ケアアイテムです。
また、ウォータープルーフのファンデーションや化粧下地にも配合されています。
スキンケア化粧品では、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどに配合されています。
頭皮ケアのアイテムでは、シャンプー、コンディショナーなどにも配合されます。
5.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合のおすすめの日焼け止め
1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合UV化粧下地「ナールス ヴェール」
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーのおすすめの日焼け止め・UV化粧下地がナールス ヴェールです。
「ナールス ヴェール」は、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分である「ナールスゲン」を推奨濃度で配合したノンケミカルタイプの日焼け止めであり、UV化粧下地です。
ナールスヴェールでは、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを配合することによって、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーを実現しています。
そんなナールス ヴェールは、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌でも使える、エイジングケア世代の女性のための優しいタイプのUV化粧下地です。
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF50+・PA++++という高いUVカット力を実現しています。
だから、夏の紫外線対策でも使えます。
ナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF50+&PA++++でどんな季節でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)配合でエイジングケアもできる
- スクワランやセラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分配合で春もうるおいをキープ
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、酸化亜鉛、ジメチコン、BG、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、リンゴ酸ジイソステアリル、水酸化Al、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、ヒメフウロエキス、イザヨイバラエキス、マグワ根皮エキス、トコフェロール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、酸化チタン、酸化鉄
(*)ナールスゲン
2)ブルーライトもカットする
酸化鉄配合のナールス ヴェールがブルーライトをカットすることがわかりました。
ブルーライトは、近赤外線などとともに太陽光線に含まれる有害光線です。
紫外線と同じく光老化による肌老化の原因となります。
このグラフでわかるとおり、波長の短いブルーライトの場合、ほとんど透過しません。
真ん中あたりだと15%程度透過、つまり85%程度をカット、最も長い500nmなら25%程度透過、つまり75%カットしています。
これは平均で84.8%のカット率です。
完全に十分とはいえませんが、ノンケミカルで敏感肌でも使えるタイプの日焼け止めなのに、ここまでブルーライトをカットできるなら、とても良い検証結果です。
<参考記事>
*酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!
3)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー配合の日焼け止め「ナールス ヴェール」のレビュー
「ナールス ヴェール」の使用者のレビュー記事は、下記をご覧ください。
*UV化粧下地「ナールス ヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
6.まとめ
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがどんな化粧品成分か、特徴、効果、安全性についてご紹介しました。
また、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが配合される化粧品のタイプ、おすすめの日焼け止め・UV化粧下地をご紹介しました。
いかがでしたか?
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、化粧品にサラサラ感や滑らかな感触を与える成分です。
また、メイクの演出効果に優れた成分です。
ぜひ、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを正しく理解し、上手に使ってスキンケアやエイジングケアに活かしましょう。
この記事「(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーはどんな化粧品成分?」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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