デコルテは、顔の印象を左右するほど大切なパーツ。
でも、顔は毎日エイジングケアしていても、デコルテのケアはついおろそかになりがちという方が多いのでは?
今回は、肌年齢が出やすく、肌トラブルも起こしやすいデコルテの効果的なスキンケアやエイジングケアを幅広くご紹介します。
- デコルテの肌の特徴がわかります。
- デコルテのスキンケアとエイジングケアの基本がわかります。
- デコルテの肌悩みの症状・原因・対策がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります
CONTENTS
1.デコルテの年齢が気になるあなたへ
「デコルテのケアなら効果的な化粧品で魅せる素肌へ導く」をお届けします。
顔のスキンケアやエイジングケアは万全でも、デコルテのケアまではなかなか… 、という方は多いのではないでしょうか。
しかし、首から胸元にかけてのデコルテラインは年齢があらわれやすく、デコルテの美しさが顔の印象を左右するともいわれています。
実は、デコルテは衣類やアクセサリーによる摩擦や刺激があったり、顔に比べて皮脂が少なく乾燥しやすいなど、顔よりもデリケートな部分なのです。
また、顔は化粧品やメイクでカバーできますが、デコルテは素肌のままなので無防備ですよね。
もちろん、メイクできないわけではありませんが、できれば素肌でいたいものです。
胸元の開いた服さえ着なければ大丈夫と、デコルテケアをおろそかにしていると、首のしわやくすみなど、顔と同様の肌トラブルをまねいてしまいます。
だからこそ、デコルテのケアは、エイジングケア化粧品を上手に使うことも必要。
この記事では、デコルテの肌の特徴からエイジングケアやお悩み別の対策までを解説します。
「デコルテの肌は顔と違うの?特徴を教えて!」
「デコルテに自信がないので、夏場もストールで隠している!自信を持ちたい!」
「最近、胸元の開いた服は避けている!でも本当は美しく見せたい!」
「デコルテにはどんな肌悩みが多いの?また原因や対策は?」
「デコルテをキレイに保つケア方法を知りたい!」
という方は、ぜひお読みくださいね。
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- デコルテは、顔のお肌よりもデリケートなパーツです。なぜなら、皮脂腺が少ない、真皮が薄いといった特徴があるからです。
- デコルテには、顔と同様、さまざまな肌トラブルがあらわれます。特に紫外線ダメージによるシワや乾燥、アクセサリーなどの金属による接触皮膚炎のリスクがあります。
- デコルテケアは、顔の一部と考えることが大切です。つまり、保湿と紫外線対策を中心としたエイジングケアが必要です。
- デコルテをキレイに保つには、鎖骨の状態もチェックすることが大切です。肌だけでなく姿勢や骨の状態も大切です。
- デコルテケアは、化粧品によるケアのほか、姿勢や運動なども含めて考えましょう。顔を美しく見せるためにも、毎日のデコルテケアを習慣にしましょう。
2.デコルテとは?
1)デコルテはどの部分?
一般的に、首から胸元にかけての部分をデコルテ、あるいはデコルテラインと呼んでいます。
デコルテは、de-=「からはなれた」 + collet=「首」で、「襟ぐりが深い」という意味のフランス語。
もともとは、「胸の部分を大きく開けた」という、ファッション用語として用いられてきました。
現在では首から胸元にかけての部位を指す言葉として、使われています。
首から鎖骨、胸元の露出度が高いと、女性らしさや美しさの印象がアップしますよね。
2)キレイなデコルテとは?
キレイなデコルテとは、デコルテ周辺のお肌そのものに透明感があり、しわやシミなどがないことはもちろんですが、鎖骨の状態がよいこともデコルテの美しさを左右します。
鎖骨とは、首元に浮き出ている左右2つの骨のこと。
上肢と体幹をつなぐ役割があり、からだの中心にある胸骨から出て、肩甲骨や肩峰など、肩まで伸びています。
鎖骨は、正面から見た時に左右の骨がほぼ水平に見え、さらに首を動かした時に耳から鎖骨につながる筋肉(胸鎖乳突筋)がくっきりとL字型に浮き上がるのが理想とされ、デコルテ全体をキレイに見せてくれます。
3)デコルテもしっかりケアしましょう!
デコルテは、そんな女性らしさがあらわれる大切なパーツであるにもかかわらず、毎日スキンケアやエイジングケアを欠かさない顔のお肌と違って、デコルテのお手入れは「顔につけた残りの化粧水や保湿クリームをつける程度」という方がほとんどではないでしょうか?
こうした日頃のお手入れ不足に加え、紫外線をはじめ外部からの刺激にもさらされやすく、メイクでカバーできないこともあって、デコルテは年齢が出やすいのです。
また、重い頭部を支えている部位なので筋肉が疲労しやすく、リンパが集中しているため、巡りが悪くなると老廃物がたまり、むくみやくすみがおこりやすい部分といえます。
タートルネックやストールで覆っているうちに、気が付けばシミやくすみ、しわが目立ってきた、ということにもなりかねません。
こうしたデコルテの特徴を考えれば、より注意深いケアやエイジングケアが大切なのです。
3.デコルテのお肌の特徴は?
私たちのからだは、1枚の皮膚でつながっていますが、それぞれの部位によって皮膚の構造には違いがあります。
デコルテは顔のすぐ下にありますが、皮膚構造は違います。
だから、デコルテのケアを考える際には、まずそのお肌の特徴を理解することが大切です。
1)デコルテは、皮膚が薄く角質が厚い
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織という3層構造でできていますが、デコルテはお肌を中から支える真皮層が薄く、表皮の一番上にある角層が厚いことが特徴です。
お肌の土台が弱いため、ハリ不足やしわなど、年齢があらわれやすく、また角層が分厚い分、角質肥厚のようになり、肌荒れ、くすみ、ニキビ、大人ニキビといった肌トラブルもおこりやすいのです。
2)デコルテは、皮脂が少ないパーツと多いパーツが!
首から鎖骨にかけては、皮脂腺が少なく、1年を通して乾燥肌になりやすい状態にあります。
そのため、入浴時にほかのからだの部位と同じようにデコルテをゴシゴシ洗ってしまうと、さらに乾燥をまねくことになるので注意が必要です。
一方で、胸元は皮脂腺や汗腺が多く、むれたり汚れがたまりやすい部分。
あせもやニキビの原因にならないよう、デコルテ周辺を清潔に保つことが大切です。
3)デコルテは、頭部の負荷がかかる
人間の頭の重さは、体重の10%もあるといわれ、その重い頭部をデコルテが支えています。
また、ほかの部位よりも動きが多いため、筋肉のコリをまねくほか、血行やリンパの流れも悪くなって、むくみやくすみ、しわ、たるみにもつながりやすいという特徴があります。
4)デコルテは、衣類による摩擦、外部からの刺激を受けやすい
衿の詰まった洋服やアクセサリー、また髪の毛が触れたりと、デコルテはさまざまな摩擦や刺激を受けています。
だから、接触皮膚炎のリスクがあります。
接触皮膚炎は、金属がデコルテに触れることでアレルゲンとなって起こるアレルギー性の場合もあります。
また、冬場はマフラーなどで覆われていますが、薄着の季節になると紫外線の影響も大きく受けてしまいます。
これらの影響によって、デコルテは乾燥をはじめ、くすみやしわ、また色ムラなどもおこしやすくなるのです。
このほか、毎日スキンケア、エイジングケアをしている顔のお肌に比べ、デコルテはお肌のトーンが暗くなりがちで、色の差がはっきり出てしまうこともあります。
そうなると、いくら顔は美肌を保っていても、かえって老けた印象を与えてしまいますよね。
デコルテの美しさは、顔の印象も左右するといっても過言ではありません。
ぜひ、デコルテも毎日のケアを習慣にしましょう。
4.デコルテのケアの基本は?
1)基本的な考え方
デコルテは、ボディの一部ではなく、顔の一部と考え、日々のスキンケアの範囲を広げる感覚で行うことが基本です。
もちろん、ボディ用化粧品をデコルテに使用しても問題はありませんが、皮膚の薄いデコルテは、ボディの中でもより注意深いケアが必要です。
そのため、ボディケア用品よりも、顔用のスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品のほうがお肌への浸透性、配合成分の機能性にも優れ、刺激が少ない上に、高い効果が期待できます。
2)デコルテ専用ケアアイテムがベター
また、デコルテ専用のクリームなども出ていますので、これらもおすすめです。
デコルテ用のクリームだけを使う場合は、顔用の化粧水を先に使うこともおすすめです。
たとえばいつもお使いの化粧品にエイジングケア化粧品成分が配合されているなら、それをお使いになり、毎日、ケアを続けることを基本にしましょう。
さらに、デコルテをメイクした場合は、クレンジングが必要です。
デコルテはお肌が薄いので、敏感肌向けのクレンジング料がオススメです。
5.デコルテのエイジングケアを実践する
年齢が出やすいデコルテのケアには、やはりエイジングケアが必要です。
つまり、エイジングケアの基本である保湿や紫外線対策などが、デコルテのエイジングケアにとっても大切になります。
さらに、デコルテの薄い真皮を守るためにも、コラーゲンやエラスチンをサポートするエイジングケアも大切です。
<参考記事>
1)デコルテはしっかりと保湿する
朝の洗顔後、入浴後など、顔のお肌のエイジングケアと同時に、デコルテもしっかりと保湿しましょう。
保湿ケアをしっかり行えば、肌のpHは弱酸性を保つことができます。
その結果、皮膚常在菌バランスが整い、潤いのある肌をキープできるのです。
<参考記事>
*美肌づくりに欠かせない「美肌菌」!増やすためのプログラムとは?
*敏感肌では皮膚常在菌の1つ表皮ブドウ球菌が少ない!改善法は?
*発見!季節や年齢肌で皮膚常在菌に違い。お肌でどんな変化が起こってる?
<参考書籍>
*皮膚常在菌ビューティ!(川上愛子 著、株式会社ワニブックス)
化粧水で水分を補給することに加え、デコルテも顔のお肌と同じように、セラミドなどの保湿力の高い成分を配合した保湿クリームでケアすることをおすすめします。
特に、ヒトのセラミドと構造が同じヒト型セラミドがオススメです。
セラミドの詳しい情報は、「セラミドは保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。
また、セラミド配合のエイジングケア保湿クリームについて、詳しくはこちらです。
*3種のヒト型セラミド配合のエイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」
2)デコルテもUVケアは欠かさない
女性の場合、胸元の開いた洋服を着る機会も多いので、デコルテは顔と同じように紫外線を浴びています。
顔は日焼け止めでケアするのが今やあたりまえですが、つい忘れがちになるのが首から胸元にかけてのデコルテです。
また、メイクをしていない分、デコルテは紫外線の影響を受けやすいため、外出時はもちろん、室内にいる時や曇りの日でも、UV対策は欠かさないようにしましょう。
エイジングケア世代におすすめは、肌に優しいノンケミカルの日焼け止めです。
中でも酸化亜鉛、酸化チタンに加えて酸化鉄配合のタイプがおすすめです。
なぜなら、ブルーライトもある程度、カットできるからです。
<参考記事>
*酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!
*エイジングケアもできる日焼け止めの選び方のコツとおすすめ10選
さらに、デコルテの紫外線のアフターケアとして、ビタミンC誘導体やビタミンE誘導体配合の化粧水をプラスするのも効果的です。
ビタミンC誘導体は抗酸化作用があり、シミやニキビを防ぐとともに、コラーゲンを増やすはたらきもあることから、デコルテのしわやたるみの予防にもつながります。
ビタミンC誘導体の化粧水について詳しく知りたい方は、「ビタミンC誘導体化粧水の選び方はエイジングケアの視点で」をぜひお読みください。
また、あわせて、ビタミンC誘導体配合エイジングケアローション「ナールスピュア」もご覧ください。
ビタミンC誘導体の基本を知りたい方は、こちらの記事が参考になります。
*テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)は油溶性ビタミンC誘導体
3)デコルテの角質ケアも定期的に
デコルテ周辺は、古い角質や老廃物が溜まりやすいパーツです。
そのため、放っておくとお肌がごわついたり、くすみが目立ってくるので、顔のお肌同様に角質ケアを取り入れるといいでしょう。
ケアの方法としては、入浴時などにピーリングジェルでデコルテをやさしくマッサージする方法があります。
古い角質を除去するだけでなく、血行をよくしてお肌のハリをアップする効果も期待できます。
また、スクラブ入りの洗顔フォームなどを使用する方法もありますが、スクラブがお肌を傷つけたり、洗いすぎによる刺激などで、乾燥しやすいデコルテをさらに乾燥させてしまうこともあるので注意が必要です。
おすすめの方法としては、お顔の角質や角栓のケアとして、酵素洗顔パウダーなどの酵素を配合した洗顔料をお使いの方は、お顔の洗顔時にデコルテ周辺まで洗うことにより、デコルテも定期的に角質ケアできます。
この場合も、やりすぎは乾燥の原因に。
週1回からスタートし、お肌の状態を見ながら、多くても週2回程度にとどめておくようにしましょう。
角質ケアの後には、保湿ケアを入念にしておくことも、デコルテのキレイを保つポイントです。
酵素洗顔のメリットやデメリット、使用方法などを詳しく知りたい方は、下記の記事をぜひ1度お読みください。
*パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤの酵素!エイジングケアに大切?
また、ナールスブランドの酵素洗顔パウダーについては「天然パパイン配合酵素洗顔パウダー ナールス フォーム」をご覧ください。
4)デコルテのマッサージを習慣にする
ふだんはあまり意識しませんが、頭はかなりの重さがあり、それを細い首だけで支えています。
そのため、首の付け根部分にあたるデコルテは、血行が悪くなりがちです。
また、デコルテには、リンパ管やリンパ節が集中しています。
リンパの流れが滞ると老廃物や余分な水分が溜まり、デコルテのむくみやくすみの原因になってしまいます。
特に気温の低い冬はからだも冷え性になりやすく、デコルテの血行が悪くなる傾向にあります。
朝晩のスキンケアに加え、デコルテ周辺のマッサージを習慣にすることで、血行をよくし、リンパの滞りを解消して透明感のあるデコルテをめざしましょう。
リンパマッサージのポイントは、次のとおりです。
- 一方向に向かってマッサージを行う
- やさしく、なでるように行うことが基本。グイグイ力を入れないようにする
保湿クリームなどで指の滑りをよくし、お肌に負担がかからないようにする
また、お風呂上がりなど、血行がよくなっているタイミングに行うのがより効果的です。
加えて、以下の点を心がけましょう。
- 姿勢をよくする
- 高い枕は避ける
長時間下を向かない
このように、デコルテのしわやたるみを予防するアンチエイジングを意識した生活習慣を心がけることがケアにつながります。
6.デコルテのお肌悩み、そのケアと対策は?
では、次に、デコルテに多くあらわれる肌悩みや肌老化、エイジングサイン別に、そのケア方法をご紹介します。
1)デコルテの乾燥
デコルテは、皮脂量が少ないこともあり、また紫外線の影響などによって乾燥しやすいパーツです。
乾燥がすすむと、お肌のバリア機能が低下し、衣類の摩擦などちょっとした刺激にも敏感になり、かゆみをともなうこともあります。
さらに、しわやニキビの原因にもなるので、デコルテはしっかりとした乾燥対策が必要です。
デコルテの乾燥には、なんといっても前述のような「保湿」をメインにしたケアが効果的。
化粧水で水分を補給することに加え、セラミドなどの保湿力の高い成分を配合した保湿クリームでケアしましょう。
また、コラーゲン、エラスチン、HSP47にアプローチし、自らうるおう力を高めるナールスゲン配合のエイジングケア化粧品を取り入れるのも選択肢の1つです。
入浴時など、ボディタオルでゴシゴシ洗いすぎるのもデコルテの乾燥をまねきます。
顔を洗うのと同じように、十分に泡立てた石けんでやさしく洗うことも大切なポイントです。
乾燥および乾燥肌の詳細については、「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」や「乾燥肌とは?原因は12の要素!メカニズムを知ることで対策」も参考にしてください。
<参考記事>
2)シミ
デコルテにあらわれるシミの多くは、紫外線による老人性色素斑です。
また、虫刺されやあせもなどにともなう炎症性色素沈着も目立ちます。
毎日の紫外線対策もおろそかになりがちで、顔に比べて紫外線を浴びた後のアフターケアや美白ケアをする機会も少なく、気が付けばシミになっていた、という場合も多いようです。
デコルテのシミ対策としては、シミをつくらないようにするUVケアが基本。
首から胸元まで、デコルテラインにしっかり日焼け止めを塗り、汗ばむ季節にはこまめに塗り直すようにしましょう。
また、デコルテを紫外線ダメージから守るためのストールやスカーフなども活用するといいでしょう。
加えて、紫外線による線維芽細胞の損傷を軽減するナールスゲンなどのエイジングケア化粧品成分とともに、ビタミンC誘導体が配合されたエイジングケア化粧品や美白化粧水も、美白ケアやUVケアのベースとして効果的です。
シミや肝斑の種類や特徴、ケア方法についてまとめた「シミを消す対策は、美白だけに頼らない紫外線対策と美容医療」や「肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法」も参考にしてください。
紫外線を浴びた後の効果的なアフターケアについては、こちらをお読みください。
*これだけは知っておきたい!アフターケアの決め手はビタミンACEと抗酸化物質
3)デコルテのニキビ
デコルテにニキビができてしまうと治りにくく、ニキビ痕が残ることもあります。
デコルテのニキビの原因としては、皮脂や過剰な油分に加えて、ホルモンバランスの乱れによる角質異常が考えられます。
角質が厚くなることで毛穴がふさがれ、皮脂が詰まってアクネ菌やマラセチア菌が過剰繁殖し、炎症を起こすのです。
また、デコルテは、通気性の悪い衣服で蒸れてしまうことや、下着などの刺激から炎症が悪化することもあります。
通気性がよく、汗を吸収しやすい天然素材の衣類を身につけ、衣類は低刺激の洗剤で洗うなど、日常生活からデコルテのニキビを予防しましょう。
デコルテのニキビの基本的なケア方法は、顔にできたニキビと同様です。
お肌を清潔に保ち、炎症がおさまったら、ターンオーバーを促進させる角質ケアなどを行うとよいでしょう。
また、ケア不足による乾燥も、バリア機能を低下させ、デコルテのニキビの原因に。
洗いっぱなしにせず、入浴後は顔のお手入れと同様、デコルテも保湿ケアを怠らないことが大切です。
デコルテのニキビ対策のアイテムとしては、グリチルリチン酸二カリウムやアラントインなどを配合した顔用のニキビ対策化粧品やボディ用のニキビケア化粧品を使うことをオススメします。
デコルテのニキビのケアについて詳しくは、「デコルテのニキビの予防と改善対策のスキンケアと治療法」をお読みください。
4)むくみ
首から鎖骨にかけてのデコルテ周辺は、リンパが集中しているため、少しでも流れが悪くなると、水分や老廃物が溜まりやすくなります。
また、重い頭部を支えていることや、長時間同じ姿勢で作業をすることによっても血行が悪くなり、その結果デコルテがむくんでしまうのです。
デコルテのむくみは、顔のむくみやくすみにもつながり、ターンオーバーのリズムも乱れてしまいます。
むくみを解消するためには、やはりデコルテ周辺のマッサージが効果的。
首から鎖骨にかけて、また鎖骨の下を中央から外側にかけて指で押すなど、リンパの流れをよくするマッサージで、むくみのないデコルテラインとくっきりした鎖骨を手に入れましょう。
なお、最近ではリンパケアに着目したエイジングケア化粧品成分も開発されています。
そんな、リンパケアのエイジングケア化粧品成分「キュアパッション」については、こちらを参考にしてください。
*キュアパッションはクダモノトケイソウ果実エキスの化粧品成分
*キュアパッションやヒト幹細胞培養液配合のフェイスマスク ナールス リジェ
5)デコルテのしわ・たるみ
しわやたるみの原因は、加齢やデコルテの血行不良、紫外線による肌ダメージなどが考えられます。
対策としては、前述のマッサージをはじめ、日焼け止めによる紫外線ケアを毎日の習慣にするとともに、お肌にハリを与えるネオダーミル、ナールスゲン、ビタミンC誘導体やレチノール、レチノイン酸トコフェリルなどのエイジングケア化粧品成分配合の美容液や保湿クリームでのケアが効果的です。
また、スマホがたるみの原因になることもあります。
長時間スマホやPCを見ている、椅子にもたれかかって座っているなど、姿勢の問題も首のしわを深くしたり、たるみにつながります。
日常生活を見直すことも、デコルテのしわやたるみの予防には大切ですね。
ネオダーミル、ナールスゲン、レチノイン酸トコフェリル、ビタミンC誘導体を配合したエイジングケア化粧品については、こちらをご覧ください。
しわやたるみの基本情報については、下記の記事にまとめていますので、ぜひ1度お読みください。
6)くすみ
もともと、顔とデコルテの肌色は違うのですが、ファンデーションを塗る顔とくすみが目立つデコルテとでは、色の差がよりはっきりとして気になりますね。
デコルテがくすむ原因の1つは、乾燥によるかさつきでキメが乱れ、お肌の表面に凹凸をつくり、それが影になって暗く見えてしまうこと。
また、デコルテは角質がたまりやすく、古い角質がはがれずに厚くなり、透明感が失われることによって、くすんで見えることなどがあげられます。
くすみが目立つデコルテは、年齢以上に老けた印象を与えてしまいますが、お手入れ次第でデコルテのくすみは解消することが可能です。
まず、乾燥はお手入れ不足による影響が大きいので、毎日の保湿ケアを習慣にしましょう。
角質肥厚には、前述のように週に1~2回程度の角質ケアが有効です。
お肌の角質の70%はたんぱく質でできているため、たんぱく質を分解するはたらきのある酵素洗顔料でデコルテをやさしく洗うことで、くすみの改善につながります。
また、1週間〜2週間に1回程度の適切な回数のピーリングも、デコルテのくすみ対策に有効です。
もちろん、角質ケアの後の保湿も入念に行いましょう。
さらに、くすみの原因が紫外線ダメージなら、美白化粧水を適度に使うこともよい方法です。
くすみの原因やその改善方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。
7)イボ
首まわりやデコルテに、ポツポツ、ザラザラした小さなイボができることがあります。
痛みやかゆみはないものの、イボが多発する場合は目立ってしまい、また老けた印象を与えてしまいます。
これは、一般的に「首イボ」と呼ばれ、首やデコルテ以外にも、脇の下やお腹の横、太ももの付け根など、比較的皮膚の薄い場所にできるのが特徴です。
また、デコルテは服や下着、動作による摩擦が起きやすい場所でもあるので、擦れる刺激が原因の1つともいわれています。
このほか、紫外線ダメージや加齢によるターンオーバーの乱れによって、排出しきれなかった老廃物がデコルテ周辺のお肌に残って固く硬化してしまうことも一因です。
イボは、その大きさによって3つに分けられますが、首まわりやデコルテに多く見られるのは、「アクロコルドン」または「スキンタッグ」と呼ばれる約2〜3mmの細かなもので、多発しやすい傾向にあります。
この首イボが発生し始めるのは、30代から40代頃といわれ、加齢とともに増えていきます。
これは、お肌の老化や乾燥が進み、新陳代謝が低下してくる時期と重なっています。
つまり、首やデコルテのポツポツ、ザラザラした小さなイボは、からだに現れるエイジングサインといえるのです。
対策としては、専用の除去クリームなどの化粧品もありますが、まずは首やデコルテのお肌の潤いを保つようにしっかり保湿すること。
さらに、代謝を高めることもポイントです。
食事や睡眠、適度な運動など、規則正しい生活習慣を心がけ、からだの内側からデコルテケアをするようにしましょう。
また、美容皮膚科などでは、ハサミによる治療やレーザー治療で、小さなイボなら簡単に切り取ることができます。
首やデコルテのポツポツはどうしても目立ってしまうので、気になる場合は、専門のクリニックで治療を受けるのも選択肢の1つです。
デコルテにできるこうした首イボは、多くの場合良性のもので感染の心配はありません。
ただし、イボの中には、ウィルスによって感染するものや皮膚がんなど悪性の腫瘍の場合があります。
デコルテのイボが、急に大きくなってきたり、出血がある場合には、自己判断せず、皮膚科医の診察を受けるようにしましょう。
7.キレイなデコルテラインをつくるコツ
ここでは、スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品でのデコルテケア以外に、日常生活の中に取り入れられるキレイなデコルテラインをつくるコツをご紹介します。
まず、キレイなデコルテラインは、お肌の美しさとともに鎖骨の美しさが決め手となります。
では、どのような鎖骨が美しいのかというと、正面から見た時、左右の鎖骨がほぼ水平に見え、適度にくぼみがあるのが条件です。
そして、鎖骨がくっきりと浮かび上がっていることも大切です。
しかし、実際には、鎖骨の内側が下がっているV時型や外側が下がっている八の字型なども多いとか。
また、鎖骨がはっきりしない、埋もれてしまって見えない場合もあるといいます。
このように、鎖骨の形が悪かったり、鎖骨が見えない状態は、デコルテの美しさが半減するだけでなく、次のように顔やからだの美しさにまで影響を及ぼします。
- 太って見える
- 顔がむくむ
- 首が太く短くなる
- バストが垂れて見える
肩や首が凝る
鎖骨がはっきりしない、隠れて見えないなどの大きな原因は、「むくみ」です。
むくみについては、前述したような老廃物を流すリンパマッサージや首から鎖骨にかけての筋肉を動かすストレッチが効果的です。
加えて、鎖骨をよい状態にしてキレイなデコルテラインをつくるためには、次の4つのポイントを意識しましょう。
1)姿勢を正しく保って美しいデコルテを
たとえば、ふだんから猫背の人やデスクワークで下を向いている時間が長い人などは、姿勢が悪くなってしまいがちです。
また、毎日同じ側の肩にバッグをかけてしまう姿勢のクセなども、筋肉が引っ張られることによって、骨が正しい位置からズレてしまいます。
肩甲骨を意識し、胸を開く感じで肩を少し後ろに引いた状態を保つなど、正しい姿勢をとることで鎖骨を理想の状態にするとともに、デコルテを美しく整えましょう。
姿勢については、「エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん」も参考にしてくださいね。
2)サイズが合わない下着は避ける
サイズがキツく、締め付けすぎる下着は、血行を妨げることによるデコルテのむくみの原因になり、また胸元の筋力低下にもつながります。
たるみのないキレイなデコルテラインを目指すためには、下着を選ぶ際には試着をし、ゆる過ぎず、キツ過ぎない、サイズに合ったものを選ぶようにしましょう。
また、ナイロン製など、通気性の悪い素材はデコルテ周辺の皮膚を刺激してしまいます。
お肌にやさしい素材を選ぶなどの工夫も大切ですね。
下着の素材については、「温活でボディのエイジングケア!シルクの下着の秘密のパワー」も参考にしてくださいね。
3)寝じわをつくらないでデコルテのケア
高い枕で毎日寝ていたり、通勤電車で下を向いてウトウトしたりしていませんか?
こんな習慣を続けていると、首やデコルテに寝じわができてしまうことに。
キレイなデコルテをキープするには、枕は低めのものを選びましょう。
また、いつも同じ枕で寝るのではなく、硬さが違うものなどを使い分けるとよいでしょう。
<参考記事>
*無重力まくらで快眠と美肌を!頭の動きに合わせたフィット感が大切
4)デコルテを隠さない
デコルテを必要以上に見せることはありませんが、隠しているとケアも怠りがちになり、キレイなデコルテからは遠ざかってしまいます。
デコルテに自信がないからといって隠すのではなく、胸元の開いたファッションなどにもチャレンジし、見せることでキレイなデコルテをキープしましょう。
また、自分のデコルテラインは、どのような服を着た時により美しく見えるかなど、日頃から自分のデコルテをチェックしておくことも大切です。
一人ひとり、鎖骨の出方やデコルテラインの形は異なるため、デコルテがキレイに見せるための着こなしも違ってきます。
まずはじっくり鏡と向き合い、自分の骨格やデコルテラインの形を知ることで、自分のデコルテラインを生かす服のデザイン、色、素材、またデコルテを引き立ててくれるアクセサリーなどを選ぶことも大切です。
8.まとめ
目につきやすく、年齢が出やすいデコルテ。
この記事では、デコルテのお肌の特徴や現れやすい肌トラブル、スキンケアやエイジングケアのコツなどを解説しました。
いかがだったでしょうか。
デコルテのケアも、顔と同様、保湿や紫外線対策などのエイジングケアが必要なことがおわかりいただけましたでしょうか。
基本は顔と同じようなスキンケアを行うことが大切です。
加えて、デコルテのコラーゲンやエラスチンなどへのアプローチや血行促進も大切です。
むくみやくすみがなく、鎖骨がくっきりと現れたデコルテラインは女性らしさをアップし、デコルテの美しさはお顔の印象を引き立ててくれます。
ぜひこの記事を参考にしていただき、スキンケアやエイジングケアを習慣にするとともに、お悩みを解決し、自信に満ちたキレイなデコルテを取りもどしていただければ幸いです。
この記事「デコルテのケアなら効果的な化粧品で魅せる素肌へ導く」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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