グルタミン酸Naとは、「味の素」で有名なアミノ酸成分。
L-グルタミン酸ナトリウムとも呼ばれ、脳にたくさんあります。
化粧品成分としては保湿力のある成分で、刺激もなく使いやすい成分です。
この記事では、グルタミン酸Naの特性やエイジングケアへの効果、安全性についてご紹介します。
また、グルタミン酸Na配合のオススメのUV化粧下地をご紹介します。
- グルタミン酸Naの化粧品成分としてのはたらきや効果、安全性がわかります。
- グルタミン酸Naがどんな化粧品に配合されるのかがわかります。
- グルタミン酸Na配合のオススメのUV化粧下地がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.グルタミン酸Na(ナトリウム)に興味があるあなたへ
「グルタミン酸Na(ナトリウム)はどんな化粧品成分?効果と安全性」をお届けします。
グルタミン酸Naといえば、調味料の「味の素」の成分として有名です。
そんなグルタミン酸は、水に溶けにくい性質があります。
それにナトリウムをつけて水に溶けやすくしたものがグルタミン酸Naで、L-グルタミン酸ナトリウムとも呼ばれます。
化粧品成分としてのグルタミン酸Naは、保湿成分として利用されています。
だから、美肌を目指すための化粧水や美容液をはじめ、エイジングケア化粧品やファンデーション、化粧下地などのメイク用品にも配合されます。
アンチエイジングやエイジングケアを正しく行うためには、グルタミン酸Naをはじめさまざまな化粧品成分について理解することも大切です。
また、コスメ選びにも成分をよく知っておく必要がありますね。
この記事では、グルタミン酸Naの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。また、グルタミン酸配合のオススメのUV化粧下地をご紹介します。
「グルタミン酸Naってどんな化粧品成分?特性を教えて!」
「どのような効果が期待できるの?教えて!」
「グルタミン酸Naの保湿力は?高いの?」
「安全性や刺激性について知りたい!敏感肌でも使える?」
「グルタミン酸Na配合のオススメのUV化粧下地って?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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*グルタミン酸Na&ナールスゲン配合UV化粧下地「ナールス ヴェール」
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- グルタミン酸Naは、比較的水にとけにくいアミノ酸であるグルタミン酸にナトリウム塩をつけ、水溶性を高めた成分です。「味の素」の素材として有名です。
- 化粧品成分としてのグルタミン酸Naは、保湿効果や角質の代謝を促進するはたらきがあります。水分を吸着して、つかむように保湿します。
- そのため、グルタミン酸Naは保湿成分として化粧水、美容液ほか、さまざまなスキンケアアイテムやメイク用品に配合されます。とても汎用性の高い成分です。
- しかし、グルタミン酸Naは、それほど高い保湿力があるわけでないので、ほかの保湿成分と組み合わせて使うことが一般的です。多くは、ほかのアミノ酸成分やヒアルロン酸、コラーゲンなどと一緒に配合されます。
- グルタミン酸Naは、安全性の高い保湿成分なので、肌質を選ばずに使用できます。つまり、敏感肌でも使えます。しかし、100%安全とはいい切れません。
2.グルタミン酸Naとは?
グルタミン酸Naは、グルタミン酸のナトリウム塩です。
L-グルタミン酸ナトリウムと呼ばれたり、英語であるmonosodium glutamate の略称として、MSGと表記されることもあります。
グルタミン酸Naは、化粧品成分としてよりも、うま味調味料である「味の素」の成分として有名です。
1908年に日本の化学者である池田菊苗氏により、昆布抽出液のうま味がグルタミン酸イオンであることが発見されたことを契機にして、うま味の素として実用化されました。
そして、今ではとても幅広く使われるようになっています。
グルタミン酸Naは、食品添加物表示では「調味料(アミノ酸など)」と表記される場合が多くなっています。
ただし、グルタミン酸Naは、うまみ成分として食卓にはなくてはならないほどになっていますが、過剰摂取で健康被害などの報告もあります。
基本的には安全な成分ですが、それでも摂りすぎは健康に良いことではありません。
そのため、適量を超えて摂取することは避けたほうがよいでしょう。
3.化粧品成分としてのグルタミン酸Naの特性と安全性
1)グルタミン酸Naの基本特性は?
化粧品成分のグルタミン酸Naは、グルタミン酸をナトリウム塩にして水溶性を高めた結晶粉末化合物です。
グルタミン酸は、アミノ酸の中では比較的水に溶けにくいため、ナトリウム塩を付けることで使い勝手をよくしたものです。
化粧品成分としては、保湿効果や皮膚の細胞を賦活化して角質の代謝を促進するはたらきがあります。
化粧品成分としての全成分表示では、「グルタミン酸Na」と表記されます。
分子量は、約169ダルトンと小さく、表皮の角質層に浸透します。
チロシン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン、PCA-Naなどと似た保湿作用があります。
また、グルタミン酸Naのもとであるグルタミン酸は、NMF(天然保湿因子)の成分の1つです。
水分を吸着してつかむように保湿するヒューメクタントの一種です。
2)グルタミン酸Naの安全性
グルタミン酸Naは、これまでの使用実績やデータから、毒性や皮膚刺激性がほとんどなく、安全性が高い成分といえます。
また、眼刺激性やアレルギーのリスクがほとんどありません。
したがって普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、乾燥性敏感肌、敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
また、その刺激の少なさから子供の乾燥肌対策や高齢の方の乾燥肌対策に使われることもある成分です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、接触皮膚炎や化粧品かぶれの可能性がまったくないとはいえないのです。
アトピー性皮膚炎や肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
<参考記事>
*アミノ酸化粧水で美肌になる!効果とエイジングケアのメリットは?
4.グルタミン酸Naの化粧品としてのはたらきや効果
1)グルタミン酸Naの効果は?
グルタミン酸Naには、保湿作用と角質の代謝促進作用があります。
そのため、保湿効果による乾燥肌の予防や改善が期待できます。
しかし、グルタミン酸Naなどアミノ酸系成分だけで保湿力が十分ということはなく、乾燥肌対策の化粧水や美容液では他の保湿成分も一緒に配合されます。
グルタミン酸Naとほかの保湿成分によって、乾燥肌が改善すれば、肌のキメが整いハリやツヤをキープできます。
また、透明感のあるお肌が得られます。
さらに、乾燥肌が原因で目立つほうれい線、小じわ、くすみ、毛穴の黒ずみなどの肌悩みや肌老化の予防が期待できます。
2)グルタミン酸Naの保湿効果の特徴
グルタミン酸Naは、バリア機能が正常な場合、時間とともにゆっくり肌に浸透して、じわじわと保湿効果を発揮します。
健康な肌に対して持続的な効果を発揮することは、美肌をキープするために十分なはたらきです。
一方、バリア機能が低下した肌では、そのスピードがアップして速く浸透します。
つまり、乾燥肌がある場合などは、速やかに保湿効果を発揮するのです。
グルタミン酸Naのこの特徴は、肌にとって大きなメリットです。
3)グルタミン酸Naはどんな化粧品に配合されるの?
グルタミン酸Naは、保湿効果を期待して、さまざまな基礎化粧品やメイク用品などに配合されます。
具体的には、洗顔料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク・フェイスパック、日焼け止めなどに使われます。
さらに、シャンプーやコンディショナー、ヘアパックなど毛髪や頭皮のケア用品、マスカラや化粧下地、リキッドファンデーションなどメイクのアイテムにも使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されます。
さらに、ボディの乾燥肌対策のアイテムにも配合されます。
5.オススメのグルタミン酸Na配合化粧下地は?
エイジングケア世代の女性の紫外線対策もできるにオススメのグルタミン酸Na配合のUV化粧下地として、ナールス ヴェールをご紹介します。
「ナールス ヴェール」は、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分「ナールスゲン」を推奨濃度で配合した紫外線散乱剤だけのノンケミカルタイプのUVケア化粧下地です。
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF40、PA+++という高いUVカット力を実現しています。
また、敏感肌でも使える、エイジングケア世代の女性のための優しいタイプのUV化粧下地です。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
今まで、肌に合う日焼け止め・UV化粧下地が見つからなかった、という方にもおすすめです。
グルタミン酸Naは保湿成分として配合されていますが、メイン成分ではありません。
ナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF40&PA+++でどの季節でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&ビタミンC誘導体配合でエイジングケアもできる
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、ジメチコン、酸化チタン、BG、酸化亜鉛、PEG-9ジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、水酸化Al、ハイドロゲンジメチコン、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、グリセリン、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、酸化ジルコニウム、ジステアルジモニウムヘクトライト、グルタミン酸Na、トコフェロール、グリチルリチン酸2K、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、フェノキシエタノール、酸化鉄
(*)ナールスゲン
6.まとめ
グルタミン酸Naとはどんな成分か、また化粧品成分としての特性、保湿効果や安全性について詳しくご紹介しました。
さらに、オススメのグルタミン酸Na配合UV化粧下地「ナールス ヴェール」についてもご紹介しました。
いかがでしたか?
グルタミン酸Naは、アミノ酸の一種でうまみ成分として有名ですが、化粧品の原料としても利用されています。
化粧品成分としては保湿効果があり、安全性も高く使いやすい成分です。
その効果は高くありませんが、バリア機能が低下している場合には素早く浸透するなど、メリットも多い成分です。
ぜひ、グルタミン酸Na配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
この記事「グルタミン酸Na(ナトリウム)はどんな化粧品成分?効果と安全性」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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