リシンという化粧品成分をご存知でしょうか?
リシンは、必須アミノ酸の1つで、お肌にもあって、天然保湿因子(NMF)に含まれています。
化粧品成分としては保湿成分で、また、肌機能の活性化効果が期待されます。
この記事では、リシンの特性やエイジングケアへの効果、安全性についてご紹介します。
また、リシン配合のオススメのエイジングケア美容液をご紹介します。
- リシンとは何か、その特徴がわかります。
- 化粧品成分としてのリシンの効果や安全性がわかります。
- オススメのリシン配合の美容液の特徴がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
1.リシンに興味があるあなたへ
「リシンは必須アミノ酸!化粧品成分としての効果と安全性は?」をお届けします。
リシンという成分をご存知でしょうか?
リシンは、「リジン」とも呼ばれるアミノ酸で、からだの組織を修復し、成長を促進する効果や肝機能を高める効果があります。
また、リシンは、体内でつくれないので必須アミノ酸に分類される成分です。
リシンは、化粧品成分としては、保湿効果のある化粧品成分です。
だから、美肌を目指すための化粧水や美容液をはじめ、エイジングケア化粧品にも配合されます。
そんな、リシンは、皮膚の表皮にあってバリア機能をサポートする天然保湿因子(NMF)の構成成分の1つとして存在します。
アンチエイジングやエイジングケアを正しく行うためには、リシンをはじめさまざまな化粧品成分について理解することも大切です。
この記事では、リシンの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、リシン配合のオススメのエイジングケア美容液をご紹介します。
「リシンってどんな化粧品成分?特徴が知りたい!」
「どのような効果があるの?どんな肌悩みに使うの?」
「リシンの保湿力は?セラミドと比べてどうなの?」
「安全性や刺激性について知りたい!敏感肌でも使える?」
「リシン配合のオススメのエイジングケア化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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- リシンは、体内で合成できない必須アミノ酸です。だから、食べ物から摂る必要があります。
- リシンには、疲労回復や肝機能の正常化をサポートするはたらきがあります。だから、この栄養素を含む食べ物を摂ることは、健康やアンチエイジングに役立ちます。
- リシンは化粧品成分としては、保湿効果のある水溶性の成分です。水分を吸着して保湿するヒューメクタントです。
- そのため、リシンは保湿成分として化粧水、美容液ほかさまざまなアイテムに配合されます。また、ほかのアミノ酸成分と一緒に配合されることが多い成分です。
- リシンは、安全性の高い保湿成分なので、敏感肌ほか、どんな肌質でも使用できます。また、高齢の方にも使える保湿成分です。
2.リシンとは?
1)気をつけたいリシン(lysine)とリシン(ricin)
リシンについて気をつけたいことは、「lysine」と「ricin」があり、性質がまったく違うことです。
「ricin」(リシン)は、トウゴマの種子から抽出されるタンパク質で、猛毒があることが知られています。
一方、「lysine」(リシン)は、アミノ酸であって毒性はありません。
今回の記事のテーマは、もちろん、「lysine」(リシン)です。
2)リシンは必須アミノ酸
リシンは、牛乳から発見されたアミノ酸で、人間の体内でつくることのできない必須アミノ酸に分類されます。
アミノ酸はタンパク質の構成成分なので、肌や毛髪にとって大切な成分です。
リシンはアミノ酸の中でも吸収がよく、代謝をアップして疲労回復を助ける効果があります。
また、肝機能を正常化するはたらき、免疫力をアップさせるはたらきがあります。
そのため、アルコールで弱った肝臓を健康にしたり、感染症の予防効果が期待できます。
さらに、カルシウムの吸収を促進する効果もあるので、骨の健康にも役立つのです。
そんな効果やはたらきのあるリシンは、医薬品、医薬部外品、化粧品、サプリメントほか、飼料としても利用されています。
3)リシンが豊富な食べ物は?
リシンは、小麦粉や精白米に不足しがちなアミノ酸で、魚介類や肉類、乳製品、豆類などに豊富に含まれます。
魚介類では、トビウオの煮干し、カツオ節、イワシ、タラ、サケ、アジに豊富です。
肉類では豚肉や鶏肉、鶏卵の卵白に、豆類では大豆や黒豆に豊富です。
リシンは乳製品では、カゼインに多く含まれるのでチーズや湯葉に豊富です。
美肌のための食べ物として、体内でつくれないリシンを意識することが大切です。
3.化粧品成分としてのリシン
1)リシンの基本特は?
化粧品成分のリシンは、水溶性の保湿成分で、水分を吸着して保湿するヒューメクタントです。
リシンは、分子量が約146ダルトンと小さく、水に溶けやすい白色の結晶です。
リシンは、保湿成分としては、リシン単体で保湿効果を期待するのではなく、グリシンなどのほかのアミノ酸やPCA-Na、乳酸Naなどと一緒に、天然保湿因子の組成に成分構成を近づけるために配合されることが多いのです。
化粧品成分としての全成分表示では、「リシン」と表記されます。
一方、医薬部外品に配合される場合は、「L-リジン液」と表記されます。
2)リシンの安全性
リシンは、毒性や皮膚刺激性がほとんどなく、安全性が高い成分です。
アレルギーに関しては、まれですが発生の報告があります。
基本的には、普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
また、その刺激の少なさから子供の乾燥肌対策や高齢の方の乾燥肌対策に使われることもある成分です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、接触皮膚炎や化粧品かぶれの可能性がまったくないとはいえないのです。
アトピー性皮膚炎や肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4.リシンの化粧品としてのはたらきや効果
1)リシンの効果は?
①穏やかな保湿効果
リシンは、バリア機能が正常な場合、時間と共にゆっくり肌に浸透して、じわじわと保湿効果を発揮します。
健康な肌に対して持続的な効果を発揮することは、美肌をキープするために十分なはたらきです。
一方、バリア機能が低下した肌では、そのスピードがアップして速く浸透します。
つまり、乾燥肌がある場合などは、速やかに保湿効果を発揮するのです。
これは、肌にとってとても良いはたらきです。
そのため、保湿効果を期待して化粧品に配合されます。
リシン単体では、高い保湿力を期待できませんが、ヒドロキシプロリン、グリシン、プロリン、セリン、アラニン、トレオニン、グルタミン酸、アルギニンといった天然保湿因子に含まれるほかのアミノ酸やPCA-Na、乳酸Naなども一緒に配合することで、乾燥肌の予防や改善が期待できます。
しかし、リシンなどアミノ酸系成分だけで保湿が完結するわけではないので、ほかのタイプの保湿成分を補うことも大切です。
エイジングケアのためには、リシンとは作用が異なる水分を抱えて保湿効果を発揮するプロテオグリカンやヒアルロン酸、水分を挟み込んで保湿効果を発揮するセラミドなどの高保湿な成分が一緒に配合されたエイジングケア化粧品を使うことがオススメです。
乾燥肌が改善すれば、皮膚表面のpHが整うため、肌のキメが整いハリやツヤをキープできます。
また、透明感のあるお肌が得られます。
さらに、乾燥肌が原因で目立つほうれい線、小じわ、くすみ、毛穴の黒ずみなどの肌悩みや肌老化の予防が期待できます。
上手にリシン配合の化粧品をスキンケアに活用しましょう。
②カルボニル化抑制
リシンには、保湿作用以外にも角質層ケラチンのカルボニル化抑制作用があります。
「カルボニル化」は、体内のたんぱく質と脂質の分解物の結合によって起こります。
ふたつの結びつきによってたんぱく質を変質させ、黄色くくすませてしまいます。
具体的には、紫外線によって皮脂が酸化し、過酸化脂質ができてしまうことで、角質細胞内のケラチンというたんぱく質と結合し、角質のくすみを目立たせてしまう現象です。
カルボニル化が起こるメカニズムは、下記の流れで起こります。
- 紫外線などのダメージによって発生した活性酸素が脂質を酸化
- アルデヒドという分解物質が発生
アルデヒドがコラーゲンなどのたんぱく質と結合
こうして生成されたカルボニル化たんぱく質は、ALEs(Advanced Lipoxidation Endproducts = 終末脂質過酸化産物)と呼ばれます。
カルボニル化したお肌は、糖化による黄ぐすみ以上に濃い黄色をしているのが特徴です。
また、カルボニル化は糖化と同じく、表皮層と真皮層に影響を与えてキメを乱し、肌の透明感を奪います。
リシンには、角質層のカルボニル化を防ぐはたらきがあることが2008年に資生堂のデータで報告されています。
<参考記事>
*角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!
2)リシンはどんな化粧品に配合されるの?
リシンは、保湿効果を期待して、ほかのアミノ酸成分とともにさまざまな基礎化粧品やスキンケア用品、ヘアケア製品に配合されます。
具体的には、クレンジングリキッドやクレンジングジェルなどのクレンジング料、洗顔フォームなどの洗顔料、保湿化粧水、美白化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム・フェイスクリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル・オールインワンジェル、リップグロスや口紅など唇ケアのアイテム、ハンドクリーム、爪のケア用品、ボディマッサージやフェイスマッサージ用のクリームなどに使われます。
さらに、シャンプーやコンディショナーなど毛髪や頭皮のケア用品、リキッドファンデーションなどメイクのアイテムにも使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されます。
もちろん、リシン配合の化粧水は、アミノ酸化粧水です。
5.オススメのリシン配合美容液は?
リシン配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
私たちの美容液ランキングの1位です。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
目元のハリや口元のハリやツヤをキープして、「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
ナールス ネオは、ほかのアミノ酸成分と一緒にリシンを配合することで保湿力アップと質の高いエイジングケアをサポートすることを目指しました。
リシン配合以外には、次のような特徴があります。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。
また、からだや肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
さらに、ヒアルロン酸やしわを防ぐヒートショックプロテイン(HSP)70も増やすことがわかってきました。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
ネオダーミルは、バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
コラーゲン産生をサポートするとともに、皮脂をコントロールすることで毛穴ケアも期待できます。
④プロテオグリカン配合
ナールスネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも保湿力に定評のあるヒト型セラミドを6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)配合したセラミド美容液です。
⑦9種のアミノ酸配合
リシンとともにヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、グルタミン酸、トレオニンの9種のアミノ酸とその代謝物であるPCA-NaでNMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
お肌のバリア機能を守ります。
⑧抗酸化成分を複数配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドとともに、強力な抗酸化成分であるコエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合することで、お肌の酸化を防ぎます。
⑨お肌に不要な成分を無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールフリー化粧品です。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
そんなナールス ネオは、エイジングケア世代になると、冬の乾燥肌対策だけでなく夏でも乾燥肌対策に使えるエイジングケア美容液です。
3)新しいナールス ネオに追加された成分は?
そんなナールス ネオが、さらに「抗酸化」と「抗シワ」を強化して生まれ変わりました。
従来の成分はそのままに3つの成分を追加しました。
リシンにはこうした効果はありません。
①レスベラトロール
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化力を持っています。
間接的に長寿遺伝子を活性化することが研究でわかっています。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れや乾燥肌の予防が期待されています。
②ブドウ葉/種子/皮エキス
ブドウ葉/種子/皮エキスは、ポリフェノールを含み高い抗酸化力を持つことが大きな特徴です。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れの予防、アトピー性皮膚炎の予防などが期待できます。
③アセチルデカペプチド-3
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、メチオニン、グルタミン酸の3つのアミノ酸からつくられたペプチドです。
FGF(線維芽細胞成長因子)に似たはたらきがあります。
FGFとは、細胞の増殖や分化を促す成長因子の1つで、線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
顔のたるみが原因のエイジングサインやシワやほうれい線の予防が期待されています。
これら3つの成分は、刺激性がなく、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
6.まとめ
リシンとはどんな成分か、また化粧品成分としての特性、保湿効果や安全性について詳しくご紹介しました。
また、オススメのリシン配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」についてもご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
リシンは、必須アミノ酸で疲労回復や肝臓の健康に役立つ成分です。
化粧品成分としては、保湿効果があり、安全性も高く使いやすい成分です。
また、カルボニル化を抑える効果もあることがわかっています。
この記事「リシンは必須アミノ酸!化粧品成分としての効果と安全性は?」を参考に、ぜひ、リシン配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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