プラセンタエキスは大人気の美容成分の1つです。
エイジングケア化粧品やサプリメントでもよく使われます。
そんなプラセンタには、哺乳類である馬、豚、羊の胎盤から抽出したものが使われています。
では、それらのプラセンタエキスは何がどう違うのでしょうか?
この記事では、プラセンタやプラセンタエキスの化粧品としての効果や馬・豚・羊由来での違いを紹介します。
プラセンタ化粧品でエイジングケアをお考えの方は、必見です。
<おすすめのプラセンタ化粧品>
*北海道のサラブレッドのプラセンタエキス配合フェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」
*発酵熟成プラセンタエキス配合の美容液「プラツェンタール エキストレ」
*【医師監修】効果は?市販のプラセンタ美容液おすすめ14選!プチプラも紹介
- プラセンタとは、「胎盤」のことです。サプリメントや化粧品で使われるのは、馬や豚、羊の胎盤から抽出した「プラセンタエキス」です。
- プラセンタエキスには、アミノ酸をはじめ糖分、脂質、ビタミン、ミネラル、酵素など、生命維持に必要な多種多様な成分が含まれています。また、EGFやFGFなどの成長因子が含まれています。だから、アンチエイジングや健康によいはたらきが期待できるのです。
- プラセンタエキスを摂ることで、自律神経やホルモンバランスの調整、免疫アップほか、健康によい効果が期待できます。しかし、サプリメントなどの場合は、医薬品のような「治療」効果を期待できるわけではありません。
- プラセンタエキスの化粧品成分としての主な効果は、バリア機能やターンオーバーの正常化による保湿力アップ、美白効果(医薬部外品の場合)、抗酸化作用です。だから、エイジングケアの効果が期待できます。
- プラセンタエキス配合の化粧品を選ぶ際は、高濃度配合のものを選ぶと良いです。エイジングケア世代はプラセンタエキスだけでなく、他の美容成分にも着目して選びましょう。
- プラセンタエキスには、馬、豚、羊がありますが、少しずつ特徴が違います。最も高価でアミノ酸が豊富なのは、馬プラセンタです。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.プラセンタエキスの効果に興味があるあなたへ
「プラセンタエキスの化粧品での効果!馬・豚・羊の違いは?」をお届けします。
最近ではサプリメントだけではなく、エイジングケア化粧品にもよく配合されるようになってきたプラセンタエキス。
今や、コラーゲンと匹敵するほど有名になりました。
では、そんなプラセンタエキスは何でできているのでしょうか?
人のプラセンタ成分は医薬品でしか使用できないので、市販のサプリメントや化粧品で使えるのは、馬、豚、羊などの胎盤(プラセンタ)から抽出したものです。
また、最近では海洋性プラセンタなども登場しています。
プラセンタエキスは、アンチエイジングによいといわれるさまざまな効果が期待できる一方で、まだまだ不明なことも多い成分です。
なぜなら、プラセンタエキスは単一の成分ではなく、哺乳動物の胎盤に含まれるありとあらゆる成分のエッセンスなので、実際、どれがどのようにからだやお肌によいのかがよくわからない点があるのです。
もちろん、胎盤は胎児の生命を維持するために必要な栄養素が集約されているので、からだやお肌の維持をはじめ、成長のために必要な成分が詰まっていることは間違いありません。
ただし、過度な期待をせず、あくまで日常生活やエイジングケアのサポーターとして役立てたい成分です。
この記事では、そんなプラセンタエキスの特徴や効果をご紹介します。また、配合化粧品の効果や馬・豚・羊での違いをご紹介します。さらに、おすすめの馬プラセンタエキス配合のフェイスマスクと発酵熟成プラセンタエキス配合の美容液をご紹介します。
「プラセンタエキスって一体、何でできているの?詳しく知りたい!」
「プラセンタエキスの美肌効果は?何がからだやお肌によいの?」
「馬・豚・羊のプラセンタエキスってどう違うの?どれがおすすめ?」
「安全性に問題はないの?どんな肌質でも使える?」
「プラセンタ化粧品ってエイジングケアによいの?どんな肌悩みに良いの?」
「プラセンタ化粧品の選び方は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
2.プラセンタとは?
1)そもそもプラセンタとは?
そもそもプラセンタとは、英語で「Placenta」と綴りますが、日本語では哺乳類の「胎盤」のことです。
胎盤とは多くの方がご存知のとおり、女性が妊娠した時に身体の中の胎児を守り、まだ口からは栄養も酸素も摂取できない胎児に栄養と酸素を送る機能を果たすものです。
このプラセンタ(胎盤)は、通常、生理周期によって月1回程度の頻度でつくり替えられます。
サプリメントや化粧水、美容液などに使われるプラセンタエキスは、人のプラセンタ由来のものではなく、馬・豚・羊などの動物由来のものです。
最近では、「植物性プラセンタ」「海洋性プラセンタ」という表現をネット上などで見かけますが、これは厳密にはプラセンタではありません。
なぜなら、植物には胎盤(プラセンタ)は存在しないからです。
ただし、植物成分の中には、プラセンタと似た成分があり、これが「植物性プラセンタ」と呼ばれます。
魚の卵を包んでいる「卵巣膜」は、「海洋性プラセンタ」と呼ばれます。
魚類に胎盤は存在しないので、正確には「プラセンタ」とはいえません。
しかし、卵を育てるために必要なアミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などの栄養成分が豊富なことから、海洋性プラセンタと呼ばれるのです。
プラセンタの名前がメジャーなのでイメージしやすいことが目的だと思います。
また、人プラセンタは、サプリメントや化粧品としては使えませんが、医薬品として医療用に使用されています。
2)プラセンタエキスの成分は何?
プラセンタは胎盤ですから、そもそも単一の成分ではありません。
化粧品やサプリメントには、当然ながらプラセンタをそのまま使うのではなく、プラセンタから抽出したプラセンタエキスとして使用します。
これは、アルコール(エタノール)を抽出溶媒として使っています。
では、プラセンタエキスの成分には何が含まれているのでしょうか?
プラセンタは胎盤であり、胎児の生命維持や成長をサポートする器官です。
だから、人の生命に必要なさまざまな栄養素や成長因子が含まれているのです。
プラセンタエキスもプラセンタの栄養素を抽出したものなので、豊富な栄養素や成長因子が含まれます。
①たんぱく質
プラセンタエキスには、たんぱく質であるアルブミン、グロブリンが含まれています。
これらは、20種程度のアミノ酸が結合してつくられた成分です。
②アミノ酸
たんぱく質をつくる最少単位であるアミノ酸が含まれます。
ロイシン、リジン、バリン、スレオニン、イソロイシン、グリシン、アラニン、アルギニンなど20種のアミノ酸が含まれます。
プラセンタの美容効果を特徴づけているのはアミノ酸です。
③脂質・脂肪酸
コレステロール、ホスファチジン酸、ラウリン酸、バルミチン酸などの脂質や脂肪酸が含まれます。
脂質は、細胞膜をはじめ、からだの細胞をつくる栄養素であるとともに、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEの吸収を助けます。
④糖質
グルコース、ガラクトース、ショ糖などの糖質を含みます。
また、ヒアルロン酸などのムコ多糖体も含まれます。
糖質は、からだや脳、お肌のエネルギー源です。
⑤ビタミン
ビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、E、ナイアシンなど、さまざまなビタミンを含みます。
ビタミンには、抗酸化作用や肌荒れを防いだり、コラーゲンなどお肌に必要な成分を合成するのをサポートするはたらきがあります。
⑥ミネラル
カルシウム、ナトリウム、カリウム、リン、マグネシウム、亜鉛、鉄などのミネラルを含みます。
ミネラルは、血液や体液の調整などのはたらきや、お肌のターンオーバーをサポートするはたらきがあります。
⑦成長因子
EGF(上皮細胞増殖因子)、NGF(神経細胞成長因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)、IGF(インシュリン様成長因子)などの成長因子と呼ばれる成分を含みます。
成長因子は、細胞の新陳代謝を促すはたらきがあります。
お肌にとって特に関係が深いのは、FGFとEGFです。
⑧核酸
DNAやRNA及び代謝産物である核酸が含まれます。
核酸は、遺伝子の修復にはたらく成分で、40代のエイジングケア世代以降に急減します。
そのため、からだやお肌の老化の原因の1つになるのです。
⑨酵素
アルカリホスファターゼ、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、アデノシン三リン酸など100種類程度の酵素が含まれます。
酵素は代謝や消化をサポートする成分で、生命活動と深く関係しています。
このように、プラセンタエキスには数多くの種類の栄養素が豊富に含まれています。
だから、美容成分としても人気なのです。
3.プラセンタエキスの効果は?
1)プラセンタは医薬品としても効果を発揮
プラセンタは、西洋では紀元前から使われているという記録があり、ギリシアのヒポクラテスが治療に利用したなどの逸話があるほど、古くから注目されてきた成分です。
日本では、1956年に、「更年期障害」と「乳汁分泌不全」に効能・効果を持つ医療用医薬品として「メルスモン」が販売され、その後、1974年、「慢性肝疾患における肝機能の改善」に効能・効果を持つ「ラエンネック」が販売されました。
これらは、人のプラセンタ(胎盤)由来の成分です。
このように、プラセンタが医薬品として使われている背景もあって、人ではなく豚や馬のプラセンタ由来のエキスが、美容や健康を目的としてサプリメントや化粧品、あるいは美容医療にまで使われるようになりました。
2)化粧品やサプリメントのプラセンタエキスの効果
今回、ご紹介するプラセンタエキスの効果は、医薬品の効果ではないので、十分なエビデンスがあるわけではありませんし、病気の「治療」や「治癒」のための効果ではなく、緩徐な作用になります。
現在、プラセンタエキスは、注射、サプリメントを飲む、化粧品を皮膚に塗る、という3つの方法で摂ることができます。
馬をはじめとする動物由来のプラセンタエキスの効果としては、次のようなものが期待できます。
- 自律神経、ホルモンバランスの調整
- 組織を修復するはたらきがある
- 免疫や抵抗力を高める
- 抗アレルギー作用や抗炎症作用
- 代謝アップ
- 肝機能アップ
抗酸化作用活性
こうした作用によって、馬などのプラセンタエキスは、サプリメントをはじめ、飲料、基礎化粧品、育毛剤などに配合されるようになったのです。
4.プラセンタ化粧品とは?
プラセンタ化粧品という定義はないので、プラセンタエキスを配合した化粧品を便宜上、このように呼ぶことがあります。
そんなプラセンタ化粧品は、「プラセンタ原液」と「プラセンタを配合した基礎化粧品」に分かれます。
プラセンタ原液とは、主成分がプラセンタエキスですが、それが100%というわけではなく、精製水などの基材や品質維持のための防腐剤などが配合されたものです。
一方、プラセンタ配合の化粧品には、さまざまなタイプがあり、主に化粧水、美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスクなどに美容成分の1つとしてプラセンタエキスが配合されています。
最近では、洗顔料や育毛剤などにもプラセンタエキスが配合されるものがあります。
通常、プラセンタ原液は濃度が高く、プラセンタの効果をダイレクトに実感できます。
そんな場合には、プラセンタ原液がオススメです。
一方、プラセンタ以外のほかの成分のはたらきもあわせて期待したい場合は、どんな美容成分が配合されているかをチェックして、選べばよいでしょう。
もちろん、プラセンタエキスの由来が気になる場合は、馬・豚・羊の違いを理解した上で選びましょう。
5.プラセンタ化粧品の効果は?
ここまでは、プラセンタ全般のお話を進めてきました。
ここからは、化粧品成分としてのプラセンタエキスの効果について見ていきましょう。
1)保湿・潤いをもたらす
プラセンタエキスに豊富に含まれるアミノ酸は、表皮の角質層の角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)の主成分です。
NMFは、水分を保持することで保湿の役割を果たすとともに、皮脂膜、角質細胞間脂質のセラミドとともにバリア機能の一旦を担っています。
だから、プラセンタエキスには保湿作用とともにバリア機能を維持するはたらきが期待できるのです。
つまり、プラセンタエキスは乾燥肌の原因にアプローチし、しっかりと保湿することで、乾燥肌対策ができるエイジングケア化粧品成分の1つなのです。
だから、肌理の整った肌になることが期待できます。
また、乾燥肌が原因の肌悩みにも効果が期待できます。
そのため、乾燥による小じわや乾燥が原因で目立つほうれい線などを目立たなくすることも期待できます。
2)ターンオーバーの正常化をサポート
プラセンタエキスには、ターンオーバーを整える効果が期待できます。
バリア機能の正常化に加えて、表皮のターンオーバーを正常化することで、毛穴の開き、角栓、大人ニキビ、しみやくすみなどの予防が期待できます。
また、肌のごわごわも改善が期待できます。
3)細胞分裂を促進する可能性
プラセンタエキスには、EGF(上皮細胞増殖因子)やFGF(線維芽細胞増殖因子)という成長因子が含まれます。
EGFは表皮ではらたき、FGFはでは真皮ではたらく成分です。
これらは、本来、人が元から持っている成分で、プラセンタエキスを化粧品で使っても、表皮の角質層より奥や真皮にまでは届きません。
また、化粧品は成分のはたらきがどうであれ、薬機法(旧 薬事法)で角質層の奥までしか届かないものと規定されているので、プラセンタ化粧品といえどもの真皮の線維芽細胞にまではたらきかけるとはいえません。
ただ、プラセンタエキスはイオン導入器でお肌の奥まで浸透させることができる成分です。
だから、イオン導入器などを使うことで、表皮細胞や線維芽細胞を活性化できる可能性があります。
それでも、顔のたるみを改善したり、深いシワやほうれい線を消すことはできません。
4)美白作用
プラセンタエキスには、メラニン色素がつくられる過程で重要な役割を持つチロシナーゼという酵素を阻害してシミを予防するはたらきがあります。
つまり、美白のはたらきがあるのです。
そのため、医薬部外品の美白化粧水など、美白化粧品の成分としても使われます。
5)抗酸化作用
プラセンタエキスには、活性酸素を除去して、お肌の老化を遅らせる抗酸化作用があります。
活性酸素は、本来、一定量までは必要で、体内に侵入する細菌などを撃退する役割がありますが。
しかし、紫外線やストレスなどで過剰発生してしまうとお肌を酸化させてしまいます。
プラセンタは、ビタミンCやビタミンE、抗酸化作用のある酵素SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)を含んでいるため、抗酸化作用が期待できます。
6.プラセンタエキスの安全性や副作用は?
1)今や感染症リスクも少ない
プラセンタは、長い期間使用されています。
また、副作用も少なく安全性も高いとされています。
さらに、国産のプラセンタは、厳しい基準により加熱滅菌処理が行われています。
だから、厳しい基準をクリアしている国産のプラセンタエキスの場合、感染症リスクは極めて低いと考えられます。
かつては、牛の胎盤が使用されていたこともありました。
しかし、狂牛病(BSE)の発生を機に、厚生労働省が「BSEが発生している国の牛や羊など反芻動物の胎盤を原料としないこと」と通知を出したあとは、流通していません。
2)どんな肌質に使える?
プラセンタは、刺激性が確認されていません。
したがって普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
また、敏感肌向けの化粧品にも使われています。
40代からのエイジングケア化粧品の美容成分としてもオススメです。
さらに、高齢の方の乾燥肌対策にも使える成分です。
しかし、どんな成分であっても、誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)のリスクがまったくないわけではないのです。
アトピー性皮膚炎があったり、肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
7.プラセンタ配合化粧品の選び方は?
プラセンタ配合化粧品を選ぶ際は、①プラセンタの濃度、②プラセンタ以外の美容成分をチェックして選ぶようにしましょう。
1)プラセンタエキスの濃度
化粧品の全成分は基本的に濃度の高いものから表示されています。
プラセンタ配合の化粧品を使うのであれば、当然効果が期待できるものを使いたいですよね。先にご紹介した通り、プラセンタは様々な効果があることが特徴です。
それらの効果を得るためにも、全成分の早いところに表示されているプラセンタ配合化粧品を選ぶようにしましょう。
しかし、プラセンタエキスは比較的値段の高い成分です。高濃度であればあるほど、化粧品自体の値段も高くなる傾向にありますので、バランスを見て選ぶようにしてくださいね。
2)プラセンタ以外の美容成分
プラセンタには様々な美容効果がありますが、エイジングケア世代はプラセンタの効果だけを頼りにするのではなく、お肌悩みに合わせた美容成分が配合されている化粧品を選ぶこともポイントです。
お肌のバリア機能をサポートしたり、抗酸化作用が得られる美容成分を選ぶと良いです。
ナールスゲン、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、ナイアシンアミドなどが一緒に配合されている化粧品がオススメです。
8.馬プラセンタとは?
最近、最も注目を浴びているプラセンタキスは馬由来のものです。
それは、馬プラセンタには豚や羊のプラセンタにはない特徴やメリットがあるからです。
それでは、馬プラセンタの特徴を見ていきましょう。
1)馬プラセンタはアミノ酸が豊富
プラセンタの美肌効果は、主にアミノ酸に由来するものです。
馬プラセンタには、ほかのプラセンタよりも豊富にアミノ酸が含まれています。
これが馬プラセンタの人気の理由です。
また、豚プラセンタにはない種類の必須アミノ酸が6種類も含まれています。
2)プラセンタエキスの濃度が高い
馬は、もともと豚よりも病気にかかりにくく、またその個体の価格や用途から一頭一頭の健康管理が徹底されています。
だから、ワクチンなどの薬物が投与される機会が豚より少ないのです。
その結果、馬はプラセンタエキスを抽出する際のプロセスをシンプルにすることができます。
つまり、不純物の殺菌処理の過程が少ないので、より多くの有効成分をプラセンタエキスの中に留めることができるのです。
3)馬プラセンタは安全性が高い
馬は、牛で見られる狂牛病や口蹄疫(こうていえき)といった病気にはかかりません。
また、馬は体温が高く寄生虫が住み着きにくい動物なので、豚に比べると寄生虫の心配もありません。
特に、国産サラブレッドは、生産から育成までとても厳格な管理下にあります。
そのため、豚や羊以上に安全面では不安要素が少ないといえます。
4)トレーサビリティ(追跡可能性)が高い
トレーサビリティとは、プラセンタエキスを抽出した動物の特定から飼育・加工・製造・流通までの過程を追跡できる可能性の高さのことです。
特に、国産のサラブレッドの場合は、「ブラッドスポーツ」の名のとおり、血統の管理が徹底されています。
また、豚に比べると生産頭数も少なく、育成や健康管理なども徹底しているので高いトレーサビリティがあります。
海外の馬プラセンタの原料調達地としては、キルギス共和国、アルゼンチン、ニュージーランドなどがありますが、これらの国の馬も生産管理は高いレベルにあるため、トレーサビリティは高いといえます。
5)JHFAの適用対象となっている(食品のみ)
プラセンタエキスを含むサプリメントが多くなってきた中で、財団法人「日本健康・栄養食品協会(Japan Health and Nutrition Food Association)」が審査・認定するJHFAマークの対象にプラセンタ食品が設定され、プラセンタ商品を選ぶ際の1つの目安となっています。
JHFAマークとは、健康食品の規格基準の設定とその基準に関わる認定制度のことで、消費者が健康補助食品を選ぶ際に信頼と安心の目印となるものです。
今のところ、このJHFAマークの適用対象となるプラセンタエキスは、馬または豚由来のものです。
なお、プラセンタ化粧品は、JHFAの対象ではありません。
6)馬プラセンタのデメリットは価格が高いこと
安全面や成分面ではメリットの大きい馬プラセンタですが、少ないデメリットは、豚や羊のプラセンタエキスと比較して、価格が高いことです。
そもそも国産サラブレッドの頭数が限られること、馬は1年に1度、しかも1頭しか出産できないため、大量生産ができないことなどが原因となり、馬プラセンタ配合の化粧品は濃度が高ければ高いほど価格も上がってしまいます。
9.馬プラセンタと豚・羊との違いは?また、海洋性や植物性は?
では、豚や羊のプラセンタは馬プラセンタと比較してどう違うのでしょうか?
1)豚プラセンタ
国内で最も多く流通しているプラセンタエキスは豚プラセンタです。
豚は1回の出産で十数頭産み、また、年に2回の出産が可能です。
そのため、プラセンタエキスの抽出の効率がよく、比較的、安価で提供できることが大きなメリットです。
豚プラセンタは、馬プラセンタと比べると、アミノ酸量は少し下回りますが、人のからだやお肌と構造が近く、からだや肌に馴染みやすいといわれています。
一方、豚はデリケートな面があるので育つ環境が悪かったり、ストレスがあると、病気にかかりやすい欠点があります。
そのため、予防接種やワクチンを投与されるケースが馬や羊より多くなります。
これがプラセンタエキスの安全性にどれだけ影響を与えるかは不明ですが、安全管理の徹底がより必要になります。
国産の場合は、「日本SPF豚協会」が定めた衛生管理基準のもと、有病原菌を持たないよう徹底した管理のもとで飼育・生産されたSPF豚から抽出したプラセンタエキスの安全性が高いと考えられています。
なお、SPFとは、Specific Pathogen Freeの略で、あらかじめ指定された病原菌を持っていないという意味です。
また、海外ならデンマーク豚が厳重な管理で育てられているので、安全性が高いと考えられています。
2)羊プラセンタ
もしかしたら、プラセンタエキスに羊由来のものがあることをご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
というのも、国内では生産できず、さらに狂牛病に似た羊の伝染病「スクレイピー病」の可能性が否定できないものについては規定による輸入制限があり、豚や馬のプラセンタエキスに比べて流通量が少ないので、あまり認知度が高くないからです。
一方、羊プラセンタは、アメリカやヨーロッパでは比較的ポピュラーで、セレブなどにも愛用者がいるようです。
その理由としては、羊プラセンタはアミノ酸組成が人間に近く、からだや肌へ馴染みやすいこと、浸透性に優れていることなどが挙げられます。
ただ、現時点では、豚や馬のプラセンタと違って、JHFAの対象外です。
馬プラセンタ、豚プラセンタ、羊プラセンタの特徴を見てきましたが、馬プラセンタは、価格面が高いという欠点はあるものの、総合的に考えればエイジングケア化粧品成分としてはよい選択肢だと考えます
3)海洋性プラセンタ
鮭などの魚の卵巣膜から抽出した成分を海洋性プラセンタと呼びます。
実際には、魚類に胎盤はないので、正確には「プラセンタ」とはいえません。
美容成分としては、アミノ酸やコラーゲン、ヒアルロン酸などが含まれます。
しかし、成長因子は含まれていません。
だから、動物性のような効果が期待できるかは疑問です。
4)植物性プラセンタ
植物の種が含まれる「胎座」の部分から抽出したエキスを植物性プラセンタと呼びます。
胎座は発芽が起きる部分ですので、アミノ酸やミネラル、ビタミンなどの美容成分が豊富に含まれています。
しかし、動物性プラセンタとは別の成分と考えるほうが妥当です。
10.美容液タップリ!オススメのプラセンタマスク
ここで、エイジングケアにオススメの馬プラセンタに加え、ほかの美容成分もタップリ配合したフェイスマスク「ナールスリジェパーフェクトマスク」をご紹介します。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、フェイスマスク1枚に美容液1本分の25mlもの美容成分を配合した贅沢なエイジングケアマスクです。
①ナールス リジェ パーフェクトマスクは、北海道産のサラブレッドの馬プラセンタ配合
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、国内でも最高レベルのサラブレッドの産地である北海道で繋養されたサラブレッドのプラセンタエキスだけを使ったフェイスマスクです。
②バイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスク
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、シートタイプのフェイスマスクですが、その素材は「バイオセルロース」です。
バイオセルロースとは、ナタデココの原料を主成分として、食用菌による発酵技術を用いてつくられた食物由来のナノ繊維のことです。
ナタデココのようなぷるぷるとしたゲル状のシートが、お肌にぴったりと吸い付くように密着します。
そのため、不織布のシートマスクと比べて美容成分の浸透力が高いのです。
③ナールス リジェ パーフェクトマスクは、ナールスゲン推奨濃度配合
ナールスゲンの特徴
- 分子量331ドルトンという極めて小さな水溶性成分
- 真皮の線維芽細胞を活性化し、真皮のコラーゲン、エラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やす
- お肌の水分量を保ち、保湿をサポート
- 表皮の傷の治癒を助けるはたらき
- 紫外線による光老化を抑えるはたらき
表皮のグルタチオン量をアップ
ナールス リジェ パーフェクトマスクには、これらの特徴を持つ京都大学発のエイジングケア化粧品成分「ナールスゲン」を推奨濃度で配合しています。
ナールスゲンについては、「ナールスゲン。京都大学発エイジングケア化粧品の10の秘密」をご覧ください。
④キュアパッションがリンパ管ケアをサポート
ナールス リジェ パーフェクトマスクには、パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)の果実のエキスからつくった成分「キュアパッション」を配合しています。
キュアパッションは、リンパ管ケアのためのエイジングケア化粧品成分です。
リンパ管はお肌の老廃物や水分を排泄する重要な器官ですが、加齢や紫外線のダメージによって衰えてしまいます。
リンパ管が衰えると、老廃物や不要な水分が溜まり、シワ、くすみ、むくみの原因になります。
キュアパッションは、そんなリンパ管ケアをサポートし、くすみやむくみを改善するとともに、小顔効果にも期待ができるエイジングケア化粧品成分です。
また、ナールス リジェ パーフェクトマスクには、ほかにもヒアルロン酸などのエイジングケアにとって大切な成分が配合されています。
- むくみやくすみの対策
- 小じわやほうれい線
- たるみ毛穴が気になった時
- 紫外線のアフターケア
などに使っていただきたい馬プラセンタ配合のフェイスマスクです。
11.特別製法の発酵熟成プラセンタ配合「プラツェンタール エキストレ」
ナールスブランド以外にも、プラセンタエキスを配合した美容液をご紹介します。
それが、スノーヴァの「プラツェンタール エキストレ」です。
プラツェンタール エキストレは、プラセンタを専門に扱うスノーヴァの一番人気商品です。
高品質の「発酵熟成プラセンタ」を31%と高濃度で配合しているエイジングケア世代におすすめの高保湿が叶う美容液です。
1)発酵熟成プラセンタとは?
発酵熟成プラセンタとは、凍結酵素抽出法と呼ばれる製法技術でプラセンタ原液を抽出し、その後、さらに「発酵」させ、ビタミンやアミノ酸、お肌に必要な美容成分をさらに増加させたとても希少なプラセンタです。
一般的なプラセンタエキス※1 と比較すると、吸収力が高いとされているため、多くの美容成分をしっかりとお肌へ浸透※2させることができる成分なのです。
※1:原料会社株式会社ホルス保有の他プラセンタ
※2:角質層まで
2)プラツェンタール エキストレの特徴
プラツェンタール エキストレはモンドセレクション2021で銀賞を受賞している 高品質の美容液です。
カルボマー配合で、少しとろみのあるテクスチャーとなっており、発酵熟成プラセンタが肌に密着し、入り込んでいく※感覚があります。
※:角質層まで
アロエベラ葉エキスはそれ単体で高い保湿効果があり、紫外線ダメージのケアにも効果的ですが、クロレラエキス、クズ根エキスと併せて3つをバイオ技術で加工することでプラセンタエキスに近い効果にも期待ができます。
アルコールフリー、合成色素、合成香料、石油系界面活性剤 等は不使用なので、お肌に不要な成分は入っていない処方です。
口コミ 50代・脂性肌/敏感肌・女性
飲み始めて約一ヶ月で「なんか肌がきれいになったね。何かしたの?」と聞かれるようになりました。 数年経ちますが、いまだに「肌がきれい」と言われたり、まつエクの店員にも「ウチに来るお客様の中で一番肌がきれいですよ」とか、エステ店のオーナーにも「エステしなくても肌がきれい」と言われすごく嬉しいです。辞める気は全くありません(笑) 溜まってきたら~3ヶ月まで止めてもらえるし、送料も無料だし、オペレーターさんも感じが良いし、電話する度に感謝の気持ちを伝えています。
参考:スノーヴァ公式サイト
12.まとめ
馬プラセンタを中心に、化粧品に配合されているプラセンタエキスについて幅広くご紹介しました。
また、馬プラセンタ配合のおすすめのフェイスマスクをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
プラセンタと言う名前は、今や誰もが知るほどの存在になり、なんとなくアンチエイジングによい成分というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、それがどんな成分で成り立っているのか、サプリメントや化粧品でどんな効果があるのかまで、しっかりと理解している方は少ないようです。
サプリメントや化粧品で使われるプラセンタエキスは医薬品ではありませんから、治療や治癒などの効能・効果を期待できるものではありません。
それでも上手に取り入れることで、エイジングケアにはよいはたらきがあります。
また、刺激もなく、どんな肌質でも使えます。
その効果と限界を知って、プラセンタ化粧品を上手にエイジングケアに取り入れましょう。
この記事「プラセンタエキスの化粧品での効果!馬・豚・羊の違いは?」が、エイジングケア世代のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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