高齢になってくると乾燥肌や肌トラブルが増えてきます。
なぜなら、お肌の水分量や皮脂が減って、バリア機能が低下するからです。
また、セラミド等の細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)も減少します。
この記事では、高齢の方の乾燥肌の原因や改善対策、スキンケアや治療法をご紹介します。
また、おすすめのエイジングケア化粧品をご紹介します。
- 高齢になると肌の衰えで乾燥肌やそれが原因の肌トラブル、皮膚の病気にかかりやすくなります。特に、冬の季節は、乾燥肌の症状がきつくなります。
- 高齢の方が乾燥しやすい原因は、バリア機能の低下です。バリア機能の低下は加齢に加えて、紫外線ダメージや大気の乾燥、床ずれ、血行不良、刺激の強いスキンケアや誤ったエイジングケアなどさまざまです。
- 乾燥肌を予防する方法があります。部屋の温度や湿度の調整、お風呂の入り方、肌着の選び方、食べ物や水分摂取などで工夫することが大切です。
- 乾燥肌の予防、改善のためのスキンケアやエイジングケアで大切なのは保湿です。刺激が少なく保湿力の高いエイジングケア化粧品を使いましょう。
- 乾燥肌のエイジングケアは、化粧水だけでなく美容液や保湿クリームも使いましょう。また、必要に応じて美容オイルを使うこともよい方法です。
- 乾燥肌対策としては、優しい洗顔やクレンジング、紫外線対策をしっかり行うことです。アイテムは刺激の少ない優しいタイプを選びましょう。
- 湿疹やかぶれ、かゆみなどを感じる場合は、皮膚科を受診しましょう。特に、秋や冬は老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎のリスクが高いので注意しましょう。
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*高齢者の乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.高齢になって乾燥肌が気になるあなたへ
高齢になるにつれて誰もが乾燥肌になりやいことがよく知られています。
顔だけなく、身体全体も乾燥しやすくなることにより、乾燥肌が原因の肌悩み・トラブルが多くなり、老人性乾皮症などの皮膚の病気にもかかりやすくなります。
だから、60代や70代のエイジングケアは、乾燥肌対策の保湿ケアがとても大切なのです。特に気温、湿度ともに最も低い、冬の乾燥肌対策が大切です。
そこで、この記事では、高齢の方の乾燥肌の原因や改善対策、正しい保湿やスキンケアの方法をご紹介します。また、おすすめのエイジングケア化粧品をご紹介します。
「年を重ねてから、毎年、毎年、乾燥肌がひどくなる!よいスキンケア方法が知りたい!」
「冬になるとお肌のごわごわ感が気になるわ!予防法を教えて!」
「60代なので乾燥肌に悩んでいる。毎日の生活で気をつけることは?」
「年々、肌のかさつきがひどくなる!何とか改善したい!」
「背中や脛などに粉ふき症状が!皮膚科に行った方がよい?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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乾燥肌のエイジングケアって?
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2.高齢の方で目立つ肌トラブルは?
高齢になると、お肌の老化で次のような症状に見舞われることが多くなります。
- 皮膚がカサカサしている。特に、冬の時期はひどい
- 洗顔や身体を洗ったあとは、いつも肌がつっぱる
- ひじ・ひざ・かかとがゴワゴワしたり、皮がむけることが多い
- 絆創膏をはると赤みやかゆみが出やすい
- 手や足、背中などに白い粉を吹いている
- 身体の色々な部分が痒くなる
これらは、お肌の表面の皮脂膜や表皮の角質層の水分が不足している「乾燥肌」に伴う症状です。
3.高齢の方が乾燥しやすい原因
乾燥肌の原因は、高齢の方であっても赤ちゃんや子供の乾燥肌でも、バリア機能の低下です。
ここでは、高齢の方がなぜバリア機能が低下しやすいのか、またその要素をご紹介します。
1)高齢になるとバリア機能が低下しやすい
若くて健康なら、皮膚は、天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間脂質による角質層の水分を保持する機能が十分にはたらいています。
また、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗でできる皮脂膜によって、水分蒸散を防ぐ力があります。
このはたらきがバリア機能です。
そのため、肌のハリやツヤがあって、キメの細かい透明感のある美肌がキープできているのです。
しかし、年齢を重ねるとお肌のバリア機能を保つ皮脂分泌の減少をはじめ、セラミドや天然保湿因子(NMF)なども減少します。
つまり、バリア機能が低下するのです。
さらに、肌から落ちるべき古い角質細胞が表皮に残り、角質層が厚くなります。
そのため、高齢の方はお肌がゴワゴワになったり、乾燥肌になりやすいのです。
2)バリア機能低下の原因は?
高齢の方は、加齢によるターンオーバーの機能の低下に加えて、ちょっとした環境変化や刺激でもバリア機能が低下します。
ここではどんな要素があるかご紹介します。
①紫外線ダメージ
紫外線ダメージによるお肌の酸化がバリア機能の低下を引き起こします。
紫外線を浴びると、体内に活性酸素が発生します。
活性酸素は、本来身体を守ろうとして発生するものですが、過剰に作られてしまうと細胞に悪影響を及ぼし、バリア機能の低下を引き起こすのです。
また、角質細胞間脂質のセラミドやコレステロールにダメージを与え、お肌の乾燥を招いてバリア機能を低下させます。
さらに、紫外線はシミ・シワなどの肌老化を促進させます。
真皮にまで到達した紫外線が、お肌の弾力を保っているコラーゲンやエラスチンなどを酸化させることでたるみやシワの原因になるのです。
光老化という言葉もよく耳にしますが、紫外線はお肌の老化の大きな要因と考えられています。
高齢になっても1年を通して十分な紫外線対策が必要です。
②温度・湿度の変化
四季のある日本では、季節を通じて湿度や湿度に変化が生じます。
特に季節の変わり目に起こる、急激な温度や湿度の変化は、肌の負担になり、バリア機能を低下させます。
高齢の方は、皮膚が薄くなっていて元からバリア機能が低下しているので、こうした刺激ですぐに乾燥肌になってしまうのです。
③摩擦・ずれ・圧迫による刺激
高齢の方は皮膚が薄いため、摩擦やズレで、皮膚が裂けるなどの肌トラブルを引き起こしやすくなっています。
また、寝ている時に寝返りをうてないなど、体位変換が上手くできないと長時間圧迫されます。
すると、血流が悪くなって皮膚に十分な栄養が行き渡らず、褥瘡が生じるリスクが高くなります。
④排泄物などの刺激
お肌は、本来、弱酸性です。
そして、健やかな状態なら皮膚常在菌のバランスが取れています。
しかし、尿など排せつ物が皮膚につくと乾燥肌の原因となります。
なぜなら、尿は、排泄後は徐々にアルカリ性に変化するからです。
また、便にはアルカリ性の消化液が含まれているのです。
アルカリ性の排泄物による汚れは、皮膚常在菌のバランスを崩すなどで、乾燥肌をはじめさまざま肌トラブルを引き起こす原因となります。
⑤大気のほこりやPM2.5
大気中に含まれるほこりなどの汚れも、お肌にダメージを与えバリア機能を低下させます。
PM2.5とは、大気中に浮いている直径2.5μm以下の非常に小さな粒子のことです。
大気汚染の原因となりますが、肌にもダメージを与えます。
なぜなら、PM2.5は粒子が細かいために肌の奥深くにまで入り込むからです。
高齢の方は、特に注意が必要です。
また、花粉などアレルゲンも皮膚炎を起こすことにより乾燥肌の原因となります。
⑥間違ったスキンケアやエイジングケア
間違ったスキンケアやエイジングケアは、お肌に刺激を与え、バリア機能を低下させる原因となります。
肌質や肌状態に合わない化粧品を使用したり、必要以上に強い力加減でお手入れをすることは、お肌にとってマイナスです。
⑦病気などによる免疫力の低下
病気などで免疫力が低下すると、外部刺激や内部刺激に弱くなります。
だから、ささいなことでお肌がダメージを受けやすくなり、乾燥肌にもなりやすいのです。
また、肌ダメージが長引くことがあります。
さらに、免疫力が低下すると風邪を引きやすくなったり、感染症にもかかりやすくなるなど、お肌だけでなく身体全体の健康を損なうリスクがあります。
⑧ストレス
ストレスには外的ストレスと内的ストレスがあります。
どちらも感知するのは脳です。
ストレスを感じると、視床下部が興奮し、副腎皮質が刺激されます。
そして、別名ストレスホルモンと呼ばれているコルチゾールが分泌され、お肌のうるおいが低下し乾燥を招きます。
ストレスは肌荒れや乾燥肌の原因になります。
⑨よくない生活習慣
不規則な生活習慣は、乾燥肌の原因です。
寝不足、食生活の乱れ、運動不足など、よくない生活習慣を繰り返すと乾燥肌が悪化します。
4.高齢の方の乾燥肌の予防法は?
乾燥肌の予防法を5つご紹介します。
1)入浴時の注意
①身体をあらう場合の注意
洗い過ぎはお肌にダメージを与えます。
石けんやボディーソープを使って身体を洗うのは、1日1回にとどめましょう。
お肌と同じ弱酸性の刺激の少ない洗浄剤やアミノ酸系の洗浄剤を選ぶこともポイントです。
石けんやボディーソープなどの洗浄剤はよく泡立てて、泡で汚れを落とすように優しく洗います。
洗浄剤が皮膚に残っていると肌荒れの原因となるので、しっかり洗い流しましょう。
また、優しい力加減で水気を拭き取ることもポイントです。
ゴシゴシ擦ることはやめましょう。
②お風呂の入り方
お風呂に長時間使っていると、お肌の潤い成分が溶けてしまいます。
温度は39〜40℃程度のぬるめのお湯にし、長時間浸かりすぎず適度な時間であがることがポイントです。
なお、お風呂や温泉の入り方は、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂と温泉の知識」を参考にしてください。
2)部屋の温度や湿度を調整する
季節にもよりますが、熱すぎず寒すぎない室温で過ごすことが基本です。
他の部屋との温度差も少なくなるように努めましょう。
湿度は50〜60%程度を保てるようにしておくと、乾燥肌の予防に繋がります。
夏場の冷房も乾燥肌の原因になります。また、外と冷房の効いた部屋の温度差もそうです。
だから、夏でも乾燥肌対策を行うことが大切です。
もちろん、冬場の暖房も高齢の方の乾燥肌の原因となるので上手に使いましょう。
詳しくは、「エアコンによる乾燥肌には保湿と加湿~冬のエイジングケア~」をご覧ください。
3)肌着は化学繊維より天然素材
高齢者のお肌は衣類などのダメージを受けやすいです。
乾燥肌の方は、肌着は、繊維の中でも柔らかめのシルクを使うことを推奨します。
肌着は一番お肌に密着しやすいものだからこそ、なるべくお肌にとって負担が少ない天然素材を選ぶことが大切です。
肌着だけではなく、靴下もシルク製のものなら冷え対策も可能です。
冷えを防いで抹消の血行をよくすることで乾燥肌を予防できるのです。
4)電気毛布やこたつなどの長時間使用は控える
電気毛布やこたつを長時間使用していると、お肌が乾燥したり脱水症状を引き起こすリスクが高くなります。
特に高齢の方の場合は、そのリスクが高くなります。
乾燥肌の予防のためには、寒いからと言って、電気毛布やこたつなどの長時間の使用は控えましょう。
5)水分を十分に摂る
お肌の乾燥を防ぐためにも、適度な水分補給が欠かせません。
1年を通して、水分を十分に摂取するように気を配りましょう。
高齢者は脱水症状になりやすい傾向があります。
食事とは別に、1日コップ5杯程度の水分を摂ることを心がけましょう。
6)アンチエイジングを意識した日常生活
バランスのよい食事を心がけるなど、生活リズムを正して内側から乾燥肌を予防することも大切です。
また、しっかり睡眠時間をとることも大切ですし、喫煙や過度なお酒も禁物です。
アンチエイジングを意識した生活習慣を心がけましょう。
食べ物や睡眠ほか、生活習慣による乾燥肌対策や美肌をキープする方法は、次の記事を参考にしてください。
5.高齢の方のエイジングケアのコツ
1)高齢の方のエイジングケアの基本
高齢になれば、肌に刺激の少ないエイジングケアを心がけましょう。
スキンケアアイテムは、すべて肌に優しいものを選びましょう。
アルコールやPG、香料、着色料などの配合がないアルコールフリー化粧水などのノンアルコール化粧品がおすすめです。
また、敏感肌化粧品やエイジングケア化粧品もおすすめです。
2)高齢の方の化粧品の選び方や使い方は?
①洗顔やクレンジング
洗顔料やクレンジング料は、なるべく低刺激のものを選ぶことがコツです。
高齢の方のエイジングケアのクレンジングには、刺激の少ないクレンジングジェルほかミルクタイプやクリームタイプを選びましょう。
敏感肌でも使えるクレンジング料がおすすめです。
また、ダブル洗顔は避けたほうがよいので、ダブル洗顔不要のクレンジング料を使うことをおすすめします。
洗顔料もクレンジング料も使用する際は、適度な量で、優しい力加減で使うことがポイントです。
あまり時間をかけすぎると逆にお肌の負担になりますので、短時間で済ませましょう。
洗顔もクレンジングも、すすぎまで含めて1分程度で終わらせるように意識してみてください。
②保湿ケア
年齢を重ねるごとに乾燥しやすくなるので、保湿ケアが欠かせません。
刺激が少なく保湿効果の高いエイジングケア化粧品を使用し、乾燥肌対策を行いましょう。
洗顔、クレンジングをしたあとは、なるべく早めにエイジングケア化粧品を使って保湿成分を補いましょう。
保湿ケアは、化粧水だけではなく美容液や保湿クリームも使いましょう。また、冬なら美容オイルを加えることもおすすめです。
60代や70代以上の高齢の方のお肌は、皮脂量、角質細胞間脂質、NMF(天然保湿因子)、水分量の全てが減っており、乾燥しやすいので、それ以前よりさらにしっかりと保湿をすることが必要です。
③紫外線対策
紫外線は1年中降り注いでいますので、夏の紫外線対策だけでなく、年間を通じて紫外線対策をすることが大切です。
高齢の方の乾燥肌対策のために、秋の紫外線対策や冬の紫外線対策を怠らないようにしましょう。
しかし、高齢者のお肌に紫外線吸収剤入りや、過度にSPFやPAの強い日焼け止めは負担になる場合があります。
だから、ノンケミカルの日焼け止めなど、エイジングケア向きのアイテムがおすすめです。
また、日焼け止めを塗る以前に、UVカット効果のある衣服を身につけることが効果的です。
外出の際は、紫外線量が多い時間帯を避け、日傘や帽子を上手く活用するなど、ファッションを工夫して紫外線を防ぐことをおすすめします。
季節、天気、外出時間などに合わせて、負担の少ないグッズを組み合わせて使うことがポイントです。
6.高齢の乾燥肌で使えるおすすめのエイジングケア化粧品
ナールスブランドのエイジングケア化粧品から、特に高齢の方にオススメのクレンジング、美容液、保湿クリーム、日焼け止めをご紹介します。
60代以上のエイジングケアにもお使いただくことをおすすめします。
1)オススメのクレンジングジェル
ナールス エークレンズは、洗い流してしまうため、ナールスブランドでナールスゲンを配合していないエイジングケア化粧品。
水性のオイルフリーのクレンジングジェルで、アミノ酸系界面活性剤であるラウロイルグルタミン酸Naが主な洗浄成分です。
毛穴のトラブルを防ぐアーチチョーク葉エキス、酸化を抑える金コロイド、潤い成分グルコシルセラミドを配合した優しいクレンジング料です。
高齢の方でも使いやすいエイジングケアのためのクレンジング料です。
毛穴対策のクレンジング料、敏感肌のクレンジング料としてもピッタリです。
*アミノ酸系界面活性剤配合クレンジングジェル「ナールス エークレンズ」
2)オススメのエイジングケア美容液
ナールスゲンとスイス発のバイオテクノロジーで開発されたネオダーミルほか、6種のヒト型セラミド、プロテオグリカンやレチノイン酸トコフェリルなどのエイジングケア化粧品成分を配合したエイジングケア美容液。
高齢の方の目もと・口元など、気になるエイジングサインを集中的にケアする美容液ナールス ネオです。
目元美容液として乾燥などによる目尻のシワにアプローチし、ハリ・潤い感にあふれる素肌へと高めます。
3)オススメのエイジングケア保湿クリーム
ナールスゲンと3種のヒト型セラミド、シアバター、スクワラン、油溶性ビタミンC誘導体を配合したエイジングケア保湿クリーム。
「育む」「守る」「攻める」の3方向から高齢の方のエイジングケアのアプローチをする高機能美容クリームがナールス ユニバです。
透明感ある肌の潤いとハリ・ツヤ感にあふれる、本来の上質な素肌の美しさを最大限に引き出します。
4)おすすめのUV化粧下地
ナールスゲン推奨濃度配合のエイジングケア向けの日焼け止め&UV化粧下地が、ナールス ヴェール。
ナールス ヴェールは、敏感肌でも使える優しい日焼け止めでありながら、SPF40、PA+++という高いUVカット力を実現した化粧下地です。
さらに、独自処方でつけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
日焼け止めとしては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄など、紫外線散乱剤だけを配合しています。
他にも、次の特徴があります。
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
*ナールスゲン推奨濃度配合UV化粧下地「ナールス ヴェール」
7.老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎なら皮膚科へ
1)秋や冬は老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎になりやすい
乾燥によるかゆみが強い場合や炎症がある場合は、乾皮症あるいは乾燥性皮膚炎と呼ばれる皮膚の病気の可能性があります。
こうなると、スキンケア製品による保湿だけでは改善しづらくなります。
早めに皮膚科に受診して治療を行いましょう。
乾皮症や老人性乾皮症は、秋から冬にかけて症状があらわれるやすくなります。
肌がカサカサとして粉が吹いたような状態が、腰まわりや太もも、すねなどに表れます。
こうした乾皮症の状態が続くと、真皮にあるかゆみの知覚神経線維が表皮に伸びてきます。
そのため、ちょっとした刺激にも過敏に反応する敏感肌の状態に。
こうなってしまうと乾燥によるかゆみや赤みが出ます。
さらに皮膚をかくことで炎症を引き起こし、乾燥性皮皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹にまで進みます。
2)老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎の治療
①治療の基本は保湿剤
治療の基本は、保湿剤を使うことです。
保湿剤は、入浴後10分以内を目途に使うことがオススメです。
また、保湿剤は連用で効果が高まることが知られているので、1日数回塗ることがよい方法です。
老人性乾皮症の治療に使われる保湿剤は、白色ワセリン、黄色ワセリン、プロペト、天然油脂、ミツロウなどのロウ類など、密閉性の高いエモリエントが用いられます。
また、水分を吸着するヒューメクタントとして、尿素製剤、ヘパリン類似物質製剤(ヒルドイド)などが使われます。
ヘパリン類似物質には、血行を促進させる効果もあります。
尿素には刺激があるため、肌が荒れているときにはしみることがあります。
②かゆみがひどい場合は?
さらに、かゆみがひどい場合の治療としては、ステロイド外用薬を用いることもあります。
炎症やかゆみが完全になくなれば徐々に減量して、保湿剤だけの治療に戻します。
治りきっていないのに早めに使用を止めて症状がぶり返すことも多いのでしっかり治るまで使用しましょう。
また、痒み対策には、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤が用いられることもあります。
8.まとめ
高齢の方の乾燥肌の原因や改善対策、正しい保湿やスキンケアの方法をご紹介しました。
また、老人性乾皮症などの治療法やおすすめのエイジングケア化粧品をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
高齢になると皮膚の代謝が低下して、バリア機能が低くなります。また、ちょっとした刺激にも弱くなってしまいます。
特に、秋から冬にかけては、乾燥肌がひどくなってしまいます。
そんな高齢の方の乾燥肌の予防は、肌を清潔に保つこと、肌への刺激を小さくすること、適切に保湿を行うことが基本です。
また、かゆみや炎症がある場合は、治療が必要なので早めに皮膚科を受診しましょう。
この記事が、高齢の方の乾燥肌の予防や改善にお役に立てれば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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