ゼラニウムは、フウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の多年草です。
全草から抽出した化粧品成分は、ニオイテンジクアオイ油と呼ばれます。
香料や肌を整える成分として使われます。
この記事では、化粧品成分としてのゼラニウムの特性やはたらき、効果、安全性などを幅広くご紹介します。
また、この美容成分を配合したおすすめのコスメをご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
- ゼラニウムとは何か、化粧品成分としての特徴がわかります。
- ゼラニウムのはたらきや効果、安全性がわかります。
- ゼラニウムがどんな化粧品に使われるかがわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.ゼラニウムの化粧品としての効果が気になるあなたへ
「ゼラニウムの化粧品成分名はニオイテンジクアオイ油!効果と安全性」をお届けします。
ゼラニウムといえば、アロマテラピーで使う精油成分としてよく知られています。
ローズに近い香りがあることから、人気の高い成分です。
そんなゼラニウムは、化粧品として使われる場合、全草から抽出したものはニオイテンジクアオイ油と呼ばれます。
最近では、化粧水や美容液などスキンケアアイテムにも使われています。
では、ニオイテンジクアオイ油は、化粧品としてはどんなはたらきや効果があるのでしょうか?また、安全性は?
正しいスキンケアやエイジングケアで美肌を目指すためには、ゼラニウムなどの化粧品成分について理解することが大切です。
なぜなら、成分のメリットや特性、デメリットなどを知ることで、正しく化粧品を選んだり、使ったりできるからです。
この記事ではゼラニウム、つまりニオイテンジクアオイ油の特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。
「ゼラニウムってどんな植物?どこで生育してるの?」
「ニオイテンジクアオイ油ってどんな化粧品成分?教えて!」
「ニオイテンジクアオイ油にはどんな特性があるの?使うメリットは?」
「効果や安全性は?」
「ニオイテンジクアオイ油はどんな化粧品に配合されるの?種類は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<ゼラニウム配合のおすすめのコスメ>
*ゼラニウム&ヒト幹細胞培養液配合フェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」
- ゼラニウムは、フウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の植物です。精油としても化粧品成分としても利用されています。
- ゼラニウムの化粧品成分の表示名称は、ニオイテンジクアオイ油です。香料または皮膚コンディショニング剤として使われます。
- ゼラニウムは、芳香以外にも効果があります。保湿、抗菌、皮脂コントロールなどです。しかし、保湿や肌悩みのケアの主役として配合されるわけではありません。
- ゼラニウムは、ニオイテンジクアオイ油として、香水ほかさまざま化粧品に配合されます。クレンジング料や化粧水、美容液から日焼け止めにも配合されます。
- ゼラニウムは、刺激性や毒性はとても小さく、肌質を選ばず使えます。つまり、化粧品成分としては、敏感肌でも使うことが可能です。
2.ゼラニウムとはどんな植物
ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属です。
数百種ありますが、大部分は亜熱帯、熱帯に育つ、半耐寒性の多年草が多いようです。
ただし、一部は1年草で、冬を越せない品種もあります。
原産国は南アフリカで、高さ約1mくらいの乾燥に強く丈夫な植物です。
ゼラニウムは、切り込みのある葉に、ピンク色の美しい花を咲かせます。
高温多湿になりにくいヨーロッパでは栽培しやすく、街で見かける代表的なの園芸植物です。
ローズのような華やかな香りが特徴で、精油や香料、化粧品の原料としても使われます。
成分としてはゲラニオール、シトロネロールやリナロールなどの鎮静作用が期待できる成分も多いため、メンタルケアに役立つと考えられており、女性特有の精神的な不調の軽減、スキンケア用の精油としてもよく使用されています。
3.精油としてのゼラニウム
ゼラニウムのエッセンシャルには、ゲラニオール、シトロネロールやリナロールなど鎮静作用が期待できる成分が含まれています。
これらの成分のはたらきで、自律神経のバランスを整えたり、女性ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。
その結果、ストレスによる心身の不調、女性特有の症状やさまざまな更年期症状などを和らげる効果が期待できます。
たとえば、ストレスが原因の肌荒れの予防にも効果が期待できます。
また、ゼラニウムに含まれるシトロネロールは、虫除けにも効果的です。
さらに、抗菌・抗ウイルス作用もあります。
ゼラニウムのエッセンシャルオイルは、ダマスクローズなどのバラ成分をはじめ柑橘、樹木、フローラル、ハーブ、スパイス、樹脂系の精油との相性が良いという特徴もあります。
<参考記事>
*バラの香り「フェニルエタノール」の抗うつ効果と攻撃性を抑える効果
4.化粧品成分としてのゼラニウム
1)ゼラニウムの基本
ゼラニウムの全草から抽出した成分は、化粧品の全成分表示名では、ニオイテンジクアオイ油と記載されます。
また、INCI名(化粧品の国際表記、英語)は、「Pelargonium Graveolens Oil」です。
医薬部外品としての承認はありません。
化粧品成分としては、香料や皮膚のコンディショニング剤として使われます。
なお、ゼラニウムの花から抽出した成分は、ニオイテンジクアオイ花油です。
こちらは、主に香水に使われていて、ニオイテンジクアオイ油ほど多くの種類の化粧品成分としては使われていません。
2)ニオイテンジクアオイ油の効果
化粧品成分としてニオイテンジクアオイ油は、主に香りづけの目的で配合されています。
また、ほかの成分の原料臭を緩和するために使われることもあります。
一方、ゼラニウムに含まれるゲラニオールには、保湿作用のほかに皮脂のコントロールや肌のハリに良い効果、抗菌作用があることが報告されています。
乾燥肌対策を助け、肌のキメを整えたり、肌の透明感をもたらすこともサポートします。
ただし、保湿ケアや肌悩み、肌老化のケアの主役となるはたらきを期待するものではありません。
3)安全性は?
ゼラニウムは、精油としても光毒性や光アレルギー性がなく、使いやすい成分です。
光毒性とは、成分が皮膚についた場合、光の照射によって化学変化を起こし、肌に悪影響を及ぼすことです。
光毒性のある成分としてはソラレンが有名ですが、ゼラニウムにはその心配はなく、安全です。
一方、ゼラニウムに含まれるゲラニオールは皮膚感作性成分のため、精油としては注意が必要です。
しかし、アレルギー報告例が少ないことが知られています。
また、化粧品での配合量される場合、1%にも満たないので、刺激の心配もほとんどないと考えられます。
つまり、「ニオイテンジクアオイ油」という表示が、全成分表示の後ろのほうに記載されている場合、基本的には気にする必要はあまりないのです。
したがって普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
しかし、どんな成分であっても、誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)のリスクがまったくないわけではないのです。
アトピー性皮膚炎があったり、肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4)どんな化粧品に配合される?
ゼラニウムは、ニオイテンジクアオイ油として香料や皮膚コンディショニング剤として、さまざまな化粧品に使用されます。
香水をはじめ、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、唇ケアのアイテム、シャンプーやヘアコンディショナー、リンスなど頭皮ケアのアイテム、ボディの乾燥肌対策のアイテム、日焼け止めや化粧下地、ファンデーションなどのメイク用品に使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などのエイジングケア化粧品にも配合されることもあります。
5.ゼラニウム配合のおすすめのコスメ
ナールスから登場のゼラニウム配合のおすすめのコスメをご紹介します。
エイジングケアにオススメの「ナールス リジェ パーフェクトマスク」です。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、ゼラニウム&ヒト幹細胞培養液配合のバイオセルロース製のシートタイプのフェイスマスクです。
バイオセルロースとは、ナタデココの原料を主成分として、食用菌による発酵技術を用いてつくられた食物由来のナノ繊維のことです。
不織布のシートマスクと比べて、美容成分の浸透力が高いことが大きなメリットです。
ナールス リジェ パーフェクトマスクは、次のような配合成分の特徴があります。
- EGFやFGFなどの成長因子を含む人脂肪細胞由来の幹細胞培養液
- コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、HSP(ヒートショックプロテイン)47、HSP(ヒートショックプロテイン)70、グルタチオンを増やすナールスゲン
- リンパ管ケアのためのキュアパッション
- 高い保湿力のあるヒアルロン酸
- Ⅳ型コラーゲンを守り光老化を予防するヒメフウロエキス
- 糖化を防ぐカルノシン
- 酸化を防ぐはたきがあるビルベリー葉エキス
- 美白作用のあるプラセンタエキス
- ターンオーバーを正常化するアロエベラ液汁
天然保湿因子(NMF)の元となる成分フィラグリンを増やすマンダリンオレンジ果皮エキス
このように、お肌の老化をはじめさまざまな肌悩みを予防するために大切な成分が配合されています。
1枚でなんと25mlという、美容液1本分もの美容成分が凝縮されたフェイスマスクです。
肌のキメを整え、ハリやツヤのある透明感に満ちたお肌に導きます。
また、次のような肌悩みの予防や対策にも役立ちます。
<参考記事>
*美容医療後にヒト幹細胞培養液配合フェイスマスク「ナールスリジェ」
6.まとめ
ゼラニウム、つまりニオイテンジクアオイ油の特徴や効果、安全性について詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
ゼラニウムは、芳香以外にも皮膚コンディショニング剤としても利用されています。
また、化粧品の原料臭を消すはたらきもあります。
そのため、エイジングケア化粧品ほか、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
ぜひ、ゼラニウム配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
この記事「ゼラニウムの化粧品名はニオイテンジクアオイ油!効果と安全性」が、エイジングケア世代の女性のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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