あなたは、毎日のスキンケアやエイジングケアにフェイスマッサージを取り入れていますか?
フェイスマッサージは、エステサロンだけで受けるスペシャルケアではありません。
エイジングケア化粧品と同じように、日常的なケアとして取り入れたいもの。
今回は、エイジングケア世代こそ習慣にしたい、フェイスマッサージの方法や効用、注意点についてご紹介します。
- フェイスマッサージがエイジングケアにとって必要な理由がわかります。
- フェイスマッサージを習慣化するためのコツがわかります。
- フェイスマッサージを行う際に注意すべきポイントがわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.フェイスマッサージで美肌をキープしたいあなたへ
「フェイスマッサージは正しく行うことがエイジングケアに大切!」をお届けします。
みなさんは、フェイスマッサージを習慣にしていますか?
- 時間がなくて、やっていない
- フェイスマッサージの方法がよくわからない
- そもそも、フェイスマッサージって、必要なの?
こんなふうに感じているエイジングケア世代の人が多いかもしれませんね。
また、フェイスマッサージは、エステティックサロンで受ける美肌のためのスペシャルケアだと思っている人も。
でも、化粧水や美容液などのエイジングケア化粧品を使ったスキンケアが毎日の習慣であるように、フェイスマッサージも日常的に取り入れたいエイジングケア習慣の1つといえます。
しかし、フェイスマッサージといってもいろんな方法があります。
また、間違った方法で行えば肌トラブルや肌荒れ、肌老化の原因になることも。
そこで、この記事ではフェイスマッサージの方法やメリット、失敗した場合のデメリットなどを幅広くご紹介します。また、肌悩み別のフェイスマッサージも取り上げます。
ぜひ、フェイスマッサージのコツを学んで、プラスαのエイジングケアを実践しましょう!
「フェイスマッサージはなぜ大切なの?理由を教えて!」
「正しいフェイスマッサージ方法が知りたい!」
「クレンジング中のフェイスマッサージってOK?NG?」
「フェイスマッサージはクリームが必要?なくてもよいの?」
「ほうれい線が目立ってきた!フェイスマッサージで解消できる?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
- フェイスマッサージは、血行の促進と老廃物のスムースな排泄でお肌のハリやツヤをキープする手段の1つです。だから、肌老化が気になるエイジングケア世代の女性にとって大切です。
- フェイスマッサージで、くすみ、たるみ、むくみなどを予防することでエイジングサインが目立つのを防ぐことができます。上手に取り入れましょう。
- フェイスマッサージは、3~5分の短い時間で優しく、習慣的に行うのがよい方法です。適切な回数、時間で行うことが美肌に大切です。
- 長時間の刺激が強いフェイスマッサージやリンパの流れに逆らうフェイスマッサージ、お肌の炎症がある際のフェイスマッサージはNGです。こんな場合に行えば、肌トラブルの原因になってしまいます。
- クレンジング中のフェイスマッサージもNGです。時間が長くなり、クレンジング料の界面活性剤で肌に大切なセラミドや天然保湿因子(NMF)が流されるからです。
- ほうれい線や目の下のたるみなど肌悩みごとのフェイスマッサージもあるので、肌悩みに合わせて使い分けましょう。
- 美顔器を使ったフェイスマッサージも上手に取り入れれば肌老化を防ぐのに効果的です。
2.フェイスマッサージが必要な理由とは?
最初に、なぜフェイスマッサージがエイジングケアにとって大切なのかを考えてみましょう。
お肌を健やかに保つためには、からだの内部から酸素や栄養素を取り込むことが必要です。
酸素や栄養素をお肌のすみずみまで届けるのは、皮膚の内側である真皮の奥に網目のように張り巡らされた毛細血管やリンパ管の役目。
また、毛細血管には、二酸化炭素などの老廃物をスムーズに排せつさせる役割もあります。
つまり、毛細血管も内側からのエイジングケアの大切な担い手です。
そんな毛細血管ですが、冷え症や疲れ、加齢などで血液の流れが悪くなったりすることも。
毛細血管の流れが滞ってしまうと、お肌の細胞に酸素や栄養が供給されなくなるうえ、老廃物がたまってしまうことでターンオーバーは乱れがちに。
これでは、エイジングケア化粧品でいくらお手入れしていても、効果を実感できないかもしれませんね。
現代人は、ストレスや睡眠不足、喫煙などにより、血行が悪くなりやすいといわれています。
また、特に冷たい外気にさらされる冬は、毛細血管が収縮し、お肌の血行が悪くなりがちに。
ですので、血行やリンパの流れをよくするフェイスマッサージを意識的に取り入れ、スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品では担いきれない機能を補うことが必要なのです。
それがフェイスマッサージに求められる役割なのです。
つまり、フェイスマッサージはハリやツヤのある肌、透明感のある肌のために行う手段の1つです。
3.フェイスマッサージの美肌効果は?
フェイスマッサージを日頃のスキンケア、エイジングケアに取り入れる目的は、まずはお肌の血液循環をよくすること。
また、フェイスマッサージは、基本的に自分の指で「なでる」「さする」「軽く叩く」などの動作をするものなので、自分のお肌の状態を確認することにもつながります。
お肌がごわついていないか、たるみがないかどうかなど、自分のお肌をチェックすることは、エイジングケアにとってはとても大切ですね。
では、フェイスマッサージによって、具体的にどのような美肌やエイジングケアへの効果が期待できるかというと、次のとおりです。
1)くすみをなくし、血色のよいお肌に
血液中に酸素が十分にあれば、お肌の色は明るいピンク色に。
一方、血行が悪くなると、酸素不足で血液の色が暗くなり、くすんで見えてしまいます。
こうした血行不良による「くすみ」には、フェイスマッサージが最適。
ツボ押しなどをプラスすれば、さらに効果的です。
次の記事「40代の血行の悪いくすみ肌はメイク前のマッサージの動画レッスン」や動画でもくすみ対策のフェイスマッサージのコツがわかります。
2)たるみを予防し、フェイスラインもすっきり
太っているわけでもないのに、フェイスラインがぼやけているのは、血液やリンパの流れが滞り、老廃物がたまっているのが原因かもしれません。
エイジングケア世代の悩みの種である「たるみ」の予防には、お肌全体の血液循環を促し、真皮の線維芽細胞の活性化にもつながるフェイスマッサージが有効。代謝を上げることで、「しわ」の予防にもなります。
3)代謝をアップし、むくみを改善
体内の代謝循環が悪くなり、水分が滞るとむくみの原因に。前日の飲酒や塩分、水分の摂り過ぎで、朝起きたときに顔のむくみを感じるという人も多いのではないでしょうか。
フェイスマッサージには、こんな場合のむくみを予防、解消する効果もあります。
最近では、むくみがほうれい線の原因になることもわかってきました。
だから、フェイスマッサージは、ほうれい線対策としても効果的なのです。
このように、エイジングケアにとってよいことの多いフェイスマッサージとエイジングケア化粧品はセットで考えましょう。
4)毛穴や角栓の悩みも解消
フェイスマッサージで老廃物をなくすことで、ターンオーバーが正常化すれば、不要な角質や毛穴の汚れも落ちやくなります。
その結果、角栓が自然に取れたり、毛穴の黒ずみやいちご鼻も解消されるやすくなります。
4.フェイスマッサージで注意すべきポイントは?
フェイスマッサージの際に気をつけるべきポイントは、次のとおりです。
1)滑りをよくして行うこと
何もつけない状態で行うと、指の摩擦によってお肌に負担がかかり、肌トラブルの原因になることも。必ずマッサージクリームや美容オイルなどを使用し、滑りをよくした状態で行うようにしましょう。
マッサージクリームを持っていない人も、手持ちの保湿クリームで代用すれば大丈夫です。
2)基本は顔の中央から外側へ
指を動かす基本の動作は、部位ごとに顔の中央から外側に向かって、くるくるとらせんを描くように行うのがポイント。
頬は、あご先から耳の下、口角から耳の付け根、小鼻の脇からこめかみまでというように、少しずつ分けて行うといいでしょう。
3)やさしく、ゆっくり行うこと
フェイスマッサージの際は、力を入れないことが大切です。手の指全体を使い、やさしく包み込むように行いましょう。
目の周りなどの繊細な部分は、中指と薬指を使うこと。
刺激が強いと目元のシワや目の下のクマの原因になってしまいます。
人差し指は、自然と力が入ってしまうので、注意が必要です。
また、脈拍と同じくらいの、ゆっくりとしたテンポで行うこともポイントです。
4)短い時間で毎日行うこと
フェイスマッサージは、時間をかけすぎるとお肌に負担がかかることも。
週に1回念入りに行うフェイスマッサージよりも、短い時間でも毎日続けましょう。
そのほうがエイジングケアにも効果的。フェイスマッサージにかける時間は、お顔全体で3~5分くらいで十分です。
フェイスマッサージも、エイジングケアと同様、習慣にすることが大切ですね。
5.フェイスマッサージの上手な取り入れ方は?
フェイスマッサージを毎日のエイジングケア習慣にするためのコツをご紹介します。
1)入浴時を利用してフェイスマッサージ
温かいお風呂の中では、血行も促進され、リラックス効果も高まりますね。
夜のスキンケアとして、入浴タイムを利用してクレンジングでメイクを落とした後に、フェイスマッサージするといいでしょう。
お風呂ではからだも顔も温まっていますし、リラックスできています。
だから、フェイスマッサージするにはよい機会です。
しかし、お肌の負担にならないように短時間で済ませましょう。
また、長時間のお風呂も乾燥肌の原因になるので、湯船につかる時間が長くならないようにしましょう。
2)エイジングケアタイムを利用する
朝晩、美溶液や保湿クリームなどのエイジングケア化粧品を使うとき、よりていねいにお肌になじませることもフェイスマッサージの一環です。
エイジングケア化粧品成分がよりお肌に浸透するように、くるくるとらせんを描いたり、トントンと指先でタッピングしてなじませていく動作は、お肌全体のマッサージでもあります。
このように、化粧品のつけ方を見直してみるだけでも、ちょっとしたフェイスマッサージになりますね。
6.こんなやり方、こんなとき、フェイスマッサージはNG
フェイスマッサージは、正しくやれば美肌に効果的。
でも誤った方法で行ったり、やるべきでない場合にフェイスマッサージを行えば、肌悩みや肌老化の原因になってしまいます。
ひどい場合なら、本来、お肌の疲れを癒して、いつまでも若々しいエイジレスな素肌を手に入れるはずが、大きなトラブルになることもあります。
こんな方法のフェイスマッサージやこんな場合は避けて欲しいケースをご紹介します。
1)長時間のフェイスマッサージ
先ほどもお伝えしましたが、フェイスマッサージは3~5分程度をめどに、毎日、短時間行うことが大切です。
10分を超える長い時間のフェイスマッサージは、お肌の負担が大きくなってしまいます。
やりすぎて真皮にまでダメージを与え、コラーゲンやエラスチンに悪影響を与えることにもなりかねません。
くれぐれも長い時間のフェイスマッサージは避けましょう。
2)強い力のフェイスマッサージ
フェイスマッサージは肌の負担にならない強さで行うことが基本です。
しかし、顔のパーツで皮膚の薄さが違うので、多少の強弱が必要です。
顔のなかでは、目元や口もとのお肌は特に薄いので、力を入れて行うのは厳禁です。
このパーツのお肌が傷つけば、しわが目立ってしまうリスクも高くなります。
3)摩擦の多いフェイスマッサージ
強く擦るフェイスマッサージももちろんNGです。
保湿力の高いフェイスクリームであっても、滑りが悪くなる前に足してフェイスマッサージを行いましょう。
4)リンパの流れに逆らうフェイスマッサージ
リンパの流れと逆方向のフェイスマッサージもNG。
リンパの流れに沿って、老廃物を流すはずが、逆に溜めてしまう行為になってしまいます。
5)肌荒れや炎症がある場合
肌の炎症がある場合や肌荒れがある場合は、フェイスマッサージを控えましょう。
炎症がひどい場合などは、皮膚科などを受診して、そちらを治療することが大切です。
軽い肌荒れや大人ニキビなどの場合でも、そのパーツは避けてフェイスマッサージを行いましょう。
6)クレンジングしながらのマッサージ
クレンジングの際のフェイスマッサージは肌老化を進めるのでNGです。
なぜなら、クレンジングオイルや界面活性剤の力で、肌の角質層にある天然保湿因子(NMF)やセラミドを流してしまうリスクがあるからです。
7.肌悩み別のフェイスマッサージ
1)ほうれい線予防のためのフェイスマッサージ
ほうれい線の原因の1つは、表情筋の衰えです。
表情筋は、血行が悪くなるとコリが起こります。
そこで、フェイスマッサージを取り入れることも、ほうれい線の表情筋対策の1つとなります。
詳しくは、「ほうれい線解消は表情筋対策と顔の運動・エクササイズで!」」の「5.表情筋のためのフェイスマッサージ」をご覧ください。
また、ほうれい線を解消するフェイスマッサージはさまざまなものがあり、メリットやデメリット、注意点があります。
次の記事を参考にしてください。
*気になるほうれい線は消せる?かっさを使うマッサージのコツ!
*ほうれい線を消すには歯ブラシが効く?マッサージやエクササイズ
2)目の下のたるみ予防のフェイスマッサージ
目元をマッサージすることで、血行を促進させれば目の下のたるみの予防や目の下のくま(青クマ)の改善が期待できます。
目の下をはじめ目の周りは、お顔のなかでも特にデリケートなのでフェイスマッサージは特に優しく行うことが大切です。
目の下のフェイスマッサージは専用クリームなどを使って、お肌を滑らかにすることがベターです。
きつく擦ったりすれば、メラニンの沈着(炎症性色素沈着)を起こして茶グマの原因になるリスクもあるので、くれぐれも慎重に行いましょう。
目の周りのマッサージの手順は、次を参考にしてください。
①まず、おでこからこめかみをマッサージ
両手の人差指、中指、薬指をおでこにあてます。
両手の薬指がおでこの中央に来るように置いて、気持ちよく感じる程度の力を入れて両サイドへマッサージを行って、こめかみまで移動します。
②目尻から目頭までマッサージ
両手の中指の腹を左右の目尻に当てます。
目尻から目頭に向かって、目の下の骨の縁を優しくなぞります。
続いて、目頭から目の上のまぶたの内側にある骨の縁を優しくなぞります。
これを3~4回繰り返せば、1セットです。
③目の下のツボ押し
目の周りには、いくつかのツボがありますが、ここでは目の下にある3つのツボ「救後(きゅうご)」、「承泣(しょうきゅう)」、「下清明(かせいめい)」があります。
これら3つのツボを押すことで、目の下のたるみの予防や改善につながります。
詳しくは、「目の下のたるみの予防と改善・解消!全てが学べる7つのポイント」の「5. 目の下のたるみの解消法は?」をご覧ください。
<参考書籍>
38歳からはじめたいリカバリー美容辞典(監修 吉木伸子/中村格子/田村マナ、朝日新聞出版)
いつでもどこでも血管ほぐし健康法 自分でできる簡単マッサージ(井上正康 著、角川マーケティング)
8.美顔器によるフェイスマッサージは効果的?
美顔器にはさまざまなものがありますが、フェイスマッサージができるものや同じ効果が期待できるものがあります。
だから、正しい使い方で行うことはよいことです。
たとえば、「美顔ローラーの効果が科学的に証明される!血流量増加で美肌へ」で紹介しているととおり、美顔ローラーのフェイスマッサージは効果がありそうです。
また、EMS美顔器も目元のハリや口元のハリをキープすることができます。
9.まとめ
「フェイスマッサージは正しく行うことがエイジングケアに大切!」をお届けしました。
そのなかで、さまざまな方法やメリット、デメリット、注意点などを取り上げました。
フェイスマッサージは、特別な美容法ではなく、日常のスキンケア、エイジングケアに取り入れやすいことがおわかりいただけましたか?
血行やリンパの循環をよくし、リラックス効果も期待できるフェイスマッサージは、エイジングケア化粧品の効果をいかすことにもつながります。
エイジングケア世代のみなさんには、ぜひ、毎日の習慣にすることをおすすめします!
この記事「 フェイスマッサージは正しく行うことがエイジングケアに大切!」が、エイジングケア世代の女性の美肌づくりのお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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