乾燥肌の予防や改善対策には、保湿クリームは大切なアイテムです。
特に、エイジングとともに誰もが乾燥肌傾向になるため、保湿クリームは一層、大切になってくるのです。
また、加齢とともにエイジングケアも必要になってきますが、その場合の保湿クリームの選び方はどうすればよいでしょうか?
この記事では、乾燥肌で悩むあなたのために、年齢や肌状態を考えたピッタリの保湿クリームの選び方や使い方のコツをご紹介します。
また、エイジングケアができるオススメの保湿クリームもご紹介します。
- 乾燥肌は、加齢や紫外線ダメージ、大気の乾燥などが原因で起こります。乾燥肌の予防や改善のためには、保湿クリームでバリア機能を正常化させることが大切です。
- 化粧品による保湿では「水分を保持する」と「水分の蒸発を防ぐ」ことが大切です。保湿クリームは、もともと「水分の蒸発を防ぐ」のが得意なアイテムです。配合されているのは油溶性の成分で、エモリエント成分と呼ばれます。
- 最近では「水分を保持する」ことが得意なセラミドなどを配合した保湿クリームも増えています。セラミドは、水分を挟み込んで保湿するおすすめの成分です。
- 誰もが年齢とともにお肌が弱くなります。だから、エイジングを重ねると乾燥肌対策の保湿クリームは、お肌に優しいことも大切です。
- エイジングケア世代の保湿クリームで避けたいのは、刺激性のある成分です。アルコールやPGなどは避けましょう。
- 乾燥肌対策のためには、自分に合った保湿クリームを正しく使うことが大切です。正しい順番で適量を使いましょう。
- 乾燥肌対策は、毎日の生活習慣も大切です。食べ物をはじめとするよい生活習慣で、内側からのエイジングケアを心がけることが大切です。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.乾燥肌対策に保湿クリームを使いたいあなたへ
「乾燥肌の予防や改善対策によい保湿クリームの選び方と使い方」をお届けします。
乾燥肌でお悩みの場合、保湿クリームは大切なスキンケアアイテムの1つです。
だから、乾燥肌の予防や改善の対策のためによい保湿クリームを選びたいですね。
さらに、加齢とともに、乾燥肌の傾向が強くなるので、40代以上のエイジングケアにとっては、一層、よい保湿クリームの選び方を理解することが大切です。
また、寒くなるとお肌の薄い目元や口元は乾燥しやすくなるため、20代や30代でも秋の乾燥肌対策や冬の乾燥肌対策に保湿クリームは必須アイテムです。
そんな中、市販されている保湿クリームは、実に多くの種類で溢れています。
たくさんのアイテムの中から何を基準にして選べば良いかはなかなか難しいですね。
この記事では、乾燥肌対策のために保湿クリームランキングや口コミではわからない、あなたにピッタリの保湿クリームの選び方や使い方のコツを取り上げます。また、おすすめの保湿クリームをご紹介します。
「エイジングケア世代になったので乾燥肌によい保湿クリームを選びたい!ポイントは?」
「敏感肌でも安心して使える保湿クリームの選び方が知りたい!教えて!」
「どんな保湿成分が乾燥肌に良いの?クリームにおすすめの成分が知りたい!」
「おすすめの乾燥肌対策の保湿クリームは?アイテムを知りたい!」
「保湿クリームと美容液、化粧水の役割の違いは?」
などが気になる場合は、ぜひ、この記事の続きをお読みください。
<動画で見る保湿成分>
【スキンケア】冬の保湿クリームと相性がいい保湿成分のオススメ!
<乾燥肌におすすめの保湿クリーム>
乾燥肌のためのエイジングケア保湿クリームなら
2.乾燥肌とその原因
1)乾燥肌とは?
乾燥肌(ドライスキン)は、肌質の1つですが、普通肌の方であってもエイジングや紫外線ダメージ、大気の乾燥などによって乾燥肌になるリスクが高まります。
乾燥肌とは、お肌の表皮の角質層の水分量や油分の量が少なくなり、保湿力が低下した状態の肌のことです。
カサカサしたり、つっぱることがあるほか、乾燥がひどいとかゆみが出たり粉をふくような肌症状がでることもあります。
特に高齢の乾燥肌の方は、この傾向にあります。
角質層にある水分は、保湿の3大因子である皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミドが約50%)によって守られています。
しかし、この3つの成分のいずれかあるいは複数が少なくなりバリア機能が低下してしまうと、お肌の潤いが失われターンオーバーが乱れるのです。
乾燥肌になると肌荒れなどの肌トラブルを招いたり、肌を守ろうと皮脂が過剰分泌されてしまい肌表面のテカリをもたらすこともあります。
これはインナードライ肌と呼ばれます。
また、Tゾーンはテカっているのに、Uゾーンなど顔の一部が乾燥しているお肌を、混合肌と呼びますが、この肌質も多くは乾燥肌がベースになっています。
さらに、乾燥肌がひどくなると、バリア機能がとても弱くなって、乾燥性敏感肌や敏感肌になってしまうこともあります。
だから、乾燥肌は早めにケアを開始することが必要です。
ほかにも、毛穴の悩み、くすみなどの肌悩みの原因になってしまったり、ほうれい線やしわ、たるみ毛穴などの肌老化の原因にもなることもあります。
2)乾燥肌の原因
乾燥肌の原因は多岐にわたります。
大きく分ければ、自分のからだや肌などの内部的な要素と、大気や紫外線など外部環境による要素に分かれます。
内部的な問題は、次のとおりです。
- 加齢と肌質(肌タイプ)
- 女性ホルモンのバランスの乱れや減少
- ライフスタイル(食生活、睡眠、運動など)
- 皮膚病などの病気(アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、老人性乾皮症、乾燥性皮膚炎)
- 間違った洗顔やクレンジング
- 間違ったスキンケアや化粧品の使い方
- 合わないファンデーションによる乾燥肌
外部的な問題は、次のとおりです。
このような乾燥肌の原因となる内部と外部の問題によって、乾燥肌が生じてしまいます。
これらの原因は1つでもお肌を乾燥させる原因となりますが、複数の原因が組み合わさっている場合もあります。
外部要因を見てもわかりますが、1年中どの季節でも乾燥肌のリスクはあるのです。
また、内部の問題はそもそも季節を問いません。
3)エイジングケアと乾燥肌
乾燥肌の原因で避けることができないのがエイジングです。
どんな方でも1年に1つずつ年齢を重ねます。
加齢によって、だれでもお肌の持つ3大保湿因子は減っていくのです。
- 角質細胞の周りを覆う、頑丈なたんぱく質であるCE(コーニファイドエンベロープ)
- お肌の角質層で細胞同士をくっつける接着装置であるタイトジャンクション
のはたらきも弱くなります。
このようにエイジングとともにお肌は乾燥しやすくなるのです。
だから、エイジングケアとは多くの場合、乾燥肌対策を考えることなのです。
もちろん、エイジングが進むと真皮も衰えます。
真皮の中の線維芽細胞が衰えるとともに、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンも減ってしまいます。
乾燥肌とこうした真皮の衰えによって、お肌はたるみが目立ち、ほうれい線、シワ、たるみ毛穴なども目立つのです。
- 内側と外側の両面から乾燥肌を予防することで、少なからず真皮へのダメージも軽減することが可能です。
- だから、乾燥肌対策はエイジングケアであり予防美容でもあるのです。
3.乾燥肌対策の保湿クリームの基本的な役割は?
1)保湿クリームの役割の基本
乾燥肌のスキンケアにとっては、さまざまなアイテムが必要です。
その中で、保湿クリームの役割については、「保湿クリームの役割~間違いのないエイジングケアのために」で詳しくご紹介していますので、ここではポイントをまとめてみます。
皮膚が乾燥してしまっている乾燥肌のケアでは、保湿することがとても大切です。
保湿されたお肌とは、
「適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、お肌にしっかりと保持されている状態」
をさします。
世の中にはたくさんのスキンケア用品としての化粧品が売られていますが、次のいずれか、あるいは複数のはたらきをそれぞれ持っています。
- お肌に水分を与える
- お肌の水分を保持する
- お肌の水分の蒸発を防ぐ
化粧水は、お肌に水分を与えることが得意です。
また、水溶性成分でお肌の水分を保持することはできますが、濃度が低い場合が多く美容液などよりその力が劣ります。
また、油溶性成分(エモリエント成分)はほとんど配合されていないので、油膜を張って水分の蒸発を防ぐことはできません。
美容液は、保湿成分やエイジングケア化粧品成分が凝縮されているので、水分を保持することが得意です。
保湿クリームは、水溶性成分がメインの化粧水と異なり、油性成分の割合が圧倒的に多く、皮脂膜と近いはたらきをすることで、「水分の蒸発を防ぐ」という役割を担います。
保湿効果が長続きし、乾燥肌対策に重要な役割を果たしてくれるのです。
2)進化するエイジングケア保湿クリーム
①オールインワンクリームの登場
しかし、最近では保湿クリームの機能は進化しています。
1つは、ジェル化技術の進化でオールインワンゲルやオールインワンクリームなどが開発されました。
これらのオールインワン化粧品は、水溶性成分と油溶性成分のバランスがよいものが多く、「水分の保持」と「水分の蒸発を防ぐ」が、1アイテムでカバーできるようになっています。
ただし、保湿やエイジングケアのプロセスを本当に1つでカバーしきれるかといえば、少し疑問が残ります。
この点については、「オールインワン化粧品とは?ゲルとジェルの違いとその真実」をご覧ください。
②エイジングケア保湿クリームの登場
また、最近ではエイジングケア化粧品成分もさまざまなものが登場し、ヒトの構造と同じヒト型セラミドなどの機能性の高い保湿成分が登場することで、「水分の保持」に加えてエイジングサインの予防が可能なエイジングケア保湿クリームも登場してきました。
つまり、保湿クリームで美容液に近いはたらきをするものも増えてきたのです。
だから、よい保湿クリームを使えば美容液を使わないで乾燥肌対策をすることも可能になってきたのです。
4.あなたの乾燥肌に合った保湿クリームの選び方
一口に保湿クリームといっても、膨大な種類の製品が販売されています。
では、自分の乾燥肌にあった保湿クリームは、どのように選べばよいのでしょうか?
1)乾燥肌対策の保湿クリームの選び方の基本
乾燥肌の場合、「水分の蒸発を防ぐ成分」だけでなく「水分を保持する成分」も共によい成分をお肌に補給することが大切です。
実は、保湿クリームの選び方は、美容液をどう選ぶかとも関係するのです。
もしあなたが、保湿力の高いよい美容液をお使いで、十分に「水分を保持する成分」を補えるのであれば、保湿クリームは「水分の蒸発を防ぐ成分」を補うだけでよいのです。
たとえば、ワセリンだけでも大丈夫なので経済的ですし、油分が中心の保湿クリームはリーズナブルな価格のものやプチプラのフェイスクリームもあります。
逆に、保湿化粧水の後、美容液や乳液を使わずに保湿クリームだけで乾燥肌対策を行いたいなら、「水分を保持する成分」と「水分の蒸発を防ぐ成分」の両方ができるものを選ぶことが大切です。
そんな保湿クリームは、価格的にも高価格になる傾向にあります。
だから、乾燥肌の保湿クリームは口コミやランキングでベストのものを選ぶというのではなく、お使いの化粧水、美容液を含めて、保湿クリームにどこまで求めるかが先決なのです。
つまり、使用目的を考えて、保湿クリームに含まれている成分が、自分の求めている効果を発揮するかどうかに着目して保湿クリームを選ぶことが大切なのです。
ただし、本記事は主にエイジングケア世代の方を対象としていますので、ここからは、多少価格が高くても、水分の保持と水分の蒸発を防ぐことができるよい保湿クリームの選び方をご紹介します。
2)30歳からは低刺激な保湿クリームを選ぶ
30代になると乾燥肌対策の保湿クリームは、低刺激のものを選ぶこともポイントです。
乾燥肌は刺激に弱くなっていますので、刺激の少ない優しいタイプの保湿クリームを使うとよいでしょう。
避けたい成分としては、アルコール、PG、DPGなど刺激のある成分です。
また、合成香料、合成着色料などは必ずしも刺激になりませんが、エイジングケアに必要な成分ではありません。
3)保湿クリームにエイジングケアを求めるなら
年齢とともに、お肌は老化します。
特に女性は30代後半からは、加齢によって真皮が衰え線維芽細胞の活力が低下します。
また、女性ホルモンの減少も顕著です。
乾燥肌は、主にお肌の表皮の潤い成分の減少でもたらされますが、真皮の衰えによって深いほうれい線やシワ、たるみ、たるみ毛穴などを招いてしまいます。
だから、30代からは、化粧水、美容液、保湿クリームのいずれかは保湿だけでなくエイジングケア化粧品成分が配合されたアイテムで予防を心がけることをオススメします。
たとえば、そんなエイジングケア化粧品成分には、ナールスゲン、ネオダーミルなどのコラーゲンにアプローチする成分やフラーレン、油溶性ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体などお肌の酸化を防ぐ成分が配合したものがオススメです。
4)脂性肌に保湿クリームは不要?
乾燥肌でお肌がカサカサだと保湿クリームをつけるのに迷いはないと思います。
しかし、脂性肌でお肌がテカる方、混合肌でTゾーンなどにテカリのある方、普通肌でもクリームのテクスチャーが好みではない方などは、保湿クリームを使いたくないのではないでしょうか?
もし、そんな方で、皮脂と汗が混じってできる天然の保湿クリームである皮脂膜が十分あり、乾燥肌でない場合には、必ずしも保湿クリームを使う必要はありません。
ところが、自分で脂性肌だと思っている方の中には乾燥肌の方が多くいます。
テカっているのは、お肌の乾燥を防ごうとお肌が一生懸命に皮脂分泌をしているインナードライ肌の方です。
保湿クリームはそんな方にこそ必要なのです。
また、混合肌のテカリも生まれつきのオイリーではなく、実は乾燥肌ということもよくあります。
だから、脂性肌、混合肌だと自分で思っていても、次のような方は乾燥肌の可能性があります。
- 年齢を重ねてから脂性肌になった
- Uゾーンなど本来、テカリにくいパーツがテカる
- 洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを使っている
そんな方は、保湿クリームをお使いになることをオススメします。
5)保湿クリームに合ったオススメの保湿成分は?
自分に合った保湿クリームを選ぶためにも、保湿成分の知識を身につけておくとよいでしょう。
オススメの油溶性の保湿成分をご紹介します。
①セラミド
セラミドは有名な保湿成分です。
セラミドにはたくさんの種類がありますが、ヒトの肌に存在しているセラミドとほぼ同等の構造を持つヒト型セラミドがオススメです。
低刺激でありながらお肌との親和性が高く、高い保湿効果を発揮してくれます。
化粧水にもセラミドが含まれているものがありますが、セラミドは脂溶性なので、水分が主成分の化粧水よりも、保湿クリームで取り入れることがよい方法です。
セラミド化粧水よりもセラミドクリームやセラミド美容液がオススメです。
基本的に化粧品の成分表示は、配合濃度が高いものから順に記載されています。
セラミドが上位に表示されている保湿クリームを選べば、高濃度のセラミドを効率よくスキンケアに取り入れることができます。
②セラミド以外の細胞間脂質と同じ成分
スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)、フィトスフィンゴシン、ステアリン酸コレステロールなどはセラミド以外の細胞間脂質です。
セラミドほどの保湿力はありませんが、角質層の脂質との親和性が高いのでセラミドと合わせて配合するのによい成分です。
③シアバター
シアバターは、水分が表皮から蒸散するのを防ぐエモリエント成分の1つであり、「シアノキ」になる「シアの実」からつくられる植物性油脂です。
全成分表示では、「シア脂」と表示されます。
主成分は「脂肪酸」で、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸で95%以上を占めています。
シアバターは皮脂膜に似たはたらきを期待することができ、長時間保湿効果の持続する保湿成分で、「保湿の王様」と呼ばれています。
安全性も高く、保湿クリームに含まれる汎用性の高い保湿成分です。
高価格帯のハンドクリームやボディクリームにも配合されます。
つまり、手肌の乾燥肌対策やボディの乾燥肌対策にもおすすめの成分なのです。
また、子供の乾燥肌対策にも使えます。
④スクワラン
スクワランは、ヒトの皮脂や植物などに含まれている「スクワレン」という成分に水素を添加してつくられた、酸化されにくい保湿成分です。
スクワランも水分の蒸散を防ぐエモリエント成分の1つであり、高い保湿効果を期待できます。
化粧品成分として使用される場合は、深海ザメの肝油から抽出されるものが多いのですが、最近では、植物から抽出されることもあります。
保湿だけでなく、肌のターンオーバーの正常化をサポートするはたらきがあることが特徴です。
⑤水素添加大豆レシチン
水素添加大豆レシチンは、大豆から抽出されるレシチンに、酸化防止のため水素を添加した成分です。
水素添加大豆レシチンは、食品にも使われますが、化粧品成分としても使われます。
浸透性が高く角質細胞間脂質の間にまで入って、水分を保持します。
また、安全性が高いので化粧品の乳化剤としても使われます。
⑥アラントイン
アラントインは牛の羊膜の分泌液から発見された成分です。
化粧品成分のアラントインは、尿素から合成される無味無臭の白くて柔らかい粉末状の成分です。
アラントインには、次の作用があります。
- 組織修復賦活作用
- 抗刺激剤作用
- 消炎鎮静作用
肌荒れの予防や改善、創傷にも効果が期待できます。
乾燥レベルが重症で炎症がある肌荒れなどの場合は、セラミドなど保湿成分とあわせて、アラントインが配合されているものがオススメです。
6)乾燥肌対策の保湿クリームの安全性を考える
刺激の強い成分が含まれていると、よかれと思って行っているスキンケアが逆に肌トラブルを加速させてしまうことがあります。
刺激の多いアルコールや防腐剤が含まれたものは避け、安全性の高い保湿クリームを使用しましょう。
化粧品成分において、アルコールは「エタノール」と表記されます。
乾燥肌の方は、基本的に「エタノール」の記載がある保湿クリームは避けたほうが無難です。
保湿クリームに含まれる防腐剤としては、パラベンやフェノキシエタノールが配合されていることが多いです。
基本的には安全な成分といわれていますが、お肌に合わない場合がありますので、乾燥肌の方は注意が必要です。
また、PGやDPGなどは刺激性があるので、これらが全成分表示の1~3行目にあるものは控えましょう。
さらに、合成着色料、合成香料などの中には、刺激のある成分もあります。
乾燥肌対策には不要な成分なので、配合されている必要性はありません。
7)保湿クリームのコスパを考える
保湿クリームを長く使うなら、費用の面も気になりますよね。
乾燥肌対策として保湿クリームを選ぶなら、コストパフォーマンスの高さにも気を配りましょう。
一般的には、価格の高い保湿クリームほど、高価な成分が使われています。
必ずしも高価な保湿クリームが高い効果を発揮するとは限りませんが、基本的に価格と機能性の高さが正比例する傾向にあります。
とはいえ、乾燥肌対策は1日2日で終わることではなく、長期的にケアをしていく必要があります。
選んだ保湿クリーム1個を使いきる期間から1カ月あたりの価格を考えて、コストパフォーマンスに優れたアイテムを選ぶことが肝心です。使い続けられるものを選びましょう。
なお、パッケージなど装飾が華美な保湿クリームは、その分高額になることがあります。
見た目や印象も大切ですが、配合されている成分とその期待効果や安全性に注目することが大切です。
8)提供企業の姿勢をチェックする
有名なブランドの高額保湿クリームなら高い効果があるとは言い切れません。
プチプラコスメの中にも、優れた保湿クリームはたくさんあります。
どの企業の保湿クリームがよいのか見極めるポイントとしてオススメなのが、情報提供に対する姿勢をチェックする方法です。
お客様のことを考えて、メリットだけでなくデメリットもしっかり伝えてくれる企業は信頼に値します。
反対にメリットだけを強調したり、難しいわかりにくい説明で煙に巻くような企業は避けたほうがよいでしょう。
「100%天然成分=安全な化粧品」というように、よさそうなイメージだけをPRして、売り込む姿勢の企業も考えものです。
確かに植物由来の成分は長所もありますが、アレルギーのリスクなども含んでいます。
100%天然成分だから安全というのではなく、科学的な根拠を明示して、長期間の使用実績に基づいた安全性の高さを明示していることが大切です。
企業の知名度などに惑わされず、提供している情報の質を見極め、信用できるかどうかジャッチしましょう。
情報提供の姿勢が評価できる企業の保湿クリームなら、少なくともそれが自分によいかどうかの判断ができる情報を提供してくれるでしょう。
<参考記事>
5.オススメの乾燥肌の保湿クリーム
オススメの乾燥肌対策のエイジングケア保湿クリームは、「ナールス ユニバ」です。
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり下記のような肌を実現すべく開発されました。
このように、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分をバランスよく配合した高機能な保湿クリームです。
成分は濃厚、でも使い心地は軽く、すごく伸びがよいクリームです。
ナールス ユニバのご使用実感の動画は、こちらをご覧ください。
*ナールス ユニバのご使用実感 【使用者の声 白山 真希さん】
<配合成分の主なポイント>
- 浸透性に優れた3種のヒト型セラミド(2、AP、NP)で、お肌のバリア機能と高い保湿をサポート。
- 持続型ビタミンVC-IPが、抗酸化作用、ナールスゲンとの相乗効果を存分に発揮。
- シアバターの保湿力に加え、お肌へのなじみのよさとなめらかな質感を実現。
- 安全性の高いビタミンA誘導体(レチノイン酸トコフェリル)で、お肌のハリ・ツヤをサポート。
- パラベン、フェノキシエタノール不使用。
- アルコール不使用。
とくに、40代や50代のエイジングケアと乾燥肌の予防や改善に使っていただきたいエイジングケア保湿クリームです。
6.乾燥肌のための保湿クリームの使い方
保湿クリームの使い方は、「保湿クリームの正しい使い方と塗り方で美肌のエイジングケア!」で詳しくご紹介していますので、ここではポイントをご紹介します。
1)保湿クリームの使い方の基本
保湿クリームは、クレンジングや洗顔と化粧水などでお肌に十分に水分を与えた後に、美容液を使い、その最後の仕上げとして使います。
基本的な順番としては、「化粧水 ⇒美容液 ⇒ 保湿クリーム」です。
そのほかのポイントとしては、次のとおりです。
なじみ方によりますが、美容液をつけた2~3分後につけるのが目安です。
化粧品ブランドごとに適量は異なりますが、一般的にはパール粒大から500円玉大ぐらいの量を使用することをおすすめします。
多めに使えばよいというわけではないので、販売元の化粧品メーカーの説明を読んで、適切な量を使いましょう。
2)保湿クリームのつけ方
まず、保湿クリームを手に取り、少し手のひらの上であたためます。
あたためることで、保湿クリームは柔らかくなり、肌によりなじみやすくなるのです。
ただし、最初から柔らかいものなら不要ですので、販売元の化粧品メーカーの説明に従ってください。
頬、額、あごの3点、または左右の頬、鼻のてっぺんを加えた5点に、保湿クリームをつけ、優しい力加減で中央から外に向けて伸ばしていきます。
顔全体にムラなくなじませていくことがポイントです。
最後に、手のひらで顔全体を包むようにして、ハンドプレスすることもよい方法でしょう。
<保湿クリームの使い方の動画>
<参考記事>
*化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?
*乳液と保湿クリームは、エイジングケアで両方使う必要あるの?
7.乾燥肌対策は、スキンケアの全プロセスで考える!
1)クレンジングや洗顔でも乾燥肌対策を
保湿クリームは、保湿によって弱っているお肌のバリア機能の回復を促し、ターンオーバーの正常化をサポートしてくれます。
しかし、スキンケアで保湿クリームさえ塗っていれば、肌トラブルと無縁でいられるというわけではありません。
もし、保湿クリームを使っても乾燥肌が十分に改善しない場合は、原因を見極め適切な改善策を実施することも重要です。
たとえば、刺激や負担が強すぎるクレンジングや洗顔を続けているということはないでしょうか?
補うアイテムである化粧水や保湿クリームなどには気をつけていても、汚れを取るクレンジング料や洗顔料までは選び方を気にしていないのではないでしょうか?
特に乾燥肌や敏感肌の方、30歳以上のエイジングケア世代の方にとっては、クレンジングや洗顔は負担になります。
中でも本来、肌にないメイクを落とすクレンジングが大きな負担になります。
「敏感肌に使いたい!おすすめのクレンジング11種と選び方」でも詳しくご紹介していますが、乾燥肌や敏感肌の方は、アミノ酸系界面活性剤など刺激の少ない洗浄剤を使った自分に合った優しいクレンジング料を選びましょう。
その上で、保湿クリームで弱ったお肌を守るとともに、乾燥肌を生み出した原因を見つけ出し、対処していきましょう。
2)紫外線対策で乾燥肌対策を
夏はしっかり紫外線対策をしていても、冬の紫外線対策を怠っていませんか?
乾燥肌の原因の1つは紫外線ダメージですが、夏より少ないとはいえ、冬でも紫外線は降り注いでいます。
しっかり、自分に合ったよい保湿クリームでエイジングケアしているのに冬場の乾燥肌が改善しないなら、もしかしたら紫外線対策が不十分かもしれません。
心当たりがある場合は、一度、冬の紫外線対策を見直してみましょう。
もし、紫外線対策を何もしていないということなら、日常生活ならSPFは10~20、PAは+~++でよいので、冬場も昼間の外出時には日焼け止めをつけましょう。
保湿クリームは、「保湿」を担いますが、それだけでは乾燥肌対策は不十分です。
清潔や紫外線対策なども乾燥肌対策の大切なプロセスなのです。
8.スキンケアや保湿クリーム以外での乾燥肌対策
保湿クリームによるスキンケア以外にも効果的な乾燥肌対策の方法があります。
よい保湿クリームを選び、クレンジングや洗顔も見直しても乾燥肌が気になるなら、内側からの乾燥肌対策が不十分な可能性があります。
1)食べ物・飲み物で乾燥を防ぐ
食べ物を工夫することで乾燥を防ぐこともできます。
一番肝心なのは、バランスのよい食生活を実践することです。
加えて、乾燥を防ぎ保湿効果が期待できるとされている成分を取り入れることで、乾燥肌対策ができます。
一般的によいとされているのは、良質のたんぱく質、ビタミン類、ミネラルを含んだ食べ物です。
また、新陳代謝を活発にしてくれる温かい飲み物を取り入れることもオススメできます。
からだをあたためることで冷え性が解消し、免疫力もアップします。
その結果、肌のターンオーバーやバリア機能の正常化が期待できます。
血行促進効果があるといわれている、生姜湯やハーブティーなどがオススメです。
食べ物、飲み物による乾燥肌対策は、次の記事を参考にしてください。
*乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?
*腸内環境を食物繊維や乳酸菌が豊富な食べ物で改善!便秘解消で美肌へ
2)良質な睡眠
よい睡眠は、ターンオーバーの正常化をサポートし、NMF(天然保湿成分)や角質細胞間脂質などがつくられるのを促します。
だから、乾燥肌対策には、毎日たっぷりと良質な睡眠が取ることが大切です。
睡眠の質を上げるコツとしては、以下のことがあげられます。
- 寝る前は、PCや携帯など強い光を照射するものは避け、クラシックなど心地よい音楽を聴いてリラックスする。
- 朝の起床後は、すぐ日光にあたって、体内時計をリセットする。
- ウォーキングなどの軽い運動を実践し、適度な疲労感をからだに与える。
- 休日でも寝だめをせず、同じ時間、同じリズムの睡眠を心がける。
ボディマッサージやフェイスマッサージによって、からだやお肌の血行促進をサポートする。
保湿クリームで必要な成分を外から補うと同時に、規則正しい生活を心がけて、からだの内側から美しいお肌を取り戻していきましょう。
睡眠による乾燥肌対策については、「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」や「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」を参考にしてください。
<参考記事>
*ストレスオフの秘訣は「音楽習慣」だった! 20代からシニアまで大調査
*ブルーライトをうまく浴びてアンチエイジングや健康に役立てよう!
3)お風呂や温泉も慎重に
お風呂や温泉を利用することで、からだの免疫機能を高め、美肌を促すことができます。
湯船にしっかりつかることで、血行が促進され、疲れが解消し、自律神経のはたらきがよくなるためです。
また、浮力のリラックス効果で、ストレス解消につながり、心身ともにリフレッシュすることが可能です。
しかし、乾燥肌の方はお風呂の入り方に注意が必要です。
なぜなら、熱すぎるお風呂や長すぎるお風呂は乾燥肌にとってよくないからです。
お風呂や温泉の温度は、夏場なら38~39度、冬場でも40度くらいまでが目安です。
また、入浴時間の目安は、39度なら20分程度、40度なら15分程度です。
温泉にも注意が必要です。
普通肌や脂性肌、お肌の丈夫な方の場合は、アルカリ温泉のピーリング効果で古い角質が自然と剥がれ落ちるのでお肌の肌理(キメ)が整い、透明感がある美肌につながります。
しかし、乾燥肌の方にとっては、バリア機能を低下させるリスクがあります。
一方、酸性の強い温泉も皮膚常在菌のバランスを崩すので乾燥肌や敏感肌にはよくありません。
乾燥肌の方には、弱酸性の温泉がオススメです。
また、どんな温泉でも、1日に頻回の入浴を繰り返すことは避けましょう。
詳しくは、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂と温泉の知識」をご覧ください。
4)お部屋の加湿で乾燥を防ぐ
乾燥した部屋は、乾燥肌の原因の1つです。
夏や冬にエアコンを使うとお部屋は乾燥しやすくなります。
エアコンをつけている際など、お部屋の乾燥を感じる場合は、加湿をして室内の湿度を高めましょう。
小型の加湿器をセットしたり、濡れタオルやコップを自分の近くに置くことで簡単に加湿することができます。
このほか、次の方法でも加湿が可能です。
- 観葉植物を置く
- 霧吹きで水を撒く
- 鍋料理を楽しむ
- 洗濯物を部屋干しにする
自分が実行しやすい方法で適度な潤いを取り戻し、お肌を乾燥から守りましょう。
詳しくは、「エアコンによる乾燥肌には保湿と加湿~冬のエイジングケア~」をご覧ください。
9.まとめ
乾燥肌の対策のための保湿クリームの選び方と使い方をご紹介しました。
また、おすすめの保湿クリームをご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
どんな女性でも、もちろん男性でも、エイジングとともに肌質が乾燥肌に傾きます。
そのため、乾燥肌のエイジングケアにとって保湿クリームはとても大切な基礎化粧品といえるのです。
そんな保湿クリームの選び方と使い方は、保湿クリームランキングや口コミだけに頼らず、正しいエイジングケアの知識、乾燥対策や保湿のための化粧品成分の知識を持つことが大切です。
また、保湿クリーム以外のスキンケアのプロセスや生活習慣をはじめとする内側からの乾燥肌対策も大切です。
この記事「乾燥肌の予防や改善対策によい保湿クリームの選び方と使い方」を参考に、ぜひ、あなたピッタリの保湿クリームを見つけるとともに、乾燥肌対策を実践してくださいね。
<おすすめのエイジングケア化粧品>
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
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