敏感肌化粧水の選び方のコツを紹介します。
バリア機能が低下してちょっとした刺激にも弱いタイプの肌のため、保湿効果が高くて刺激が少ないものを選ぶことが大切です。
この記事では、そんな敏感肌の方が使いやすい化粧水の選び方について成分を紐解くことで解説します。また、使い方や敏感肌の対策もあわせてご紹介します。
- 敏感肌の化粧水は、まず刺激の少ない化粧品成分でつくった肌に優しいものを選ぶことが基本です。優しい成分がどれかを知りましょう。
- 敏感肌の原因は乾燥によるバリア機能の低下なので、保湿と刺激の少ないエイジングケアが基本です。化粧水は優しく保湿できるものがおすすめです。
- エイジングとともに誰もが敏感肌傾向になるリスクが高まります。30代以上のエイジングケア世代は、敏感肌でも使える化粧水を選ぶことをオススメします。アルコールやPGなどがフリーのアイテムがおすすめです。
- 敏感肌の場合は、化粧水によるケアだけではなく、紫外線対策、やさしい洗顔も大切です。また、敏感肌の対策は、化粧水だけで考えるよりスキンケア全体で考えましょう。だから、美容液や保湿クリームを使うことも考えましょう。
- 敏感肌化粧水を選ぶポイントは、3つです。保湿力が高く安全性の高い保湿成分を選ぶこと、刺激性の高い成分を避けること、シンプルな化粧水を選ぶことです。エイジングケア化粧水「ナールスピュア」は、オススメの敏感肌化粧水の1つです。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
*敏感肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.敏感肌化粧水を上手に選びたいあなたへ
最近、30代、40代のエイジングケア世代の女性に「ひょっとして、敏感肌では?」というお悩みの方が多いようです。
敏感肌とは、ほこり・花粉・雑菌などの外部からの刺激があると、かゆみ・ピリピリとした痛み・赤み・ニキビなどを引き起こしやすい肌です。
肌のハリやツヤもなくなりがちなのに、自分に合う化粧水を探すのも難しいですね。
アトピー性皮膚炎などの遺伝的なものでない場合、多くは乾燥性敏感肌です。
つまり、「敏感肌」の主な原因は、お肌の乾燥によるバリア機能の低下です。
さらに、加齢とともに、敏感肌が進んでしまうこともあります。
そのため、誰もがエイジングとともに敏感肌のリスクが高まります。
もちろん、20代の女性や男性でも敏感肌の方はいらっしゃいますが、より大変なのはエイジングケア世代の方の敏感肌の改善対策であり、化粧水選びです。
今回は、そんなエイジングケア世代の敏感肌の方のために、化粧水ランキングや口コミだけに頼らない敏感肌化粧水の選び方や使い方のコツをご紹介します。
この記事を読むことで、あなたはランキングや口コミ、レビューなどに頼らなくても、自分自身に合う敏感肌化粧水を選ぶ知恵を身につけることができます。
なぜなら、敏感肌の方が気を付けるべきポイントは、化粧品成分をチェックすればほぼわかるからです。
現在では、化粧水をはじめ化粧品は全成分表示が義務づけられていて、ほぼすべての化粧品成分の情報が入手できます。
だから、全成分表示の読み方と気を付けるべき化粧品成分が何かを知っていればよいのです。
つまり、化粧水の美容成分の特徴はすべてわかるのです。
そうだとすると、敏感肌対策の化粧水を選ぶことと、エイジングケア化粧水を選ぶポイントは、その根本がよく似ています。
だから、エイジングケアを考える上では、敏感肌の対策を意識することも大切なのです。
「私の使っている敏感肌化粧水って大丈夫?チェック法は?」
「敏感肌化粧水を選ぶコツを知りたい!よい方法は?」
「おすすめの敏感肌化粧水は?教えて!」
「敏感肌の化粧水に適した化粧品成分を知りたい!何がよいの?」
「敏感肌では使わないほうがよい化粧品成分を知りたい!NGはどれ?」
などが気になる方は、ぜひ、この続きをお読みください。
この記事が、あなたの敏感肌解消のお役に立つことができれば幸いです。
なお、いま、お時間が十分でなく、敏感肌化粧水の選び方のエッセンスを学びたい方は、こちらの動画記事「敏感肌化粧水の選び方の3つのコツ|動画で3分間エイジングケア」がオススメです。
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*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
<参考記事>
おすすめの敏感肌化粧水29選!人気ランキングや口コミ高評価紹介
2.敏感肌向けの化粧水の特徴
敏感肌化粧水の特徴について解説します。
化粧水といえば、多くは保湿化粧水のことです。
化粧水を特徴づけるのは成分ですが、敏感肌化粧水は、刺激の少ない成分を配合することが基本となります。
つまり、敏感肌化粧水とはお肌に優しい保湿化粧水なのです。
敏感肌を改善するには、十分に水分を補給し、バリア機能を整える必要があります。また、化粧水が肌に刺激を与えないことも大切です。
そんな敏感肌化粧水の特徴や条件は次のとおりです。
- 肌のバリア機能に必要な有効成分や保湿成分を配合している
- 肌への安全性を重視し、刺激成分を極力排除している
- パッチテストなどをはじめとした皮膚安全性試験を実施している
3.敏感肌への理解を深めよう
1)敏感肌とは?
皮膚医学では、「敏感肌」という定義はなく、スキンケアや美容の世界で生まれた言葉です。
敏感肌は、その名のとおり、ちょっとした外部の刺激や体調の変化に対してお肌が敏感に反応してしまい、次のような症状が現れます。
- 洗顔料やクレンジング料で、顔が赤くなる
- 化粧品を使うと、お肌がピリピリする
- タオルや衣類などの刺激で、お肌が赤くなったりする
- 生理前には、毎回、お肌の調子が悪い
- 季節の変わり目にはお肌の調子が悪くなる
- お肌(※あるいは、お肌の表面)がカサカサしたり、ゴワゴワする
また、お肌のくすみが目立ったり、肌理(キメ)も乱れてお肌の透明感も失われやすくなります。
さらに、敏感肌がひどいと乾燥によるかゆみがでることもあります。
敏感肌ではバリア機能が低下するとともに、ターンオーバーが乱れていることも多くなります。
<参考記事>
ゆらぎ肌は一時的な敏感肌!スキンケアによるバリア機能正常化で改善
2)敏感肌のタイプ
敏感肌は、その原因によっていくつかに分かれますが、すべてに共通しているのは、バリア機能が低下していることです。
敏感肌のタイプ | 特徴 |
アトピー性皮膚炎による敏感肌 | アトピー性皮膚炎でフィラグリンやセラミドが少ない肌状態。 遺伝的な要因もある。 |
アレルゲンによる接触皮膚炎 | 花粉やダニ、ほこり、食物など、アレルギーの原因となるアレルゲンに接触して皮膚炎を起こしている肌状態。 |
乾燥性敏感肌 | 乾燥がひどくなってバリア機能が大きく低下している肌状態。 本態は、乾燥肌。 |
ゆらぎ肌 | 季節の変わり目の寒暖差やストレス、ホルモンバランスの乱れで一時的に肌のバリア機能が低下している肌状態。 |
<参考記事>
3)敏感肌の原因は?
敏感肌の原因は、いくつかの要素が考えられますが、多くの場合は乾燥が続き、その結果、お肌のバリア機能が低下していることです。
バリア機能が低下すれば、角質層が不健康な状態に陥って、小さな外部の刺激にも、お肌が敏感に反応してしまいます。特に、乾燥が厳しい冬にはお肌は敏感になりやすいので注意が必要です。また、春も敏感肌になる要素がたくさんあります。
<健康な肌と敏感肌の内部の違い>
乾燥以外には、次の要素も敏感肌の原因です。
- 加齢による水分減少とお肌が薄くなってしまうこと
- 不適切な洗顔
- 紫外線ダメージ
- 遺伝・体質(アレルギーなど)・ストレスによる肌荒れなど
- 不規則な日常生活
- 皮膚常在菌バランスの乱れ
- 花粉症による肌荒れ
したがって、敏感肌の改善には、原因を取り除き、バリア機能の正常化を目指すことが大切です。
<バリア機能が低下した敏感な肌と正常な肌>
aaa#バリア機能が低下した肌と健全な肌の違いを表した図
<参考記事>
敏感肌では皮膚常在菌の1つ表皮ブドウ球菌が少ない!改善法は?
4.ランキングに頼らない敏感肌のための化粧水の選び方
ここからは、実践的な敏感肌対策のための化粧水の選び方のポイントをご紹介します。
敏感肌のための化粧水といっても、さまざまなブランドがありますね。
ラロッシュポゼ、エスティローダー、ランコム、クリニークなどの海外コスメ、資生堂や花王、コーセー、カネボウなどの国内大手ほか、アヤナスなどの通販ブランド、常磐薬品(ノブ)やロート製薬(肌ラボes)などの医薬品メーカー、無印良品、日本酒の会社まで敏感肌化粧水を市販しています。
また、販売ルートも百貨店、薬局、ドラッグストアからアマゾン、楽天などの通販までさまざまです。
価格も高価格から低価格まであり、評判のよいもの、@コスメなどで人気ランキングの高いもの、口コミのたくさんあるものなどもあります。
このほか、べたべたしないサッパリタイプ、しっとりタイプ、薬用化粧水など、化粧水は本当にたくさんあります。
そんなたくさんの種類のなかから、敏感肌のための化粧水はどのように選べばよいのでしょうか?
1)敏感肌の化粧水の選び方の基本
敏感肌の化粧水の選び方の基本的なポイントは、次のとおりです。
- 安全で保湿力の強い保湿成分が適切に配合された化粧水を選ぶこと
- 刺激になる可能性のある成分は避けること
- できるだけシンプルな化粧水を選ぶこと
敏感肌なら、この3つのポイントを満たす化粧水を選べばよいのです。
化粧水は、全成分表示の際に1%以上配合される成分はその濃度が高い順に記載するルールになっているので、早く表示されるものが濃度の高い成分です。
また、香料や着色料は最後にまとめて表示されます。
こうしたルールを知っておけば、全成分表示を見ることでその化粧水がどんなものかを理解できます。
ただし、成分によっては少ない配合濃度でもそれが推奨濃度であることもあります。
その場合は、上位に表示されなくても効果を十分発揮するのです。
2)安全のための試験実施済みがおすすめ
皮膚安全性試験をクリアした化粧水は敏感肌の方におすすめです。
試験で一定の基準をクリアした場合は「〇〇テスト済」と記載されています。
ただし、テスト済みであれば100%敏感肌でも使えるという意味ではありません。
①パッチテスト・アレルギーテスト
パッチテストとは、化粧品を使用した際の安全性を確認する試験の1つです。
皮膚に刺激となる原因物質(アレルゲン)を特定するため、皮膚にその成分がついたシートを貼布し、皮膚反応を調べる検査です。
これをクリアしていることでアレルギーのリスクが低くなります。
②スティンギングテスト
スティンギングテストとは、皮膚刺激を感じやすい敏感肌などの方を対象とした試験です。化粧水などを使用した際に生じるピリピリ、ヒリヒリ感といった刺激感を評価します。
これをクリアすることで、刺激性のリスクが低くなります。
③ノンコメドジェニックテスト
ノンコメドジェニックテストとは、ニキビの原因となるコメドのできやすさを確認するための皮膚安全性試験です。敏感肌でも皮脂分泌の多い方やインナードライ肌の方は、このテストを実施済みの化粧水がおすすめです。
<参考記事>
もう間違えない!脂性肌を改善するおすすめの化粧水の選び方と使い方
3)無添加化粧水ならOK?
無添加化粧品が必ずしも敏感肌に向いているとは限りません。
なぜなら、何が無添加なのか定義がないからです。
敏感肌の化粧水は、自分にとって刺激のない成分が無添加であることが大切です。
<参考記事>
4)オールインワンの化粧水なら敏感肌に良い?
オールインワン化粧品は、これ1つを使えば良いので、肌を何度も擦ってダメージを与えるリスクがない点がメリットです。
しかし、オールインワン化粧品などのように、あまりに多くの成分が配合されている化粧品は、敏感肌にデメリットになることがあります。
なぜなら、1つには刺激を感じたときにどれに問題があるかがわからないからです。
また、季節や肌質、肌状状態に合わせたケアができない点もデメリットです。
5)収れん化粧水や拭き取り化粧水はおすすめできない
収れん化粧水やや拭き取り化粧水は、アルコールや酸が入っていることが多いタイプの化粧水です。
これらは敏感肌に刺激のリスクがあるのであまりおすすめできません。
<参考記事>
ふき取り化粧水の効果と安全性!メリットとデメリットと使い方のコツ
6)敏感肌なら化粧水はトライアルで試そう
それでも敏感肌で化粧水を選ぶのが不安な場合は、トライアルキットのあるもの、返金保障・返品保障のある敏感肌化粧水を選びましょう。
今回、説明したポイントをチェックして、ご自身に合った化粧水をお選びください。
化粧水ってスキンケアアイテムのなかで最も種類が豊富。エイジングケア化粧水だけに絞っても膨大な数になります。そんななかで化粧水を選ぼうと思った場合に頼りたいのが、化粧水ランキングですね。でも、化粧水ランキングは便利ではあるものの、それ[…]
7)敏感肌化粧水のランキングや口コミのチェックは?
ここで、敏感肌化粧水のランキングや口コミの見方について触れておきます。
ウェブサイトにあふれる敏感肌化粧水のランキングや口コミなどは、敏感肌対策の全般的な情報や化粧水の役割や位置付けには触れずに、単にランキングだけを掲載している場合も多々あります。
ランキングサイトの多くは、アフィリエイトと呼ばれるサイトで、敏感肌化粧水の販売促進サイトです。
だから、あなたの敏感肌を改善することが目的ではないので、本当に必要な情報、そもそも「敏感肌化粧水だけで敏感肌対策はできるのか?」などといった情報はほとんど掲載されません。
大切なことは、敏感肌を改善することであって、敏感肌化粧水を選ぶことだけではありません。
敏感肌化粧水を選ぶ前に、化粧水の役割を理解しておきましょう。
<参考記事>
5.敏感肌化粧水で使いたい成分
1)ナールスゲンは敏感肌化粧水にオススメ
ナールスゲンの表示名称は、「カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル」です。
安全性が高く、刺激性もないエイジングケア化粧品成分です。
保湿力があるとともに、抗酸化、バリア機能保持、コラーゲンやエラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やすサポートをするなど、さまざまなはたらきのある水溶性の分子量の小さな成分です。
また、ヒアルロン酸や表皮で肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオン、HSP(ヒートショックプロテイン)70を増やします。
推奨濃度は、0.005%なのでこれ以上の濃度で配合しても意味がなく、全成分表示で上位に表示されることはありません。
ナールスゲンが配合された化粧水は、敏感肌対策とエイジングケアを兼ね備えた化粧水として使えます。
だから、敏感肌にはナールスゲン化粧水がおすすめです。
欠点としては、高価な成分なので推奨濃度で配合すると化粧水の価格が高くなってしまうことです。
また、さまざまなエイジングケア化粧品成分の機能性の比較表を示しますが、ナールスゲンがエイジングケアにいくつものはたらきがあることがわかると思います。
<エイジングケア化粧品成分の機能性の比較>
<参考記事>
シミを予防するHSP(ヒートショックプロテイン)の効果とは?
HSP(ヒートショックプロテイン)でシワやほうれい線が予防できる!
2)プロテオグリカンは高い保湿力
プロテオグリカンは、最近、注目を浴びている保湿力の高い成分です。
こちらも刺激性がなく、安全に使える水溶性の成分で、EGF(上皮成長因子)に似た作用があります。
コラーゲンやヒアルロン酸の産生をサポートし、敏感肌対策とエイジングケアを兼ね備えています。
だから、敏感肌化粧水に配合するにはよい成分です。
つまり、敏感肌にプロテオグリカン化粧水がおすすめです。
欠点としては、高価な成分のため、推奨濃度で配合すると化粧水の価格が高くなってしまうことです。
<参考記事>
3)ヒアルロン酸は敏感肌化粧水の定番
保湿力には定評のある成分で、安全性も高く、敏感肌化粧水にも安心して使える成分です。
いくつかの種類もあることから普及が進み、価格もリーズナブルで使いやすい成分です。
ただし、ヒアルロン酸の過度な使用は乾燥肌をもたらすリスクがあるので、その点は要注意です。
<参考記事>
ヒアルロン酸化粧品の保湿にはデメリットがあった!秘密と安全性
4)セラミドで敏感肌を改善
先ほどから、すでにその名前が登場していますが、セラミドはオススメの保湿成分です。
油溶性成分のため、美容液や保湿クリームで補うことがオススメですが、最近ではセラミドを高濃度で配合した化粧水もあります。
敏感肌対策を化粧水中心に考えるなら、全成分の表示のはじめのほうに「セラミド」と表示されたヒト型セラミド配合のものを選びましょう。
とはいっても、セラミド化粧水よりセラミド美容液やセラミドクリームのほうが配合濃度が高いのが一般的なので、無理にセラミド化粧水を選ばず、セラミドは美容液や保湿クリームで補うと割り切ることもよい方法です。
または、グルコシルセラミドやユズセラミドは水溶性成分なので、敏感肌化粧水ならグルコシルセラミド配合の化粧水がオススメです。
<参考記事>
5)ナイアシンアミド
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、ニコチン酸アミドとも呼ばれる効果が高い成分です。
ナイアシンアミドにはセラミドを増やす効果・はたらきがあります。
そのため、バリア機能を改善し、敏感肌の改善が期待できます。
また、メラニンを抑える効果・はたらきやコラーゲンを増やす効果・はたらきがあります。
ナイアシンアミドは、長年の使用実績がある刺激性のほとんどない化粧品成分です。
そのため敏感肌でも使いやすい成分です。
6)プラセンタエキスやヒト幹細胞培養液エキス
プラセンタエキスは、プラセンタ、つまり胎盤から抽出した成分で、アミノ酸が豊富で保湿や抗酸化などの作用がある成分です。
さらに、EGFやFGFなどの成長因子も含まれています。
現在では、豚、馬、羊のプラセンタから抽出したプラセンタエキスが化粧品の成分として使われます。
中でも馬由来のプラセンタエキスは、安全性の面からも敏感肌化粧水にはオススメです。
また、最近ではプラセンタエキスと成分が似ているヒト幹細胞培養液エキスも登場しています。
この成分も炎症性のサイトカインが除去してあるタイプは、敏感肌におすすめです。
<参考記事>
7)コラーゲンも定番の保湿成分
コラーゲンは、いまや誰もが知っている保湿成分です。
種類も豊富であり、価格もリーズナブルなことから、さまざまな化粧品に使われています。
安全性も高く、敏感肌化粧水にも使える成分です。
ただし、化粧品成分のコラーゲンが、お肌のコラーゲンになるわけではありません。
<参考記事>
8)CEを守るノイバラ
ノイバラ果実エキスには、保湿効果や後記に加えて、バリア機能を担うCE(コーニファイドエンベロープ)を守るはたらきがあります。
安全性も高いので、ノイバラ果実エキスも敏感肌におすすめの成分です。
9)アミノ酸成分もおすすめ
グリシンをはじめとするアミノ酸は、NMF(天然保湿因子)を組成する成分です。
浸透性が良く刺激がないので敏感肌におすすめです。
<参考記事>
10)基本成分としてのBGやグリセリンも大丈夫
多くの保湿化粧水には、基本成分としてBGやグリセリンが配合されています。
これらの成分も敏感肌では問題のない成分です。
11)炎症を防ぐ成分
敏感肌で炎症がある場合には、アラントインやツボクサエキス(CICA)、グリチルリチン酸2Kなど抗炎症成分がおすすめです。
<参考記事>
3つの作用で美肌へ!アラントインの化粧品や医薬品としての効果は?
12)医薬部外品も敏感肌に使える
敏感肌で肌荒れしている際には、ヘパリン類似物質配合の医薬部外品のローションもおすすめです。
<参考記事>
化粧水にピッタリの美容成分で美肌になれる保湿とエイジングケア!
6.敏感肌化粧水で避けたい成分や注意したい成分
ここでは、敏感肌化粧水を選ぶ際に避けたい成分をご紹介します。
1)アルコール(エタノール)配合化粧水は避けよう!
アルコールは拭き取り化粧水や収れん化粧水に使われたり、抽出溶媒として使われる成分で、化粧水をはじめ化粧品に配合される場合は、エタノールと表記されます。
揮発性が高いので乾燥肌をもたらすリスクがあります。
だから、敏感肌化粧水には避けたい成分です。
あなたは、美肌やエイジングケアのためにアルコールフリーの化粧水を選んでいますか?もし、そうならそれは正しい選択肢の1つです。なぜなら、アルコールには揮発性があるので、お肌を乾燥させるリスクがあるから。しかし、アルコールフリー以外[…]
2)合成香料
香りは心身のリラックス効果も期待できるので、香り自体が悪いわけではありません。
しかし、敏感肌の場合は刺激になるリスクがあるので合成香料は避けましょう。
多くの敏感肌化粧水は、そのことがわかっているため、香料が入っているケースは今では少なくなっています。
念のため、合成香料をリストアップします。
リモネン、β-カリオフィレン、シス-3-ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β-フェニルエチルアルコール、2,6-ノナジエナール、シトラール、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、β-イオノン、ι-カルボン、シクロペンタデカノン、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエート、γ-ウンデカラクトン、オイゲノール、ローズオキサイド、インドール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、オーランチオール
3)合成着色料
合成着色料も敏感肌化粧水には不要な成分です。
こちらも最近の敏感肌化粧水に配合されることはほとんどないので、あまり意識する必要はありません。
合成着色料は、以下のような表記です。
赤色2号、3号、40号、102号、104号、105号、106号、黄色4号、5号、緑色3号、青色1号、2号
4)PGおよびDPG
PGとは「プロピレングリコール」もしくは「1,2-プロパンジオール」のことです。
PGは、水溶性の多価アルコールで、化粧水などの保湿剤に使用されます。
しかし、刺激性が高く、最近ではあまり使われなくなっています。
DPGとは「ジプロピレングリコール」のことです。
DPGは、PGを2つ繋げて分子量を増やすことで少し刺激性を和らげたものです。
最近では、PGよりもDPGのほうがよく使われます。
この2つも保湿効果を持っていますが、敏感肌の場合は避けたほうが無難な成分です。
これらも敏感肌化粧水で使われることは少ないはずですが、念のためにチェックしましょう。
5)植物由来成分も敏感肌化粧水にはリスクあり!
オーガニック成分などの植物由来の成分も敏感肌の方にとっては要注意です。
一般的に、天然、植物、オーガニックという優しいイメージの言葉のために誤解されていますが、植物由来の成分はアレルギーのリスクがあるのです。
なぜなら、植物はもともと自分自身を守るために毒素を持っているものが多いのです。
また、さまざまな成分が混在しています。
もちろん、精製の際に多くは取り除かれますが、それでも合成成分よりも「リスク(不確実性)」が高い成分なのです。
絶対にNGではありませんが、「植物由来成分なら敏感肌でも安心」と考えるのは誤りであることを理解しておきましょう。
中でも、精油は刺激が強いので敏感肌の場合は避けたい成分です。
6)防腐剤(パラベンやフェノキシエタノール)
防腐剤は、化粧品を安全に使う上で必要な成分ですが、敏感肌の方にとっては気を付けたい成分です。
多くは、パラベンまたはフェノキシエタノールが使われます。
ただ、これらは通常、最低限の濃度でしか配合されないので過度に心配する必要はありませんが、もし心配ならパッチテストを行うなどでチェックしましょう。
なお、防腐剤フリーを謳っている敏感肌化粧水には、これらが配合されていないものもあります。
その場合は、ヒノキチオールなど、ほかの抗菌効果のある成分が使われます。
それに刺激を感じる場合もあるので、どちらがよいかは一概にはいえません。
防腐剤に関しては、自分がどの防腐剤に刺激を感じるかを把握しておき、それが配合されていない敏感肌化粧水を選びましょう。
7)敏感肌なら注意したい水溶性ビタミンC誘導体化粧水
ビタミンCは、美白や抗酸化などさまざまなはたらきがあり、VCエチルなどの水溶性ビタミンC誘導体は、エイジングケア化粧水をはじめいろいろな化粧品で使われています。
しかし、刺激性があるため敏感肌の方は要注意です。
あまり高濃度なものは避けたほうが無難ですし、もしそうでなくてビタミンC誘導体そのものに刺激を感じるなら避けましょう。
最近では、刺激を減らして浸透性を高めた両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)が使えるようになりましたが、それでも濃度が高い場合には要注意です。
そんな中、最近、3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸という両親媒性ビタミンC誘導体が登場しています。
この成分は、セラミドプロモーターとも呼ばれるセラミドを増やす成分です。
だから、敏感肌でも使いやすい成分です。
<参考記事>
乾燥肌対策の保湿にビタミンC誘導体化粧水は使っていいの?悪いの?
8)敏感肌でもそれほど心配は不要!誤解の多い成分
界面活性剤は多くの化粧水で使われますが、非イオン系の界面活性剤は刺激が少ないので比較的安心です。
ただし、石油系界面活性剤配合の化粧水は避けたほうが無難です。
たとえば、PEG-20ソルビタンココエートは、化粧水によく使われる非イオン系界面活性剤です。
非イオン系なので、水に溶けてもイオン化せず、どんなイオン性の成分とも自由に組み合わせることが可能で、毒性や刺激性の低い界面活性剤です。
だから、敏感肌化粧水の成分としてもそれほど心配はいりません。
合成ポリマーに関しても皮膚呼吸を妨げるなどといった誤解が多いのですが、化粧水に使うものは刺激性が高くないので、気にする必要はありません。
カルボマーなどが該当します。
最近では敏感肌に悩む女性も増えているため、敏感肌対策の化粧水も増えています。
また、敏感肌対策用と名乗らなくても、シンプルな成分構成の化粧水やエイジングケア化粧水のなかで、敏感肌の方が使える化粧水もあります。
エイジングケア世代になると化粧水の安全性が気になる方も多いのではないでしょうか?しかし、どのように化粧水の安全性をチェックすればよいかをしっかりご理解されている方は多くありません。この記事では、化粧水の安全性をチェックする方法を詳し[…]
7.敏感肌におすすめのエイジングケア化粧水
30代、40代、50代と年齢が進めば、どんな肌質でも敏感肌化粧水を選ぶことをオススメします。
なぜなら、エイジングとともに誰もが敏感肌傾向になるからです。
では、エイジング、つまり加齢がなぜ敏感肌の原因になるかについても考えてみましょう。
敏感肌は、肌質や遺伝などで10代や20代でも悩む方がいますが、一般的には年齢が上がるにつれ増えていきます。
1)敏感肌におすすめのナールスピュア
敏感肌にオススメのシンプルな化粧水が、ナールスゲン配合のエイジングケアローション「ナールスピュア」
容量: 120ml
価格: 5,170円(*初回 3,618円)(共に税込み)
ナールスピュアは、2023年12月21日(木)にリニューアルして新発売。
従来の成分はそのままに、2種の成分の追加配合と、1種の成分を2倍量配合しました。
アルコールや界面活性剤、ミネラルオイルなどはもちろん無添加のまま。
敏感肌の方のエイジングサインの予防対策にピッタリなエイジングケアローションです。
その特徴は、次のとおりです。
- ナールスゲンを推奨濃度で配合することによって、しっかりお肌に浸透し、エイジングケアをサポート
- 【追加】純国産のヒト臍帯血幹細胞培養液がキメの整った美肌へ導く
- 【追加】CICA(ツボクサエキス)が傷ついた皮膚の細胞を修復・再生
- 【2倍量】ナイアシンアミド配合でセラミドを増やす効果
- 両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)&セラミドプロモーター配合による美肌効果
- 高保湿成分プロテオグリカンやウイルブライドS-753配合による高い保湿効果
- ビタミンE誘導体で肌荒れなどを防ぐ
- アルコールフリー
- 香料・着色料・鉱物油などエイジングケアに不要な成分が無添加の化粧水
- 界面活性剤完全フリーを実現
だから、敏感肌のエイジングケアにピッタリの化粧水です。
2)敏感肌と年齢の関係
私たちは、年齢とともにお肌の状態がどう変化するかをわかりやすくイメージできるように、「お肌のエイジングインデックス」をつくりました。
まずは、30歳、40歳、50歳、60歳のエイジングインデックスを比較してご覧ください。
<30歳のエイジングインデックス>
<40歳のエイジングインデックス>
<50歳のエイジングインデックス>
<60歳のエイジングインデックス>
すべての指標が年齢とともに低下していますが、敏感肌と関係が深いのは以下の4項目です。
- お肌の水分量
- 皮脂の量
- セラミドの量
- ターンオーバー
40歳を超えると、この4つがどんどん低下していきます。
つまり、加齢によって3大保湿因子である「皮脂」、「天然保湿因子(NMF)」、「角質細胞間脂質(半分以上がセラミド)」が減少し、お肌の保湿機能のバランスが崩れやすくなってくるのです。
そうなると、乾燥と同時にバリア機能が低下します。
つまり、年齢を重ねると乾燥しやすくなって、バリア機能を担う皮脂も減り、ターンオーバーも長くなることで、敏感肌になりやすいのです。
また、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など、真皮の線維芽細胞でつくられる成分が減るので、お肌は薄くなってしまいます。
これらは、敏感肌の直接的な原因ではありませんが、お肌の老化を進める原因なので敏感肌を招いてしまうリスクの1つになります。
- スキンケアを変えていない
- いつもどおり保湿をしている
- 洗顔もやさしく適切にしている
- 紫外線対策もしっかりしている
- そのほかの原因も思いつかない
といったケアをしているのに「敏感肌かも?」と感じる場合は、加齢によるお肌の老化が原因である場合が多いのです。
こんな場合は、あらためてエイジングケアの基本である「保湿」を見直すことが大切です。
また、化粧水をはじめ、お使いのエイジングケア化粧品を見直すタイミングかもしれません。
そんな方は、さらに続きを読んで、自分に合った敏感肌化粧水を選びましょう。
<参考記事>
エイジングケア化粧水の選び方のコツは肌質と年齢と肌悩みの3つ
30代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方と使い方のコツ
40代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方・使い方は肌悩みで!
50代のエイジングケア化粧水は優しいのがおすすめ!選び方と使い方
8.敏感肌化粧水の使い方
ここでは敏感肌化粧水の使い方のポイントをご紹介します。
1)敏感肌なら化粧水を顔に使う前に腕で試す
敏感肌の方は、化粧品かぶれや接触皮膚炎になりやすい傾向にあります。
だから、敏感肌の方は、初めて使う化粧水を使用する前には、必ず腕の内側などに少量塗って刺激がないかを確認しましょう。
また、肌状態がよくないタイミングや生理中などには、使ったことのない敏感肌化粧水を試すのは避けましょう。
<参考記事>
2)顔に塗る場合は、少量をあごのあたりから
選んだ敏感肌化粧水が腕で大丈夫なら、続いて顔の一部に少量を塗ってみましょう。
この場合も、皮膚の薄い目元や口元(Oゾーン)避けて、まずあごの周りや頬で試してみましょう。
もちろん、肌に刺激などを感じたら、使用は控えましょう。
3)敏感肌化粧水は手で使う
敏感肌の方は、化粧水は、コットンではなく手で使うことをオススメします。
普通肌などの比較的強い肌質ならコットンと手のどちらでも問題ありません。
しかし、敏感肌の場合は、コットンを使うことで、摩擦による刺激のリスクがあるので、手で化粧水の美容成分を浸透させましょう。
4)敏感肌化粧水の特別な使い方は慎重に
化粧水を浸透させる方法に、ハンドプレス、化粧水パック、イオン導入があります。
これらは、すべて肌の奥まで美容成分が浸透させる手段で、効果を高めることが目的です。
普通肌の場合ならこれらはよい手段ですが、敏感肌の場合は、バリア機能が低下しているため、美容成分を奥まで浸透させることで化粧水がしみるなど、かえって刺激を受けやすくなるリスクがあります。
敏感肌の方は、これらは要注意です。
また、化粧水のパッティングは肌へ刺激が大きいので、敏感肌の方は避けたほうが無難です。
5)必要なら皮膚科に相談して敏感肌化粧水を使う
以上を注意した上でも、敏感肌化粧水の選び方や使い方などに不安のある方は、皮膚科など専門医に相談しましょう。
敏感肌がひどく炎症などがある場合は、化粧水を使う以前に、皮膚科などの専門医に敏感肌の治療や改善の方法について相談しましょう。
9.敏感肌対策で注意したいこと
1)敏感肌対策は化粧水だけでは難しい
あなたにとってのゴールは、決して「敏感肌のための化粧水選び」ではなく、「敏感肌を解消し、健やかな美肌」を手に入れることです。
そのためには、敏感肌の化粧水を選ぶ前に、あなたご自身の敏感肌の原因や状態を把握してエイジングケアを実践することが大切です。
また、化粧水だけで敏感肌のケアを考えるのではなく、エイジングケア化粧品全体として化粧水をどう使うかも大切です。
この考え方は、ほかのお肌悩みも同じであり、エイジングケアを実践するためにもっと大切なことです。
2)敏感肌化粧水を選ぶ前に
敏感肌の原因の主なものが、乾燥であることはほとんどの方がご理解されていると思います。
それでは、その乾燥は何からきているのでしょうか?
また、今の敏感肌の原因の本質は何なのでしょうか?
敏感肌のための化粧水を選ぶ前に、原因を突き止めることが先決です。
場合によっては、敏感肌を解消するために、しばらく化粧水やエイジングケア化粧品を使わないほうがよいなど、化粧水を変えなくても敏感肌を解消できる場合もあります。
<化粧水を替える前に>
敏感肌チェック項目 | おすすめのアクション |
クレンジングや洗顔の見直し | ・摩擦のない優しいクレンジングや洗顔 ・優しいタイプのクレンジング料や洗顔料への切り替え |
日常生活のチェック | ・紫外線対策をしっかり行う ・健康的な日常生活 |
脂性肌で敏感ではないか? | ・毛穴パックやピーリングのやりすぎを避ける |
①敏感肌は化粧水の前にクレンジングや洗顔を見直す!
まず見直していただきたいのが、洗顔です。
自分に合わない洗顔料を使っている、洗顔回数が多すぎる、洗顔時間が長すぎる、また皮脂の流しすぎなどはないでしょうか?
敏感肌の方のクレンジングや洗顔のポイントは、以下が挙げられます。
- 強く擦ったりせず、刺激や摩擦を与えないように優しくクレンジングや洗顔を行う。
- クレンジングや洗顔は、それぞれ1分30秒以内に終わらせる。
- クレンジング料ならミルクやジェルタイプでアミノ酸系の界面活性剤配合がオススメ。
- 洗顔料は弱酸性やアミノ酸系の界面活性剤配合がオススメ。
- 洗い流す際には、水よりも32℃~34℃程度のぬるま湯を使用する。
<参考記事>
②化粧水を選ぶ前に敏感肌のほかの原因もチェック!
洗顔以外では、下記のポイントを確認してみましょう。
- 紫外線対策は十分か?
- アレルギー体質ではないか?花粉症ではないか?
- ストレスを過度に感じていないか?
- タバコ、運動不足、睡眠不足、暴飲暴食などをしていないか?
敏感肌化粧水やエイジングケア化粧品を選んで使う前に、上記のような原因を取り除きましょう。
特に、紫外線対策をしっかり行えているかをチェックしてみてください。
なぜなら、紫外線はどんなによい敏感肌化粧水を使っていても、それだけではとても守ることができないダメージをお肌に与えます。
敏感肌の方は、日焼け止めを選ぶことも大切ですが、ファッションや衣類、紫外線対策グッズなどの他の紫外線カットの手段も講じて、紫外線をカットしましょう。
また、花粉症のある方は春のシーズンは特に注意が必要です。
<参考記事>
敏感肌におすすめの日焼け止め厳選12種をご紹介!選び方と使い方は?
③え?脂性肌でも敏感肌
敏感肌に関して1つ盲点があります。
実は、敏感肌でも脂性肌のようにお肌にテカリがあったり、にきびができる場合もあります。
これは、バリア機能が低下しお肌の潤い不足が起こった際、それを防ごうと皮脂分泌が増えてしまうためです。
また、乾燥を防ぐために、ターンオーバーが過度に促進され、まだ未成熟な細胞が角質層まで上がってくることもあります。
こんなお肌を脂性敏感肌と呼びます。
インナードライ肌もひどくなると脂性敏感肌です。「お肌が脂性肌になったのでは?」と思ってしまうことがありますが、お肌がテカっても、こんな場合は、皮脂を取るスキンケアは避けないといけないのです。
女性に最も多い肌悩みと言えば、お肌の乾燥。スキンケアやエイジングケアの基本も保湿でお肌の乾燥を予防、改善することです。さて、あなたはそんなお肌の乾燥の原因について、どのくらいご存知でしょうか?実は、お肌の乾燥やそれが長く続く肌質[…]
3)敏感肌は化粧水の役割と限界
敏感肌のための化粧水の選び方の前に、敏感肌対策における化粧水の位置付けを確認しておきましょう。
第一に、化粧水だけで敏感肌対策を考えずに、美容液や乳液、保湿クリームなど、ほかのタイプのエイジングケア化粧品との組み合わせを考えることが大切です。
敏感肌対策の基本は、「刺激を減らしながら保湿をしっかりする」ことですが、化粧水だけで「しっかり保湿」をすることは難しいのです。
化粧水の基本的な役割は、「お肌に水分を与えること」、「水溶性の保湿成分でお肌を潤すこと」、「お肌を柔らかく整えて、次に続く美容液や保湿クリームを浸透しやすくすること」です。
つまり、敏感肌化粧水には、「水分の蒸発を防ぐ」はたらきはないのです。
だから、敏感肌は美容液や保湿クリームが必要なのです。
4)季節によっては敏感肌化粧水だけでは不安あり
また、化粧水には、皮脂膜に近いはたらきをする油溶性のエモリエントと呼ばれるシアバターやスクワランなどの保湿成分が配合されることはほとんどありません。
また、ホホバオイル、オリーブオイルなど美容オイルも配合されることはまれです。
だから、化粧水だけで敏感肌対策を行うのは難しい場合も多いのです。
つまり、敏感肌のための化粧水は、保湿の主役ではなく後の美容液や保湿クリームの力を引き出すことが中心であると考えましょう。
ただし、春の保湿ケアや夏の保湿ケアなら場合によっては、刺激を少なくするために化粧水だけで敏感肌ケアをしてもよい場合があります。
しかし、敏感肌ケアは、秋の保湿ケアや冬の保湿ケアには乳液や保湿クリームが必要です。
<参考記事>
夏はどんな化粧水がオススメ?エイジングケアのための選び方と使い方
化粧水の役割・はたらきは保湿と整肌!正しいエイジングケアのために
5)マスク生活で増える敏感肌
2020年から続く新型コロナウイルス感染症の予防対策として、マスク着用が日常生活で当たり前になっています。
そんなコロナ禍での生活環境が、敏感肌にとても影響しています。
日頃からマスクを着けていると、蒸れるし、乾燥肌や敏感肌の原因になります。
マスクの内側は熱くなっており、湿度も高く、お肌にとってはよくない環境になっています。
また、皮脂量が半減しているということは、敏感肌をはじめ、さまざまな肌悩みを引き起こす一因となります。
<参考記事>
マスクによる肌荒れ・肌ダメージを防ぐ!選び方と使用時のスキンケア
10.敏感肌化粧水の選び方や使い方に関するよくある質問
Q1.肌が荒れている時の化粧水の選び方は?
敏感肌で肌荒れしている場合は、ヘパリン類似物質が配合された医薬部外品の化粧水がおすすめです。
ほかには、セラミド配合、アラントインやグリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分配合のものを選びましょう。
Q2.肌に合わない化粧水の症状は?
化粧水が合わない場合、赤み、ヒリヒリする、痒みが出などのアレルギー反応がでることがあります。
Q3.化粧水は何をつけてもヒリヒリします。どうすればいいのですか?
まず化粧水をつけるのを止めましょう。
使った化粧を持参して、皮膚科で相談しましょう。
Q4.男性の敏感肌ですが化粧水の選び方は女性と同じですか?
男性の敏感肌の場合も、女性が敏感肌の化粧水を選ぶ方法と同じです。
高保湿で低刺激のものを選びましょう。
<参考記事>
敏感肌の男性におすすめの化粧水20選!人気・口コミを徹底比較
Q5.化粧水は1日何回つけますか?
化粧水を使用する頻度の基本は、朝と夜の計2回です。
昼間に乾燥を感じる場合は、そのタイミングでつけても構いませんが、過度に使う必要はありません。
11.まとめ
ランキングに頼らなくてもできる敏感肌化粧水の選び方や使い方についてご紹介してきました。
また、おすすめの敏感肌化粧水をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
敏感肌化粧水の選び方の基本は、成分に着目することです。
高保湿成分でバリア機能を守る成分配合のものがおすすめです。
また、アルコールなど、肌への刺激成分がフリーの化粧水がおすすめです。
ぜひ、あなたにとってピッタリの敏感肌化粧水を選んでいただければ幸いです。
この記事が、化粧水で敏感肌のお悩みを解決する一助になれば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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